わきみずのほとり

わきみずのほとり

教えるということ





師は伝播するものを求め
受け取るものの出現により師となりうる


意識の合意のないところで
禁じ手をする人を師とは呼べない


いやそれは師の振りをしているだけで

単に道を急ぎすぎて心の亀裂の修復が間に合わなかっただけ

誠実に書かれた書物の中にある世界は
確かに存在するけれど

それを無批判に信じることと
自ら確かめ理解しようとすることとは
たどりつく場所も手にする暖かさも異なるはず


力の杖の振り方で
それは白にも黒にもなる


あなたなら
闇を知ればこそたどりつける

輝く真実の道を知る喜びを共有できるだろうか



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