☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

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September 24, 2006

ノコとツチノコ☆逃亡編・１０

テーマ：詩＆物語の或る風景(1049)

カテゴリ：ノコとツチノコ

「何よりも、ない金は払えない。払うつもりはあったが、支払いを一回飛ばしただけで、カードも飲み込まれたからさ」

　グラスをふきながらマスターが答えた。
「まさか命まで取るとは言うまいよ」
「職場に押しかけたりしませんかねー」
　ノコが言った。
「うーん、職場の連中、なんだかんだ言っても『エベレスト』に通い詰めてるから、そこまではしてこないと思うよ？付けってことになるんじゃないかな」
　モルトは他人事のように言った。
「ノコさんも、こんな時間になにがあったんですか」マスターが訊いた。
・・・」
　ノコは、際限なくビールを飲み続けるツチノコを見てため息をついた。
「そうだろう、この人だって、例のＡＴＭにいたんだから」
　モルトは言った。
「まぁ、みんないろいろあるって事で、一杯やって忘れましょうアブサン飲む？いいのが入ってるよ」
　マスターは皆を見回して言った。
「飲むー」
「飲むー
　夜から浴びるほど飲んでいたであろうモルトが手を挙げた。
　そして一緒に、ツチノコまでが猫手を挙げた。

＜つづく＞

　早いもので、小樽から戻って４日目になります。

　どうやら、「北斗」は激しく揺れることで有名らしいです・・・
　九州に住んでる友人は、「 振り子電車 」とか言ってるし。
　たしかに、客室乗務員の女の人までよろめいて、あっちこっちにつかまりながら歩いている。
　揺れるのはともかく、暑いときは９月下旬でも冷房を入れて欲しいなぁ。

　３日目に札幌へ着いたとき、その友人から「小樽で街路灯が倒れたって」とメールが来た。
　夜中から朝にかけ、かなり荒れたらしいけど、メールが来るまで全然知らなかった
　どこの街路灯が倒れたんだろう（＾＿＾；）夜中、泥のように眠っていたから、嵐が起こってたのすら気づかなかったです。朝ご飯を食べてるときは、工事中のマンションにかけてあるビニールシートがハデにはためいているのが見えたけど、チェックアウトするときにはおさまってたしね。
　ＮＨＫの、台風のニュースでは、小樽ばかりが映っていたから、家の人たちも心配して、 ずーっとホテルに閉じこもっているもの と思っていたとか。

　さて、今日の一枚は、小樽の名所をめぐるレトロバス。