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Jun 24, 2007
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カテゴリ: 本とマンガ




「再起」ディック・フランシス

読みました!
この小説の主人公、シッド・ハレーは私が小説界で一番好きな男です

ディック・フランシスは、元競馬の騎手で、引退後ミステリ作家になりました。
その作品の多くに馬や競馬場が出てきます。
彼の馬や、競馬場にいる人々の描写は本当に素晴らしくて、
映像が目に浮かぶほどです。

1作1作全く別の主人公を生み出す彼の作品の中で、
シッド・ハレーだけは4作品も出ている特別なキャラです。

最初の登場は 「大穴」
なんと1965年発行
私は生まれてもないよ?(^^;)
この時シッド31歳。
騎手であるシッドは競馬中の事故で左手を負傷し、探偵業をすることになります。
1965年のシッドはもちろん、携帯電話もパソコンも知りません(^^;)

次が 「利腕」
1979年発行。まだシッド31歳。
事件のさなか、不自由ながらも残っていた左手を切断するはめになります。

3作目は 「敵手」
1995年発行。シッド35歳。
本当の親友の犯罪を暴く羽目になります。

そして今年、「再起」
シッド38歳。もう携帯電話もパソコンも使えます(^^;)
騎手と調教師が殺される事件があり、調査するシッドを牽制しようとした犯人が、シッドの恋人のマリーナを撃ちます。


私がシッド・ハレーを愛してやまないのは、
彼が常に、左手の障害についてのコンプレックスや、
あらゆる暴力に対する恐怖と戦い続けているからです。
心の中では悲鳴をあげていても、頭は冷静に推理し、
表情はクールでタフなのです。
そうして悪党どもは「シッドは暴力には屈しない」と思い知らされるのです。
でも本当は、左手やあらゆることが、つらくてたまらないのです。
でもシッドはやるんです、最後まで。

今回もマリーナが撃たれて、彼は苦しむけど、
彼女の励ましもあって、最後まで調査を続けます。

またシリーズを通して、別れた妻のジェニィとの感情的確執にもずっと苦しみます。
シッドは本当は感傷的な人なのです。

でも今作「再起」で、本当に愛する人に出会い、ジェニィとの確執もやっと終わります。
シッドがようやく幸せになれて、本当に嬉しいです(^-^)

ディック・フランシスは今なんと86歳!!
2000年に奥様を亡くされてから、筆をおかれてましたが、
この作品を発表されたのです。
86歳にして、時代に合った新鮮なミステリを書けることに、尊敬の念を抱かずにいられません。

残念なのは、ずっと翻訳をしていた菊池光さんが亡くなってしまったことです・・・。
だから今作は違う方が翻訳されてます。
長年のファンのわたし的には、ちょっとしたニュアンスに違和感を覚える箇所もしばしばありました。
これも菊池さんに翻訳して欲しかったなぁ・・・。

いつまで新しいシッド・ハレーに出逢えるかわからないけど、
今後もディック・フランシスを読み続けたいです。


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Last updated  Jun 24, 2007 01:46:33 PM
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