子どもの本の小部屋 それから農的生活のこと

子どもの本の小部屋 それから農的生活のこと

2012.07.13
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カテゴリ: 農的生活など
君あり、故に我あり

子どもの本ではないけれど、私の進む道に光を投げてくれた本「 君あり、故に我あり 」(著/サティシュ・クマール)をご紹介します。

著者のサティシュー・クマールさんは、9歳で出家してジャイナ教の修行僧となりました。
けれど、僧になって9年間、 歩き、学び、瞑想し、観察し、生命の複雑に入り組んだ働きに注意を払ってきた後 、世を捨てることで魂を救うことはできないと確信しました。

私たちは精神性を僧門、洞窟、宗教的施設から解放し、すべての人々にもたらす必要があるのです。精神性は毎日の生活の一部であることが必要で、非暴力と真理は、特別な人によって実践される特別なものではないのです。私たちは非暴力と真理を、政治やビジネスや農業、そして私たちの家庭にも取り入れる必要があるのです。

こうして、サティシュさんは社会と深く関わりながら、エコロジカルでホリスティック(ものごとの根本的な原因やその現状を引き起こしているシステム全体を大きな構図で捉える考え方)な新しい世界を作る運動を展開していきます。

サティシュさんが提唱するのは Soil(土)、Soul(心)、Society(社会) という考え方。

私たちは土から生まれ土に還るのだから「ソイル(土)」が最初に来なくてはならない。私たちの食べ物や日々の栄養は、土から育つ。(中略)私たち人間は、自然の恵みを神からの贈り物として受け取る。私たちは自然の一部である。私たちは謙虚さと感謝の気持ちを持って、この地球上に暮らすことを求められている。

自然を育てることの次には社会を育てることが来る。これは、ダーナ(与えることと受け取ること)に基づいた社会の秩序を意味し、相互利益と相互関係を意味する。私たちは知的、文化的、宗教的財産を使って、人生を豊かなものとする。これらの財産は何世代にもわたって蓄積されてきたものだ。(中略)そのお返しに、私たちは自分の仕事や創造性、芸術や手仕事、農業や建築を、社会の今と未来の世代に対する贈り物として差し出すのである。このような精神によって動機づけられているのであれば、仕事は重荷とはならない。仕事は義務ではなく、責務でもない。私たちは自らの仕事を行うものですらない。私たちが仕事を行うのではなく、仕事は私たちを通じて流れ出す。

ソイル(土)とソサイエティ(社会)に補給し活力を与えたように、私たちのソウル(心)にも補給し活力を与える必要がある。心を大事にしなければ、土や社会を大事にすることもできない。私たちの心は疲弊し、傷ついている。あるときには怒りによって、またあるときには貪欲によって、私たちの心は傷を負う。不安や恐れも心を痛めつける。嫉妬や憤慨は心を病ませる。拒絶されることを通じて私たちの内面世界は分断されてしまう。権力への誘惑が心を腐敗させる。だから、無傷となり満たされるためには、私たちは自分の心を癒す必要がある。


それでも、まだまだ引用したい所がたっぷりあります。
特に、サティシュさんのお母さんの美しい言葉の数々、必読です!

これまで、ジャイナ教ってよく知りませんでしたけれど、もしも世界中がジャイナ教徒であれば、争いのない平和な世界になるんじゃないかな~、なんて思ってしまいました。

大半の宗教は唯一の真実が存在すると信じているようであり、賢者はそれをさまざまな言い方で語る。しかし、ジャイナ教の認識は、現実は多元的である、というものだ。それぞれの人、それぞれの木、それぞれの花が無限の宇宙の中心である。たった一つの中心、たった一つの真実というものはあり得ない。 一元論ではないのだ。

あらら、また長い引用をしてしまいました。


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Last updated  2012.07.13 14:37:53コメント(0) | コメントを書く
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