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豚インフルの話題でマスコミは持ち切りですが、
一昔前、ちょうど大学の卒論をまとめている年に、わたしは二人目のホームステイの生徒を迎えていました。
彼女はオーストラリアのオパール採掘業者の娘で、おみやげにオパールの原石(小さいけど)をくれた記憶があります。
チョコレートが大好きで、四六時中チョコをほおばっていました。
弟が高校生だったので、同級生が英会話の」勉強と金髪美人とお話したいのとが半々で家に毎日のようにやって来ました。
ところが、彼女が前に訪ねた場所が香港。みごとに香港カゼを持ち込んでくれたんですね。
わたしはカゼ気味の彼女が帰ったあと40度の熱を出し、卒論は担当教授のチェックも甘かったのか成績はさんざんで、しかも多数のタイプミスのため「リタイプ」を要求されました。
今となっては時効ですが、今の連れ合いもタイプを手伝ってくれてゼイゼイいいながらやっとのことで提出しました。(そういう時代でしたね。今はワードがありますから…)
翌年の秋に、1通のエアメールが届きました。
それは彼女のお父さんからで、内容は
「彼女は帰国後体調を崩し、亡くなりました」ということでした。
「今は彼女がキモノを着た写真が」遺品のピアノの上に載っています」ともありました。
その写真はわたしの父が撮ったものです。彼女に着物を着付けたのは母でした。
もちろん私がうつしたわけではないし、誰の責任でもないのでしょうけど、せつない気もちになったものです。
今でも彼女のコンコンという咳を思い出します。あのころはタミフルもリレンザもなかったですからね。「インフルエンザ」は安静にして寝ているしかなかった。
もし彼女が香港に行かなかったら…もし彼女が海外にでかけなかったら…いろいろな考えがあるでしょうが、それも彼女の運命だったと考えるより仕方がないのでしょうね。