第14話 シドニーでニッキーと



第14話 シドニーでニッキーと



短かくて(私にとって)大きな一人旅。

言葉の達人には、ちっぽけな旅でも、
全くといって良いほど、英語が使えない私にとっては、
英語圏を単身で移動するというのは、
「初めてのお使い」のように、大きな事件なのです。

でも、
世界中を一人で動いてみたい。
こんな気持ちにさせてくれたのは、
宇宙飛行士・向井千秋の“おかあちゃま”のお話し なんです。

彼女は、英会話が出来ない頃から、
何処へでも出かけて行ったのです。
その武勇伝の面白さ!

私にだって できないことは無い!
いつの日にか、自分の足で世界中を廻ってみたい!

kankoku_tomubo

♪去年の春、韓国での講座を、思い切って受けたのも、
こんな気持ちがあったからです。

最初は、一人で行くつもりで受けてみたものの、
近づいてくると、段々恐くなり・・・
思わず電話を手にとって!

たまたま
私の航空券を手配しに行ってくれていたキャシ・のりを、
凄いタイミングで捕まえることができ、
つまり、キャシ・のりは、
突然、2人分・・・
私とキャシ・のりの2人分のチケットを購入することになってしまったのです。


kankoku_norito

韓国での講座風景


でも・・・下準備・・・つまり、
飛行機に乗ったり、電車に乗ったり、買い物をしたり・・・

全ての行動を、同行の キャシ・のり に頼りっきりではなく、
彼女の先を歩き、見守ってもらい、
自分で動けるようになるための“ご指導!”を、
していただいたのです。



そして、今回の旅♪

マルーチーのバスストップから、シドニーのホテルまで、
シドニー空港から、ブリスベンのホテルまで
という、
本当に短い区間ですが、
これでも、自分にとっては、まるで初めてのワクワクドキドキの旅でした!

だって、アクシデントもあったのです。


                          ☆
♪  *  :・' ゜'・  ☆: *:.。.:*:・'゜★


8月8日(火)早朝、
ブリスベン飛行場往きバス乗り場までクリスに送っていただき、
「直ぐに戻るからね。」と言いながら別れのハグをして、
既にうるうるしながら
一人バスに乗り込んだのです。

カンタス航空でのEチケットの搭乗手続きは、
プリントアウトして持って来たものを見せ、手伝っていただく。

何とかなるのね♪

この時に、飛行場から携帯で電話を掛けようとしたけれど繋がらない。
建物の関係かしら?と、さほど気にせず、
飛行機に乗り込んだ。



Sidney on the sky

シドニー着、
携帯の電源を入れるも、全く何処にも繋がらない。
メールも全く出来ない状態。

そのまま、シドニーのホテルまで、タクシーに乗る。

タクシーは、自動ドアで無かったので、 
運転手さんに身振り手振りで、何処に乗ってらよいのか?と聞くと、
好きなところへどうぞ。と言っているらしい。

私は、風景が良く観られるようにと、
助手席に乗り込んだ。

運転手さんに目的地のホテルの資料を見せ、
安全確保?のため、友達が来てくれると伝えた。

彼は、とても親切に、出来るだけ簡単な英語を使い、
通りかかる場所の観光案内をしてくれた。
日本の事や何をしに来たのかを聞かれたり、
マルーチー市での、暖かい もてなしなども、話した。

話をした?・・・何とかなるものです♪
単語を並べるだけでしたが!

ホテルに着いて直ぐ、
友達のニッキーに電話をして、来ていただく手はずなのに、
携帯の電話が全く繋がらない。

フロントで、
「私の携帯電話が、壊れてしまったのか、全く繋がらない。
友達に電話をしたいのだが、電話をお借りしたい。」
と言ったつもりが、伝わらない。

「I try it by myself.」と、言い残し、
鍵をいただき部屋に向かったのです。


一人電話を前にして、格闘!
は、大げさですが、
呼び出し音や、お話中の音など、音質が日本のものと異なるので、
この音が呼び出し音なのかどうかも判らず、
時間がどんどん経っていくようで気が焦り、
“0”発信に気付くまで、結構時間が掛かりました。

ふう・・・

何とかニッキーに電話をかけることが出来、
直にニッキーの優しい笑顔を見ることが出来ました♪



実は、ドコモの海外ネットワークの故障のため、
ワールドウィングのサービスが受けられず、
8日のお昼頃より10日の夜まで、電話が全く繋がらず、
電話が開通したかと思ったら、今度はメールが繋がらない
と言う、アクシデントの中にいたのです。



お昼を一緒に食べようと言っていたのに
すっかり遅くなってしまいましたが、ニッキーは待っていてくれ、
ホテルの近所のニッキーの素敵なアパートに連れて行っていただき、
手作りの暖かいスープとパンをいただき、
(とても美味しいスープでした!)

ホット一息♪

ひと休み後は、



橋の夕暮れ

ニッキーとシドニーの夕暮れから、夜へ、



椅子並び


話も沢山しました。

話をした?

(*^_^*)

オペラハウス

この風景の中で、座って沢山の話をしたよね。 ニッキー♪


実は、ニッキーは、この直前(7月)まで、
国際交流の仕事で3年間日本に来ていましたし、
大学時代にも日本語の勉強をしていたので、

日本語がペラペラなのです。

ニッキーは、とても落ち着いた素敵な女性です。
日本にいた頃より、会うと、深い話が日本語で出来るので、
心のこもった、素晴らしい時間が共有できるのです。


Dinner

以前、ニッキーに、私は英語ができないからと言った時に、
「あなたの英語のほうが、オーストラリア人の日本語より上手だから、
皆にとって、ありがたいことなのよ。」
などと言ってくれた事があります。

これで、私は、とても気が楽になったのです。

オーストラリアは、移民の国で、世界中の人たちが集まってきているから、
お互いの言葉を聞こうとする気持ちが強いのですって。
だから、皆やさしく聞いてくれるんだぁ・・・

と、思いました。


隠れとむぼ

夜の素敵な町並みを歩き、



パン屋さんの前

パン屋さんで明日の朝用のパンを買い、



ホテルに戻りました。




翌日より、
世界遺産の「ブルーマウンテンズ」に暮らすニッキーのいとこの家に、
2日間のホームステイです。



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