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(プサン火災犠牲者 無言の帰国)
雲仙市の犠牲者、5遺体無言の帰国 釜山・射撃場火災、福岡の2人も
被災者の遺体と家族を乗せ、自宅に到着した車=20日午前0時20分、雲仙市吾妻町
雲仙市内の男性9人を含む16人が死傷した韓国釜山(プサン)市の室内射撃場火災で、死亡が確認された雲仙市の5人を含む日本人7人の遺体が19日夜、家族らとともに釜山から空路で帰国。福岡空港で会見した被災者家族は「楽しい旅行が悲惨な結果になって憤りを感じ、悲しい」と涙ながらに語った。遺体と家族らは20日未明、雲仙市内の自宅に戻った。
遺体が安置されていた韓国梁山(ヤンサン)市の梁山釜山大病院では、黒い布で覆われたひつぎが一つずつ、車に運び込まれ、遺族は静かに手を合わせて見守った。死亡した雲仙市吾妻町の荒木英輝さん(36)の父英忠さん(67)は「英輝、帰るよ」と言葉をかけた。ひつぎにそっと手を添えて、送り出す遺族もいた。7台の車はけたたましいクラクションを鳴らし、パトカーの先導で金海(キメ)国際空港に行き、航空機で福岡空港へ移送された。同日午後6時半前、8家族15人とともに同空港に到着し、親族や同級生ら約20人のほか、奥村慎太郎雲仙市長らが出迎えた。
福岡空港で行われた会見には被災者家族の8人が出席。死亡した大久保章さん(37)の父信一さん(64)が代表して質疑に応じ、「長い時間を費やし、ようやく古里に連れて帰ってこられてほっとしている」と帰国した心境を述べた。
一方、火災現場となった室内射撃場の防災態勢に関して「入り口も一つ、昼間もライトを照らさなければ(室内は)真っ暗。もし火事が起きれば死亡者が出る場所だと思った」と疑問を口にし、韓国政府に対して再発防止を求めた。釜山市内の病院では、今も負傷者4人が治療中。「4人は一生懸命、けがと闘っている。支援をお願いしたい」と語った。