スピリチュアリズムとは           ~霊的真理の普及のために~ 

肉食・前世療法・夢分析・会員制度

江原啓之 特集
~肉食・前世療法・夢分析・会員制度~



1.肉食を否定していない。

江原氏は肉は好きではないが、「パワーが出る」ので食べているそうです。

これもまったく霊的におかしいです。好きでないなら食べなくていいのです。
そのほうが神は喜びます。 肉食は「パワーが出る」どころか霊性を
下げます。


シルバーバーチは肉食を非難しています。植物と動物には生命があります。
その生命を奪ってよいかどうかは「意識」があるか無いかで判断しなさいと
言っています。動物の中でも哺乳類には意識があり、もちろん痛みも感じま
すし、死の恐怖も感じます。動物を人間が食べるために殺すことは間違いな
のです。

動物は人間が愛を学ぶために存在します。動物は人間より進化の歩みが
遅いのですが、人間に愛を与えられる事によって動物の霊性も進化するの
です。動物を殺すことを良しとしているということは、霊をもつものを殺してい
いということ、ひいては殺人をしてもいいという発想につながります。ですか
ら戦争や殺戮はなくならないのです。人間が肉食をしているうちは、まだ高
級霊が理想としている霊性のレベルまで到達していないということです。

人間は神に草食動物として作られている ので、肉は食べなくても生きていけ
るようになっているのです。

2.前世療法が効果的と言っている。

江原氏は「江原啓之の愛のスピリチュアル・バイブル」の中で、前世療法が
効果的と言っています。

霊的真理をしっかりと理解していれば、前世は分からなくても前世の因果に
よるカルマをとき、魂を成長させることは可能ということがわかるはずです。
前世の因果の結果は今、私たちが抱えている問題や苦しみに他なりませ
ん。ですからその原因が分からなくても、その問題から逃げることなく霊的
視野をもって解決していけばいいのです。ですから 霊的真理を理解すれ
ば前世を知る必要はありません。


これは江原氏の霊的真理に対する無知によるものなのか、前世療法の危
険性を知らないのか、本当に効果的と思っているのか分かりかねます。

前世療法というのは米国フロリダの精神科医ブライアン・ワイスが「退行催
眠」によって他人の前世を明らかにしようとしたことから広まりました。また
シャーリー・マクレーンという人は、チャネラーのリーディングによって前世
(?)を明らかにしようとしました。

これら退行催眠やリーディングによって正しい前世像を得ることは不可能に
近いです。それらには様々な問題があるからです。

*シルバーバーチの退行催眠に対する見解

 『シルバーバーチの霊訓(10巻)』には、退行催眠に対するシルバーバー
チの見解が示されています。結論を言うと、シルバーバーチは、退行催眠に
よって前世を知ることはできないと述べています。退行催眠には信頼性を置
くことはできない、退行催眠による前世は事実ではないとしています。その
理由として、シルバーバーチは、次のような点をあげています。

【1】催眠術の基本は“暗示性”にあり、被術者は必ずしも施術者の暗示どう
りに反応しているとは限らない。(「前世を思い出しなさい」という指示を出し
ても、被術者が本当に前世のことを語っているかどうかは分からないという
ことです。)

【2】人間の精神には莫大な可能性が秘められており、“創造力や潜在的願
望”によって過去世の人物像が作られる。(これはスティーヴンソンが、催眠
下においては、潜在意識はそれまでの情報を駆使してフィクション的前世譚
や前世人格を作り上げると言っているのと同じことを指しています。)

【3】霊による“憑依”の可能性がある。その場合、語られているのは憑依霊
の記憶であって、本人の前世の記憶ではない。

【4】催眠中に“幽体離脱”が起こり、その間の一連の記憶が印象づけられて
語られることがある。これは本人の前世の記憶ではない。

シルバーバーチはこうした理由をあげ、退行催眠によって前世の記憶を思
い出すことはほとんど不可能であると言うのです。 「いわゆる催眠術によ
る遡及(退行)は頼りにならないと考えます」
と述べています。

江原氏は「スピリチュアル・コミック メッセージ (1)」のなかでも自分が相談者
の前世や守護霊がどんな人物だったかを指摘し、相談者を喜ばせています
が、これも本当かどうかわかりません。これは霊能者自身にも前世を見ると
きに、上記にようにフィクションを作り出す可能性があるからです。

また人間は元々霊の存在ですから、テレパシーの力が少なからずありま
す。ですから、霊媒や施術者がこうだと思う思念が秘術者の思念にも影響
を及ぼしますし、逆もあります。前世療法を受ける前に自分の前世はこうか
も知れないと思っていて、結果そのとおりだったというのは、自分の思念が
霊媒、施術者にうつっただけなのかもしれません。

