ハンディな辞書を購入

◆ハンディな辞書を購入◆

田舎へは、ウランバートルに泊めてくれた家のご主人と、
彼の長男が同行してくれることになっていた。
モンゴル語はほとんど勉強してこなかったのに
今回は「通訳は要らない」と大胆になっていたそろん。

顔見知りのお宅だし、ことばが通じなくてもまぁいいや、と考えていたが
5年の間にこの青年がカタコトの日本語を使えるようになっていたので
結果的には何度も頼ってしまう事になった。

とは言え、いつも頼ってばかりというわけにもいかない。
出発前「田舎に行く前に買っておきたい物は?」と訊かれて
国立デパートで買ったのが、この辞書。
『日蒙・蒙日辞典』小澤重男 2000年。出版社は書かれていない。
携帯するにはちょうど良い大きさだ。
6000Tg(トゥグリク)で購入した。
辞典表紙

紙は薄っぺらく、1語に対し、2~3語ずつしか載っていない。
ことばの用法も全く書かれていないが、
日本語からもモンゴル語からも調べられる。
辞典中


日本からは『語学王 モンゴル語』を持っていったが
ろくに目を通していなかったし、実際に困った時は
文章で喋れなくても、単語を指し示した方が早いだろうと思ったのだ。
辞書は日本でも売られているが、モンゴルで買った方が
安くて手軽なものが手に入るに違いないという読みは、大当たりだった。


田舎に着いて、真っ先に指摘されたのは
「5年前より、モンゴル語が下手になってるのは何で?」だった。
全く悪意を含まない、率直で鋭い指摘だったので尚更、
うっ、とことばに詰まった。図星。仰るとおり。
5年前に訪れた頃は、モンゴル人の友人から少しずつ教わって
少しでも前進しようとしていたのだが、今回は行くだけで精一杯。
この5年間、再び皆に会えるとは思ってもいなかったので全くの不勉強だった。

今更後悔しても仕方ない。

お互いに辞書を引き引き、単語を指差しながら会話した。
話を聞くほうは、指差された幾つかの単語から
推理するように相手の意図を汲み取った。
時には、伝わらずお互いにイライラしてしまうこともあったが、
単語一つで気持ちが伝わったり、冗談が言えることも多かった。
会話に使った単語を、お互い少しずつ覚えた。

田舎では大活躍の辞書になった。

辞書を買えば、ひとまず安心。
田舎へのお土産は日本から持参したので、買い物はもうOKと伝えた。

私の買い物が終わると、
おじさんと青年が、ミネラルウォーターやらピクルスやら
食料品と田舎へのお土産をあれこれ買い込んだ。

車がずっしりと重くなり、いざ田舎へ出発!となった。



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: