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ヌードルス1957

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カテゴリ: 読書
天の夜曲



流転の海 第一部は20年前の作品で宮本輝氏は35歳だったそうです。戦中戦後を疾風の如く生き抜く豪傑でありながら情にもろく、幾度となく失敗と成功を繰り返す松阪熊吾が50歳にして子供を授かり、その子供が成人するまで、死ぬわけには行かぬとさらに運命の渦に飛び込んで行くこの小説に出あったときの感動は今も忘れない。元々『泥の河』でファンになり、流転の海も大阪の焼け跡からスタートする話で興味を持った。特別なヒーローとかと無縁な不器用な主人公の日々を淡々と描いているのですが、テーマの本流は正に『人間の運命』であり、第三部までに登場する様々な人物の営みが、第四部でさらにもつれあい運命の調べを奏でている。巻末の児玉清さんとの対談で宮本輝氏がいっているが、当時35歳だった自分が50歳の男を書くというのはなめていた、今55歳になり氏は主人公の松阪熊吾の年齢に近づいてきており、そのことによる主人公と書き手の意識が接近してきた分、逆に自分が作りあげた松阪熊吾がわからなくなってしまったそうです。書き手のペン先から完全に独立し、作家の思惑に反し独り歩きするとは何と素晴らしい話であろう。そこまで行くと書き手もたまらないでしょうね。まだ読んでない方、必読の書ですよ~。



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Last updated  2005.08.23 21:03:53
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