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第5話の視聴率は、前回の11.3%より上がって、 12.3% でした♪
今回のホンボシは、「 カイン・コンプレックス 」(弟に嫉妬)でした。
「カイン・コンプレックス」の元の話、知らなかったので、興味深かったです♪(^^)
陶芸家で人間国宝の細川重春(品川徹)が、自宅の蔵の中で遺体となって発見されました。
彼は、アルツハイマーでした。
遺体の周囲には、高価な陶器のかけらが無数に散乱していました。
でも、それらからフッ化水素アンモニウムが検出され、4つとも、全て贋作でした。
フッ化水素アンモニウムは古く見せかけるために、贋作作りに使われるそうです。
かつて、細川重春氏の工房でこの薬品が購入されていました。
弟子の高木が贋作作りをしていたようです。
でも、蔵にあった作品は、彼が作った物ではありませんでした。
高木に贋作を作らせていた古美術商の女性・安藤が殺されました。
彼女は一人で外国へ逃げようとしたので、高木が殺したのでした。
数年前、重春氏は贋作と承知で、高いお金を出して、蔵の4作を買い集めたようです。
それを作ったのは、彼の次男・隆二(マギー)でした。
隆二は陶芸の才能があったのに、若い頃、喧嘩して手を怪我した時、重春氏は酷く叱ってしまい、家を出て行ってしまいました。
隆二は高木に誘われ、父にささやかな復讐をするために、父が大切にしていた仕事場で贋作を作り、父の仕事を汚すような真似をしました。
重春氏はその贋作を安藤の店で見て、すぐに隆二の作だと分かりました。
隆二の才能を一番知っていたのは重春氏でした。
贋作が人手に渡ると、息子も詐欺罪の共犯となってしまう。
そうならないよう、彼は自分で買い集めようとしました。
父親として、息子を守るために。
厳しい態度を取りながらも、心の中では隆二のことを心配していたのでした。
でも、それは隆二には伝わりませんでした。
一方、長男・一樹(高橋和也)は、蔵の中にあった陶器が弟の贋作だと知って、驚きました。
重春氏は、アルツハイマーなので、一樹を隆二と間違えて、その陶器をうまくできていると褒め、罪にならないよう、自分が買い集めたと言いました。
一樹は、父の弟への愛情を改めて知って、弟に嫉妬。
その陶器で、父を殴って殺しました。
そして、他の弟の贋作も壊しました。
一緒に、父が大事にしてきた湯呑みも壊しました。
それは隆二が小学生の時に作った物でした。
中学生の一樹は、その時、ロクロの回し方を教えてあげて手伝いました。
父は、その湯呑みを宝物のように大切にしてきたので、以前から一樹は弟に嫉妬していました。
でも、本当は、兄弟が仲良く協力して作ってくれた湯呑みだったので、余計に重春氏は大事に思っていたようです。
自分の気持ちをちゃんと伝えられなかったので、長男は弟に嫉妬し、父を殺害。
次男は父を憎み、贋作を作って詐欺罪という結果になってしまいました。
気持ちを伝えるのは大切ですね(^^;)
最後の方で、友枝凛子(大塚寧々)さんが言った言葉が良かったです♪(^^)
「一番罪作りなのは、愛情を素直に子供に伝えられなかった父親よね。
その過ちに気づかないまんま、亡くなってしまったわけだし・・・」
本当に、その通りですね。
結果的に、息子が2人とも罪人になってしまい、自分も殺されてしまって、残念でした。
今時は、子供に厳しいだけじゃダメですね(^^;)
ちゃんと愛情を伝えることは大切だと思います。
ところで、 人類最初の殺人事件は、カインとアベルの事件 だそうです。
その話になぞらえて、 親の愛情を独占する弟に兄が嫉妬する心理 を「 カイン・コンプレックス 」というそうです。
兄のケインと弟のアベルは、父である神に、それぞれ贈り物をしました。
神は、弟の贈り物の方をとても気に入りました。
それに嫉妬した兄は、弟を殺してしまいました。
神は、カインをエデンの東に追放しましたが、それ以上の処罰はしませんでした。
それどころか、カインが他の者に狙われないように、カインを殺した者は誰でも7倍の復讐を受けるという加護まで与えました。
きっと、神は自分の過ちに気づいたからだろうと、桐島孝作(船越英一郎)は言いました。
桐島「神様だって過ちを犯すんですからね。
人間だったら尚更です。
大切なのは、その過ちを素直に認めることです」
誰でも過ちは犯すもの。
素直に過ちを認めて、気持ちを伝えましょう♪(^^)
あの兄弟は、これから仲良くなれるかもしれませんね♪
そう言えば、昔、『 エデンの東 』という ジェームズ・ディーン の映画もありました。
あれも「カイン・コンプレックス」の話でした。
人間の本質的な興味深いお話でした♪(^^)
【視聴率推移とレビューリンク】 (関東地区)
[第1話]10.5% [ 第2話 ]12.7% [ 第3話 ]10.2% [ 第4話 ]11.3%
[第5話]12.3%
【第5話粗筋】 (公式HPより)
「血塗られた京陶器! 豪邸に集う殺人疑惑一族」
陶芸家で人間国宝の細川重春(品川徹)が、自宅の蔵の中で遺体となって発見された。遺体の周囲には陶器のかけらが無数に散乱していた。破片には血痕が付着しており、犯人は陶器を凶器に使用し、被害者の後頭部を一撃して殺害したものと思われた。
死亡推定時刻は、深夜1時から3時。同居している被害者の長男・一樹(高橋和也)が朝になって寝室にいないのを不審に思い、捜しに来て遺体を発見したという。重春はアルツハイマーをわずらっており、度々、徘徊もあったという。
桐島孝作(船越英一郎) は、一樹のほか、駆けつけた次男の隆二(マギー)、重春のいとこ・公康(大林丈史)、重春の弟子(村井克行)、お手伝いの女性(広岡由里子)らに事情を聞くが、彼らのしぐさからそれぞれ"秘密"や"動揺"、"不安"、"嫌悪"などの心情を読み取る。この家には一筋縄では見抜けない秘密が隠されていると桐島は分析する。
捜査一課は、骨董品を狙って忍び込んだ窃盗犯が、徘徊していた重春と鉢合わせして撲殺したものと考える。しかし、窃盗犯が重春氏本人の作品に見向きもしていないことにどう説明をつけるのか?
特別捜査支援班は、リーダー・真田英俊(高嶋政宏)の決断により、"怨恨"の線で捜査を進めることを決める。その矢先、重春が購入した骨董品に意外な事実が判明して...!?
[1954年WB]エデンの東 [EAST OF EDEN]【字幕】●監督:エリア・カザン//ジェームズ・ディーン/ジュリー・ハリス 【中古】(ビデオ/VHS)
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