【現代劇】マリアージュ・ブラン~嘘つき弁護士の愛の法則~全40話 40
風起隴西-SPY of Three Kingdoms-全24話 24
【現代劇】イジワルな君に恋をした~Sweet First Love~全24話 24
燕雲台-The Legend of Empress-全48話 48
全5件 (5件中 1-5件目)
1
七时吉祥 Love You Seven Times(全38話)第5話祥雲(ショウウン)の愛読書を探ろうと宋(ソン)家を訪ねた陸長空(ルーチャンコン)。祥雲は急に接近して来た長空に驚いて目をつぶったが、長空の目的は祥雲の肩越しから本の題名を見ることだった。…入我相思門(恋に落ちて)…すると長空はまた来ると断って帰ってしまう。鶯時(オウシ)は客桟の露台から双眼鏡で陸家の門前で雑談している長空と従者・陸放(ルーファン)を眺めていた。「書物を持っているわ…書名は″恋に落ちて″」鶯時は侍女に同じ書を買って来るよう頼んだ。すると隣の客桟にいる紫輝(シキ)が仙力で侍女の書き付けを盗み見る。「″恋に落ちて″か…神仙姐姐は読書が好きなのか」その夜、長空と思いがけず接近した祥雲は胸が高鳴ってなかなか寝付けなかった。「陸長空が初空(チュコン)じゃなければな~ふふ」しかしふと天界での初空を思い出し、慌てて正気を取り戻す。一方、長空は慣れない恋愛小説を読みながら、いつの間にか眠っていた。すると愛しい祥雲と迎える床入りの儀の夢を見る。幸せそうな笑顔で眠る長空、ちょうど同じ頃、祥雲も長空との婚礼の夢を見ていた。『私の記憶がないのに乗じて辱めるつもりか?!』『誤解です!』『斬!』祥雲は記憶を取り戻した長空が剣を振り下ろすところで目が覚めた。「ゼェゼェ~必ず破談にしないと…天界に戻ったら殺される!」祥雲は紫輝が未だ鶯時を見つけられず、ついに必殺技を出した。「新しい花嫁を探すのよ!」そこで祥雲は陸府を訪ね、長空から好みの娘を聞き出すことにした。好みも何も長空が好きなのは祥雲だけ、しかし祥雲は遠慮なく話して欲しいと頼む。…バカだな、君しか眼中にないのに…長空は仕方なく祥雲の特徴を伝えたが、自分のことだと気づいた祥雲はあきらめて帰ってしまう。紫輝は恩人に頼まれ、身分も外見も揃った花嫁候補の絵姿を集めた。しかし祥雲は上の空、自分を一途に思ってくれる長空を思い出してにやけてしまう。その時、不意に初空の顔が浮かんだ。「いかん!姻縁閣を道連れにはできないわ!目を覚ませ!私!」すると祥雲は絵姿の中から武威侯の娘・謝蕙蘭(シャケイラン)を選んだ。灯籠祭りの夜、長空は祥雲を喜ばせる仕掛けを準備して待っていた。宮中でも陸少将軍が許嫁のために店を借り切ったと噂が広まり、第3皇子の耳にも入ってしまう。一方、祥雲は祭りに来た長空の姿を確認、まんまと引っかかったと喜んだ。そこで紫輝にそろそろ謝蕙蘭を連れて来るよう頼む。紫輝は侍女から聞いた装いの娘を発見、しかし娘はちょうど化粧直しの最中で呼びかけても振り向かなかった。「私は陸家の使用人です、小姐、公子が瓊芳花(ケイホウカ)亭でお待ちです」「(え?!表哥が私を?!)支度ができたら行くわ」実はその娘は謝蕙蘭と良く似た衣装を着ていた鶯時だった。その頃、宮中では割れた茶碗で寧王が手首を怪我していた。内監は激怒し、侍女たちを厳しく叱責する。一方、祥雲と紫輝は無事、長空と花嫁候補を引き合わせることができたと満足していた。その時、すぐ近くで謝蕙蘭を呼ぶ声がする。紫輝が振り返ると、そこにも薄紅色の衣に蝶恋花のかんざし、月白色の真珠の花飾りの娘がいた。「なぜ謝小姐が2人?」「ちょっと!誰を行かせたの?!」すると祥雲は橋を渡って来た鶯時に気づいた。「鶯時?!…お手柄だったわね!これで情愛の修行も終了、女媧石の借りも返せるわ~」紫輝はようやく想い人が鶯時だと知り呆然、思わずを追いかけて引き止めてしまう。祥雲は紫輝が邪魔しないよう瓊芳花亭へ駆けつけた。しかし運悪く長空と鉢合わせ、何も知らない長空は祥雲が来たと喜び、今夜のために作った回り灯籠を見せる。すると手作りの走馬灯が回り出し、これまでの2人の思い出が映し出された。「我々は幼なじみ、君は皆に愛され活発だったが、私は内気でいつも後ろから仰ぎ見ていた いつか肩を並べて歩ける時が来たら君を守りたいと願ったよ 私たちは婚姻する年頃になった…これからも一緒にいて欲しい 共に白髪となるまで添い遂げたい、夢は将来たくさんの子供に囲まれることだ」驚いた祥雲はひとりで考えたいと断って長空に離れるよう頼んだ。その間に逃げ場はないか探し始める祥雲、そこへ紫輝を振り切った鶯時が現れる。「表哥!」「なぜここにいる?!」「私を呼んだでしょう?」「私が呼んだのは祥雲だ!」長空は祥雲に誤解だと訴えたが、祥雲は2人で話し合うようなだめて逃げ出してしまう。祭りで賑わう夜市に飛び出した祥雲。長空は祥雲を追いかけ、その後を鶯時が、さらにその後を紫輝が追いかける。するとお忍びで祭りに来ていた寧王が祥雲の腕をつかんで横道に引き込んだ。祥雲は寧王が手首に怪我をしていると気づき、手巾を巻いて手当てする。「怪我をして良かった、宮中では誰も私を気にかけない… 陸少将軍とは幼い頃からの許嫁だとか?なぜ避けるんだい?」「話せば長くなる、と言うか…面倒が嫌なのでこの絆から逃げたいのです」「確かに今の陸家にはあまり関わらない方いい」祥雲は寧王と別れて帰ることにした。すると鶯時が橋の上にいる祥雲を発見、侍女の翠碧(スイヘキ)が祥雲を突き飛ばして川に落としてしまう。騒ぎに気づいた長空は落ちたのが祥雲だと気づいて川に飛び込み、それを見た鶯時も後を追った。さらに鶯時が飛び込むのを見た紫輝まで川に飛び込んでしまう。寧王も思わず祥雲を助けようとしたが、内官と侍衛が止めた。つづく( ̄▽ ̄;)イヤイヤイヤ…どんだけ川深いのよwでも同じくらい深い湯船があったっけ(´゚艸゚)∴ブッ
2024.06.03
コメント(1)
七时吉祥 Love You Seven Times(全38話)第4話陸長空(ルーチャンコン)との縁談を壊そうと策を巡らす祥雲(シャンユン)。そこで市に出かけて散財させてみたが、長空は全く意に介さなかった。( ๑≧ꇴ≦)<もう!なんなの?!しかしこんなこともあろうかと祥雲は次の策を講じていた。(๑•̀ㅂ•́)و✧<題して″占いの計″よ!長空は祥雲に買わされた山のような荷物を陸放(ルーファン)と翠碧(スイヘキ)に任せ、なぜか機嫌の悪い祥雲を追いかけた。すると通りに流しの占い師に扮した女媧(ジョカ)石の半仙・紫輝(シキ)がいる。「長空、相性を占ってもらいましょう?」紫輝は恩人の指示通り、2人の相性は″呪われた腐れ縁″だと占った。しかし長空はインチキだと一蹴、例えそれが天意だとしても別れないという。「ならば…血塗られた災いは避けられません」「祥雲、こんな占い信じなくて良い、帰るぞ!」焦った祥雲は長空に骨付き肉が食べたいと頼み、その隙に紫輝の元へ戻った。「次の手よ!」「手筈は整っています」そこで祥雲は紫輝に似顔絵を渡し、急ぎ鶯時(オウシ)公主を見つけるよう命じた。祥雲はわざと寂れた道を選んで帰ることにした。すると計画通り曲者が現れる。(´゚艸゚).oO(キター!″嘘から出た実″作戦!祥雲は占い師の予言が当たってしまったと訴えたが、実はその男たちは本物の刺客だった。一方、宮中では第3皇子・寧(ネイ)王が内監から第2皇子の配下が動いたと聞いた。「陸少将軍が危ういやも…」修茗(シゥミン)は動じる様子がなかったが、祥雲が巻き込まれたと知るや否や慌てた。祥雲は紫輝が手配した暴漢だと誤解して自ら人質となった。すると弱みを握られた長空が刺客たちに捕まり、激しく暴行されてしまう。祥雲は予想外の展開に戸惑い、咄嗟に男を蹴り飛ばして長空の元へ逃げた。その機に長空は反撃、驚いた刺客たちは撤収する。竹林では黒い影が機会をうかがっていたが、刺客が退散すると姿を消した。祥雲は自分のせいで深手を負った長空を抱え、途方に暮れていた。しかし折よく馬車が通りかかり、助けてもらうことにする。すると車から修茗が顔を出した。祥雲は屋敷まで送り届けてくれた寧王に感謝した。「礼には及ばぬ、陸少将軍は友だから当然のことだ」(* ゚ェ゚).oO(修茗殿下も忘川の水を飲んだのね…すると寧王は宮中にいる妹の友になってやって欲しいと頼んだ。「もちろんです、いつでも呼びつけてください」祥雲は紫輝を呼び出し激怒した。「芝居を頼んだのに本物が来たわよ?!死ぬところだったわ!」「実は手配した者は金だけもらってとんずらしました」「次はどうするの?!流暢なことを言っていたらあなたの恩人は死んじゃうのよ!」恩人の逆鱗に触れ困惑する紫輝だったが…。翌朝になっても長空は目を覚まさなかった。「長空、あなたにもしものことがあったら私はもう生きていけないわ!」付き添っていた祥雲は涙ながらに訴えたが、その時、ようやく長空が目を覚ました。「本当か?私が死んだら一緒に死ぬと?」「もちろんよ!私が寂れた道に行ったせいでこんなことに」「君は悪くない、私が巻き込んだんだ」長空はあの刺客の標的が自分だと気づいていた。すると祥雲は両親からもらった長命玉を譲り、長空が今生で100歳まで長生きするよう願う。「私がそばにいて看病するから」「本当に?!それならもっと深手を負っても構わないよ」「私の親切を忘れないで、命だけは取らないでね」「ばかだな、殺すわけないだろう?」「じゃあ指切りして!どんな時でも陸長空は祥雲を殺さない!未来永劫…」↓( ̄▽ ̄;)何だその誓い?な長空一方、魔羅(マラ)族は人間に転生した初空(チュコン)の暗殺を企てていた。しかし初空が刺客に襲われた絶好の機会を逃してしまう。「この世で唯一の金の麒麟だ、霊力も記憶も失っているがそう簡単にはいかぬ くれぐれも慎重にな」息子の様子を見に来た陸涼(ルーリィャン)。長空は薬のおかげで動けるようになったが、実は手合わせした刺客が衣の下に刑察(ケイサツ)司の鎧をつけていたという。「馮(フウ)大人の配下か…」「馮大人と親しい二皇子の指図でしょう」そろそろ皇太子争いが激化する頃、長空は陸家が巻き込まれることを懸念したが、陸涼は自分が考えることだと安心させた。「とにかく静養しろ、武術比べも近い、そう言えば3皇子から高価な薬が届いたぞ」長空は自分と祥雲を助けてくれたのが寧王だと聞いた。…でもどうして3皇子があの場所に?…紫輝は祥雲の絵を頼りに鶯時を探していた。しかしかろうじて目と鼻と口があることしか判別できず、鶯時は見つからない。その時、ちょうど願掛けの札を売る露店を見つけた。店主から姻縁祠(インエンシ)で願いが叶うと聞いた紫輝は縁結びが何かも分からず鶯時の名を書いてしまう。実は偶然にも夫との縁を願う鶯時が姻縁祠にいた。祥雲が陸家に見舞いにやって来た。すでに政務に戻っていた長空だったが、陸放の入れ知恵で仮病を使って同情を引くことにする。祥雲はすぐ下手な芝居だと気づき、わざと大袈裟に泣いて心配した。「どうしよう~うわぁぁぁぁ~ん!」祥雲を泣かせてしまった長空は慌ててネタばらしすることにしたが、そこへ運悪く寧王が見舞いにやって来た。「私は子供の頃から身体が弱かったので、多くの治療法を知っている」「(どうするか見ものだわ)お願いします!殿下!」結局、長空は痛くもない腕をボキボキ鳴らされ、祥雲には寧王に礼を言わされてしまう。鶯時は侍女から似顔絵を配って自分を探している男がいると聞いた。興味がない鶯時は本堂を参拝して帰ることにしたが、外は雨。すると侍女が鶯時を探している男を見つけた。そこで鶯時は自ら紫輝に声をかけ、その傘を買い取ると持ちかける。紫輝は鶯時の美しさに圧倒され何も言えず、仕方なく鶯時は銀子をつかませ、傘をもらって帰って行った。「これが愛か…」魔羅山では護法・錦蓮(キンレン)が女媧石の報告を聞いていた。「女媧石が恋をしたようです」「それはいい、あの石がどう動くか見ものだ」しかし未だ行方知れずの聖女は見つからないという。「もしや逃げ回っている間に…」「いいや、私と聖女の心はひとつ、生死を共にする、聖女が死ねば私も死ぬはずだ」長空は寧王が自分に近づく目的が祥雲だと気づいた。思わぬ好敵手の登場に祥雲との距離を早く縮めたい長空。すると陸放が翠碧から小姐は読書が好きだと聞いたという。「普段、どのような書を好まれるかが分かれば…」そこで翌朝、長空は宋(ソン)府に祥雲を訪ねた。一方、鶯時は這(コノ)家客桟から双眼鏡で陸家の門を眺めていた。しかし愛しい従兄・長空の姿は見えない。そんな鶯時の様子を隣の那(アノ)家客桟から紫輝が見ていた。祥雲は庭園でちょうど本を読んでいた。そこで長空は何を読んでいるか探ろうするが、祥雲から暇なら寧王殿下を訪ねるべきだと諌められてしまう。思わず席を立った祥雲、すると慌てて長空が引き留めた。「分かったよ、どんなことでも言う通りにする、何でも叶えるよ」その時、ふいに長空の顔が祥雲に迫って来た。∑(⊙∀⊙)ヒャーーー!何?!つづく
2024.06.02
コメント(3)
七时吉祥 Love You Seven Times(全38話)第3話父親同士が親友という縁で祥雲(シャンユン)は初空(チュコン)の転生・陸長空(ルーチャンコン)の許嫁になった。今生で何とか初空と縁を切りたい祥雲。すると陸夫人が息子の嫁にはおしとやかで教養があって欲しいと話しているのを耳にする。(  ̄꒳ ̄)なるほどね…そこで長空の顔にいたずら書きをして泣かせたが、陸夫人は潔癖症の息子に荒療治してくれたと感謝した。次は部屋の中で爆竹を鳴らし、長空の髪をチリチリにしてしまう。しかし陸夫人はさすが武家の娘だけあって知勇兼備だと称賛、子供のうちから火薬の研究とは長空の良きお手本になると喜んだ。長空もすっかり年頃になった頃、陸家は辺境に出征することになった。幼なじみの祥雲を慕う長空は離れ離れになると寂しがったが、戦で手柄を立てて必ずや祥雲を娶ると誓う。これでしばらくは穏やかな日々を過ごせるはずだった祥雲、しかし予想外に長空の帰還が早かった。「5年はかかると聞いていたのに2年で平定させるなんて! 自由でいられるのもあと数日よ~李(リ)天王に何とかしてもらってよ~!」焦った祥雲は姻縁祠(インエンシ)で紅線翁(コウセンカク)の神像に抱きついて号泣したが、道士たちに引きずり降ろされてしまう。翌日、祥雲は男装で変装し、再び姻縁祠を訪ねた。そこで今度は丁重に紅線翁に手を合わせて籤を引いたが、助言はない。仕方なく廟を出ると、偶然にも姻縁祠を訪ねた修茗(シゥミン)の転生と出くわした。修茗にも記憶があるとは知らず、思わず逃げ出す祥雲。ともかく鬱憤ばらしに賭場で遊ぶことにしたが、あまりに勝ち過ぎたせいで店主にイカサマだと疑われた。祥雲は店の用心棒に追われ屋根の上に避難、するとうっかり足を滑らせ、ちょうど真下で別の用心棒たちに襲われている公子の横に落ちてしまう。驚いた祥雲は咄嗟に公子を連れて逃げ出したが失敗、その時、公子が凄まじい霊力で用心棒たちを退けた。実はその公子は女媧(ジョカ)石の化身・紫輝(シキ)だった。私塾に落ちた霊石は日と月の光を浴びながら書生たちの知識を得てついに人像(ヒトガタ)を得たという。そこで早速、街へ出たところ、呼び込みに促されるまま酔春(スイシュン)楼に入り、無一文だと分かるや追い出されて用心棒に乱暴されていた。「あなたは女子でしたか」「訳あってね…あ、詮索しないで つまり私はあなたの恩人ね?これからは私を頼って、普通の人間にしてあげる」喜んだ紫輝は鈴を渡し、これを鳴らせばすぐ駆けつけると約束した。陳(チン)国軍が凱旋、陸長空は見事な手腕で潼関(ドウカン)での難局を覆し、皇帝からその功績を称えられた。しかし陸家の増長を恐れた第2皇子は散会後、腹心の馮(フウ)大臣に長空を襲うよう指示する。第2皇子の企みを知った第3皇子・寧(ネイ)王は陸少将軍を引き止め、誉れ高い長空と友になりたいと言った。