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M君天安門を走るホノルルマラソン夫婦参加を目指してジョギングを日課にしているM君は、北京へ来ても日課を変更する気持ちはなかった。北京へ到着した夜、地図でホテルの位置を確かめ、市街が碁盤の目になっているので「これなら北京でも走れる!」と安心した彼は、翌朝4時にホテルを出発し、一路天安門へ向かって走り出した。外はまだ真っ暗だが、街路灯がついているので問題はない。走っている途中で早朝から体操をしている人達や、ジョギングをしている人にすれ違う。「オハヨウ」「ニーハオ」と声をかけるのだが、中国の人は人見知りをするのか返事を返してくれない。それでも走りつづけているうちに天安門へ無事到着した。ここで驚いたのは、この時間に天安門広場のそこかしこに警備の警察官(公安)が立っていることだった。しかも、日本の警官なら座りこんで休憩しているだろうと思うのに、ここの警官は直立不動の姿勢を崩さない。「ニーハオ」と声をかけても完全に無視されている。しかし何でこんなに警官が多いのだろう?そう思いながら約10キロのジョギングを終え、ホテルに帰ってきた。昼食のとき今朝の疑問をH君に聞いてみたところ、「変なおじさんから突然声をかけられれば、中国人でなくてもビックリして返事もできないだろう。」また、「天安門は中国の皇居みたいなところだから当然警備は厳しいし、今は特に法倫講への警備で人数が増えているのだそうだ。しかし、その警官に声をかけるとは、向こうもさぞ驚いたことだろう。」との解説だった。この話を聞いたみんなから、M君の実行力はすばらしい。さしずめキャッチコピーは「M君天安門を走る!」で決まりだという話が出た。すかさずH君から「中国公安に衝撃。法倫講にしては太りすぎ?」と小見出しのタイトルがつけられ、一同大爆笑となった。おまけに、この話には続編がある。天安門広場では朝日が昇るとき、毎日故宮を警備する兵隊によって国旗の掲揚が行われ、たくさんの見物人が見に来るという情報を得たM君は、次の日の朝もそれを見るためにジョギングに出かけた。しかし、昨日と同じコースでは面白くないので、今回はホテルから天安門とは反対の方向へ走り、北へ上がって西へ折り返し、南へ下って天安門広場へ到着するコースをとった。しかし、そろそろ天安門へ到着する頃だと思ってあたりを見回しても、どうも様子が昨日と違っている。そこで、通りかかったおじさんに聞いたところ、だいぶ北東の方向にずれていることが分かった。急いで引き返すのだが、あたりはどんどん明るくなり、もう日の出が近い。焦ってペースを上げるのだが、間に合いそうもない。必死に走ってようやく天安門へ到着したときには国旗掲揚は終わって、みんなが帰るところだった。国旗掲揚は見損なうわ、オーバーペースで15キロも走って疲れるわで、M君はこの日は朝から元気がなかった。
2001年09月30日
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2001年09月28日
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