祖母
私が生まれたときから「おばあちゃん」だった
明治32年生まれ
西暦だと1899年生まれ
うちの子供たちが2001年生まれだから
彼らの間にはまるまる20世紀が入ってしまう
祖父の三人目の妻として嫁いだのは30歳を過ぎた頃
先の奥様方はそれぞれ夭折しており
その子供達が6人いる
義理の子供達に囲まれて
かなり苦労もしたようだ
うちの父が産まれた次の日
伴侶を亡くした
それ以来女手一つで子供達を育て
家庭を持たせてきた
正直、気の強い
可愛げのない女だと思う
嫁いびりもかなりひどかったと母から聞く
実際、新居を建てたときも
かなりひどいことを言って
県外の娘宅へ行った
が、そこでも揉めて旧宅へ戻る
それからずっと独りで
江戸時代に建てられたと思われる
古い家で暮らしてきた
私が大学時代に
現在の家の隣に離れを建てて
そこへと越してきた
当時94歳
あと2~3年でも綺麗な家に住めたらと
祖母のためだけに建てた家
それから12年
日当たりのいい
立派な床の間と座敷がある家で
祖母は暮らした
いつしか自分で煮炊きが出来なくなり
食事は全て母屋から持っていくようになった
それでもその他生活の介助は
ほとんどしないでもいいくらい元気だった
ほぼ毎日通うデイサービス
そこで器用に紙で花を作ったり
手芸をしたりして楽しく過ごしていた
ずっと
そこにいるのが
当たり前だと思っていた
いくつになっても
元気でいることが
当たり前だと思っていた
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