明日、3月29日(火)に、「東北地方太平洋沖地震チャリティーマッチ」が行われる。
サッカー日本代表(海外組みも参加)とJリーグの選抜チーム(TEAM AS ONE)の試合だ。
本来ニュージーランド代表と国際マッチを行う予定だったが、両国の地震による災害状況と、おそらく原発事故を憂慮してニュージーランドが断ってきた。
原発事故の恐怖は世界認識である。
今の事故処理の進捗状況なら当然の決定であり、立場が逆なら日本も行かないだろう。
それの代わりに日本代表チーム対Jリーグ選抜チームでということになったのだが、その選抜メンバーがすごい。
ざっと、GK川口、楢崎、DF新井場、中沢祐二、トゥーリオ、駒野、MF中村俊介、小野、中村憲剛、小笠原、FW大久保、佐藤寿人、カズ...日本代表を彩ったスター達である。
中盤の4人はファンタジスタの競演、夢のカルテットが実現する。
それでカズがトップにいるんだから最高だ。
申し訳ないが、応援するならこっちのチームになりそうだ。
日本代表にもアントラーズからは、岩政、伊野波、本田拓也が選出され、内田も帰国する。
沈鬱な日々を過ごしていただけに、しばし災害を忘れて楽しみたいと思う。
そんな折、あの辛口サッカー解説者セルジオ越後が、災害とこの試合についてコラムを発表した。
素晴らしい内容なので載せさせていただく。
すべての日本人へ『倒れた人の分まで走るのが、サッカーだ』
日本は今、大変な困難に見舞われている。あまりにもスケールの大きい自然災害であり、戦争以来の大惨事と言ってもいい。被災者の方々が大変な傷を負ったのはもちろん、日本人全体の心に深い傷が刻まれてしまったね。
この悲劇からの復興は、被害にあったその地域だけの宿題ではない。すべての日本人、それだけでなく日本に住むすべての外国人も含めて、みんなが固い結束の下に、全力を傾けなければならないよね。
逆境を跳ね返す、困難から立ち直るメンタリティは、世界に誇れる日本の素晴らしい部分だ。阪神大震災も、新潟県中越地震も乗り越えてきた。どの国にも真似のできない日本の文化、精神の強さを、今こそ発揮すべきだ。何年か経って、あの時は大変だったねと、日常の中で振り返れる日が来るよう、僕は心から祈っている。
サッカー界も大きな被害を受けた。鹿島アントラーズは無期限での活動休止を決め、Jリーグ再開の目処は立たず、3月に予定されていた代表戦2試合も中止となった。サッカー協会は
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日に日本代表とJリーグ選抜によるチャリティマッチを行うことを発表した。
僕はこのチャリティマッチ開催に賛成だ。「こんなときにサッカーなんて不謹慎だ」「サッカーをすることが被災者のためになるのか」という声も聞かれるけれど、サッカー人として、そして一人の社会人としての僕の考えをちょっと聞いてほしい。
今、日本に何が必要か。被災地への義援金、節電、物資の救援。やらなければならないことは山ほどある。一方で、この国の経済活動をきちんと回すこともしなければならない。
経済活動、つまり血の流れを止めてしまうと、本当に日本が沈没してしまうかもしれない。だから、元気な人は、行動するべきだ。それぞれの立場で、どんどん働くべきだ。停電で3時間しか働けないなら、3時間だけでも働けばいいじゃないか。働けない人たちの分まで仕事を増やすのだ。使えない人の分までお金を使うのだ。いっぱい仕事をして、いっぱいお金を生んで、飲みに行って、お金を落として、税金を納めて、どんどん経済を回すべきだと思う。
自粛とは、休むことと同意だよ。元気な人が休んだところで、被災者にとって何の役にも立たない。ニュースを見て心を痛めるのは理解できる。でも、ニュースを見て心を痛めることが復興につながるのかな。
残念ながら、君がいくら涙を流したところで被災者は救えない。社会活動に貢献することこそが、被災地を助けることになるのだと思う。
サッカー人は、サッカーが仕事だ。リーグとしての開催は難しいかもしれないけれど、元気なチームは毎日練習をして、試合をして、試合会場にドラム缶でも置いて義援金を集めればいい。日常を止めちゃいけないよ。がんばってキープした日常の中で、被災地のために何ができるかを考えるべきだ。
この国難の最中、サッカーをすることで被災地の方々が本当に元気をもらえるのか、勇気を持てるのか、それは一概には言えない。しかし、被災を免れた元気な僕らが、いつまでも過激なニュース映像を見て悲しんでいるわけにはいかない。そろそろ国民全体の心のケアをしなければいけないときが来ている。サッカーには、傷ついた心をときほぐす力があると信じている。
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人負傷者が出たからといって、勝負を諦めるのか?
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人でも勝利を目指して戦い続ける、倒れた人の分まで走るのが、サッカーだ。
悲しみを超えて、みんなで立ち上がろう。(了)
東北関東大震災で犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
"倒れた人の分まで走る"は誰にでも伝わる言葉だろう。
この国難を、国民一人ひとりが、自分のできる事を通して闘ってほしい。
みんなが力を合わせれば、きっと明るい未来がやってくる。
茨城鹿島湾付近の我が「鹿島アントラーズ」は、地震と津波の被害をもろに受け、クラブハウス半壊、スタジアムの補修は3ヶ月を要すという。
それでもオフィシャルサイトによると、28日からチームの活動を再開すると発表をしている。
ぎりぎりライフラインが復旧したという程度なので、なにかと不便はあろうかと思うが、とにかくサポーターの前に勇姿を再び見せてくれる日まで、いい準備をしてコンディションを整えて欲しい。
今年はJリーグチャンピオン奪還と、ACL(アジアチャンピオンリーグ)制覇を目標に掲げていたが、いきなり困難に見舞われてしまった。
たとえどういう状況にあろうとも、サッカー選手のやることは一つなので、無心になって挑戦してほしい。
大船渡高校出身の小笠原は、単身被災地に乗り込み、故郷の民を励ましている。
第二のふるさとが消滅した悲しみはいかばかりだろう。
これを乗り越え、今度はゲームで激励してほしい。
被災地の方の眼にはどう映るか解らないが、セルジオの言うように、一日も早く経済活動を復活させる努力をするべきだ。
成長によって被害の穴埋めをするしかない。
今は悲しむより立ち上がる時なのだ。
幸い世界中が日本を温かい眼で見てくれている。
日本人が培った美徳が、世界中で評価されている。
災害は不幸であったが、日本人としての誇りを蘇らせてくれたことは神に感謝していい。
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