輪島市の親戚の家に用事で行ってきましたが、親戚の家の玄関には「危険」の赤っぽい紙が貼られていました。
「隣の家が倒壊する恐れがあるので危険」ということでした。
輪島市内の至る所で、2階が1階の高さになった家や、自動車が家の下敷きになったままになっている家など、地震直後の状態で、危険なままになっていました。
急角度に傾いている家やビルもたくさんありました。いずれも、危険な状態です。
能登半島地震が終息したかどうかなんて誰にもわかりません。倒壊寸前の建物が多く残っている状態で、再び大きな地震が来たら、さらに被害が拡大します。倒壊寸前の傾いた建物が放置されている状態からの被害拡大が生じれば、人災ということになるでしょう。
築浅の家が、外からは何事もなかったかのように見える一方で、その隣の家が完全に倒壊しているなど、耐震化工事の重要性がわかりやすいです。
火事で広範囲が焼失した朝市通り周辺も通りましたが、「過剰な大津波警報」がもたらした被害の大きさに愕然としました。「焼夷弾による空襲後の状態」という表現があてはまりそうです。復興には、何年もかかりそうです。
さて、往路は「
のと里山海道」ではなく、
下道から行ったのですが、「のと里山海道は全線復旧した」というニュースのヘッドラインを見ていたので、復路では、のと里山海道を利用してみました。
道路の状況は、「元通り」とは程遠い状態でした。今回、復旧したのは山間部で、崖沿いの道路が崩落していたりしたエリアです。
凹凸の激しい場所が多く、S字状になったところも非常に多くあり、今後、交通事故が多発することは間違いないでしょう。
崖くずれしている箇所のすぐ横を通るところも多く、危険な道路であると言えます。一般車を通行させて大丈夫なのか、疑問に感じるような危険な状態です。
国土交通省が「全線復旧」といった言葉を使用して印象操作しようとしているのに、メディアは現状を自ら確認せずに、報道発表資料にあったであろう「全線復旧」という言葉をヘッドラインに使用した、という構図なのでしょう。
崩落の影響で、対面通行なのに、急に「S字」になっている箇所が非常に多く、とても怖い思いをしました。
「なんとか、対面通行が可能な状態まで復旧した」というのが実状なのに、見切り発車的に「全線で対面通行再開」という大ウソを喧伝したがるのは政治家や官僚の悪癖ですね。。急にS字が出現して、対面通行の車線を間違えそうになる状況で、以前のような「対面通行」ではありません。
メディアも「大本営発表の垂れ流し」という戦前のままの体質です。ネット上のニュースを読み返すと、「一部区間で片側通行が残っているものの『全線復旧』した」といった表現になっていますが、「全線で」復旧していないのに「全線復旧」というのは、「矛盾」以前のデタラメですね。。
とにかく、「 急角度なS字
」の部分がたくさんある自動車専用道路を初めて見ました。いや、普通の道路でもあり得ないでしょう。
そもそも、被害のあった道路の箇所が数百あるというのですが、確かに陥没や崩落など、すさまじい状況がありました。それほど多くの被害箇所があるということは、強度設計や施工の手抜きも疑われます。例えば、設計内容と施工内容がかけ離れていたとかはありそうですね。。
耐震強度がない古い家が完全に倒壊しているのに、その隣の築浅の家は無事に建っているのと同じで、耐震強度がない道路だから崩落や陥没を起こしたと言えるのではないでしょうか。被害箇所があまりにも多いので、そもそも耐震強度など全く考慮していない設計だったということなのかもしれません。。
速度が出せない自動車道路なので、一般道の利用のほうが正解ということになります。再び地震があったばあいも、自動車道路では逃げ場がありません。
【追記】一般道のほうも問題があります。家を解体した廃材などを積んだトラックの荷台から、釘やボルトなどが道路にこぼれ落ちているので、一般道ではタイヤのパンクが多発しています。パンク覚悟で走る必要があります。応急修理キットやロードサービスの保険などの備えが必要です。
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