2003年02月07日
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部屋割りカードに従って307号室に入ると、海に面した和室だった。地区ごとに部屋を割り当ててあるようで、307号室は4人とも同じ地区の役員だった。

浴衣に着替えて、早速温泉に入る。

大浴場「滝見の湯」と名付けられた温泉は、全面の窓ガラス越しに太平洋が見える。ガイドさんの話では勝浦温泉には多数の温泉源があり、泉源ごとに湯の種類が違っているのだそうだ。「かつうら御苑」の温泉は若干塩分を含んでいる硫黄泉だということだったが、塩辛くもなかったし硫黄臭も感じなかった。

ガラス戸で仕切られた外側には露天風呂がある。外に出ると、湯に浸かって火照った身体に冷たい風が心地良い。露天風呂は2つあるので、まず大きな方に入る。到着時間が早かったからか、風呂に入っているのは我々の団体だけのようだ。露天風呂には先客が2人しかいなかった。

垣根の向こうはすぐに海だ。かつうら御苑は海に張り出した半島の先端付近にあるので、正面の海は太平洋といっても湾内になる。そのために波は静かだった。海は右手に向かって広がり、その先は水平線が海と空を隔てている。地球は確かに丸いということが実感できる。左を見ると、手前は濃緑の、そして遠くなるにつれて霞んだような群青色に変化していく幾重もの山々が連なっている。空を見上げると、夕日のあたる側だけ朱色に輝いた白い雲の一団がゆっくりと南から北へと流れていく。

今ここには、湯に浸かったtetywestとゆったりと流れる時間と海と山と空しか存在していない。まさに「大自然の恵みに身を委ねる」心境だ。

何が恵みなのかと言うと、やっぱり「温泉」なのだ。こういう時には「日本人に生まれて良かった」と思ってしまう。アメリカ人にこの気持ちは到底理解できないだろう。tetywestは今までに、たとえばグランドキャニオンのような、これよりもっとスケールの大きな風景の中に身を置いたことはある。しかし、グランドキャニオンを見ながら温泉に浸かることは出来なかった。もしアメリカ人がこの心の贅沢を理解できるのなら、グランドキャニオンには絶対温泉がある筈だ。

話が飛躍するが、tetywestは「日本人の温泉好き」は「世界の変態ベスト10」にランク入り出来るくらい奇妙な風習だと思う。

温泉に含まれる薬効成分による「病気の治療や滋養効果」とか、湯に浸かることによる「リラックス効果」は、西洋でも古代ローマ時代から認識されていた。しかし、風呂に入る時に何の躊躇もなく人前で全裸になるのは、おそらく日本人だけだろう。ヨーロッパにも中国にもこんな風習はない。


「もしUSAで、『一緒に裸になって、温かいプールに入りませんか』と誘う人がいたら、次の日からなるべくその人とは口をきかないで済むような対策を考えるでしょうね」
と笑っていたが、
「江戸時代までの温泉や銭湯は男女混浴だったんですよ」
と言うと、
「OH MY GOD!とっても信じられない」
と驚いていた。
中国では「湯に浸かる」という習慣さえほとんどなく、普通はシャワーだ。

なぜ日本人は人前で平気で裸になって温泉や銭湯に入れるのだろう。tetywestにもよくわからない・・・が、これだけは言える。

それが日本の文化なのだ。






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最終更新日  2003年02月07日 12時44分35秒
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