画像は東京ガスCM家族の絆「母からのエール」編。
このシリーズはいつも感動を呼ぶ秀作が多く、以前に「お父さんのチャーハンが食べたい」編を紹介しました。
http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201106170000/
しかし、この「母からのエール」編は、感動とは裏腹に内容のリアルさから批判が殺到し、放送が中止になってしまいました。
現実にこのシチュエーションに苦労している学生や、これからこの苦行を体験しなければならない家族には酷な映像です。
我が家では3年前に長女が、今年は長男が就活苦行を体験し、先日内定を受けたことで、ようやく平和を取り戻せたのでした。
日本の場合は、大卒の93.6%が就職できますので、親としてはそれほど心配もしていませんでしたが、本人たちは社会の逆風を真に受けて大変な思いをしたことでしょう。
ちなみに韓国の大卒で就職できるのは半分以下(大学進学率は90%)、そのうち70%は”非正規雇用”だというので、それにくらべれば日本の学生は幸せです。
アルボムッレ・スマナサーラ師の仕事に関しての教えは『一生仕事で悩まないためのブッダの教え』を紹介しました。
http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201404030000/
http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201404030001/
今回は『悩まない力』から『第2章「仕事」と「能力」失敗の原因は妄想です』を新社会人となる若者に伝えたいと思います。
仕事に必要なのは、個性ではなく”能力”
個性を生かせる仕事なんてありません。ひとりの個性に対して、誰が何のために、お金を払うのですか?「私の個性はこれだから、お金をください」では、理屈が成り立ちません。理屈が成り立たないことは、考えたらいけません。
仕事に必要なのは、個性ではなく「能力です」です。仕事とは、自分の能力を生かすもの。そして、その能力は「自分で育てていく」ものです。
能力は「ある」とも、「ない」とも思ってはいけません。「自分にはもともと備わっている」とか、逆に「能力なんてないから・・・」という思考は正しくない。どちらの場合もひどい目に遭う。そうではなく、「能力は育てるものだから、やればやるほど向上する」という事実に目覚めてください。
絶対にやりたくないと思うことでも、やってみるうちに、どんどん上達することがあります。逆に、若いときに感情だけで「あれはカッコいい。やってみたいな」と思って頑張ってみても、まったく上手くいかないことがあります。
自分がやりたいことと、じぶんでやれることは、決して同一ではないのです。
〔自分の適性は、自分では判らないものです。どのポジションを命じられても、そこでベストを尽くせば道は開けるものです(トップ下のDNAがあるとか言わないで)。〕
楽しく生きる!仕事なんて大げさに考えない
仕事は、生きるため、家賃を払うためにやるものです。大げさなことではありません。ちゃんと服を買って、家賃を払って、一年ぐらい経つと外国旅行にも行けるぐらいの貯金がある。そういう程度で、人生を楽しめばいいのです。
だから、安定した仕事とやりがいのある夢、このどちらでもなく、「自分の生活に必要な収入が得られる仕事」を選ぶべきです。
安定した仕事というのは考えすぎです。そんな仕事はありません。絶対に保障された仕事なんて、自分で見つけることはできない。
やりがいのある夢というのは、芸術家のように自分のやりたい放題に何か作品を作りたいということでしょうか。自分が音楽家で、自分の好きな音楽を存分に作りたいなら、どうぞ自由に作ってください。
そして、「売れるか売れないかで、悩むなよ」と言いたいですね。
〔「夢をあきらめないで」なんて言いますけど、「夢」は努力の積み重ねで築かれるものです。自分自身を知るために、「身の丈に合った」生活を目指してほしいものです。〕
呼吸も、食事も、笑顔も、すべてが仕事
何のためにではなく、生まれた瞬間から、私たちは仕事をしています。ですから、これは、「仕事」の定義に問題があります。
仕事とは、「生き続けるために、やるべきこと」で、呼吸することも仕事のひとつです。赤ちゃんにも仕事があります。仕事をしなかったら、人間は死んでしまいます。
社会は、人生のある一定時期の、具体的なことを仕事だと誤解しています。会社でやることだけが仕事であると。だから、疑問が生じたり、やりづらくなったりします。呼吸することと同じだと思えば、何ということもないのです。会社を定年で退社しても、仕事はある。仕事とは人生そのものだと思うと、退職後も楽しく生きていられます。
〔あなたをこの世に招いた神様は、あなたに金持ちになれとか社会的名声を得よなどというミッションを与えてはいません。あなたが幸せな人生を送ることだけが、あなたの使命なのです。〕
どんな仕事も”単純”と認め、楽しみを探そう
「つまらない」という言葉は、使ってはいけないのです。そこはもう、理解するしかないのです。では逆説的に、「私におもしろい仕事をください」と頼んでみる。おかしいと笑われるに違いありません。また、怒られるかもしれません。
つまらないとは、「楽しみが生まれない」ことでしょう。それなら、何とか工夫して、「自分なりの楽しみ」を見つけ出せばよいのです。
実は仕事とは「いつでもシンプル」なのです。「妄想」をするから、そのことを忘れてしまうのですね 。
〔『ドラゴンクエスト』のような”ロールプレイングゲーム”は結構複雑なからくりが仕組まれているのですが、やっていることは単純なことの繰り返しです。人生の困難にぶつかったら、これはレベルを上げるための試練なんだと思って、繰り返しを楽しめば抜けられます。〕
「失敗の可能性がある」という前提から始める
同じ失敗を繰り返すのは、まるっきり反省していないからです。
「いつもは失敗しないのに、たまたま運が悪かった」、「今回は失敗したけれど、本来は大丈夫」と調子に乗っているのでしょう。
私の場合、最初に「失敗するに決まっている」という前提で考えます。「何をやっても失敗する可能性がある」という態度で始めるのです。
失敗しないのは、失敗しないようにアレコレ考えながら仕事をした結果です。漠然と仕事をこなしていたら、失敗して当然です。
たまたま失敗したのではなく、「失敗しないための努力を怠ったから、失敗した」という当たり前のことに気づいてください。
〔「失敗」は次の「成功」につなげられれば失敗でなくなります。次の試合に引きずらないということが大切でしょう。〕
結果を出さなければ、仕事とはいえない
努力しているのに「結果」がでないのなら、やはり私も認めないですね。
考え方が問題です。
「努力して結果を出しているのに、認めてくれない」なら正当な抗議です。その場合は認めない相手が非難を受けますので、仕事をした自分に影響はないのです。
しかし、「一生懸命やったのに認めてくれない」と悩む場合は、認められる程度まで、「結果」が出てないということでしょう。
徹夜して何時間もかけて仕事をしても、「結果」が出なければ、仕事になっていないのです。逆に、1時間でさっさと仕上げて、それで「結果」が出るのなら、良い仕事をしたことになります。仕事とは結果で判断するものです。
〔仕事の成功は、社会とのつながりで生まれるものなので、必ずしも”絶対”とは言えません。目指すべきは、誰かに認められようとするよりも、自分を幸福のステージに乗せる、心の安定ではないでしょうか。〕
人生の喜びは「成功体験」にあります。
物事がうまくいくと、脳が幸せホルモンに満たされるので”快感”が生まれるからです。
大きな成功を目指すと、果てしない時間がかかるので、なかなか快感に結びつきません。
幸せな日々を望むなら、日常生活の中に”小さな成功(決め事)”を用意しておくと、そのつど喜びが生まれ、毎日幸せでいられますよ。
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