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【楽天ブックスならいつでも送料無料】あずかりやさん [ 大山淳子 ]あずかりやさん 大山淳子 やさしい。あずかりやさん、の、さん、の音。少し上向きの音で呼びたい。猫弁よんで、この人の書く小説をもっと読みたいな、と思って、手に取りました。目がみえない人が主人公だったからか、本来は物言わぬ道具たちが語り手であったからか、しずかな印象の小説でした。一日100円で、なんでもあずかります。期限とお名前を教えてください。ほんとうにこんな商売あったらいいのに。でも現実には無理だろな。まず収納スペースがもたないもの。だから物語。おとぎばなし。ありえない。けれどやさしい。こんな人、いると思う。店はなくても、こんな人はいると思う。境遇にあまんじるのとは違う、静かに肯定して適応して背筋のばして人の話を聞く。ずっと気持ちのいい、すがすがしい人でいる。会ってみたいな。あずかりやさん。
2014年04月27日
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湯野温泉に来ています。 このところ、風邪から喘息を呼び込んで、二週間あまり、本調子ではありませんでした。金曜にようやく落ち着いて、夜中に発作で目が覚めることもなくなりました。そこで、土曜の夕方から、湯野温泉に来ています。 10畳のお部屋はお庭に面していて、水の流れる音がずっと聞こえます。 お部屋食、お布団も人に敷いてもらって、ただ休むだけの、ほんとうの休日。 体力が落ちていて、温泉も短い時間で上がりました。それでもいいお湯は体をほぐし、冷えていたのを温めてくれました。体を温めると出る咳も、ふたつみつこほんとしただけで止まりました。 温泉遊び。 小さな町です。少し中に入ると道はせまくて、菜の花のこぼれるところ、犬を散歩させる人に出会います。家は二階建てまでで、塀の高さも低く、この空の広さを久々に見ました。 お宿の人に、何も見るものがなくて退屈でしょう、と、声をかけられましたが、いいえ、いいえ。 今日は休みに来たのです。 ほんの10分の散歩の楽しいところ。 お夕食に出た筍と桜もちの蒸し物が美味でした。 こんな旅行もできるようになったんだなあ、と、ふと思う。
2014年04月20日
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日本の食生活全集34 社団法人 農山漁村文化協会ふるい本です。昭和62年出版。いい本です。どんなものを食べてるの、と、地の人に聞くのは、民話を聞くのと同じこと。松谷みよ子さんの民話収集の本を読んでいるように、つらつらと読みました。私の父母の出身は広島の内陸で――なにしろ広島というところは、海から少し入るともう山だ――この本に取り上げられている「広島湾沿岸の食」と「中部台地の食」の混合の献立を私は食べて育ちました。「鯛麺(鯛そうめん。鯛を煮付けて、そのおつゆで食べるおそうめん。鯛の身もそうめんにのせる。)は食べる。イリコ味噌は知らん。小いわしは足がはやいけえ、うちらんとこまで来んかったんじゃないかね。今は食べるけどわざわざ味噌で炒らんよね。」「チシャの葉をちぎって酢味噌で食べるんは、ちしゃもみ言うんか。すり鉢で白味噌すって、酢を入れて、砂糖足して、ちぎったチシャをどさっと入れて酢味噌であえる。あまり好きじゃなかった。けど、ようけ食卓に出よった。」思い出しながら、思い出しながら、思い出しながら。思い出すのは味だけではなくて、よく働く人だった祖母と母のこと。声。郷土の食事は流通によって薄れたとはいうけれど、地にもぐり水に流れして細々居残っていくのかもしれません。
2014年04月06日
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