「友として急ぎ伝えておきたいことがある…」寧王は朝廷に不穏な動きがあると警告、用心するよう伝えた。「私の助けが必要な時は全力を尽くそう」実は寧王こそ転生した修茗だった。ついに祥雲が最も恐れていた日がやって来た。侍女の話では陸府の使いから小将軍が訪ねると知らせが届き、何でも″最後の文に返事がなければ承諾したと見なす″という言づてだという。実は長空は辺境から3日に1度、祥雲に文を送っていた。しかし祥雲は一通も開封せず、戸棚にしまったまま読んでいない。「時を稼いで!」祥雲は急いで文を確認することにしたが、どれが最後の文か分からなかった。長空は祥雲との2年ぶり再会に胸を躍らせ宋府を訪ねた。しかし部屋はもぬけの殻、長空からの手紙が散乱している。「居場所は分かっている」祥雲は長空の予想通り中庭の大木に隠れていた。長空はすっかりたくましくなって戻って来た。幼い頃、祥雲と過ごした日々を懐かしむ長空、しかし祥雲は嫌味だと誤解し、仕返しにやって来たのだと焦る。「やだ~昔の話でしょう?まだ覚えていたの?」「2人の思い出だ、忘れるものか!」長空は2年も離れ離れになり、祥雲が怒っていると心配した。「今度は遠征せずにそばにいるよ」「あ?…それはだめよ、将来に障るわ~」「心配無用だ、将来も君も大事にする、それで文の件だが…あれでいいか?」「ダメよ!」祥雲はてっきり婚礼の日取りだと誤解して反対した。しかしよくよく聞いてみると長空は最後の文で婚礼延期を申し出ていたと知る。「そうか、君が嫌なら来月にでも婚礼を済ませよう」「イヤイヤイヤ~同意する!同意する!」「分かった、遅くとも年内に済ませよう」( ゚д゚)<はぁ?!祥雲は門まで長空を見送った。すると別れ際、長空は明後日の縁日に買い出しに行こうと誘う。「長空、婚姻のことはよく考えて、親同士が決めた縁談なんて上手くいかないわ」「大丈夫!上手く行くさ!」「うわ~ん!もう!」祥雲は挨拶もせず、居たたまれなくなって逃げるように屋敷へ戻ってしまう。そんな祥雲を可愛いと目を細める長空、その様子を寧王が見ていた。「寧王殿下、先日、姻縁祠で出くわした方は宋家の小姐で、陸長空の許嫁です」祥雲は長空と退婚するため策を講じ、紫輝に手伝わせることにした。…破談に導く策その1「散財させる」…祥雲は縁日の買い出しの日、次々と買い物をした。「私は金遣いが荒くて窮屈な暮らしが嫌なの」驚いた従者の陸放(ルーファン)は小姐の浪費で蓄えが無くなると警告したが、長空は心が広かった。「婚姻したら我が家の家財は全て君に任せるよ」( ๑≧ꇴ≦)<なんだと~!つづく
2024.05.07
コメント(0)
七时吉祥 Love You Seven Times(全38話)第2話過って故障した紅塵(コウジン)井に落ち、偶然にも1回目の転生修行を終えた姻縁(インエン)閣の仙女・祥雲(シャンユン)と上古の戦神・初空(チュコン)。天界に戻った祥雲は初空の報復を恐れたが、なぜか初空から今後も修行の伴侶になるよう指名されてしまう。実は初空は今回の歴劫で元神の回復を実感していた。情劫はあと6回、これで元神が完全に回復するなら願ってもない機会だろう。昊軒(コウケン)帝君は弟の報告を喜びながら、3万年も独り身を通した初空の相手がどんな女子なのか興味があった。一方、紅線翁(コウセンカク)は祥雲の苦労も知らず、これで姻縁閣も安泰だと内心、喜んでいた。祥雲は伴侶になりたくないと泣いて嫌がったが、どちらにしても牽糸引(ケンシイン)はあと6本、残っている。「え?!まだ6回も一緒に転生するの?! 私は3000歳で向こうは50000歳…って、相手は年寄りじゃないの! きっと私に仕返ししたくて伴侶にしたのよ!絶対に嫌っ!」すると兄貴分の李(リ)天王が2人の転生の筋書きを任されたので安心だとなだめた。( ;∀;)<エエエエエエエエ~もっと嫌ァァァァァァァァァァ~!