2003年02月09日
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1月25日午前6時45分。
目覚めると、同部屋の3人はTVを観ていた。もう朝風呂にも入って来たのだそうだ。tetywestにしてみればこんな時間に起きることは滅多になく、普段はもっと遅い。

7時から昨日と同じ「宴の間」で朝食だった。もう朝風呂に行く時間はない。午前8時にバスに乗ってホテルを出発する。

この手の旅行でいつも感心させられることがある。ほとんどの人が大量のお土産を買うことだ。おそらく近所や親戚へ配るのだろうが、帰りのバスのトランクはお土産の入ったホテルの手提げ袋で一杯になる。tetywestは基本的に土産は家族用に1個だけと決めているので、ホテルでは買わなかった。

バスは九十九折れの坂道を登っていく。両側は杉林だ。樹齢100年を超えたような見事なものもある。これを熊野杉と言うのだろう。

実は、tetywestの家は築70年という古さなのだが、材木はほとんど熊野杉が使われている(ひょっとしたら吉野杉だったかもしれない・・・汗)。いずれにせよ、祖父から聞いた話では、tetywestの曽祖父がわざわざ和歌山まで材木を買いに行ったのだそうだ。当時は材木が安かったとはいえ、それでも熊野杉(あるいは吉野杉)はかなりの値段だったらしい。おかげ様で今でも障子の建てつけが狂うようなことはない。今となってはこれだけの材料を揃えることはtetywestの収入では全く不可能なので、当然建て替えの予定はない。大げさに言えばtetywestは毎日和歌山(あるいは奈良)の大自然の恵みに包まれて生活しているのだ。

バスは那智の滝へ向かっている。ガイドさんが那智の滝の説明をしてくれる。
「滝の落差は133メートルで、これは日本一です。滝壷の深さは10mもあります。滝全体が『ひろう神社』、飛ぶに滝と書いて『ひろう』と読みます、『飛滝(ひろう)神社』の御神体となっていて、日本3大瀑布の1つです」

滝の水は「延命長寿の水」と呼ばれているそうだ。日本には「延命長寿の水」が3ヶ所ある。一つはこの那智の滝、一つは奈良の東大寺、もう一つはその東大寺のお水取りに使われる水を汲む福井県小浜市の神宮寺だそうだ。

というガイドさんの話に、またまたtetywestの想像力がくすぐられてしまった。

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東大寺と言えば、昨日道成寺で見た「髪長姫」の子供、聖武天皇が奈良時代に造った寺だ。聖徳太子より150年ほど歴史が下る。聖武天皇が仏教によって国を治めようとしたのは藤原氏と反藤原勢力が激しく対立する政界に心を痛めたこともあるのだが、奈良時代に大流行した疫病(天然痘など)や自然災害(旱魃や水害)を仏法によって除去することが目的だったと言われている。早い話が仏教の経典や原理はどうでもよく、仏教に付随する実際的な効用の方を重視したわけだ。

これは、宣教師が南米や東南アジアへキリスト教を布教した手段と同じようなものだろう。宣教師はまず教会を立てる。そこで子供たちに知識を教え、大人たちには農業のやり方や、医療などを教え、地域全体を豊かにすると同時に布教活動を広げていくのだ。

奈良時代の仏教も、最先端の医学や農業土木学(たとえば溜め池や川の治水工事)とセットになって導入されただろう。そのために中国からは遣唐使と共にかなりの人数の僧侶たちが日本に帰化したのではないだろうか。そして、帰化した僧侶たちは日本海から太平洋に至るあらゆる地域に分散し、その地方、地方の生活を改善することに力を注ぐのだ。もちろんお互いの情報交換は頻繁に行われた筈だ。一直線に結ばれた『那智の滝』、『東大寺』、『神宮寺』は、その僧侶たちの知識に「測量」技術も含まれていたことを意味する。そして、それを東大寺の「お水取り」の行事に結び付けることが出来るほど、天皇家に対して影響力を持っていたことになる。

奈良時代までの日本は、今考えられている以上に中国から帰化した人達のシンジケートの上に成り立っていたのではないのだろうか?

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旅行から帰った後で、高速道路のサービスエリアでもらった地図を広げて確認してみたところ、まさに寸分の違いもなくその通りだった。






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最終更新日  2003年02月09日 14時31分36秒
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