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2011/12/02
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カテゴリ: 『・・・・・』
<<新世紀 エヴァンゲリオン>>
~ アナザー ストーリー ~
『 夢か…現実か… 』

第2話「いつもと違う学校」(前編)


僕は、アスカと並んで学校への道を歩いた
アスカは鞄を胸元で抱えるように持っている
僕の知ってるアスカはどうだったのか…
ふとそんな事を考えたが…
それはそれで思い出せない

そう…おそらく当たり前すぎて意識していなかったのだと思う

僕達は特に会話はなく…ただ並んで歩く
本当は、聞きたい事が山ほどあった
でも…何も聞くことが出来なかった
そんな無言状態が気になり…アスカの方を見ると
それに気付いたアスカは微笑を返してくる
その可愛さに耐えられない僕は思わず目を反らす

その時…僕達を風が取り巻く
不意にアスカが寄ってくる
風に、髪がなびく度にイイ匂いがする

「いーかーりー!」


息を切らしながら走ってくると追いついて早々に

「お二人さん…朝から、イヤ~ンな感じ!」

いつもの僕が知ってるアスカなら…この後とんでもない事になるのに
このアスカはケンスケにからかわれると…僕の腕に絡み付いて余計に見せ付けようとする
やっぱり、どこかが違う…でもイヤじゃない

何の事はない…学校はいつもの学校だった
そしていつもの教室に入る…
まだ、あまり登校して来ていないのか…教室に人は少ない
だが顔ぶれは変わっていない…少し安心した
僕は自分の席に荷物を置く…すると

「どうしたの、シンジ…席違うよ?」

「え?…」

「シンジの席…ここでしょ?」

と言って自分の隣の席を指をさし…小首をかしげる
心配そうな目…カワイイしぐさ…ドキドキしてしまう

「碇!…色ボケも、たいがいにしておけよ!」

そう言いながら僕の肩に手を回し…ニヤニヤ笑いながら絡みついてくる
僕はケンスケを振り払い…アスカの隣に移動する
ケンスケは自分の席に荷物を置くと…僕達の所に戻ってきた

「それにしても…昨日の使徒、凄かったよなぁ…」

ケンスケは鼻息を荒くしてそう言いながら拳を握りしめた

「!?」

ケンスケの「使徒」と言う言葉に僕は驚く…

「さすがのエヴァも昨日の使徒には苦戦だったもんな…自衛隊役に立たないし…そろそろエヴァも…バージョンアップしないと…」

ケンスケは、得意そうに身振り手振りで説明をはじめる
僕はソレを見ながら…ココにも「使徒」がいて「エヴァ」がいる事に少し落胆した
気が付くと、アスカがシンジにくっついて…怖がるようにケンスケの話を聞いている
その、アスカの姿を見て僕は考え込んだ
理由はわからないが…僕は確実にいつもと違う世界に居る…
そして、この世界にも「使徒」がいて…「エヴァ」もある
でも…アスカのこのリアクションは確実に「エヴァ」のパイロットとしての物ではない…
そう言えば…父さんはどこかの社長のようだし…
じゃあ、この世界では…誰が「エヴァ」に?

その時、ものすごく大きな音と共にドアが開く
入ってきたのは…いつものジャージ姿のトウジだった

「ケンスケ…おまえはまだあんな幼稚なアニメ見とるんかいな…」

(アニメ?!)

「トウジ!…幼稚とはなんだよ!…エヴァンゲリオンは凄いぜ!」

「かぁ~!…アカンな…あんなん見てたらアホになるで…」

(エヴァは…アニメなの?)

「なぁ!…碇もそう思うよな!」

「シンジは…見てへんて…なぁ!」

僕はケンスケに覚えてない事を言おうとしたとき…

「…見たよ…私…シンジと一緒に…ケンスケ君に言われたから…って」

「おお!…さすが碇!…アスカも見たんだ!…で、どうだった?エヴァ!」

「…私は…怖かったから…もう見たくない…ケンスケ君ゴメンね…」

「そうか…じゃあさ碇は?…見たんだよな!エヴァ!」

ケンスケは僕の手を強く握りしめてそう聞いてくる

「ゴメン…ケンスケ…よ、よく…覚えてないんだ…」

僕は苦笑いを浮かべながらそう答えた
というよりも…そう答えざるを得なかった

「ははは!こりゃあ、傑作や!…センセは、エヴァでのうて…アスカの顔を見とったと!」

トウジは大笑いしながらケンスケの背中をバンバン叩く

「なんて奴だ…碇!…アスカといちゃつくのは…エヴァをちゃんと見てからにしてくれよ!」

ケンスケはというと…まるでこの世の終わりとでも言わんばかりに両手で頭を抱えながら崩れ落ちる

「…えっ?…そうだったの?…シンジ…」

アスカは二人の話を聞いて…顔と耳を真っ赤にして恥かしそうに僕の方を見る
僕はどうしていいのかわからず…アスカを見たまま動きが止まる

「でも…来週は見たほうがイイよ!…なんてったてついに弐号機が登場だから!」

「ケンスケ…センセに期待しても…アカンて…」

そう言いながら…トウジは、慰めるように…ケンスケの肩を叩く
その時、チャイムが鳴る…気がつくとほとんどのクラスメートは登校していた
僕はその中にレイの後姿を見つける
「綾波も居るんだ…」僕はそう思って少しホッとした
ケンスケとトウジはチャイムを聞き自分の席に戻った

しばらくして…教室にミサトさんが入ってくる

「起立!」

「礼!」

掛け声と共に…「おはようございます!」と、みんなが挨拶をする

「おはよ~!さーて、出席を取るわよ~♪」

いつもの明るい口調でそう言ってミサトさんは出席を取りだす

(そうか…ここではミサトさんが…担任か…)

「碇君…」

(でも、似あってないや…先生て感じじゃないよな…ミサトさん)

「碇く~ん…」

(じゃあ…他の人はやっぱり居るのかな…)

「碇 シンジく~ん…」

(リツコさんとか…マヤさんとか…)

「い・か・り・し・ん・じ・く~ん!」

僕はわき腹をアスカにつつかれて我に返りアスカの方を見る
アスカは…目で僕に合図を送っている
僕は合図された方を向く…すると目の前にミサトが仁王立ちで立っていた

「シンちゃ~ん…上等ねぇ…朝からケンカ売ってんの~…このわ・た・し・に…」

「あ!…す、スイマセン…ボーっとしてたんで…ミサトさん…」

「ミサトさん…じゃなくて…セ・ン・セ・イ…でしょ!」

「・・・・ゴメンなさい・・・・・」

「センセイ!…堪忍したってや…シンジは幸せすぎてボケてっから!」

そんなトウジの発言にクラス全体が爆笑の渦になる

「シンジ君…次はないからね~♪」

ミサトは僕にウインクしながらにこやかな笑顔でそう言った
しかし…その笑顔の奥に無言のプレッシャーを感じた

「こわ~…さすが元レディース…」

「うん?…鈴原君…なんか言った?」

ミサトはそう言いながらトウジの方を見る

「いえ…なんにも…」

トウジはミサトから目線を反らして肩をすくめる
ミサトは出席を取りながら…教卓の方に戻った
そして出席をとり終えた後

「綾波さん!…鈴原君!…起立!」

おもむろにそう言った

「なんや?…センセイ!俺なんにもしてないって!…」

「鈴原君…誰が怒るって言ったの?」

「・・・・・・」

「え~っと、知ってる人もいると思いますが…今回のインターハイに陸上で、走り高跳びと100メートル短距離で綾波さんが…ボクシングで鈴原君が決定しました…はい、みんな拍手!」

クラス全体から二人に拍手が送られる

「おおきに!…ほんまおおきに!…サインと握手は…後でしますから!」

「鈴原!…調子に乗るな…!」

満面の笑みで両手をあげてクラス全体にアピールするトウジにミサトが釘をさす

「・・・スンマへん・・・」

釘を刺されてしゅんとなるトウジを見て拍手が爆笑に変わる
僕は綾波を見て「凄いんだ!」と、思っていた

「それと、先週決まった惣流さんと今回はダメだったけど…碇君…春の大会では…全国大会優勝の立役者だもんね!みんなも…がんばってね!」

またクラス全体に…拍手が起こる
僕はそれを聞いて立ち上がる

「え?!」

僕は思わずそんな声をもらした

「え?!…じゃないでしょ!」

ミサトが怪訝そうな顔で僕にそう言う

「僕…種目なんですか?」

僕は真顔でミサトにそう聞いた

「・・・・・・」

クラス全体が静まり返る

「やっぱ、センセのボケは一枚上手や!…ワイももうちっと…がんばらな勝てへんって」

トウジの発言で沈黙が笑いに変わった
結局…ボケたと思われ自分の競技を知る事は出来なかった
アスカも綾波も笑っていた

「結局、今日は…碇君の一本勝ちね…じゃあ次は音楽だから遅れないように移動してね♪…」

そう言うと…ミサトさんは教室を出て行った



…『To Be Continued♪』





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Last updated  2012/01/23 03:44:17 AM
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