ちなみに何十人も前世があったという人は、全く霊的知識のない偽者です。
また人間以外の動物の前世があったという人なども偽者です。
お気をつけください。

【参考】

退行催眠と前世療法の問題点  1

退行催眠と前世療法の問題点―2

ニューエイジも新・新宗教もスピリチュアリズムを超えるものではありません。

3.夢分析

江原氏はさかんに夢分析を勧めています。夢日記をつけたり、良い夢が見
れるようにお守りを与えたりしています。お守りは既に述べたように効果は
ありません。確かに人間は睡眠中は幽体離脱しています。死後、急な環境
の変化に戸惑わないための準備なのです。そのとき霊体は指導霊の指導
のもと様々な体験をします。素晴らしい体験や強烈な印象が残り、覚醒した
あともはっきりと思い出せることがあります。

しかし、江原氏も言っているように夢には、自分の肉体の環境や日ごろのス
トレスなどによる潜在意識も含まれてしまいます。夢の多くは、潜在意識に
蓄積した観念の反映であったり、潜在意識によるフィクションであったりしま
す。退行催眠で、潜在意識がさまざまな情報を組み立てつなぎ合わせてフィ
クション・ストーリーをつくり出すのと同じようなことが、睡眠中に“潜在意識”
によって行われるのです。

自分だけは守護霊のメッセージを正しく受け取ることができるというかたは、
全く自分の潜在意識が霊界の体験に混入していないと言い切れるでしょう
か。

こうした夢を分析したり占いの手段とすると、とんでもない的外れをしでかす
ことになります。


高級霊は、人間は霊的波動の中の体験は肉体器官の脳では正しく感知で
きず、脳の意識になじめなくて歪んでしまうと言っています。つまり、人間が
睡眠中に霊体として指導霊などからインスピレーションを受けていても、
間が見る「夢」からはその意味を正しく受け取ることは不可能
なのです。

何より大切なのは、人間の誰にでも備わっている良心は、神の声・守護霊
の声だということです。日々、自分の良心に従っていくことが神の声を聞くこ
となのです。ですから夢分析にこだわるのは大変危険ですし無駄なことで
す。夢分析にこだわるのは霊的知識が乏しい証拠です。

【参考】

シルバーバーチは語る 十六章  睡眠中は何をしているのか

スピリチュアリズムの真髄 「思想編」第二部 霊の世界 七章霊の解放

どちらでもよいことに、いつまでも関心を向けていてはなりません。

4.会員制度

とうとうファンクラブのようなものができてしまい、とても残念です。

今までの営利主義で被害をたくさん出してきた霊能者や教祖たちと同じだと
江原氏が思われてもしょうがない、という活動がついに始まってしまいました。

確かにコミュニティは、それを妨害しようとする人も現れるので、ある程度参
加する人を選ぶ必要はあります。しかし、あまりに閉鎖的にしてしまうとます
ます江原氏の 狂信的なファンを作り出す 原因になることは誰でもわかること
でしょう。また、そのコミュニティに参加している自分は参加していない人より
他の人より素晴らしいのだとか、優れているのだとか、霊格が上だとか、自
分は選ばれた人間なのだという、 間違った選民意識 を助長する可能性もあ
ります。

スピリチュアリズムは何度も言うように誰かのファンになる必要はありませ
んし、なにより謙虚さを失っては元も子もありません。 シルバーバーチ霊も
自分のファンになるな、自分を崇拝するのは間違っている
と言っています。
また守護霊や交霊会に現れる霊を崇拝するのも間違いだと言っています。
崇拝すべきは神であって、その神の意志を神の子らに伝えるためにス
ピリチュアリズムは存在しているのです。


果たして彼が儲けたお金は何に使われているのか。そこまで考えるのは邪
推でしょうか。

ちなみに会員証にはお守りのところで言った様に、霊力・ご利益はありませ
ん!

講習会も必要ないと思います。お金と時間がかかるので大変ですし、まず高
級霊訓を読むべきです。約4万5千円プラス交通費を考えれば、高級霊訓
のほとんどを読むことができるでしょう。シルバーバーチの本は図書館にも
あることがあります。それでも気になったら行ってみれば良いと思います。

学力低下とか言われていますが、現在の日本人の基礎的な読解力や理解
力は捨てたものではないと思います。一度で納得できなかったり、勘違いし
たり、理解できない部分があるのそこまで霊性が進化していないからであっ
て、難解な本だからではありません。しかし何度も読んでいるうちに自然と
理解されてくるものです。自分の知性を理性を最大限に使って批判精神を
持って読むことが大切です。理解が深まると同時に霊性も進化しているので
す。




2005.1.28


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