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2013.08.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類



   #4 熊と狐

 熊はその巨大な姿で怖がられ、何かと気苦労が絶えなかった。実はそれはあまり知られていない。
 ある日、ずる賢い狐が蜂蜜をたらふく舐めて昼寝をしようとしていた熊を疎(うと)ましく思った。がしかし、熊にとってみれば蜜蜂に散々鼻先を毒針で突っつかれていたのだ。
 そうとは知らずに狐は熊に話しかけた。
 「熊さん、熊さん、お昼寝ですか?羨ましいですね。私なんかは一日中森をさまよい獲物を探し、三日に一ぺんしか獲物にありつけませんよ。どうです、苦労しているでしょう?それに、窖(あなぐら)にすぐに飛び込んでしまう兎を捉えるのに、随分頭を使っているんですよ。」
 「ふん、そんなの誰だって同じだね。」
 熊は狐の気持ちなど知らず平然と言い放った。・・狐は我慢が出来ない。
 「それじゃ、熊さん、私がもし勇気を振り絞って人間たちの家畜を襲ったら?」

 あからさまに本当の事を言われた狐は引っ込みがつかない。(でも、熊の言う通りでもあった。そこがまた、狐には勘に触ったのだ!しかし狐にはどうしようもない。)
 その場はなんとか我慢した狐だがしばらくしてまた熊に会うと、
 「熊さん、熊さん、私は牛に喜ばれるように甘くて美味しいクローバーのありかを教えたし、働き者のあのロバにさえ林檎をあげたんですよ。いえいえ、私はお礼なんて望まなかったし、苦労も気になりませんでした。これが本当の私なのですよ。」
 呆れ返った熊は言う。
 「それじゃ、もしお前さんが牛のためにクローバーを探しているのなら、オレはその間珈琲を一口飲んでいるし、もしお前さんがロバのために林檎を採っていたら、オレは悠々とウヲッカを三杯はやらせてもらうが、いいかね?」

 この話で言いたいことは、器量である。確かに狐は色々と努力はした、でも熊を納得させる程の器量は無かった。それどころか、まるで自分が器量があるかのように振舞って、熊に自慢した。(まったく熊にとってはいい迷惑である。)それでもやはり熊に尊敬の念を抱かせるには至らなかった。当たり前である。狐がしたことは残念ながら誰にでも出来ることなのだ!(それに愚の骨頂でもある!)
 ・・我々人間は自由意思を持っているため、極めて隣人とうまくいかない生き物である。そのため団栗(どんぐり)の背比べとは分かっていても器量という点で迷惑をかけたりかけられたりである。そんな時はどちらかが「お門違いだ。」と言うべきである。(言えないのが現実であるが。)ここでは謙虚さは必要ないのである。そして、この手の話はそこらじゅうにあるから、どれを選ぶかは皆様の自由に任せたい。
 説明が長くなったが、作者にも言えない事情が沢山あるのである。それはただ単に上司や政治家基(もとい)、友人や先生、親に至るまで様々なのだ。





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Last updated  2013.08.16 18:44:24 コメントを書く


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