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昨日の日記で
「 まだ、その曲を弾いているの
」 は禁句
という事を書きましたが
「 そんなこと言ったって
うちの子は、ずっと同じ曲を弾いているけれど
上達しているように思えない
」
という事もあるかと思います。
…まあ、確かに
惰性でだらだら『弾くだけ』の子もいるでしょう。
目的も何もなく
「 とりあえず『弾いて』いるのだから文句はないでしょ
」
という【お義理】の練習ですね。
こういう練習は、確かにあまり効果が無いのです。
しないよりマシ、か…という感じ。
(していることは、努力の一つとして認めてあげたいです)
では、こういう生徒さんに
どんな言葉をかけたら、「いい練習」をするでしょうね
「 まだその曲を弾いているの?
」でしょうか。
それとも「 いつになったら合格するの?
」。
…これで『やる気』が出るようなお子さんなら
そもそも、心配いらないと思います(笑)。
『練習』の基本には『 気付き
』があります。
「 私はここができていない。だから
ここができるように、練習しなくては
」
という目的があって初めて、練習になるわけです。
【お義理】練習の生徒さんには、たぶん目的が無い。
自分の演奏を、シビアに聴いていないので
「 だいたいこのくらい弾けたらいいか
」と
できていない事に気付かず弾いている可能性ありです。
では
練習している本人がたじろぐくらい、
周囲がしっかり聴いてあげたら、どうなるでしょうね
『 さっきから真剣に聴いているのだけど、
そのフレーズ、1回目は強く、2回目は弱くて、
3回目は強かったり弱かったりして弾いていたよ。
本当はどう弾きたいのかな
』
『 この速いところ、ここはリズムがそろっていて
2回目に出てくる時はすべる感じに聞えるけれど
そう弾くのは、どうして
』
これ、私がレッスンで生徒さんにかけた言葉です。
「そう弾いたら駄目」と言うのではなく
「こう弾きなさい」と言うのでもなく
「 こんな風に弾いているけれど、それは あなたの意思ですか?
」と、
あくまで客観的に聴いた通りの事を言って
本人に自覚してもらう。
うちのクラスの生徒さんが、
私のアドバイスを聞こうとしてくれるのは
私が全力で演奏を聴いていることを知っているから
だと、思っています。