初空の友で帝休(テイキュウ)族の皇子・修茗(シゥミン)もまたこの3万年、独り身を通していた。修茗と言えば自分の命より大切にしている玉を持っているのは有名な話、しかしその理由を知る者はいない。すると初空が歴劫で猪に転生したと聞き及び、早速、友を訪ねることにした。姻縁閣に鶯時(オウシ)公主が乗り込んできた。初空の情劫の伴侶は自分だったはず、鶯時は激怒して姻縁閣を壊すと息巻く。焦った祥雲は高貴な公主を獣に転生させるわけにいかなかったと釈明し、実はある作戦があると耳打ちした。何とか苦肉の策で鶯時公主を納得させることに成功した祥雲。しかしふと紅線翁の言葉を思い出して意気消沈した。実は牽糸引は修行を終えて紐を切らなければ他に解く方法は1つだけ、どちらか一方の元神が失われて魂が飛散するしかないという。…助かるためには初空仙君にお願いするしかないわ…修茗はあの初空が情劫の修行に行くと知って興味津々、相手の女子に会いたいと頼んだ。「3万年も思い続ける玉の女(ヒト)がいるだろう?」「気づいていたのか、実は初空は彼女に会ったことがある、でもお前は当時の記憶がないからな」「彼女が消えたのは滄日(ソウジツ)の戦の頃か?」「その通り、初空…3万年前に何が起きたか気にならないのか?」一方、女媧(ジョカ)石を手に入れた魔羅(マラ)族の護法・錦蓮(キンレン)は石を人間界に送ることにした。「惜しいことにこの石はまだ目覚めていない、情愛に染まってこそ真の力を発揮する」こうして人間界に投げ込まれた女媧石は文淵(ブンエン)閣にある植木鉢の中に置かれた。女媧石が人間界に落ちると天界に突如として霊柱が立ち上り、花びらが宙を舞った。初空は話を中断して席を立ったが、ふいに立ちくらみを起こし、また身に覚えのない光景が脳裏をよぎる。…なぜいつも同じ光景を?…初空の失われた記憶には決まって顔の見えない女子の姿があった。その時、初空の視線の先によく似た女子が立っているのが見える。懐かしさを覚えた初空は女子の元へ駆けつけたが、振り返った女子は祥雲だった。すると初空は急に倒れてしまう。祥雲は初空仙君の様子を心配したが、修茗はいつもの病だと笑って安心させた。「君が初空の転生の伴侶だね?やっと会えた」「姻縁閣の仕事が忙しく、他の神仙とは行き来がありません」「初空と歴劫に行きたいか?」「フル(・_・ ))(( ・_・)フル」すると回復した初空が現れた。修茗は祥雲と意気投合したと報告し、転生の修行を見逃すよう口添えして帰ってしまう。実は祥雲は修茗が3万年探し続けていた″玉の女″とうりふたつだった。祥雲は初空の前でひざまずき、伴侶を外して欲しいと懇願した。「…構わないが姻縁閣はどうする?」「仙君?!私を脅すのですか?」「姻縁閣の処遇は修行が終わってから決める…他に何か?」(,,Ծ‸Ծ,,)<ご心配なく!修行を成功させて見せます!とは言ったものの祥雲は不安でたまらなかった。「李天王、あなただけが頼りなのよ?!きれいな死に方にしてよね!」すると紅線翁はせめて記憶が消えないよう、忘川水に″忘川蜜″を仕込んでおくと約束した。「何か困ったことがあったら姻縁祠(シ)で祈りなさい、力になろう」転命星君(テンメイセイクン)の立ち合いのもと、初空仙君と祥雲の転生の儀式が始まった。転生では忘川の水を飲んで記憶を失くすのが掟、しかし初空はこっそり薬を入れようと企む。その時、突然、修茗が現れた。修茗は一緒に行きたいと懇願し、自ら用意した忘川水を招喚する。おかげで初空は薬を仕込む機を逃し、結局、記憶がないまま人間界へ転生してしまう。一方、鶯時も祥雲にそそのかされ、人間界で初空仙君と結ばれるために忘川水を飲んであとを追った。…宋勤文(ソウキンブン)は文武両道で婉娘(エンジョウ)は良妻賢母私はこの両親に育てられたの両親は私を溺愛し、長命玉を授けた苦労知らずよ…宋勤文は栄進、都の10万の兵を任され、統領と呼ばれる身分になった。ちょうどその頃、親友・陸涼(リクリョウ)に男児が生まれる。祥雲は父に連れられ誕生祝いを届けに陸府へ、すると陸夫人は赤子を許嫁だと紹介した。( ゚д゚).oO(かたや都を守る軍の統領、かたや辺境を守る大将軍、皇帝がよっぽど間抜けじゃなかったら両家の婚姻を許すはずないのに~先が思いやられるわ(汗「もしかしてこの子の名前は初空?」「いいえ、陸長空(ルーチャンコン)よ」時が経つのは早いもの、長空も大きくなった。祥雲も美しく成長したが、そんなある日、陸夫人が息子には平和で穏やかに暮らして欲しいと話しているのを耳にする。「そして教養があってしとやかな嫁と孫ができれば十分よ」(  ̄꒳ ̄).oO(教養があってしとやかだと?!早く言ってよね~つづく( ̄▽ ̄;)祥雲と長空、すごい年の差があるけど普通なの?w
2024.05.06
コメント(0)
七时吉祥 Love You Seven Times(全38話)第1話…太古の昔、彩雲たなびく中、大地が誕生して六界ができたわ小仙が住んでいるのはその中で最も輝かしい場所五色の雲の上に浮かび、他の世界を牽引する比類なき至上の世界、そう天界よ!天界に集う大勢の神仙はその力も千差万別、それぞれの職を務めているの小仙が働くのは姻縁(インエン)閣、姻縁閣は六界の縁結びを担っているわ各地から届く縁結びの願いを祈願札にしてから書にしたため、その内容に従って世の全ての恋人たちのために唯一無二の赤い糸を結ぶの私?私は天界でも最も大事な位にある小仙子、皆のためにひたすら赤い糸を結んでいるわ!…祥雲(シャンユン)は姻縁閣の仙女。ある日、縁結びの神・紅線翁(コウセンオウ)が昊軒(コウケン)帝君から難題を命じられ泣いていた。聞けば7日のうちに初空(チュコン)仙君と女子の縁を結ばねばならず、失敗すれば姻縁閣を取り潰すという。しかしこれまで何度も初空の縁談を世話したが、1件も受け入れられたためしがなかった。初空仙君と言えば伝説の戦神。3万年前に妖魔・滄海(ソウカイ)を倒して世の安寧を守ったが、それ以来、姿を見た者はいなかった。「翁翁、私が何とかするわ!」祥雲は親代わりでもある紅線翁のため一肌脱ごうと決めたが、実はそれが紅線翁の手だった。٩(¨ )ว=͟͟͞͞ ピュー!<頼んだぞ~! …3万年前、魔羅(マラ)・麒麟(キリン)・帝休(テイキュウ)の三大神族が並び立っていた中でも魔羅族の長・滄海は六界を束ねていたが、″滄海が魔に落ちて世を滅ぼす″という神託が下る危機が迫る六界、しかし勇敢な若者が天から舞い降り、魔女・滄海に討ちかかった若者は己の元神(ゲンシン)の半分を犠牲にしてまで滄海を滅ぼし、安寧をもたらしたというその若者こそ麒麟族の戦神・初空だった…祥雲は初空の縁結びを利用して一儲けしようと思いついた。そこで仙女たちを集めて縁談を競売にかけたところ、価は500霊石まで上昇する。これで決まりかと思われたが、その時、破格の1万霊石を提示する強者が現れた。「女媧(ジョカ)石もつけるわ、どう?」祥雲は幻の女媧石にすっかり魅了され、初空仙君の相手を鶯時(オウシ)公主に決めた。天界に古の神器・女媧石が現れた。報告を聞いた魔羅族の護法・錦蓮(キンレン)はこれで滄海帝君を蘇らせることができると期待する。「この時を3万年も待っていた…」天界に魔羅族が襲来した。神仙たちが避難する中、祥雲は置き忘れた女媧石を取りに戻り、錦蓮に目をつけられてしまう。すると突然、初空が現れ、祥雲を助けた。「錦蓮、私がうたた寝している間にこうも天界を騒がすとはな」こうして初空と錦蓮の激しい戦いが始まった。初空は麒麟の力で魔羅族を退けたが、祥雲が落とした女媧石を奪われてしまう。神託が降った。…千年のうちに滄海が復活するだろう…大殿に集まった神仙たちに動揺が広がった。3万年前は初空戦神が滄海を倒してくれが、その時に元神の半分を失って記憶も失くしている。元神を癒すため長らく閉関していたが、今回、錦蓮と戦ったせいで回復が遅れることは必至だ。しかし初空が現れ、妖魔が復活しても倒せる自信があると断言した。「それなら安心だ、皆は下がれ」昊軒は弟の顔を立てたが、これまであらゆる修行を重ねても弟の元神は完全には戻らない。実は唯一、初空が試していない修行があった。「情劫だ、姻縁閣にお前と女子の縁を結ぶよう命じておいた これでお前の元神も回復するだろう」一方、祥雲はあの麒麟族の青年が本当に初空仙君なのか半信半疑だった。「上古の戦神でしょう?軽く5万歳はいってるはずよ?」しかしその凄まじい霊力のおかげで容貌を若々しく保っていられると知る。( ๑≧ꇴ≦)まじか!怖っ! ←とは言ってないwその夜、祥雲は姻縁閣の神木に隠してある神器をこっそり取り出した。(」゚ロ゚)」<こら! Σ(°∀°ノ)ノ<うわっ!祥雲の兄貴分である李(リ)天王は姻縁閣の宝を盗むつもりかと呆れたが、祥雲は古の戦神には古の神器が必要だという。「この牽糸引(ケンシイン)なら例え運命の相手でなくても決して切れない縁で結べるって聞いたの」すると李天王は祥雲から神器を取り上げ、どんなものか確認することにした。しかし箱を開けた瞬間、火花が散って熱くなり、思わず落としてしまう。そこで今度は祥雲が神器を開けてみたが、赤い糸に問題はなかった。(  ̄꒳ ̄)オイオイ… あれ?( ̄▽ ̄;)ここは天地の間で最も霊気の強い場所・晨星(シンセイ)台。祥雲は初空仙君が元神を癒している隙にこっそり牽糸引を結ぼうとしたが、思わず寝顔に見とれてしまう。すると初空がふいに目を覚まし、驚いた祥雲は慌ててひざまずいた。「私のそばに近寄ったな…何をするつもりだった?身分をわきまえよ」「お許しください!初空仙君のために必ず良縁を結びます! 手を伸ばしたのは…仙君と前にどこかで会ったような気がして懐かしくて…」「懐かしいだと?ふっ、立て…姻縁閣への命を下す、取り潰しだ」焦った祥雲は何としてでも任務を遂行して姻縁閣を守るしかないと決意した。そこで初空を追いかけ衣を引っ張ろうとしたが、瞬時に腕をつかまれてしまう。その時、隠し持っていた牽糸引が落下、中から赤い糸が現れ、祥雲と初空の手首に巻きついた。初空は牽糸引を切るため短剣を招喚した。祥雲は自分の腕ごと切り落とされると怯え、咄嗟に逃げ出してしまう。しかしすぐ初空が追いついた。「うわ~来ないで!来たら飛び込むから!私の行方がつかめなくなりますよ?!」「この紅塵(コウジン)井は故障中だ、どこへ飛ばされるか分からぬぞ?」その時、祥雲は足を滑らせ、本当に落ちてしまう。初空は手を下すまでもなかったとほくそ笑んだが、手首の赤い糸がするすると伸び、祥雲に引っ張られて一緒に転落した。祥雲が目を覚ますと小白虎に転生していた。「あら?猪がいる…」「お前か?」「え?初空仙君が猪?!…ぶははははは~!猪空(ヂュコン)仙…いや初空仙君! 誰にも言いません!猪に生まれ変わったなんて~ふふっ」「にっ!私の名声に傷をつけるわけにはいかぬ、こうなったら…」初空はヒヅメを祥雲の頭に乗せて消そうとしたが、無駄だった。「しまった…転生修行中の時は術が使えない(ブヒッ」祥雲は初空の報復に怯え、必死に機嫌を取った。しかしどんなに努力しても初空は冷たい。すると翌朝、森に入った猟師たちが仲良く寝ている猪と小白虎を見つけた。目を覚ました初空は人間に気づいた。「この身が死ねば天界に戻れる」そこで初空はあえて人間に向かって行ったが、祥雲に邪魔されてしまう。「行ってはダメ!英雄になろうなんて思わないで!」「邪魔だ!あっちに行け!」猪と小白虎が戦う姿を見た猟師はひとまず大きな岩を投げてみた。すると祥雲は忠義を示す機会が来たと初空をかばい、頭を打って死んでしまう。「ろくでもないことばかりして!天界に戻ったら仕返ししてやる!…って(グサッ!)」初空はいきなり猟師に斬られた。…(バッタリ)戦神としての面子丸潰れだ…つづく( ๑≧ꇴ≦)あはははは~!1回目の転生はディズニーか!
2024.05.01
コメント(0)
全5件 (5件中 1-5件目)
1