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近くを通りかかったので庄内町狩川地区にある「 だちょう広場
」に行ってみた。
うわあ。本当に駝鳥だ。
ぼろぼろな駝鳥
高村光太郎
何が面白くて駝鳥を飼ふのだ。
動物園の四坪半のぬかるみの中では、
足が大股過ぎるぢゃないか。
頚があんまり長過ぎるぢゃないか。
雪の降る国にこれでは羽がぼろぼろ過ぎるぢゃないか。
腹がへるから堅パンも食ふだらうが、
駝鳥の眼は遠くばかりを見てゐるぢゃないか。
身も世もないように燃えてゐるぢゃないか。
瑠璃色の風が今にも吹いてくるのを待ちかまへてゐるぢゃないか。
あの小さな素朴な顔が無辺大の夢で逆まいてゐるぢゃないか。
これはもう駝鳥ぢゃないぢゃないか。
人間よ、
もう止せ、こんな事は。
高村光太郎の詩に出てくる駝鳥は「身も世もないように燃えてゐる」が
幸いここのダチョウは背景に映る山や田園を背景にのんびり過ごしているようだ。
さすがに遠い瞳は嬉しそうには見えないが、近所に住むらしい男の子に
寄ってくる様子は話しかけているようにも思えた。
動物園が好きな私だから、光太郎ほどの批判精神もない。
かすかな罪悪感と、会えて嬉しいという単純な喜びが混じる。
帰り道、少し夕暮れた空に雲がかかる。
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