なっち&るんのおうち

なっち&るんのおうち

帰宅


私は何も手につかない。周りには、娘の近くにいてあげなさい。
と言われるが、気が狂いそうだった。
「起きて!起きてよ!」
横たわる娘を直視できない。
「返してよ、返して~。」
娘の処置の間、何度も祈った。
「私はどうなったっていい、だから里奈を助けて!」
「植物状態でも良い、心臓動いて・・・。」
でもそれは、神様に届かなかった。
「なんで家の子なの?」
そんな思いの中、葬儀についていくので精一杯だった。

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