のんびり・ゆっくりダイエット

のんびり・ゆっくりダイエット

2026/07/30
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カテゴリ: 国内旅行




浄土平に着いたのは13時18分。
塔のへつりをあとにして山道を進むうちに、
空気が少しずつひんやりしていくのがわかりました。





駐車場に着くと、
遠くの山肌から白い煙が立ちのぼっていて、
火山の気配が漂っていました。

少しお腹が空いていたので、
ここでお昼にすることにしました。

レストハウスの中は、
お昼のピークを過ぎていたこともあって静かで、
木のぬくもりが感じられる空間でした。





席に座って、
浄土平らぁめん(1200円)を注文。





見た目は丁寧で、
具材の彩りもきれいでした。
味は・・「普通」。
特別ではないけれど、
旅の途中で食べる温かい一杯はそれだけでほっとしますね。

ラーメンを食べている途中、
外が急に暗くなったと思ったら、
雨が降り始めました。

山の天気らしい、
予告のない降り方。

しばらく店内で様子を見ることにしました。
雨は幸いすぐに上がってくれました。
外へ出てみると・・





地面から立ち上る水蒸気が一気に広がって、
あたり一面が真っ白。
空と地面の境目が溶けてしまったようで、
どこに立っているのかさえ曖昧になるほどでした。

さっきまでの晴れた景色とはまるで違う表情。
霧の中に包まれた浄土平は、
午後の時間がすこしだけ静かになったように感じました

雨はすぐに上がってくれたものの、
外はまだ白い水蒸気がゆっくり漂っていて、
景色が霞んでいました。





霧の向こうに石碑や道標が浮かび上がり、
その静けさがどこか神秘的でした。

そんな中で、
クマさんが空を見上げて
「雲が流れていったから大丈夫や」と
言いました。

その言葉に背中を押されるようにして、
私たちは登ることにしました。







標高の案内板の前に立つと、
ここがもうずいぶん高い場所なのだと
あらためて感じました。

霧の中に立つ石碑は、
この場所の静けさを守っているようでした。







木の階段を一段ずつ踏みしめながら進むと、
霧が流れて、
道の先が見えたり、また隠れたり。

そのたびに、
山の中にいることを強く感じました。

雨上がりの湿った空気と、
霧のやわらかい白さが混ざり合って、
午後の時間が静かに続いていきました。

登り始めてしばらくすると、
霧がゆっくり流れていき、
足元の岩や草の色が少しずつはっきりしてきました。





振り返って下を見ると、
水蒸気に包まれたビジターセンターが
白い世界の中にぼんやりと浮かんでいました。
さっきまで近くにあったはずの建物が、
まるで遠い場所にあるように見える不思議な景色。

霧の流れが変わるたびに、
その姿がふっと現れたり、また隠れたり。
山の天気らしい、静かな揺らぎでした。

さらに進むと、
岩が積み重なった場所に出ました。





雲の流れを見ながら、
「今なら見えるな」とクマさんが言い、
火口のほうへ視線を向けました。

その言葉に合わせるように、
霧がほどけていき、
火口の縁がゆっくり姿を現しました。





火口の中からは、
白い蒸気が静かに立ちのぼっていて、
その奥はどこまでも深く続いているようでした。

霧と蒸気が重なり合う景色は、
ただの「山の風景」ではなく、
地球の鼓動を覗き込んだような感覚。

雲の流れを見て、
その一瞬を逃さずに撮った火口の写真は、
この日の中でも特別な一枚になりました。

火口を撮り終えて、
ゆっくりと階段を降り始めました。
霧が流れるたびに、
山肌や駐車場が姿を見せたり、また隠れたり。
その変化がとても綺麗で、
歩きながら何度も足を止めてしまうほどでした。







霧がほどける瞬間に見える景色は、
登ってきたときとはまるで違う表情で、
午後の山の静けさがそのまま漂っていました。

階段を降りていく途中、
御夫婦が奥さまの写真を撮っている姿が目に入りました。
楽しそうに笑い合っていて、
その雰囲気が霧の中の静けさにやさしく溶け込んでいました。





「お二人一緒に撮りましょうか」と声をかけると、
ぱっと表情が明るくなって、
とても喜んでくださいました。

写真を撮り終えると、
「お二人のも撮りますよ」と言ってくださって、
私たちの写真も撮っていただきました。





霧がゆっくり流れていく中で撮ってもらった一枚は、
その日の空気ごと閉じ込めたような、
とてもあたたかい記念になりました。

霧の流れがつくる柔らかな光の中で、
人との小さな交流が生まれ、
旅の午後がやさしく彩られた瞬間でした。

火口を見終えて階段を降りると、
霧がゆっくり流れていき、
湿原のほうが少しだけ見えるようになりました。





木道が伸びていて、
本来なら散策する予定だった湿原が
遠くに広がっていました。

けれど、上から見ても
まだ緑が浅く、
花の気配もほとんど感じられませんでした。

「どうしようか」とクマさんと話しながら
しばらく思案していると、
湿原のほうから家族連れの方が戻ってこられました。

その方が
「まだ花も何もなくて、行っても仕方ないですよ」
と教えてくださって、
その言葉で気持ちがすっと決まりました。

湿原の散策はまた別の季節にゆずることにして、
私たちは今夜のお宿へ向かうことにしました。

霧の流れがつくる静かな景色を背に、
午後の山をあとにしました。


続く

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Last updated  2026/07/30 07:17:04 AM
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