第10話 ワークショップ  “ PA !“



第10話

ワークショップ Imagination of “ PA !“

8月4日(金)



Palmwoods Primary School


♪  *  :・' ゜'・  ☆: *:.。.:*:・'゜★




「オーストラリアで、いろいろな動物に逢いたいのだけれど、
どんな動物に逢ったらいいか教えてくれる?」

と云う質問から始めた、子供たちのワークショップ。
この授業が私の一番楽しみにしていたものだ。


子どもたちは、口々にいろいろな動物の名前を教えてくれた。




「本当はね、カンガルウが卵からは生まれないって知っているのだけれど・・・。」
「今日はね、先ず最初に! この粘土を使ってカンガルーの卵を作ってみたいんだ♪」


「カンガルウの卵って、どんな形や色をしていると思う?」















☆最初は,

やはり普通の卵の形のものが多かったかな。
でも、最初から風変わりな卵を作っている子もいて、
なかなか期待が持てそうだ。













一人一人、出来上がりの卵を見せ合い、違いを確かめる。


*:・'゜'・☆:*:.。.:*:・'゜★



私は、黒板に 「 P A ! 」 の文字を書く。


キャシ・のり と 私 は、口パクだけで、見本になるような声は発せず、
この文字から感じた音を、子どもたち それぞれに発音してもらう。


☆日本から、この授業のプランを提案した時に
どの文字を選ぼうかとても迷ったのだ。
出来るだけ言葉として意味を持たない、多様なイメージを湧かせる音・・・。

「ぴ」「チン!」「ブー」「シ」「ポン」・・・・・
日本の発音の「パ」は、英語圏では「PAH」と書くのであり、
「PA」と云う発音は無いと云う事で、
最終的に、この2文字を選んだ。







☆クレイジ・キャシ・ノリカの通訳のなんと素晴らしいことか!
良い子の子ども番組のお姉さん風に、子どもの心を掴んでくれる。


(C・のりか記)とむぼさんが一番楽しみにしていたパームウッズ公立小学校の授業は、大成功! 「PA」という文字を黒板に書き、30人近い子ども達に、それぞれに想像した発音をさせ、粘土で創った卵からその音と共に産まれるモノを創らせる... 



☆子どもたちの口元から、
高い音、低い音、伸ばした音、
私には、「PA」からは想像もつかないような音!
いろいろな音が発せられる。



嬉しくなってしまった私!





「じゃあね ・ 今日は・・・」


「この卵からは、カンガルウじゃなくて、この音のイメージが生まれて来るんだよ。」

「この卵は、どんな風に割れて、どんな「PA !」が生まれてくるかな?」



創り始めると、最初の卵の形も変形し始める♪

ふふふ







(C・のりか記)最初は『うまくいくかしら?』と思っていたけど、子ども達が次々に創りあげる作品にびっくり! 子どもの想像力は凄い!












小休憩の時間。子どもたちは席を離れず創り続ける・・・

先生が、
「いつもなら休憩時間になると、生徒たちは外に飛び出していってしまうのに!」
と言ってくださって、とても嬉しかった。












お昼休憩。



外に出てみると、それぞれがとても自由な雰囲気で、好きな場所で食べている。

いいなあ・・・この風景!







私たちのお昼休憩。

私のラストは、チョコケーキ!
売店のおばさんの手作りですって。














出来上がりの早い子は、時間まで残った粘土で好きなものを創ってもらう。
これがまた素敵なんだ。




♪  *  :・' ゜'・  ☆: *:.。.:*:・'゜★











そして、ひとりひとりが、作品を観せながら発表!









先ず、卵はどんな色をしているのか。
「PA !」から想像した音は、どんな音か発音。
出てきたイメージの説明。

「この辺が、 パ~♪ なんだよ。」

「これは、PAH!の花です。」とかね。



そうだ! 卵が割れて出てくるのではなく、
卵にジッパーが付いていて、
そこから出て来るんだといっていた子がいたのだ。

面白い発想だね。

その子がこの下の写真の子 ♪














































































































































写真が上手く撮れていなくて、載せられなかった子供たち、

「ごめんなさい!」




(C・のりか記)授業の最後に「楽しんでくれたかな?」と聞いたら、大きな声で「イエーイッ!」と叫んでくれました。とむぼさん、いい授業をしてくれましたっ!






(C・のりか記)授業の後がまた感動的。感謝の花束(校内にあるトロピカルな花を束ねたもの)贈呈に続き、60人くらいの子ども達がワーっときて、お礼のダンスを披露! 私達は花束を持ってVIPの如く階段の上へ... そこから手を振る私達...まるで天皇ご一家のようデシタ。下では子ども達の熱演が繰り広げられ、胸が一杯になりました。

☆この時の素敵な写真は、大きな花束と、VIP席上にいたため、持っていないのがとても残念です。

それから、先生が「ピアノが弾けると聞きました。是非音楽室へ」ということに! そこで私ととむぼさんは日本の唱歌や童謡を熱唱。「ぞうさん」「お猿のかごや」を手ぶり身ぶりを入れながら歌い、英語で歌詞の意味も伝えました。「お猿のかごや」のエーッサエーッサ、エッサホイサッサなんて、子どもにバカウケでした! あの子ども達の頭の中には漫才コンビのような日本人女性2人による熱演の姿が生涯残るに違いありません。 

小学校の高学年では日本語が必修なので、「コニチワ!」と声をかけてくれる子どもも多かったです。





追記:
そうそう・・・昨日の「マスタークラス」の日記で紹介した、
翌日の授業を担当してくださる先生と書いた人は、
この学校で、お会いした時、
ワークショップでの物静かで控えめなイメージとは違い、
凛々しい指導者でした!
生徒の目を、一瞬で向けさせます。

  その先生は、左から2番目♪




第11話へ





© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: