この頃の料理人は、ヤクザ者の仕事という認識
昔は確かに浮ついていたけど、今はまっとうな人間になってるのにね
天皇の料理番なんて、吹聴したくない篤蔵の気持ちはわかるし、
料理人にプライドを持ってるのもわかるけど、
世間一般の認識とはズレてるんだよなぁ
おかげで、長男くんは「お父さんは恥ずかしい！」になっちゃった
「恥ずかしいお父さんが稼いだ金で買った飯は食うな！」って篤蔵……
一太郎は俊子ちゃんの子供らしく、頑固に食べないし
家のお手伝いをさせて、駄賃をあげて、
その金でバンザイ亭でご飯を食べさせてもらうように仕向ける俊子ちゃん
いいお母さんだ～

篤蔵の頭の中は、料理のことばかり
いかに主上に、美味しい料理を美味しいまま、食べてもらうか
御膳の間の近くに調理場を作りたいとか、揚げたてのテンプラを出したいとか
そんなに料理のことばかり考えている篤蔵だから、
主上のために料理を作る料理人が、風邪をひいたら、うつしてしまう
だから、俊子ちゃんが熱を出したら別居する
理屈はわかるけど！　でも、相手は子供だよ？
お母さんが倒れてたら、お父さんにいて欲しい
仕事よりお母さんを心配して欲しい
わかるんだけど～～～～～お父さんの代わりはどっちにもいないんだよ～

そういう点では、宮前さんは上手ですね
子供に「宮内省の役人」と言っておいたら、
料理人の子供とバカにされることもなく、
御用達をくれと言われることもなく、
しかも嘘は言っていないｗｗｗ

子供たちを動物園に連れていく約束の日に
皇后直々に九条邸での出張料理
お手伝いに呼んだのが、辰吉さん
子供に仕事のことを言っていない件を相談したら、
辰吉さんに「時間が経つとどんどん言いにくくなる」って
それは辰吉さんの心の声ですね
テンプラの屋台でも言えず、九条邸で言うぞ！と思ったら、

大地震

つくづくついていない辰吉さんもうこれは、一生言うな！の思し召しです

揺れが収まり、急いで向かった先は家……ではなく大膳寮
宮前さんに言われて、一旦は家を見に飛び出したけれど、避難者を見て、そして、お兄ちゃんの言葉を思い出して、とんぼ返り
家族より、避難者への炊き出しを始めたよ、この人

おかげで、息子にも会えたし、仕事もわかってもらえたし、
篤蔵が格好良く働いているところも見せられたし、
篤蔵の料理も（雑炊だけど）振舞えたし、
よかった尽くしです
震災で避難している最中でも、産気づいた人がいたら産婆をする俊子ちゃん
俊子ちゃんの産婆さんも、すっかり天職です

大正皇后役の和久井映見さんは、おっとり美しいし、
女官の伊藤かずえさんが、皇后のおっとりをカバーして余りあるロッテンマイヤーさん
この二人の対比が、また宮様方の神秘性を強調してる気がする

さて、次回は昭和　ｴｰｰｰｰ
こんなに駆け足で関東大震災を駆け抜けて、次回予告では、篤蔵と俊子ちゃんの愛の物語みたいですね
タオルを準備して、正座して待つ！

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