02年分の高額納税者番付 5月16日


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国税庁は16日、2002年分の確定申告で、
所得税額が1000万円超の高額納税者を全国の税務署で公示、
上位100人を公表した。

前回5人いた20億円以上の納税者が今回はゼロになるなど、
深刻な不況を反映して小粒化がいっそう進む一方、
企業の合併・買収(M&A)に伴う株譲渡で7人がランクインした。
 パチンコ、パチスロなど娯楽関連会社の役員ら12人も
ランク入りし「不況に強い業種」をあらためて裏付けた。

 トップは、全薬工業の橋本弘会長。
2001年の「金庫株」解禁に伴い、保有していた
全薬工業株を同社に売却するなどして約17億円を納税した。
米大リーグに移籍した松井秀喜選手も約2億7000万円で
初めて100位入りした。

 上位100人中最も多かったのは、株式譲渡による「株長者」で
前回より3人増えて30人。
「土地長者」は前回の14人から8人に減少した。
給与が26人、事業による所得は15人だった。
(共同通信)
[5月16日11時17分更新]

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「プチ整形」ブームで長者 医師ら4人がランク入り

 男女を問わず、若者の間に「きれいになりたい」願望が広がっている。
メスも使わず、簡単に顔のしわやシミを取り除く「プチ整形」ブーム。
そうした世相を背景に、美容整形の医師ら4人が100位以内に登場した。
 美容形成外科の業界で、納税額トップだったのは、
17位に入った東京の美容形成外科医院の山川雅之院長。
税額は2001年分の約1億8000万円から、
約4億8000万円に大幅アップした。
 同医院は開業して10年。
しわ取り、レーザー脱毛から鼻などの「インスタント整形」や脂肪吸引…。
患者数は毎年10%程度伸びてきたが、昨年は160%もの伸びを記録した。
 「高水準のサービス提供が、顧客のリピーター化や紹介の増加、
来院者の安心感につながっていると思う」。山川院長は強調する。
 次いで美容形成外科経営の石井美恵子さんが、
納税額約3億7000万円で38位。
ほか53位、85位にも美容整形関係の病院院長らが入った。
(共同通信)
[5月16日11時44分更新]

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長者番付、株・土地売却減る…最高でも20億未満

 国税庁は16日、2002年分の確定申告で所得税額が
1000万円を超えた高額納税者を全国524税務署で一斉に公示した。

 公表された上位100人では、ここ十数年、番付をにぎわせてきた
株や土地の売却による長者が減り、事業や給与など本業で所得を得た人が
6割を占めた。

 また、全国1位の税額が7年ぶりに20億円を下回り、
5億円以上の納税者も昨年より半減して15人となるなど、
長者の小型化が進んだ。

 読売新聞社などの調べによると、上位100人の高額納税者のうち、
土地や株の譲渡益が所得の主たる部分を占めていたのは、
前年より3人減って38人。給与や自社株の配当、
事業による所得など“本業組”は60人で、健康・美容ブームを背景に、
健康食品、化粧品会社の社長や美容整形外科の医師・経営者が
計10人ランクインしている。

 不良債権処理にあえぐ日本の金融機関を尻目に業績を伸ばす
外資系銀行・証券会社の元幹部や社員が5人入るなど、
長引く景気低迷の影響で顔ぶれも様変わりしている。

 また、歌手の宇多田ヒカルさん(20)が3年連続、
浜崎あゆみさん(24)も2年連続で上位100人入りしたほか、
米大リーグで活躍する松井秀喜選手(28)が95位に初登場した。
(読売新聞)
[5月16日12時48分更新]

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公示者激減、過去2番目に=美容外科医躍進、
松井選手は95位-02年高額納税者

 国税庁は16日、2002年分の確定申告で所得税額が
1000万円を超えた高額納税者を全国524カ所の税務署で公示するとともに、
全国の上位100人を発表した。公示対象者は7万5375人で、
前年に比べ4463人減少した。

1983年に公示者人数の統計を取り始めて以来、
99年の7万5255人に続き過去2番目に低い数字。
うち1億円以上の納税者は前年並みの715人、
3億円以上は前年より9人少ない79人だった。
 美容整形外科医や健康食品販売会社経営者らの躍進が目立ち、
美容整形関係では5人が100位入りした。
 1位は医薬品製造販売「全薬工業」(東京都中央区)の橋本弘会長(91)。
パチンコや消費者金融など不況に強いとされる業種の経営者らが
前年に続き多く登場した。
 プロスポーツ選手では、米大リーグのニューヨーク・ヤンキースで
活躍する松井秀喜選手(28)が95位で初の100位入りを果たした。 (時事通信)
[5月16日12時7分更新]

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<高額納税者>不況に強い消費者金融の経営者ら目立つ

 国税庁は16日、02年分の確定申告で所得税額が
1000万円を超える高額納税者を全国524の税務署に公示し、
上位100人を発表した。会社が自社の株を買い入れる
「金庫株」制度を利用して株を売却した経営者2人が上位に初めて登場。
不況に強いパチンコや消費者金融の経営者が名前を連ねたほか、
会社を「身売り」した創業者が目立った。

 上位100人には、消費者金融関係者が前年の5人から9人に、
パチンコ関係者は11人から12人に増えた。
また、若い女性が気軽に美容整形手術を受ける「プチ整形ブーム」を反映し、
美容外科など病院経営者が10人で、前年の3人から躍進した。

 3億円以上の納税者は79人で前年の88人を下回った。
また、公示の対象となった高額納税者は7万5375人で、
統計のある83年分の公示以来、99年分に次いで2番目に少ない数字となり、
長引く不況を反映した。

 1位は製薬会社「全薬工業」の橋本弘会長(91)で、
「金庫株」制度を利用して初のトップとなった。
01年10月の商法改正で、発行会社が自社株を買い戻す際の制限が
緩和されたほか、発行会社が取得した自社株をいったん保管できる
「金庫株」制度も解禁された。
橋本会長は、自社株約20万株を同社に売り、巨額の配当所得を得たという。
同社は「株が散逸しないように金庫株制度を利用した」と説明した。

 2位は化粧品販売会社の斎藤一人社長(54)で、
10年連続のランク入りとなった。【矢野純一】(毎日新聞)
[5月16日11時31分更新]

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新顔相次ぐM&A長者 不況反映、7人ランクイン

 長引く不況下で、競争力強化や生き残りをかけた企業の合併・買収(M&A)。
買収される側の経営者らが自分の持ち株を業界大手の会社に売却するケースも多く、
7人が株の譲渡で上位100人にランクインするなど、
時代を反映して「M&A長者」が相次いで誕生した。
 大手消費者金融「アイフル」(東京)が昨年10月、
事業者向けローン会社「シティズ」(熊本市)を完全子会社化した影響で
ランクインしたのは、貸しビル会社の谷崎真一社長。
納税額は前年の約6000万円から約8億1000万円にはね上がり、
7位にランクされた。
 個人としては「シティズ」筆頭株主だった谷崎社長は、
持ち株を売却するなどし、30億円を超える所得があったとみられる。
妻で役員だった柾江さんも約3億1000万円を納税、66位に入った。
 味の素(東京)は医薬品事業での競争力強化のために
総合物流会社「鈴与」(静岡市)グループの清水製薬(同市)を
昨年買収した。
 買収当時に清水製薬社長だった鈴木与平・鈴与社長は、
持っていた清水製薬株を売却し、圏外から12位に。
納税額は前年の4倍以上の約5億7000万円に上った。
 M&Aに詳しい証券会社の関係者は「昨年日本企業がかかわったM&Aは、
件数で前年比約25%増加した。事業の再構築の動きが多様化し、
M&Aも一手段として今後も続くだろう」と話している。
(共同通信)
[5月16日13時24分更新]






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