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2023/10/9(月・祝)に、宇都宮市文化会館で行われた、「藤井フミヤ 40th Anniversary Tour 2023〜2024」に行ってきました。上の写真は、宇都宮市文化会館。出来事を時系列に書くとコンサートに行くまでの前置きが長くなるので、先にコンサートのレビューから書きます。その後で行くまでの経緯や宇都宮観光について書きます。人生初!のハマった人物のコンサート。フミヤじゃないがライブ自体は何度か行ったことはある(学生の時に黒夢、LUNA SEA、シャズナ、D-SHADE、トライセラトップス等々・・近年では、夏フェス系の三井ビル・会社対抗のど自慢大会など)。しかし好きな曲聞きたさorビジュアル系見たさで行ってただけで、今では記憶もおぼろげ・・実質人物含めてハマったアーティストのコンサートは藤井フミヤが初めてかも。コンサート一週間前くらいから、「あと一週間・・今週末・・明日・・本当にあの藤井フミヤに会えるのか?あの元チェッカーズの?涙のリクエストを歌っていた?あのチェッカーズカットがカッコ良かったフミヤにもうすぐ会える?」と、信じがたいと思いつつもワクワクしていた。46年の人生の中で最も藤井フミヤに接近する日になるのか。でも、もしかしたら過去に、例えば家族と原宿に出かけた1986年のあの日、たまたま仕事でフミヤも付近のビルの一室に来ていてその日が最も接近した日だった、なんてことも考えられるか・・などと有りもしないことを思いついたりもした。会場の宇都宮市文化会館は市街地から大分離れた辺鄙な所にあり、電車の本数も少ないため「本当に藤井フミヤがここに来るのか?」と思えて楽しめるか不安だったが行って良かった!20年ぶりのコンサートなので、行くまではファンが特定の年齢・性別に偏っていたり、ヤンキーみたいなガラの悪い人が多かったらどうしようと心配していたが、普通に男性もいたし客層も普通で年齢も幅広い感じで安心した。(デビュー当時の中心ファン層はフミヤの3~9歳年下位だと思うので、今は全員50歳を超えているはず。しかしもっと若い感じの人も沢山いた。)16時開演の少し前に、まだ本人が出てきていないのに一瞬ワッと会場が湧いた。何だったんだろう。そしてご本人登場!前の客が席を立ち始めた。そんな~私も立たないとフミヤが見えない・・でも後ろの席の人が座っているので立っていいのか迷ってしまう。ようやく後ろの人も席を立ったので私も席を立った。ツアーには弟の藤井尚之も参加していてお得感満載!ソロになっても兄弟仲が良いと心強い。フミヤはナオユキ(尚之)以外のアブラーズメンバー(トオル、ユウジ)とも交流があるみたいだけど、ゲストに呼ぶとしてもバラバラに呼ぶんだろうな。1度に全員呼ぶと、残った元チェッカーズのメンバーが仲間外れみたいになるので、それは避けたいんじゃないかと(アブラーズを全員を呼んだこともあるみたいだけど、あまり公にはしていない気がする)。フミヤはマサハルも高杢も嫌いじゃないと思う。ただ、高杢が自分を良く思っていないことを知ってしまった(本の内容は知らんが)ので声をかけられなくなっただけな気がする。クロベエの葬式の時も声をかけにくく、かといって一人仲間外れみたいにするのは避けたい。だからマサハルとモク(高杢)の2人を呼ばなかったのかもしれない(あくまで想像です)。でも鶴久(マサハル)はインタビュー記事を読む限り、全くフミヤの事を嫌っていないし、敬意すら感じる。高杢も本当はフミヤのことを嫌ってはいない気がする。高杢の本は読んでいないので想像だが、色々正直に書きすぎたのだと思う。結婚して親になったフミヤは守るべきものが沢山できた。チェッカーズでの経験を大事に思っているフミヤから見て、本の内容はブランドに傷が付きかねないものだったため、高杢に声をかけられなくなった。高杢も後にひけなくなったと想像する。話がそれたので戻します。1曲目から「星屑のステージ」で気分が上がった!声が、動画サイトで見た星屑のステージを歌う1984年の藤井フミヤと変わらない!続けて「涙のリクエスト」。チェッカーズカットでチェックの衣装を着て歌う、当時の藤井フミヤの声そのもの!おお、歌詞が頭を駆け巡る・・。間違ってなければ3曲目がジュリアに傷心!来るね~来るね~声がチェッカーズのフミヤだよ、フミヤ!それにしても指定席のコンサートでも立って観るものだったっけ?見た感じ7割くらいの客が立ち上がっていて、私の左隣の列を始め、座っているのは全体の3割程度。2000年に行ったLUNA SEAのお台場野外ライブは立ち見なのは当然だし、90年代末に市川市であった黒夢のライブは屋内指定席だったけど、ロックなので曲に合わせて客もヘッドバンキングするのでこれは立って鑑賞も不思議ではない。シャズナは何故かファンでもないのに行って、IZAMの顔がはっきり見える位の2F席だったのに一人だけノレずに座っていた、なんてことはあったが・・みんな席を立つので、フミヤは「隙あらば座ってください。デビューした年(1983年)に生まれた赤ん坊は今年40歳。そこそこ中年。今はトイレ休憩は無いけど、その内作るかも(笑)」と言っていた。尚之もデビュー当時は「18歳でピチピチ(笑)」と言っていた。うまく表現出来ないが、話が面白い。公演中盤はバラード系の曲。「眠りを誘う曲が多いので、もし隣の人が寝ていたら(肘で突いて)起こしてあげて(笑)」と言っていた。フミヤが宇都宮に来るのは99年以来なんだ。当時観に来ていた女性たちが「はーい」と反応したので「大きくなったな(笑)」と言っていた。女性の「フミヤー」の掛け声が多かったけど、1度、「フミヤ~!」とドスのきいた男性の掛け声がして会場が湧いた。フミヤも笑っていた。個性的な声を出した方が気づいてもらえていいな。それにしても皆、手の振りはどこで覚えてくるのだろう。コンサートも終盤。「10年後も来てくれよ。10年後はオレ70だよ(笑)。(会場の「10年後も行くよー」の掛け声に)チケット売るぞ。2年位したら忘れてたり(笑)」←口調が違っていると思うが、大体こんな会話をしていた。ギザギザハートの子守歌来た~!そして、、哀しくてジェラシーだ!1984年の動画で見たフミヤもマイクスタンドが無い時は片手でフリをしていたが、現在のフミヤも片手で「男と女は~♪」の振り付けをやっていた!これらの曲が生フミヤで聞けるとは~!フミヤの「イエーイ!」という感じも、「1985 Ⅰ Typhoon' TOUR」の時と声の感じが同じ!惜しむらくは、私の大好きな「あの娘とスキャンダル」が無かったこと。コンサートの照明のムード的にこの曲はイメージじゃないかって感じだけど、生で「あの娘とスキャンダル」を聞いてみたい。いつぞやのコンサートで歌ったというのを見た気がするのだが・・そして今世界で起きている戦争をフミヤも案じていて、平和を祈ってタイムマシーンを歌った。タイムマシーンは私が高校3年生の時に発売された曲だ。マクセルMDのCMに使われて、録画もしたくらいフミヤソロ曲の中では一番好き。アニメにハマっていた頃に気に入った位だから本当に良い曲なんだと思う。フミヤってバブル前夜の日本が上り坂の時にデビューしてあっという間に大スターになり、バブル→バブル崩壊→阪神淡路大震災→東北地震→コロナ→ロシアのウクライナ侵攻と、猛スピードで変化する世の中を最前線で見てきたんだよな。フミヤが今も元気だからこそ、同じ時代を生きる者として出来事を共有できる。しかしクロベエの人生は2004年で閉じてしまったので、その後日本や世界で起こった大きな出来事(東北地震やコロナ、ロシアのウクライナ侵攻、首相が変わったり殺されたり)や世の中の進歩(youtuber、スマートフォン・タブレットが当たり前など)を知らない。大切な人が亡くなって何が悲しいって、同じ出来事を共有できなくなることだと思う。コンサートが終わった。観客は慣れた感じでサ~と立ち上がって帰っていった。私のように始めて見に来る人もいるだろうけど、藤井フミヤのコンサートを自分の生活の中に組み込んでいる人が多い気がする(来年春のコンサートまで予約済のようなファンが多い気がする)。帰り道、余韻に浸りつつ「ああ、終わってしまった・・」という気分だ。本当はこのコンサートをもって、チェッカーズや藤井フミヤの事を考えることに一区切りつけようと思っていたが(1回コンサートに行けば気が済むだろうと思っていた)、また行きたくなった!声量が凄い・・アイドル的バンドとしてデビューしたけど、歌唱力はアイドルの領域ではなく本物のシンガー。ホテルに帰ってから、今年のコンサートスケジュールを見た。宇都宮での公演が終わった次は10/14日(土)広島公演で5日程空いている。関東圏のコンサートの場合、終わったら一旦家に帰るのだろうか?高速道路を使えば2時間ちょっとで東京に着くみたいだし。フミヤは餃子が好きとどこかで見たことがあるので、餃子は食べて帰るだろうけど、あらかじめスタッフに有名店のものを買いに行かせて、帰りの車の中で食べるのだろうか?それとも次の公演まで日にちがあるので宇都宮に一泊し、少し観光もするのだろうか?あまりSNSで情報が上がってこないのでそのへんの所が分からない。チェッカーズ時代は新幹線に乗り込むフミヤの画像を見たことがあるので電車移動もしていたようだけど、ソロになってからは電車で移動するイメージが無い。送迎の車か、遠い場所は飛行機で移動というイメージ。2日間に渡って行われる大都市圏での公演や、日にちを空けずに近隣の県で公演がある時は流石に1泊はするだろうけど、例えば10/1日(日)和歌山公演の次が10/7(土)埼玉公演の場合は一旦家に帰ってそう。全47都道府県でコンサートということで、かなりハードなスケジュールだけど、合間をぬって家に帰れるように予定を組んでいるとは思う。藤井フミヤに聞いてみたい。「そもそも私は神奈川県の住民だ。次はホームタウンである神奈川県民ホールで見たい。確か2024年3月にあったな・・」と思ってチケット情報を見たら・・・ブ~~5か月後の来年の話なのにもうチケット売り切れ?横浜だけじゃない。東京で行われる公演は勿論のこと、大阪・名古屋・福岡etc・・大都市で行われる公演は来年分まで全て売り切れ!!今年中に行われる公演も全て売り切れ!!何だか笑えてきた・・今回少し辺鄙な場所での公演だったけど、7月にチケットをゲットできた私は割とラッキーだったのか。この調子だと、どうしても思い立った時に行きたいとなったら、旅行を兼ねて辺鄙な場所での公演を予約するしかないのか。しかも何か月も前から。交通費が追い付かないや・・でも、また行きたい!神奈川県民ホールの公演に行けないのが残念、、コンサートに行くまでの経緯と宇都宮観光コンサートチケットを取ったのが7月末。かながわ県民なので神奈川で行われる公演に行きたかったけど、該当の公演が見当たらない。行きたいと思った時にチケットを取りたいので、他県のコンサートを捜した。最初、旅行を兼ねて仙台まで行こうかとも考えたが、チケットが立ち見しか残っていなかったので、座って見られる近県で探した。で、今回予約出来たのが2023/10/9(月・祝)の宇都宮市文化会館。宇都宮といえば同じ関東地方だし、確か2000年代前半に1度だけ日帰りで行ったこともある。なので私の記憶の中ではもっとアクセスしやすいと思っていた。ところが、よく見ると会場最寄り駅の南宇都宮駅はJR宇都宮駅から大分離れている。どうしてこんな市街地から離れた場所にコンサートホールがあるのだろう、、駅周辺は何もないじゃん。本当にここに藤井フミヤがくるのか?家の最寄り駅から宇都宮に行くのにどの位時間がかかって、交通費はいくらかかるのだろう?ヤフー経路で調べてみた。家の最寄り駅⇒JR宇都宮駅・・交通費:片道2310円、所要時間:2時間44分~3時間5分程度往復4620円か。同じ関東地方なのに所要時間も交通費もこんなにかかるのか・・コンサート会場まではJR宇都宮駅を下車した後、東武宇都宮駅まで20分かけて歩き、そこから1駅先の南宇都宮駅で下車するつもりでいたが、想像以上に交通費が高かったので他のルートを模索し始めた。家の最寄り駅⇒東武宇都宮駅・・最も早いルート・・・交通費:片道2199円~2261円、所要時間:3時間36分~3時間43分程度最も安いルート・・・交通費:片道2054円、所要時間:4時間14分程度東武宇都宮駅で降りた方が交通費が安いが、この程度の違いであれば30分~1時間早く到着するJR宇都宮を利用した方がいいかも。何だか納得行かずくすぶるものを感じたので、もっと安く行ける方法が無いか探した。自宅近辺から宇都宮方面へ向かう高速バスも無いようだ。土日のみ利用出来るお出かけ切符はあったが、帰宅予定は10/10火曜日なので使えない。更に探してみると、東武線株主優待乗車券と、京王線株主優待乗車券を利用して行く方法を見つけた。私はこれらの会社の株主ではないが、優待乗車券はチケットショップで買えるらしい。夕方までウダウダ悩んだ末、これらの優待乗車券を購入した。東武線株主優待乗車券・・片道750円、往復1500円(1回の乗車でこの料金で済むので、都内から乗車して東武宇都宮駅まで片道750円で行ける)。通常は片道1225円。京王線株主優待乗車券・・片道320円、往復640円。通常は乗車駅~新宿駅の片道は409円。以下のルートで宇都宮に行くことにした↓自宅最寄り駅~京王線(320円)で新宿駅まで乗車⇒東京メトロ丸の内線新宿駅~東京メトロ銀座線浅草駅まで(片道252円)⇒東武スカイツリーライン浅草駅~東武宇都宮線・東武宇都宮駅まで(片道750円)。自宅最寄り駅から乗車した交通費や、チケットショップまで買いに行った交通費片道178円をプラスして、片道1646円、往復3292円!ただし所要時間は4時間越え。JR宇都宮駅下車の最速ルートが往復4620円(片道2時間44分)東武宇都宮駅下車の最安ルート往復3292円(片道4時間45分程度)往復で1328円(片道664円)安く行ける!しかし、ほとんどの人は短時間で行けるJR宇都宮ルートを選ぶだろうし、私も数百円程度の違いであればそうしただろう。だけど1000円以上安くできたし、有休を取って時間もたっぷりあったので、今回は安く行ける方に舵を切った。だが、人身事故や車両点検、急病人救護等で利用予定の路線が運転見合わせになったら、JR宇都宮駅下車のルートを使うことになるだろう。そうすると優待乗車券はチケットショップに売らないといけなくなる。安く行ける方法を取ったわけだが、よく考えたら割とハイリスク。とはいえ、コンサート前に観光出来るような時間で家を出るので、コンサートに間に合わなくなる心配はあまり無さそうだ。ホテルは少し前に東武宇都宮駅とオリオン通り近くの”ホテルアーバングレイス宇都宮”を予約した。優待乗車券の購入やホテルの予約を早々にすると、コンサートが中止になった時のリスクが大きくなるんだけど、その時は宇都宮観光に切り替えるしかないだろうな。この位のリスクを払わないとコンサートに行けない。あと、優待乗車券があるのに、いつもの”クセ”で誤ってsuicaで乗車しないよう気を付けないと。家に帰るまでボ~と出来ないな。当初はもっとゆとりをもった計画だったのに、安く行こうとした結果、出かける時から帰る時まで気を抜けないスケジュールになってしまった。10/9(月祝)コンサート当日。昼くらいには宇都宮に到着出来るように、朝7時過ぎに自宅最寄り駅より乗車した。今日はあいにくの天気。雨が止んだ時にジャマになるので傘は折り畳みを持って来た。ただ、祝日なので通勤ラッシュが無いのはラッキー。座って行ける。心配していた列車遅延が全くなかったのもツイていた。無事東京メトロ浅草駅に到着。東武スカイツリーライン浅草駅改札は降りてすぐだ。問題なく乗れた。それにしても車両が古い。かなり久しぶりに”網棚”を見た。東武線は路線が沢山あるので、自分が乗った電車の行き先が間違っていないか気になる。車内に行き先表示の電光掲示板が無く、アナウンスの声も小さくて方言のように聞き取りにくい。どうにか館林行きの電車に乗ったことを確認した。スマホで東武線の広域路線図を見た。東武宇都宮駅に行くには、東武動物公園駅で乗り換え、新栃木駅からは間違って日光方面の電車に乗らないように、宇都宮線東武宇都宮行きに乗り換える必要がある。乗り換え駅を通りすぎないよう、現在駅を確認しながら路線図を見ていないとあぶない。ネットが見られない人で沿線住人でない人は、手に路線図を持ってないとちょっと心配。アナウンスが聞き取りにくいのは、放送設備が古いからだろうか?東武動物公園駅に着いた。乗り換えだ。ここまではすんなり来れたが、次の電車まで長い待ち時間が発生した。寒い。ついこないだまでの蒸し暑さがうそのようだ。ようやく各駅停車の南栗橋駅行きが来た。こんなに待ったのに、南栗橋までしか行かないのか。”ワンマン”と書いてあるから車掌がいないのか。南栗橋駅に着いたら今度は20分待ち。ここから宇都宮線に乗るが、各駅停車しかなく宇都宮線だけで1時間20分以上乗車する。でも車両は新しく、車内に行き先電光掲示板も付いていた。宇都宮線の電車は客がドアを開け閉めするためのボタンがあった。利用客が少ないローカル路線にあるやつだ。東武宇都宮駅までもう乗り換えは無い。時間はたっぷりあるので、宇都宮の名物を調べた。餃子ややきそば以外も確かあったはず。餃子はオリオン通りにもあるし、JR宇都宮駅の方に”芭莉龍(ばりろん)”という、まるでステーキのようなゴロゴロ肉が入った餃子が食べられるお店もある。ばりろんは明日10日の観光で行こうかな。とりあえず今夜も餃子が食べたい。コンサートが終わったら、”来らっせ 宇都宮”の日替わり店舗でいろんな店の餃子が食べられるやつを買ってホテルで食べるか。今日は雨だし、来らっせ 宇都宮ならオリオン通りを通ってほとんど外に出ないで行ける。焼きそばが食べられるお店はオリオン通りにもある。肉とか目玉焼き、可能であればチーズも入ったミックスがいいな。宇都宮で一番おすすめの店は?石田屋?ちょっと店構えが古いな・・ん?石田屋特性ミックスが肉・キャベツ・目玉焼き・ハムが入って中サイズ750円?店で食べるか、持ち帰りにしてコンサート前に少し食べて、帰ってきたら残り全部を食べるのもいいな。フルーツサンドか。オリオン通りにもあるな。” 纏 ( まとい )”のフルーツサンド?チーズクリームが入ったホイップクリームでサッパリしている?大きなフルーツがゴロっと入っていて見た目も華やか?これが食べたい!おや?場所が駅から大分遠いな。JRより東武宇都宮に近いのは助かるが、それにしても片道2キロ以上?昔、バイト帰りに品川~横浜まで30キロ以上の距離を5時間かけて歩いたことがある。半分の15キロなら2.5時間、7.5キロなら1時間15分、3キロなら片道30分ちょっと、往復で1時間程度か・・ホテルのチェックイン時間が14時、コンサートへ向けて東武宇都宮駅を出発するのが14:50だから、ホテル到着が遅れると食べる時間がほとんど無くなるかもしれない。宇都宮線は電車の本数が少ないから気をつけないといけない。場合によってはタクシーで現地に向かうかも。朝にパンを1枚食べただけなので、少しだけ焼きそばを食べてから出かけたいが間に合うか?雨も降っているし行くのはやめようか?当初、フルーツサンドを食べる予定ではなかったので悩んだ。結局多少の雨は降り切っていくことにした。どうしてもホテルの部屋でフルーツサンドも食べたかったのだ。やっと東武宇都宮駅に着いた。まっすぐに”纏(まとい)”に向かって突き進んだ。駅に着く前にグーグルマップで行き方をしっかり見たので多分大丈夫だ。どんどん歩く。そして無事についた。結構歩いた。色々目移りしながら、「いちご&キウイサンド税込\680」と「いちご&マスカットサンド税込\680」を買った。カードだからいいけど、早速けっこうな出費をしたな。どうにか東武宇都宮駅まで戻った。今度は急いで石田屋へ向かう。この時点で13時20分位。石田屋はオリオン通りを出たところだけど、グーグルマップで確認したら割と近い。何とか間に合うだろう。オリオン通りを入ってすぐの所にヴィドフランスもある。2F席もあって割と広く、東武宇都宮線側からも入店可能。この日は広場でダンスのイベント?をやっていた。オリオン通りはまだ続きます。今日はこの後も何度かオリオン通りを通ったが、通りの店は割とすすけてというか汚れている。新しい店は綺麗だけど、古い店が汚い。夏はあまり歩きたくないな。一度通り全体を水圧の強いホースで洗浄すればいいのに。石田屋が見えてきた。すごく混んでいる。店内飲食は一人だとやりにくいし待ち時間がありそうなので持ち帰りにしよう。持ち帰り希望の場合は必要事項を書いた紙を店員に渡すらしい。書いた紙をどこで渡すのか分からず、レジで客をさばいている女性に声をかけるも、よく分からない返事で紙を受け取った。しばらく待って”石田屋特性ミックス中”を受け取れたが、接客はあって無いようなものだ。人気店とはいえ観光客は戸惑いそう。石田屋は東武宇都宮駅や宿泊するホテルからも思ったより近かった。なのでチェックイン開始時間より20分近く早くホテルに着いた。ホテルによってはチェックイン開始時間よりも早く入れる場合があるので期待したが、まだ部屋の準備が出来ていないそうだ。案内出来るようになったらお呼びするのでロビーでお待ちくださいと言われた。ホテルのロビー兼喫茶室ロビーは自動ドアを開けたところにある喫茶店と兼用になっていた。自動ドアを開けると店員が一斉にこちらを見て「いらっしゃいませ」というので、何か注文しないといけなそうな雰囲気に、思わず「自分はホテルの宿泊者だけど、ロビーはここでいいのか?」と聞いてしまった。ロビーで間違いないので注文しなくて問題はなかったけど、あの自動ドアは無い方がいいと思った。本来ロビーはホテル宿泊者が自由に使えるはずなのに、喫茶店のような雰囲気を漂わせてしまっている。もっと気軽にロビーを使えるようにしてほしい。もうあと少しで14時だけど、まだかな?と思って自動ドア越しにロビーの方を見たら、エレベーターで客室に向かう人達がいる。もうチェックインが始まっているのか?こちらから声をかけた方が早いかもしれないと思いフロントに戻った。さっき案内してくれた男性従業員が私の方を見た。女性従業員に部屋のキーを渡していたので、私ももらえるかと思っていたら、2人いる女性従業員共に私の前を素通りしてロビーの方に入っていった。一人が戻ってくるも素通り。もう一人若い女性従業員がしばらくして戻ってきた。一人客が見つからずウロウロしていたらしい。ようやく私に声をかけた。最初から声をかけてくれれば良かったのに、何故素通りしたのか聞いてしまった。何だか気が利かない。男性従業員も女性従業員に鍵を渡す時に、鍵の一つは今ロビーから出てきた人の分であることを伝えてもいいだろう。私の姿を確認しながら何も言わないとは気が利かない。多分自分が受付したことも忘れてるんだろうな。宇都宮に来てから良い接客に当たらない・・コンサートに行く前に嫌な気分になってきた。石田屋の持ち帰りやきそばはプラスチックの入れ物ではなく、ビニール袋に入っている。ソースをドバドバとかけた。最初は少しだけ食べて残りは帰ってからと思っていたが、少しカリカリした気分だったので全部食べてしまった。(やきそばやホテル外観の写真を撮り忘れた・・)フルーツサンドも少しだけかじった。コンサートの最中に腹痛になったり気持ち悪くなったり熱が出たりしたくないので、本当はコンサート前にあまり食べたくなかった。餃子も焼きそばも油たっぷりだから食べ合わせが悪いと腹痛になりそうだし。右は、コンサートに行く前にすこしかじったフルーツサンド。奥に見える餃子についてはこの後書きます。(写真はコンサートから帰ってから撮ったもの)少しテンションが下がりつつも・・(出かける時も「いってらっしゃい」とは言ってくれないんだな、このホテルは)無事電車に乗り込んだ。南宇都宮駅に着いた。駅は改札は無く、suicaをタッチする機械だけあったのでタッチした。何もない駅に対して、降りる女性客が多い。皆藤井フミヤのコンサートに行くんだな。会場に着いた。当日は他の催し物もやっていたようで、並んでいる列が何の列か分かりにくかった。列をさばいている係の人に聞いたがぱっとしない返事。「宇都宮に来てから良い接客に当たらないな・・」ようやく電子チケットを見せて席に着いた。「2F席だけどステージに近い。ラッキー!」と思っていたら・・男女二人組から「席間違っていませんか?」と聞かれた。ここでようやく2Fがもっと上にあることに気が付いた。客席は後ろに行くほど高くなっていたので、ここが2Fと勘違いしていた。こんな近い席が2Fはあり得ないか・・これはかなり恥ずかしい。下を向きたい気分で2Fへ向かった。1Fから2Fへはホールを出て階段を使わないといけない。さっきチケットを見せた人も2Fはここじゃないと言ってくれればいいのに。コンサートに行き慣れないと何かやらかすな。2Fの自分の席に着いた。2階も想像よりはステージに近いと感じた。会場は3Fまであるらしく、私は割と良い席のチケットが取れたのかも。しかしうぬぼれた席の勘違いが恥ずかしくて、コンサートが始まる前から気分が沈みそうだった。コンサートの様子&レビューは冒頭を参照。コンサートの帰り道・・南宇都宮はガラーんと暗くて何もない。本当に藤井フミヤのコンサートがあったのかと信じがたい。レビューの所にも書いたけど、この後ご本人はどのように過ごしたのだろう。無事東武宇都宮駅に戻ってきた。この後まずはコンビニで”栃木レモン牛乳”を買ってから「来らっせ 本店」に行くつもりだったが、どこのコンビニに行っても売っていない!どうしよう?困った末に入ったドン・キホーテの食料品コーナーで無事見つかった。ついでに”栃木コーヒー牛乳”も買った。その他ヨーグルトやチョコレートも買った。ホテルに戻ってから飲んだけど、普通にコーヒー牛乳の方がおいしかった。レモン牛乳は砂糖がたっぷり入った牛乳に少しレモンの香りを付けた感じでやや不健康な感じがした。逆にコーヒー牛乳は豆が香ばしく、牛乳もクリーミーで良かった。来らっせ 本店ドン・キホーテが入った建物の地下が「来らっせ 本店」。サイトではQR決済やクレカが使えると書いてあったのに、auPAY以外は現金のみと言われた。日替わり店舗のいろんな店の餃子が楽しめるA盛りだけ頼もうとしたのに「それだけでいいですか?」と言ってきたので、考えが鈍ってB盛りも買ってしまった。割と待たされたし、店員が中国系で言葉に不自由があったので、私が餃子を待っていることをきちんと把握しているのか心配になり店員に注文した餃子はここで待っていればいいのか聞いたが、返事がそっけない。宇都宮に来てから良い接客に出会わない・・後日、家に帰ってから決済方法についてサイトに問い合わせたが返事が来ない。ほんと今回の旅行は1度も良い接客に出会わなかったな。手持ちの現金がほぼ尽きてしまったので、ファミマに戻り、ATMで3000円を引き出した。ようやくホテルに戻った。餃子とフルーツサンドは半分を朝食用に残して、残りはお茶を入れながら食べた。一緒に栃木牛乳(レモン&コーヒー)と、ドンキで買ったヨーグルト・チョコレートも食べた。来らっせ 本店の”A盛り”来らっせ 本店の”B盛り”ちょっと食べすぎて今頃腹を壊した。コンサートで壊さなかったからまあいいか。夜中の1時近くにシャワーを浴びて寝た。翌朝は7時に起きた。朝食は昨日の残りの餃子・フルーツサンドとホテルの備品のコーヒーを飲んだ。チェックアウト時間まで、ベッドの上で本日の観光計画を練って過ごした。コンサート前日の10/8(日)にパンプスをかかと修理に出していた。いつ仕上がるか聞いたら、水木は休みなので、早くて10日火の18時半~閉店時間の19時とのこと。金土は私が仕事なので、火曜日に受け取れなかったら日曜日か・・急ぎの仕事が無ければ火曜日の仕上がり希望と伝えた。無理な場合は連絡しますと言われた。今の所連絡は来ていない。今日受け取れるのか?とすると、18時半~19時にパンプスを受け取るには宇都宮を何時に出発すればいいだろうと逆算してみた。13:50東武宇都宮発の電車に乗れば間に合うことが分かった。昼から夕方に宇都宮を発てばいいくらいにざっくりと考えていたが、思ったよりも時間が無いことが分かった。元々の計画では、本日はJR宇都宮駅方面へ向かい、ライトレールと呼ばれる路面電車?に乗って「ショッピングモール ベルモール」に立ち寄ってからJR宇都宮駅に戻り、周囲を散策して帰る予定だった。ホテルはせっかくだからチェックアウト時間の11時ギリギリまでゆっくり滞在したい。そうすると、ホテルからJR宇都宮まで25分位、ライトレールに乗ってベルモールに着くのは12時過ぎくらい、軽く見て回ってJR宇都宮駅に戻ってくるのが13時近く。余裕をもって13:15には東武宇都宮駅に向かわないと間に合わない計算だ。JR宇都宮駅を散策する時間は良くて15分程度か・・昨日は行こうと考えていた、お肉たっぷり餃子が食べられる芭莉龍(ばりろん)は行くのをやめた。餃子は「来らっせ 本店」でお腹いっぱいになったのでもういいやという気分だったし、食事に充てるつもりで用意していた5000円の予算は昨日の時点でほぼ使い切ってしまった。これで十分足りると思っていたのに。なので今日は自宅最寄り駅のスーパーに行くまでは何も買えない。チェックアウト時間の11時少し前に部屋を出た。今日は晴れたが、昨日と打って変わって暑い。夏が戻ったように日差しが強い。足早にJRの方へ向かった。途中に大きな神社があった。少し立ち止まったが、時間が無いので立ち寄らなかった。思ったより早くJR宇都宮駅に着いた。ライトレールにもすぐに乗れた。ライトレールは今年の8月に出来たばかりなのか。通りがかりの人も写真を撮っていた。車内は平日の昼間なのに割と混雑していた。ベルモール最寄り駅に着いた。ベルモール外観。大きな映画館も併設されており、映画館側の入り口から入った。中も割と新しい。東武宇都宮線とオリオン通りはもう少し頑張った方がいい気がする。東武宇都宮線は通勤時間はどうか知らないけど、私が見た時は過疎っていた。オリオン通りは過疎ってはいないし、あの古ぼけた感じが好きは人は好きなのかもしれないが、もう少し清潔感を出さないとJR宇都宮線側に客を取られるだろう(既に大分取られていると思う)。東武宇都宮線は東武百貨店や大きなオリオン通りを抱えた駅と思えないくらい電車の本数が少ないので何らかの対策をした方がいい。予定より大分早くJR宇都宮駅に戻ってこられた。駅周辺を散策する時間を十分に確保できたので、新しく出来た駅ビルの「ウツノミヤテラス」や、「宇都宮パセオ」「トナリエ」に立ち寄った。ウツノミヤテラストナリエ東武宇都宮線へ向かって出発した。帰り途中の道にある川途中、ドン・キホーテや来らっせ本店と同じ建物内ににある「喜久屋書店 宇都宮店」に立ち寄った。平日の昼間なので人がいなかったが、この辺りの本屋で一番規模が大きいのではないか?と思う位広かった。いろんな種類の書籍を取り扱っているので、オリオン通りの”売り”に出来ると思う。オリオン通り近くにある、”ヒカリ座”という古い映画館こういうレトロな感じも”売り”に出来ると思う。ヒカリ座の中。何も無いので、潰れたか廃墟なのかと思ったが、家に帰ってネットで調べたら普通に上映しているようだ。どこが映画館の入り口なんだろう。日差しが強いので、オリオン通りを通って東武宇都宮駅に戻った。本当は東武百貨店でお手洗いに立ち寄ろうと思ったが、あと5分で電車が発車するので断念した。この電車を逃すと色々計画が狂ってしまう。無事電車に乗車。秋の花粉症もあり、足がむくんでスニーカーが苦しかったので、紐を少し緩めた。足が疲れた。南栗橋駅から電車に乗り換えたが、何と「南林間」行き。ほど近い長津田駅は私の家の近くじゃないか。えー!ひょっとしてこのままこの電車に乗り続けた方が早く帰れる?と思ったが、南林間まで2時間以上かかるらしい。勿論優待乗車券を使うので、行きと同じように浅草経由で帰ったけど。でも、こんな家から離れた場所でよく見知った駅名が見られると思わなかった。急に家が近くなった気がしたし、まるで家の近くまで戻ってきたようにホッとした気分になった。(宇都宮線が各駅停車しか止まらず、自宅最寄りの路線とあまりに違っていてちょっと遠くまで来た感じで寂しくなっていたので)浅草駅まで戻ってきた。東京メトロ銀座線に乗り換えた。浅草~上野付近まで、車内は海外からの観光客で混雑していた。もう少ししたら帰宅ラッシュに入るが、そしたら大変そう。でもホームタウンに戻ってきた気分でホッとしている。18時30分少し前に自宅最寄り駅に到着。駅併設のスーパーで少し買い物をし、靴修理の店へ向かった。閉店10分前に無事靴を受け取れた。帰りはオーケーストアに立ち寄った。宇都宮でお金を使ってしまったし、駅のスーパーでも買い物をしたので、ここで使える予算が500円もない。ちょいと貧しい買い物をして家に帰った。
2023.10.19
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放送年1988年8月24日~9月28日 TBS水曜日21:00〜21:541989年3月29日にスペシャル版が放送主題歌: 松任谷由実 メトロポリスの片隅で (↓以下リンクをクリックすると曲が聞けます)https://www.youtube.com/watch?v=b1ljHe6CtiE&ab_channel=%E4%B8%80%E6%9C%AC%E6%B0%97%E5%A4%A7%E5%B0%86このドラマは現在、U-NEXTで見られます。1か月無料お試しもやってます。キャスト秋本美樹(あきもと みき)(26) - 今井美樹主人公。東京都内のマンションで一人暮らし。百貨店店員を経て、建築デザイン事務所に勤務するショップ・プランナー。結婚後も仕事を続けたいと思っている。スペシャル編ではニッポウ設計へ転職、都内の別のマンションへ転居する。津田慎一郎(つだ しんいちろう) - 村上弘明建築デザイン事務所・デザイン課課長。美樹と社内恋愛中。「共働きは好きではない。自分と結婚したら仕事を辞める事」という結婚観を持っているが、第4話では美樹の心をつかむため、「結婚してからも働いても構わない」ということにした。しかし無理があったのか、結局元の結婚観に戻る。スペシャル編ではスリランカへ海外出張。堀口春彦(ほりぐち はるひこ)(40代) - 西郷輝彦美樹の建築デザイン事務所が取引する、一流建築事務所のインテリア課長。妻と死別し、息子・憲太を男手で育てる。美樹からは人生経験が豊富な頼れる男として、仕事の悩みを相談される年上の友人としての地位。女性に対しては結婚しても好きな仕事に情熱を燃やしてもらいたいという考え。柴崎琢也(しばざき たくや) - 藤井郁弥(現・藤井フミヤ)フリーター。南青山でカフェレストラン・アシスタントマネージャーを務めるバーテンバイト。美樹にとって気楽に会って何でも話せる男友達で、友達以上恋人未満な関係。美樹から不安定な地位と収入の事を悪く言われたため、美樹のことを思って一時転職したが、美樹から良く思われず、自身の意思にも反していたため、また元のバーテンに戻った。長尾とも子(ながお ともこ)(26) → 木島とも子(きじま ともこ) - 小林聡美設計事務所デザイン課に勤務する美樹の同僚。同じ職場の木島に好意を持たれており、後に結婚。結婚したら女は家庭に、という古い女性感を理想としている。木島洋介(きじま ようすけ) - 吉村明宏美樹の上司。琢也の態度を良く思っておらず、何度か衝突に発展したことがある。後にとも子と結婚。山中圭子(やまなか けいこ) - 宍戸史絵美樹の友人。アラビア語翻訳者。第3話では琢也と肉体関係を持ったと告白。結婚に関心が無いタイプ感想・・美樹に好意を持っている男性3人の中では、津田慎一郎(村上弘明)が圧倒的に有利な扱いを受けていると感じた。この手の恋愛話は職場が同じでそこそこ見た目がいい男が圧倒的に有利だ。何せ主人公といる時間が一番長いのだから。琢也(藤井 フミヤ)は仲の良い年下の男友達みたいな扱いだし、堀口春彦(西郷輝彦)は、美樹にとっての「落ち着いた大人の助言者」扱いだし。津田だけ明確に「この人と結婚しようかどうか迷っている」対象だったので、藤井フミヤが好きな私には不公平に感じた。私からすると、津田(村上弘明)は女性観が古すぎて登場シーンを見ているとストレスを感じる。これは美樹の友人のとも子にも言えるが。津田が一番中途半端な感じがした。津田というよりも30代が男として中途半端な年代なのだろうか?30代にしては血気盛んというといい意味に聞こえるが、それよりももっとケンカ腰で落ち着きがない。20代フリーターの琢也と比べたら管理職サラリーマンとしての落ち着き・常識はあるが、堀口春彦(西郷輝彦)と比べると、苦手な酒を飲めばみっともなく酔いつぶれて、煙草の吸殻を散らかすヘビースモーカーで感情を抑えられない未熟さが出ている。20代なら左程好感度が下がらない行為も30代がやると印象が下がるし、世の中を知り落ち着いた40代と比較すると一緒にいると性格の欠点が目に付いて疲れるのが津田慎一郎だ。まあ、顔は2枚目だと思う。昔テレビ東京で放送された12時間超ワイドドラマ「宮本武蔵」で演じていた佐々木小次郎」役は良かった。この人、時代劇の方が合ってるんじゃないか?舞台が江戸時代なら古臭い女性観も目立たないし。女性観は堀口春彦(西郷輝彦)が一番好感度が高い。しかしいきなりキスしてプロポーズを迫るところは、大人の男の余裕が無くなった感じで、40代の子持ち男がやると怖い。かなり年下の女なら引いてしまうだろう。こういうことは琢也のような20代の男がやることだ。40代男が20代女性からの好意を得ようとするなら、強引に迫るのではなく、20代・30代男にはない世の中を知り尽くした落ち着きと余裕、下心を感じさせない、清潔さ、時代の空気に乗れる事が大事だと思った。3人の中では柴崎琢也(藤井フミヤ)の扱いが一番悪いと感じた。お水系フリーター役ということで、就業時間内の美樹の会社に乗り込んだり、ベランダから美樹を訪ねたり、喧嘩っ早かったりと、一般常識に欠ける人物として描かれていた。良く描かれていたのは3話で落ち込む美樹のために手料理を作ってあげたり指圧マッサージをしてあげるシーン位。この役、藤井フミヤでなかったら好意的に見れなかったかもしれない。”若さ”以外の部分で「何で収入が不安定で社会人としての常識が無い男が好きなのか?」を感じさせられる人でないといけない。意外とこの役は難しい。下手な役者が演じたらただの小者になってしまう。藤井フミヤは歌手なので演技は決してうまいとは言えないが、トップアイドルとして多くの熱狂的ファンがいる元不良のフミヤだから出来る役だと思う。ドラマ初挑戦なのに、ファッション感覚・スタイルが時代を先取りしていて、女性を引き付ける魅力を出せていたと思う。藤井フミヤのファンなら多分1:9位の割合で「 意外とシングルガール 」よりも、翌年に放送された「 オイシーのが好き ! 」の方が好きだと思う。「 オイシーのが好き ! 」でもお水系の役ではあったが、あちらは経営者として登場しているので、世渡りがうまいし年下役ではなくハッキリと主人公の相手役としてのクレジットなので圧倒的に扱いもいい。こちらの方が作りも真面目で重厚感がある。ただ、結末がアレなので、見ていて心が苦しくなると思うが・・「 意外とシングルガール 」に割合1を割いたのは、主人公が不幸にならない、見ていてつらくならない点だけはアチラよりも良かったから。安心して見ていられるという点で。最終回は3人の男の中から誰を選ぶか決めるにあたり、男性陣一人ずつと話すシーンがあるが、全てアドリブっぽい。最初、美樹と琢也(フミヤ)が話すシーンで何でコントドラマのような「笑い声」が聞こえてくるのか分からなかった。しばらく見ていると二人とも自然な感じで会話をしていたので、ドラマの役柄・ストーリーに沿いつつも俳優自身の「恋愛・結婚観」トークだったのかも。今井美樹はドラマの外では3人の中でフミヤと一番仲良さそう。フミヤは思いっきり年下役(20代前半役)をやっていたが、実際は今井美樹や小林聡美より年上。2人目の西郷輝彦はちょっと年上なので今井美樹は少し緊張気味だった。こちらも役の外での恋愛価値観対談といった感じだった。3人目の村上弘明は、一番有利そうな雰囲気だった。美樹の目線といい、ボディタッチといい。しかしこの男と結婚したら一番疲れそう。やっぱ性別役割分業意識が会話・話し方の節々に出ている。それと話はそれるが、美樹の友人の山中圭子は第1話を見た時、テニスか何かのスポーツ選手が特別出演でドラマに出ているのかと思ったくらい素人に見えた。ついでに・・ 「 意外とシングルガール 」スペシャル版は途中で挫折しそうになった。スペシャルは無い方が良かった。何か、悲しくなった・・本放送で3人の男の中から誰にしようか決めていないのに、新たな人物を「第4の男(美樹の転職先の上司役で古尾谷 雅人)」として登場させて琢也を不利にさせるのか?と思った。ケンカを吹っ掛ける役を琢也にさせるのはひどいな。さらに琢也が不利になる。藤井フミヤにこんな役をやらせてるのにちょっと腹が立った。こんなの「第4の男」が美味しい役回りなだけじゃん。フミヤは村上弘明同様、スペシャルの出演は断った方が良かったのでは?とすら思った。結果的にフミヤのキャリアに悪影響は無かったが、演じる役によっては人気低下に繋がる。若くてお水系はこういう人ばかりと思われているのか、これでは恋愛市場ではサラリーマンの方が有利じゃん。ひどいわほんと。美樹は転職したばかりでこんな恋愛状況をかかえるのは現実なら厳しいでしょう。琢也はスパッと美樹と縁を切った方がいいかもしれない。こんな損な役回りにされているのに、美樹は第4の男にもフラフラしている。話は変わるが、スペシャルでは琢也の髪形が変わっていて、長めのスパイラルパーマから、スッキリ短くなっていた。「オイシーのが好き!」の頃の髪形だ。撮影時期が被っていたのだろう。スパイラルパーマも似合っているけれど、ドラマの役としては軽くチャラい印象になっていたので、短い方が好印象かな。あ~・・美樹の転職先のアルバイトがあの女だ・・とにかく・・藤井フミヤ好きは 「 意外とシングルガール 」よりも「 オイシーのが好き ! 」の方が100%おすすめ!
2023.09.18
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放送年1989年5月17日~7月19日 TBS水曜日21:00〜21:54主題歌: 永井真理子 – 悲しまないで (↓以下リンクをクリックすると曲が聞けます)https://www.youtube.com/watch?v=pPlxEoVOiiU&ab_channel=%E3%81%82%E3%81%84%E5%B1%85%E5%AE%85%E4%BA%95%E4%B8%8Aこのドラマは現在、U-NEXTで見られます。1か月無料お試しもやってます。キャスト水島ユキ - 松下由樹短大卒の21歳。若者向けカルチャー雑誌編集部に勤める契約社員。仕事よりアフター5を楽しむ事が大事の明るい今時娘。北松戸在住。良美繋がりで友達になった亜理香が雅人のカフェバーを辞める代わりに、ユキが昼の仕事の後でバイトすることになった。山岸雅人 - チェッカーズ の 藤井郁弥 ( = 藤井 フミヤ )ユキの高校の先輩で元恋人。カフェバーのオーナー。お客として店に来たユキと偶然再会し、半ば強引にユキにアプローチをする。森村邦彦 - 石田純一ユキの上司で後に編集長に。偶然?が重なりユキに惹かれアプローチ。谷麻子 - 岡部まりユキの職場の年上の女先輩。キャリア志向。邦彦に思いを寄せる。海堂良美 - 松本伊代ユキより少し先輩の24歳。仕事も出来るが、どちらかというと恋愛重視。邦彦が好き。花岡公三 - 村井国夫元編集長。ヘッドハンティングされて途中から他社に転職。チャランポランな仕事姿勢のユキを快く思っていない。五能亜理香 - 杉本彩良美の友人で、昼間は銀行勤め、夜は雅人が経営するカフェバーでアルバイトをしている。雅人に恋愛感情を抱いている。田所博司 - 伊原剛志ユキの恋人で、家庭欄の雑誌記者?堅実な性格だけど気が小さい。石垣明子 - 土田由美雅人のマンションで同棲している女。言いたいことをハッキリ言えない大人しい性格で、雅人が自分と結婚してくれることを静かに願っている。外での仕事はしておらず、家事をこなす。このドラマを視聴中、役柄・結末から以下の人物を連想した↓水島ユキ=小泉今日子山岸雅人=藤井郁弥 ( = 藤井 フミヤ )石垣明子=フミヤの今の奥さん異性にモテモテで性格がぶっ飛んでいる明るいユキは小泉今日子(キョンキョン)に似たものを感じる。さすがにキョンキョンはユキよりも常識はあるだろうが。私は現役世代ではないから詳細は分からないが、ネットで拾った情報だと、1987年頃~キョンキョンとフミヤは真剣交際をしていたらしい。しかしフミヤにデビュー前から交際している女性がいることが分かり、1990年頃、キョンキョンから別れを切り出して破局したそうな。フミヤは1990年に、両親と恋人を乗せた自身のベンツが首都高走行中に突然炎上し、そこを偶然通りかかった芸能リポーターによってスクープされたことで、これ以上恋人の存在を隠せなくなり、同じ年の6月に結婚した。奥さんは中学の同級生で、高校時代から付き合っていたということで、他の女性が入り込む隙が最初から無かったということか?フミヤ61年の人生のほとんどに寄りそう女性がいたとは・・本当の意味でフミヤがフリーだった時代は小学生まで・・厳しいわ。このドラマのカフェバー経営者(ホスト)的な役柄は、中高生時代は不良でトップスターになってからは女性にモテモテだったフミヤなら演技経験が浅くても地でやれただろう。きっと私生活でも、五能亜理香のようなレースクイーン(キャンギャル?)みたいな女性も大勢泣かせてきたことでしょう。キョンキョンとの交際時期がドラマが放映されていた時期と被るし、ドラマの製作関係者が何かをかぎつけて、フミヤを雅人にキャスティングし、フミヤの恋愛状況をそのまま脚本に反映させているように感じた。「奥さんに一途なフミヤがステキ!」と言っているファンも大勢いるが、う~ん・・いい見方をすれば少女漫画みたいな展開で女性たちに夢を与える存在とも言えるが、気が重い・・というわけで、上記内容が頭をかすめるような結末だった。交際していた博司を雑?に扱っていた報い?で博司は亜理香を愛するようになり二人は結婚する。亜理香は雅人を密かに愛していたが、ユキと真剣に寄りを戻そうとしていた雅人は亜理香の気持ちを知ってか知らずか気持ちを受け止めてくれない。ヤケになった亜理香が「稼げるAVの仕事をしようかな?」と言ってみるも止めてくれない。雅人の愛を得られない亜理香は人生がどうでも良くなりAVの仕事を始めるが、間一髪のところで止めてくれたのは博司だった。このことがきっかけで亜理香は博司を愛するようになる。ユキは上司である邦彦にキスされて以来、男として邦彦を意識していたが、告白された際、最終的に雅人を選んで断った。今思えば、雅人から「結婚しよう」と言われた時、「いずれは雅人と結婚したいけど、今はもう少し遊びたい」と言わずにすぐに結婚していれば結末が違っていたかもしれない。浮かれすぎて油断し雅人を迷路に置いてきぼりにして上司と先に自宅に帰ったりなど、いらないすれ違いを生じさせたことで運命の歯車が悪い方に傾いたように思う。雅人の家から出て行った明子がまた戻ってきた。その理由が妊娠していたから。多くの女性を泣かせ・振り回す雅人だが、本人はいつだって真剣。ホレた女には相手に彼氏がいようが、積極的&強引にアプローチして自分のものにする。ユキと真剣に結婚するつもりでいたが、責任感が強い雅人は自分の過ちによって不幸にさせた明子を放っておけず明子と結婚する道を選んだ。この頃、雅人の決意を知らないユキは幸福いっぱいで博司&亜理香の結婚式に参列していた。突然明子の方を見ながら「俺たち二人もここで式を挙げたい」と言い出した雅人にユキは状況が分からずポカーン・・これは衝撃だ。。ああ、見ていて鬱病になりそうだった。ユキが悲惨すぎる・・3頭追うもの1頭も得ずな展開。一時は3人のタイプが異なる男性に愛され、玉手をかけた展開だったのに、まさかの1人ぼっちになってしまうとは。(あ、職場の先輩女性2人もいたか。)「3人から愛されて、誰を選べば幸せだろう?」とのほほんと浮かれていた主人公にバチが当たったような展開だった。主題歌「悲しまないで」はいい曲だけど、歌詞の、終わりかけている~♪一つの愛~♪って・・ユキと雅人のことか。ああ、泣きたい、、ユキは雅人から明子と結婚することにした経緯を聞くも、この状況に耐えられなくなり、カフェバーの仕事を辞めることにした。雅人は「もう俺に出来ることはないのか?俺たち友達にも戻れないのか?そんなの寂しすぎるじゃないか」というが・・これが「チェッカーズのファン」だったら「フミヤとこれからも親しく出来るなら友達でOK!」となるかもしれないが、ユキの状況で友達ではいられないと思うぞ。一緒にいれば、周囲が「明子さんとの式はいつになるんだ?」とか「出産はいつだ?」「今度出産祝いのパーティーをするから奥さんも連れて来いよ!」みたいな話をするのを聞かなくてはいけない。カフェバーに明子が手伝いに来て夫婦仲睦まじい姿を見させられる展開も考えられる。そんなの私なら耐えられない。友達に戻れない理由を正直に話すわ。自分といる時は奥さんの話をしないとか、のろけ話は一切しないなどの条件を飲んでくれるなら、本当の所縁を切るのはつらいので友達に戻りたいが。家庭を持っちゃうと、これまでのように自分ちに来てくれなそう(仕事が終わったら奥さんの手料理を食べるので家まで送ってくれず真っすぐ帰ってしまうなど)。私だったら友達は無理かな。こんな展開になる位なら雅人は強引に迫らないでほしかった。雅人と結婚すること前提だったから男2人振っちゃったんだぜ。振った後に他の女と結婚することを言うとかあんまりでしょう・・先にも述べたほんの些細なすれ違いと油断でいとも簡単に愛が自分の元から去ってしまう。ほんと雅人を射止めるのは困難だ(裏に明子のような女性がいて立ちはだかってくる。先に妊娠したもん勝ち、先に付き合ったもん勝ち・・女の涙や献身的な女性にこの手の男は弱い。気の強い女性は不利)。演じる藤井フミヤは実際かなり難攻不落なんだろうな・・私は特定の芸能人のファンになったことはあまりない。藤井フミヤや氷室京介など、数少ない好きになった芸能人はなぜか皆、デビュー前から交際していた女性とそのまま結婚するような人ばかり。二人ともバンドのボーカルだっただけあり、女性にモテモテのはずだが、ネットで検索しても何故か他のモテモテ芸能人みたいに女性との噂話がほとんど出てこない。フミヤとキョンキョンの話はネットから探してきたが、ウィキペディアには一切載っていないくらい公でない情報。私はどちらかというと女性遍歴が派手な人の方が色々想像できて楽しいから好きなんだけどね。雅人(藤井フミヤ)の登場シーンは大抵夜か、昼間でも屋内がほとんど。最終回近くになるとクルージングや迷路など、昼間のシーンにも登場したり、人通りの多い西武百貨店前でのシーンも出てきたが、騒ぎになるので通常は人通りの多い場所・時間帯での撮影はしなかったのだろう。話を戻すが・・将来のユキの恋人として、上司の森村邦彦が可能性あるかな(職場の女性2人に好意を持たれていたが、仕事とプライベートは分けて考えるタイプなので、仕事仲間としか見ることが出来ずお断りしたので今はフリー。女性2人は既に次へアクションを起こしているので)。まあ、森村邦彦を演じているのが石田純一なので、雅人が藤井フミヤでなかったら一番良かったかな。女性のキャリアを推奨しているし、イケメンハイスペックなので。博司は・・長身だが、顔や役柄が正直タイプじゃない。だけど今はこういう、顔よりも遊んでいない系の男(=女に一途な男)が支持される世の中っぽい。今このドラマにコメント欄があったとしたら、必ず「昔は雅人のような男が好きだったけど、今は断然博司のような男の方が好き」と書き込む女が出てきて「私も」「私も」とコメントが続くだろう。とにかくイケメンよりも、「奥さんに一途な家庭的な男」であったり「女性にオクテな男」が男女双方から持ち上げられて、遊んでそうな男は昔の押尾学みたいに異性と縁のない男からとことん叩かれて引きずりおろされる世の中だ。ああ、つまらん(といっても私は押尾学を好きになったことは無い。一例で取り上げただけ)。余談だが、海堂良美を演じる松本伊代は、アイドル歌手としてデビューした1982年当時よりも、この時の方が全盛期じゃないか?仕事も出来るけど遊びも一生懸命な女性の役が合っていた。オフィスファッションも様になっていた。この時代は女性だけでなく男性も結婚に前のめりな空気があったので、私はこの時代に社会人でなくて良かったと心の底から思う(当時小6)。この時代にこのドラマのような男を失う体験をしたら立ち直れなさそう。このドラマの前年に放送されたトレンディドラマ「意外とシングルガール」にも藤井フミヤが出演していて、こちらのドラマの方が精神衛生上良さそう?近々こちらも視聴予定。期待したい。
2023.09.14
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最近チェッカーズのことで頭がいっぱいになってきて苦しいので文章に残すことで気持ちを軽くすることにした。何で最近チェッカーズにハマったのかというと、全くの偶然だ。ここ数年は実生活では資産形成のことばかり考えていた。でも最近は投資は不調傾向(少なくとも自分は)。YOUTUBE(ユーチューブ)も資産形成・投資関連・ポイ活動画ばかり見ていたが自分の投資成績が不調のため最近はあまり観ていなかった。少し前は国内の失踪者関連の動画を見ていた。「何故この国は最近もこんなに失踪者が多い上に、全く発見されないのか?このままだと死ぬまで見つかる気がしない」と思っていた。そして季節が暑くなってくると、YOUTUBEで「日航ジャンボ機墜落事故(123便)」関連の動画をよく見ていた。事故当時、ニュースでアナウンサーが「レーダーから機影が消えました」と言っていたり、乗客名簿がカタカナで読み上げられるのを見て、ひどく恐怖に感じたのを覚えている。事故が事故なだけに鬱々とした気分になった。「1985年はこんなに恐ろしい年だったのか?」と。動画を漁る中で、関連動画として「THE CHECKERS CHRONICLE 1985 I Typhoon' TOUR」が上がっていた。このツアー動画は「あの娘とスキャンダル」を聞くため時々見ていたが、この西武球場でのコンサート最中に近くを墜落前の日航機が通ったのでは?という検証動画だった。4人いた生存者の内の一人がチェッカーズのファンということで、メンバーからお見舞いでサインを貰ったというのを当時何かの雑誌で見たことを、初期チェッカーズに関する遠い記憶として思い出しながら、チェッカーズと墜落事故の関連した部分について思いを馳せた。あのコンサートは日航機が墜落した日に行われたのか、御巣鷹山に墜落したのはコンサートの真っ最中の時なのかと。で、「本当に1985年は恐ろしい年だったのか?あの事故は恐ろしかったが、楽しいことも沢山あった時代なのではないか?」という思いから1985年の全盛期と、ブレイクした1984年のチェッカーズ歌番組動画を捜して見始めた。チェッカーズがブレイクした1984年~1985年当時、私は小学校1~2年生だった(デビューは1983年)。年少だったので熱狂的なファンではなかったが、有名な曲(涙のリクエスト、ギザギザハートの子守歌、ジュリアに傷心、星屑のステージ)やメンバーの名前位は知っていた。この時代に生まれていて、当時の記憶がある人なら年少から中年までほぼ誰でもこの位は知っていた。その位認知されていたグループだ(それだけ歌番組に出ていた)。リードボーカルの藤井フミヤ(ここ最近ハマってから知ったが、当時の表記は「 藤井 郁弥 」)は知ってて当然として(この人を知らない=チェッカーズを知らないとなる)、サイドボーカルの2人(モクとマサハル)、個性的な髪形&名前でドラムのクロベエ位は誰でも知っていた。あと、フミヤの弟もチェッカーズでサックス(当時この楽器名を知っていたかは不明。「ラッパ」と思っていたかも)を吹いているということも皆知っていた(名前を最近まで忘れていた。兄よりも背が高くて、見た目はあまり似ていないと当時思っていた。割とカッコいい)。で、最近ハマるまでは残り2人の名前(ベースのユウジとギターのトオル)を完全に忘れていた。でもチェッカーズが7人なのは今でも覚えていたし、ブレイク当時は7人全員の名前をファンでない小学生でも空で言えた。トオルがリーダーだったんだ。今思うとトオルはリーダーとして適任だと思う。性格も冷静で安定しているし、経営者としての視点も持っている。高校卒業後、楽器のセールスマンとして社会人経験があることも大きいと思う。こういう人間的にバランスの取れた人がリーダーだったから、チェッカーズは活動していた約10年の間、人気が大きく低迷したりバッシングされることが無かった。休みなく働かされている状態&自作の曲を出せないイライラがブレイク当時、メンバー全員にあったらしいが、テレビ出演の際の受け答えにそれを出さず、世渡りうまく対応出来ていたのは恐らく経営者視点を持つトオルの功績が大きかったのではないかと思う。当時の映像を見ると、トオルはリーダーだけあって存在感あるし、常にその場に適した受け答えをしている。そして一緒にチェッカーズを結成したフミヤとは仲が良かったのだと思った。フミヤも高校卒業後、1年位国鉄勤務の社会人経験がある&デビュー時の年齢が21歳で当時のアイドルとしては年長だったせいか常識がある方だと思う。歌う前のトーク場面を今見ると、時々若さが見え隠れするも受け答えは割ときちんとしていた。デビュー前の社会人経験は大事だと思った。あとチェッカーズの結成に携わっただけあって、どう振舞えばチェッカーズの人気を維持出来るか、そして今後、移り変わりの激しい芸能界で自身の目標を達成するにはどうしたらいいのか?を常に意識していたと思う。トオルほどのリーダーシップは無かったかもしれないけど、長男&年長組ということもあり責任感が強いのだと思った。チェッカーズ以外の男性アイドルに対しても常に友好的な態度なのも年長&責任感からくるのだろう。ベースのユウジとサイドボーカルのマサハルはチェッカーズがブレイクしたため大学を中退したらしい(ウィキ参照)。大学に入れるくらいの能力を有していたから、チェッカーズ解散後も細々とでも食べていくのに困らない活動が出来ているのだと思う。他のメンバーとあまり衝突しないのもある程度学があって落ち着いているからなのだろう。ナオユキ(フミヤの弟)とクロベエとマサハルはメンバーの中で一番年下だから(※マサハルは他の2人より1コ上だが、フミヤたちより1コ下)、年上メンバーよりも一歩下がって(遠慮して)いることが多く衝突もしない。年上メンバーから何か言われれば場を盛り上げることもあった(動画を見る限りで感じたこと)。ここ最近、気が付けば「チェッカーズチェッカーズ、フミヤ」でいっぱいになった。チェッカーズや藤井フミヤがゲスト出演したトーク動画も見たりして、会場の大歓声のシャワーを浴びる全盛期のチェッカーズを見て、当時の音楽番組の熱気を感じて、私自身その熱気に酔ってしまった。チェッカーズに関して、小学〇年生辺りの雑誌に「涙のリクエスト」「ギザギザハートの子守歌」「ジュリアに傷心」の歌詞が載っていたと思う。この時代に買ってもらえた雑誌というと小学〇年生位だから多分そうだと思う。初めて見た小学〇年生が記憶に間違いがなければ「わらべ」の二人が表紙のものだった。それ以後「わらべ」は衰退の一途をたどったのか目にすることは無かった。漫画は上原きみこのバレエ漫画(まりちゃんシリーズ)を見ていた。少年隊やシブがき隊のブロマイドとかシールとかついていた。↓以下、よく知られている曲を聴いて感じたことと、その曲のおすすめ動画のリンクも貼っておきます↓ギザギザハートの子守歌「ちっちゃな頃から悪ガキで15で不良と呼ばれたよ~♪あーわかってくれとは言わないが そんなに俺が悪いのか ララバイララバイおやすみよ ギザギザハートの子守歌~♪」https://www.youtube.com/watch?v=VC1bHHHil48&ab_channel=boobooboo上記動画のフミヤの古着ファッションが好き。今でも古くない。何故この場所から中継したのか謎だが。https://www.youtube.com/watch?v=WZN1Dq95wGo&ab_channel=20121313zプロモーションビデオ?https://www.youtube.com/watch?v=rgqPmSsS12g&ab_channel=FukuraYuza超初期のおはようスタジオの動画https://www.bilibili.com/video/BV14K4y177RE/?spm_id_from=333.337.search-card.all.click新宿住友ビルの広場でやっていた「おはようスタジオ」のイベントに参加する、売れる前のチェッカーズ。ギザギザハートの子守歌は曲のはいりの感じが好き。尚之のサックスも効いている。涙のリクエスト「トランジスタのヴォリューム上げて初めて二人~♪踊った曲さ サヨナラなんて 冷たすぎるねヒドイ仕打ちさ~♪オレの送った銀のロケット~♪今では違う誰かの写真~♪もしもあいつにふられた時は同じ歌を ダイヤルしろよ~♪夜中の街を おまえをむかえに駆けて行くから~♪涙のリクエスト~♪」チェッカーズと言えば、この曲。チェッカーズを最初に知った曲。ラジオで聞くと心に染みる。曲のはいりのクロベエのドラムがいい。https://www.bilibili.com/video/BV1ny4y1B7NM/?spm_id_from=333.337.search-card.all.clickレコーディング合宿中のベストテン中継 7週連続第1位https://www.bilibili.com/video/BV1gt4y1i7R4/?spm_id_from=333.337.search-card.all.clickファンと一緒に、ベストテン6週連続第1位をお祝いhttps://www.bilibili.com/video/BV16b4y1W7EX/?spm_id_from=333.337.search-card.all.click5週連続第1位。ゴジラがお祝いに。ゴジラ演出の中で歌う「涙のリクエスト」https://www.bilibili.com/video/BV19M411P7em/?spm_id_from=333.337.search-card.all.click4週連続第1位。ファンへ感謝を伝えるため、スタジオからTBSラジオへ移動し、ベストテン生中継https://www.youtube.com/watch?v=wAx2l4AKnzE&ab_channel=bennySalcedo涙のリクエスト ベストテン初の第1位 フミヤとマサハルの出身高校からの中継https://www.bilibili.com/video/BV1zZ4y1w7Dg/?spm_id_from=333.337.search-card.all.click「涙のリクエスト」「哀しくてジェラシー」「ギザギザハートの子守歌」3曲同時ベストテン入り。チェッカーズ全盛期。チェッカーズの髪形・ファッションを真似する原宿の若者映像や、にぎやかなセットと演出の中で歌うチェッカーズ。ハワイに行ったり、クロベエの誕生祝演出の中で歌うチェッカーズなど。https://www.bilibili.com/video/BV1tR4y1V71u/?spm_id_from=333.337.search-card.all.click上の動画を見て思ったんだけど、フミヤはデビュー前から現在の奥さんと交際していて、遠距離恋愛やすれ違いの生活していただろうから、その様子をイメージしたフミヤのプロモーションビデオを涙のリクエストで作ったら良かったのに。フミヤが公衆電話をかけるシーンを見て思い浮かんだ。久留米にいた頃はトランジスタ・ラジオのヴォリュームを上げて恋人と踊っていたかもしれないし、銀のロケットを恋人に送ったかもしれない。そういう雰囲気のプロモーションビデオを見てみたいと思った。https://www.youtube.com/watch?v=algPYi-yvIk&ab_channel=%E6%98%A5%E9%87%8E%E3%81%95%E3%81%8F%E3%82%89短めのプロモーションビデオ。どうやら、神宮の絵画館といちょう並木、代々木公園付近で撮影したらしいが、チェッカーズが海外製レトロバスに乗っているシーンがどこなのかグーグルマップで探してもよく分からない。約40年で道路も周辺の景色も激変してしまったのか?道路の植え込みとか、今と大分違うような気がする。曲の終わりの「最後のリクエスト for you~♪」の所でいちょう並木の中をジャンプしながら駆け抜ける若い頃のフミヤとメンバーたちの姿にしんみりきた。哀しくてジェラシー「濡れた髪を ah han han ふいてやるさ ah han han 虚しさを消してくれ Jealousy~♪男と女で見る夢は いつでも裏切り背中合わせ~♪男と女はすれ違い 初めて本気で愛したのに 男と女は哀しいね 二つの淋しさ重ねたらWow Wow Jealousy~♪」子供の頃、聴いた記憶が無い。この曲もかなり売れたらしいのに。ずっと昔、歌の大辞典という番組で初めて聴いたと思うけど、フルコーラスで見せてくれないとこの曲の良さは分からないでしょう。https://www.bilibili.com/video/BV1qa4118761/?spm_id_from=333.337.search-card.all.clickフミヤが神輿の上に乗っかって「哀しくてジェラシー」を歌う、ベストテン映像https://www.tiktok.com/@90s_238/video/7121745618858462466水族館から生中継で「哀しくてジェラシー」を歌うhttps://www.bilibili.com/video/BV19t41167H6/?spm_id_from=333.337.search-card.all.clickシャンプーハットの青い衣装で歌う「哀しくてジェラシー」。前髪を断髪。https://www.youtube.com/watch?v=zYoYmeRcPJY洋楽を歌うフミヤ。フミヤの甘い声は洋楽によく合う。動画には西城秀樹も・・「哀しくてジェラシー」は振り付けと歌詞を意識して見るとドキドキする。「男と」で男を現す親指を出して、「女は」で女を現す小指を出して、「すれ違い」の所で両手をクロスさせる。「二つの淋しさ重ねたら」の所は、広げた左右の腕はそれぞれ男性と女性を表現、「二つの淋しさ重ねたら」と歌いながら広げた腕を中央に持ってきて両手を組む・・男女の意味を表現してるね。動画のバージョンによって、左右の手を組むパターンと、左右の指をくっつけるパターンがあるようだ。星屑のステージ「流星が綺麗だね お前流した涙のようさ 口笛で答えなよ あの頃のように~♪星空で手をたたく お前の拍手だけ聴こえない 想い出は夏のまま 時をとめたね~♪」「うちの子にかぎって」というドラマの主題歌で、ヒットしたらしいし、チェッカーズが歌っていることは昔から知っていたけど、元々ゆっくりした曲調の歌はあまり聞かないので、そこまで好きではないが、上記に書いた歌詞の部分のメロディは好き。こうしてみると、本当にチェッカーズは社会現象になってたんだね。ちょっとドラマも見てみたい気がする。ジュリアに傷心(ハートブレイク)「キャンドル~♪ライトが~ガラスのピアスに弾けてにじむ~♪」確かにこの曲もかなり有名だけど、チェッカーズ最大のヒット曲だったんだ。少しだけ意外。ずっと涙のリクエストが最大のヒット曲だと思っていた。冒頭の尚之のサックスで曲が盛り上がっていく感じがいい。