長男の授業参観があり、歩いて学校まで行った。
お天気は良く、空は青く透き通っていた。
だけどさすがに一年のうちでも一番寒い季節の風は、とても冷たかった。
全くもって学校などというところは苦手だと思った。
学校といっても、さまざまに付随してくるものがある。なんだか気持ちがじわじわと重たくなってくるのが自分でもわかった。
冷たい冬の風は憎たらしいほどで、心にまで侵入してくるような気がした。そしてそれは私の心を確実に冷やしていった。
自宅へ戻ると、しばらくして1本の電話が鳴った。
長男が無愛想に電話に出たのが気になった。私あての電話だった。
電話の声はお茶の先生だった。
「26日にお釜をかけようと思いますが、ミナさんのご都合はいかがでしょう。
ミナさんのご都合が悪ければ、都合の良い日をおっしゃってください。
日にちを変更してもいいのでミナさんとお会いしたいと思います。」
こんなことを言ってくださる人が世の中にいようとは、とても意外な気がした。
ちょっと心が疲れているからだろうと思う。
急速に気持ちが温まっていくのが自分でもわかった。先生の言葉の途中で、泣いてしまうのではないかと思った。
人は人を温められるのだ。
そしてまた、言葉は人を温められる。
さまざまな言葉で先生に救われている。やっぱり先生は人生の先生だ、と思う気持ちが強くなった。