ライター大元よしき “創意は無限”
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今日は石塚武生さんの一周忌。早いものでもう1年が経つのか。昨年のあのショックは忘れられない。小田急線に乗る機会があるとお墓には寄らせてもらっている。駅前でお花を買って、ブラブラと歩く。この季節は風になびく田んぼが綺麗だ。帰りがけに「またね」という声が聞こえるはいつものこと。きっと今日もお花が供えられていて綺麗でしょうね。さて、ご生前、石塚さんと「やろう」と約束していたことがいくつかあった。中でも大きなものが、1.石塚武生の「今」を本にして生きた証を残しておきたい。 これは本年1月に「1万回の体当たり」として出版し、 石塚さんとの約束を果たすことができた。 ☆この本には石塚さんの思いがいっぱい詰まっています。 たくさんの人に読んでほしいと願っています。2.目は空高くを見つけ続け、地べたを這って夢を追い続けよう。 お互いにフィールドは違っても、不器用に、泥臭く バカと言われようが、夢を追い続けようというものだ。 絶対に小利口にならずに、大バカ者のままで行こう。 昨年の7月31日にそう言って約束をした。 これは生きる姿勢として、 絶対に忘れてはならない約束だと思っている。3.「桜を背負った男たち」 これは石塚さんが日本協会時代に、日本代表として 共に闘ってこられた人たちを題材にして書いていたもの。 石塚さんは常総学院の監督を退いた後、 もう1度この続きをやりたいと願っておられた。 「それを手伝ってくれますか」と聞かれ、 私は即座に「はい、喜んで!」とお応えした。 新しいシリーズでは共に闘った同世代から現ジャパンまで 幅広く取り上げ、人物紹介ではなくテーマを絞った 内容にしたいと考えておられた。 聞き手は石塚さん、書き手は私でどんな形式でもいいから、 続けられる企画を考えようと約束していたのである。 けれど、これはまだ先のことだから、 具体的に深くは考えていなかった。 悲しいけれど、2人でやろうとしていたことはもうできない。 だから、今後これをどうするのか、 考えているところだ。
2010年08月06日
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