ぐうたらたぬき途中下車

ぐうたらたぬき途中下車

2011年07月17日
XML

源氏物語の第五十二帖「蜻蛉」は、宇治十帖の8番目、薫が27歳のときの話です。

浮舟の姿が消え、宇治では大騒ぎになります。そして見つからないまま、葬儀が行われます。匂宮は病と称して籠ってしまい、薫君は後悔し悲しみます。

時は、夏からさらに秋へと移ろいでいきます。薫君は、都の華やかな暮らしの中にいながら、ときに大君(おおいきみ)や浮舟を思い浮かべては、追想にふけるのでした。

そんな秋の夕暮れ、蜻蛉がはかなげに飛び交う様を見て薫君が詠んだ歌、

  「ありと見て手にはとられず見ればまたゆくへもしらず消えしかげろふ」

から「蜻蛉」とよばれるようになりました。

「蜻蛉」の古跡は、京都翔英高等学校の南側に隣接する一画にあります。

京阪宇治駅周辺 蜻蛉の古跡「蜻蛉之古蹟」の碑

この古蹟のすぐ右隣には、「線刻阿弥陀三尊仏」と呼ばれている石があります。

京阪宇治駅周辺 線刻阿弥陀三尊仏(かげろう石)「線刻阿弥陀三尊仏」

京阪宇治駅周辺 線刻阿弥陀三尊仏(かげろう石)同上

高さ2メートルほどの自然石に、線で描かれた仏像が3面に刻まれています。平安時代の作品と言われており、宇治市指定文化財になっています。

この石は「かげろう石」と呼ばれているそうですが、宇治十帖との関係はないみたいです。どちらかというと、古蹟にあるのでかげろう石と言われるようになったのではないかと推測できます。

ところで、この一帯は「蜻蛉野」と呼ばれていたという情報がありました。いつごろ呼ばれていたのかが分からないので、地名が古蹟の場所の決め手になったかどうかは不明です。

しかしおそらく、夏から秋にかけて、この辺りをトンボやカゲロウが飛び回っていたのでしょうね。蜻蛉の古蹟に相応しい場所だったのだと想像できます。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011年07月19日 03時51分24秒 コメント(8) | コメントを書く
[街を歩いて見かけたもの] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: