スピリチュアルカウンセラー 詩音の日々(2003年11月開設)

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2018.11.13
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カテゴリ: ひとりごと
つい先日、父がついに九十歳の誕生日を迎えた。
九十年間、連続して生きるということは、そして同じ肉体を使い続けてゆくのは、
どんな感じなのだろう?
八十歳を過ぎて、少しづつゆっくり自由がきかなくなってゆく身体。
それでも気持ちは意外と若いままにも見える。

この時代に生まれ、この国に、この地域に住み、
この環境の中でこの人間関係の中で・・・・

あれこれ思ってゆくと色んなことがあまりに限定されていることに気づく。
今のこの自分の立ち位置や経験からして、自分が見えているものは
無限とも思える星のひとつ、大海原の底の砂の一粒程度なんだろうな。

こんな限定的な制限された視野を持って
しかも、毎日何かを決めて対処して選択して行動しなければならないなんて
考えてみたら、ずいぶん危なっかしいことをしている。
ところが、私たちはあまりに視野が狭いので、逆に恐ろしささえ感じられない
それは救いでもある。
例えば今の自分が三十年前の自分と話す機会があったら、
夜通し、こんこんと説教したり注意したい気になる。
そして、説教したあとは、とにかく励まして安心させてあげたい気もする。

若く、人生経験が少ないことは、視野が狭いひとつの理由にはなるけど、
どの時代も、この制限された感覚や視野を超えて、
つまり、世俗的、一般的な常識という枠を超えて、
ちょっとだけ視点を変えて生きていくというのは、それなりに困難が伴う。
だから、多くの人(特に日本人は)常識の枠内で生きることを選ぶんだろうと自分なりに理解している。

その困難は、変わり者と自他共に認める私自身も少しは知っている。
が、私の場合はあまりに感性が違いすぎるのか、朱に交わることができない。
加齢と共に徐々にこの環境に慣れて大変さを感じ難くなった気もする。
それと同時に、目の前の人とより深く関われるようになったし、
ある面、楽しいと思える時間が増えた。

他の人間についての理解がより深まり、共感できるようになったともいえる。
これは、人と深く関わる立場のカウンセラーとしては必要な要素。
だから、仕事を通じて学んだことのひとつなのだろう。

だが、もうひとつ必要なのは、皆がいるこの海の中にどっぷりと漬からずに
別の視点、海面から上から眺めている意識。
それもカウンセラーとしては必須だと思う。
特に私のような、スピリチュアルと余計な名前をつけてしまったカウンセラーならなおさら必要になる。

その俯瞰している意識に焦点を合わせると、
全く違うものが見えてくるので、それをどう世俗に生きる自分に統合してゆくのか。
それは、すぐに答えが見つかるものではない。
そして、私は多分、その課題に長年取り組み続けている。
常に頭と心を悩ませながら、時に楽しみながら。

一生を通じてこの2つの視点、くだけて言えば世俗とスピリチュアル?
のはざまで行ったり来たり、ミックスしたりを
やり続ける運命にあるのだろうと思う。

話は戻るが、父、いや私の家族全員はおおむね、
スピリチュアルなどどいう如何わしいものを忌み嫌い、
世俗の観点や常識意識が強いごく普通の人たちなので、
突然変異とも思える常識が通じない価値観をもつ私の出現に、
おどろきながらも、ずっと付き合ってそして心配してくれている。

そして、この家族のサポートのお蔭で、
私も多少なりとも地に足をつけて生きていられるのだから、
本当に感謝しかない。
九十年間この世で頑張ってきてくれた父に、改めて感謝の気持ちを伝えたい。

「よく頑張って生きてくれて、ありがとう!」
(実際に私は頻繁に口に出して本人にも伝えている。その位しか出来ないから)





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最終更新日  2018.11.13 14:17:32
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