2003年02月14日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
那智大社の拝殿の横を通って、階段を5段ほど下りると、もうそこは青岸渡寺の境内になる。昔は神も仏も一緒に信仰していたのだから別に不思議ではない。いかにも古そうな本堂だ。

青岸渡寺は「西国三十三所観音巡礼」の一番札所になっている。ちなみに2番は紀三井寺だ。しかし、tetywestは地元四国の「八十八ヶ所巡り」をする気にもなっていないのだから、こういうことにはまるで興味が無い。ぼんやり本堂を眺めていると、甲高い声が聞こえてきた。

「御本堂は、太閤豊臣秀吉によって建てられました~。ですから、屋根のてっぺんには豊臣家の家紋がつけられていま~す。お寺ではここだけですよ~」
「本尊は如意輪観音様で、西国三十三ヶ所の一番札所になっていま~す」
「そのまま、土足で入って結構ですよ~。ど~ぞ、お参りして行ってくださ~い」
「本堂と、那智大社の本殿と、那智の滝の滝口は全部同じ高さになっていま~す」
「お参りした後は、あちらの広場から滝を見てくださいね~」

どうやら本堂の前で御守を売っている店のおばさんのようだ。周りが静かなせいか声がよく通る。休むことなくしゃべりつづけて疲れないのだろうか、喉は大丈夫かと心配してしまうのだが、おかげ様で青岸渡寺について一挙に物知りになってしまった。

本堂でお参りを済ませて、先ほどおばさんが教えてくれた広場へ向かう。ここからはちょうど正面に那智の滝が見えるが、思ったよりロングショットだった。深い緑の原生林の中に、1ヵ所だけ岩肌が表れ白い滝の水が落ちている。同じ那智の滝なのに間近で見たときとは印象がずいぶん違うものだ。近くで見た滝は「動」のイメージだったが、ここからだと山全体の「静」のイメージが強く、滝はワンポイントの「アクセント」になっている。


と思いながら広場を滝の方向へ歩いていくと、広場の左手に道があった。時間はまだたっぷりあるので、tetywestは単独行動に出ることに決めた。

道路は思ったより広くて、歩いていくと土産物屋や食べ物屋もある。もう少し行くと、何とそこには広い駐車場があるではないか。那智大社や青岸渡寺は、わざわざ石段を467段も上らなくても車で楽に来ることができるのだ。そうとわかるとなんだか御利益が半分に減ったような気分だった。
「金毘羅さんには、こんな『騙し』はないぞ」
と思ってしまうのは、やっぱりtetywestが香川県人だからだろうか。

しかし、道路は道幅が狭く急カーブが多いので、大型バスは通行できそうもなかった。結局「団体さん」でここを訪れる限りは467段が待っているわけだ。

もう少し行くと、道路の下に三重の塔が見えた。道路は大きく山を迂回してカーブしているのだが、階段の近道があったのでそこを下る。

三重の塔は本堂よりかなり滝に近い所にあるので、階段の途中から見た滝はさっきよりずいぶん大きかった。それに山の緑と滝の白に三重の塔の赤が加わるので、写真を撮るにはベストポジションだった。

nachi7


時々近道の階段を下りながら、道路に沿って広い道路まで戻る。一番下まで下りてわかったのだが、この道路への入り口には料金所が設けられていた。有料道路だとわかると、さっき半分に減ったと感じた御利益が4分の3くらいに復帰したような気分になった。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2003年02月14日 12時59分12秒
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

鶴亀彰@ Re:50年前のビデオ(2)(08/08) 突然のメールで失礼致します。私はカリフ…

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: