レベルアップ太極拳

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24収勢

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pi-taijiquan

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March 30, 2021

24式太極拳の最初の本（中国体育運動～なんとかかんとか～編）によると、1起勢～24収勢までの「正常な速度は4分から6分」とあります。
まあ、文章としては「正常な速度」というより「通常の所要時間」という表現の方がいいと思います。
↑
余計なお世話。

「人によってはゆっくりとやり8～9分になることもある。しかし、あまり遅すぎてもいけない」

とも書いてあります。
あんがい早い動きです。
ちなみに音楽で24式をやるときの動きが6分くらいです。

しかし、套路を覚え何年かたつとだんだん遅くなります。
考えながら丁寧に動くからです。

それがまた長い間続き、さらに次の段階になると少し早くなってきます。
注意深く考えて動いていたことを自然にできるようになり、一つ一つの動きにつながりも出てくるからだろうと思います。

競技太極拳では時間オーバーは減点ですが、技能検定試験（日本連盟）では、時間の規定はありません。
そのため試験での速さは人それぞれですが、段位が進むにつれて動きは遅くなっていく傾向にあります。

2段くらいになると多くの方が24式套路を8分程度かけて動きます。
3段は24式前半（1～12）だけですが、8分～9分くらいかけます。
4段になると試験範囲（套路）はさらに短くなり1起勢～8攬雀尾だけなのに、8分～9分くらいかけて動きます。

遅く動こうとしているわけではなく、あれこれ考えて注意深く動いているためです。
まさに「正常」とはいえない異常な遅さです

考えて動いているわけですから、合否に関わらずまだまだ未完成ということで、その先があるわけです。

太極拳で一番使う筋肉は脳だという笑い話がありますが、考えながら動き、やっと考えないで動けるようになったら、次のことを考えて…という繰り返しで深まっていく感じです。

考えて動かなければダメですが、考えているうちはまだまだというのは、ものごとを分析的に考えて統合し身につけていく過程として普遍的で興味深いです