この歌のメイン衣装は青のチェックで、チェッカーズの特徴であるチェックの衣装は実質これが最後だったようだ。しかし「昔」も今もチェッカーズの曲で一番好きなのは・・あの娘とスキャンダル「危険な恋をウォウ ウォウ ウォ しちゃいけないぜスキャンダル~♪愛さずにいられない たとえ禁じられても あきらめができれば お前苦しめないね 悪いのは俺の方さ この愛・・切ないスキャンダル~♪夜汽車の窓にウォウ ウォウ ウォ 指で書いたねI love you~♪ガラス窓叩いて 名前さけんでいるよ 悲しいね俺たち サヨナラが最後の優しさになるなんて この愛・・切ないスキャンダル~♪」https://www.youtube.com/watch?v=QzuKC24ul24&t=1113s&ab_channel=SunChainBoy1985夕焼けニャンニャンでチェッカーズがゲスト出演した回。歌は無いけどフミヤがカッコいい。https://www.bilibili.com/video/BV1yb411m79Z/?spm_id_from=333.337.search-card.all.click「あの娘とスキャンダル」がリリースされた頃の全盛期のチェッカーズ。https://www.youtube.com/watch?v=TtRqImT9n-U&ab_channel=20121313zこの映像のフミヤの髪形と衣装が好き。この時期までは良かったんだけど・・「昔」も今も「あの娘とスキャンダル」が一番好きと書いたが、「昔」がいつを指しているのか明確でない。少なくとも1992年以降は間違いなく「あの娘とスキャンダル」が一番好きだった。いつからこの曲が好きだったのだろう?思い出してみた。1992年というと中学三年生の時。今の私では考えられないが、子供の頃~20代までは季節の中で気分が盛り上がる夏が一番好きだった。しかしこの頃は夏!な名曲の「シーズン・イン・ザ・サン」を歌うTUBEが好き以外には音楽には特別関心を持っていたわけではなかった。(良い曲とタイアップしたCMを見るのは好きだったが)「アニメ」にドハマりした高校時代よりも前なので記憶している出来事も少ない。中学生なので、雑誌「りぼん」を自分で買うのは卒業していたけど、妹が買ったものをぶんどって読んでいた。水沢めぐみの作品が好きという関係で、この頃は水沢めぐみ作品を後追いしてりぼんマスコットコミックスを買っていた。雑誌「りぼん」の購読を始めたのが1988年4月号~なので、1985年8月号から連載開始した「ポニーテール白書」を現役で読んでいなかったことを後悔していた時期でもあった。水沢めぐみ作品を現役で読み始めたのは「空色のメロディ」からなので。(1992年にこういう後悔の念を抱いているから、翌年以降、「美少女戦士セーラームーン」のテレビ放送を現役でほとんど見ていなかったことと「幽遊白書」の暗黒武術会編をジャンプで読んでいなかったことを猛烈に後悔することになるのだが・・)で、ポニーテール白書が連載されていた1985年という年に思いを馳せることも多かった(中3で「思いを馳せる」とか「懐かしむ」とか、我ながら大分頭が沸いている)。そして当時は全く記憶にないが、1992年というとチェッカーズが解散した年。多分、解散に向けて過去のヒット曲がガンガンテレビに流れていたのではないかと予想する。そこで1985年のヒット曲である「あの娘とスキャンダル」が目に留まったのではないかと。1985年に思いを巡らせていたくらいだからその年のヒット曲は他の年の曲よりも目に留まっていたはず。「あの娘とスキャンダル」は1985年の空気をふんだんに含んだ曲調と歌詞。「ポニーテール白書」の時代に思いを巡らせやすい。でもこの曲を認識したのは1992年だったか?少なくとも1985年放送開始の夕焼けニャンニャンはよく見ていたし、近所の子供たちと「おぴょんこクラブ」なんてものを作って、紙の人形?だったか、自分たちが「ゴッコ遊び」で演じていたのかはよく覚えていないが、おニャン子クラブの真似事をしておニャン子やメンバーのソロ曲をよく歌っていた。「セーラー服を脱がさないで」「うしろゆびさされ組」「バナナの涙」「渚の『・・・・・』」といったおニャン子の曲から、「冬のオペラグラス」「青いスタスィオン」「バレンタイン・キッス」「瞳に約束」といったメンバーソロ曲も歌っていた。最近知ったが、チェッカーズの「あの娘とスキャンダル」はおニャン子クラブが歌手デビューする前の、初期夕焼けニャンニャンの主題歌だった。この番組を見ていたのであれば、発売当時から既にこの曲を見知っていたのではないか?とも考えられる。結局「あの娘とスキャンダル」をいつから知っていて、いつから好きだったのか分からなかった。1985年に思いを馳せてみる・・チェッカーズ(フミヤ)の遠い記憶については・・「男が髪を縛っている?」「男がピアス?」「(多分)男がスカート?」とテレビを見ながら家族で言っていた気がする。今見ると斬新で好きだが、当時の価値観だと変に見えたのだろう。「最近チェックの服を着なくなったな」とも思っていた。でも少なくとも「あの娘とスキャンダル」の頃まではチェッカーズが好きだったと思う。当時のフミヤはサラサラヘアーをしていたと記憶している。それから少ししてフミヤがパーマをかけたが、これが子供心に理解出来なかった。で、その後は小学生向けの雑誌であまりチェッカーズを眼にしなくなった気がする(これは単に私が見向きしなくなって目に入らなかっただけかもしれないが)。最近知ったが、チェッカーズもファンの低年齢化を懸念していた時期であり、今後の自分たちの方向性を模索していた転換期であったようだ。だから子供向け雑誌への露出も実際に減っていたのではないかと思う。思うが、今は1年前程度だと(下手したら3年位は)流行もそんなに変わらないし、つい最近という感覚がある。しかしこの当時(1984年~1985年)の1年はものすごく変化が大きく激しかったのだとチェッカーズの動画を見て感じた。何というか、1985年のクリスマス時期のチェッカーズ(パーマをかけたフミヤ)はもはや涙のリクエストを歌っていた頃とは別物。それどころか、1985年夏頃までのチェッカーズ(あの娘とスキャンダルを歌っていた頃まで)とも完全に切り離されている気がする。1985年秋~冬にかけて、今までのチェッカーズと世界線を変えてしまったように思う。フミヤの流行のアンテナが敏感すぎるのかもしれないし、実際、1984年と1985年では髪形と服装の流行も大きく変わったのかもしれない。何か1985年てバブル前夜の空気感満載だし。(四捨五入すると1984年は1980年、1985年は1990年。昭和50年代と昭和60年代。こう書くと84年までと85年以降では余計に違って感じる。)しかしそれにしたって同じ1985年なのに、前半と後半でこうも風貌が変わるものなのか・・パーマをかけたフミヤを見ると、「あの娘とスキャンダル」の頃が何年も昔の出来事のように感じる。その位面影が無い・・「面影が無い」はさすがに大げさか?パーマをかけていても、フミヤの顔だけ見れば、涙のリクエストやジュリアに傷心の頃と変わっていないとは思った。しかしパーマのフミヤが、キラキラ爽やかでポップなアイドルソング「あの娘とスキャンダル」を歌うのを見て、遠い過去の作品になってしまったのだと寂しく感じた。(「あの娘とスキャンダル」を売り出し中の頃は、フミヤが歌の中でちょくちょく”ウォウ!”と叫んでいたが、パーマのフミヤは叫ばない・・)今1985年のチェッカーズ動画を見ても上記のように感じるくらいなので、当時は尚更チェッカーズはどこいった?どこへ消えた?という感じで忘れていった。それからかなりたった頃、「I Love you, SAYONARA」を聞いて、「今は自分たちで曲を作っているんだ、今でも曲が売れているんだ」と思った。その後もチェッカーズ自作の曲で「ONENIGHT GIGOLO」は覚えているし、「ミセス マーメイド」も何となく記憶している。「ミセス マーメイド」は曲調が1991年の流行をモロに反映していると思う。この頃は「涙のリクエスト」を歌っていたバンドとは完全に別物だ。「涙のリクエスト」は歌詞からして1983年~1984年の世界観だし。何度も言うようだが、この2曲は本当に同じバンドが歌っていたのかな?と思える。1985年のパーマはファンを減らすハイリスクを犯したと思うが、今思えば、パーマにしたといってもたかが次の曲までの数か月程度の話であり、今の価値観で言えば、「失敗せずして成功なし」だ。色々模索し、時代の変化に合わせてきたことでチェッカーズは解散まで人気を保った。デビュー当時からフミヤはちょくちょく髪型を変えている。有名な チェッカーズカット 別名 フミヤカット (ギザギザハートの子守歌~哀しくてジェラシー途中)、前髪の長い一房を切ってからは髪の上半分をハードワックスで立ち上げたような髪形(哀しくてジェラシー途中~ジュリアに傷心)、サイドを刈り上げて後ろに髪を縛る(あの娘とスキャンダル)、おかっぱもしくは坊ちゃん刈り(俺たちロカビリーナイト)、神様ヘルプ!辺りであのパーマ・その後は86年~87年は何となく”男”を強調したような短髪&メイク(この頃から徐々に男の子風の風貌からシュッと洗練された風貌に)、88年は長めのスパイラル?パーマ、89年はまた87年頃に近い短髪(ちょっとリーゼントに近い?)、90年~91年はナチュラルなすっきり短髪、解散直前はやや長めストレートヘア、その後も短髪やロン毛(一房メッシュ)、リーゼント風、パーマなど・・髪型の流行は一巡するので、これだけ髪型を変えていれば髪型の流行が変化しても、どこかの時代の藤井フミヤの髪型と合ってくる。だからどの人が見ても自分の好みの髪型をしている藤井フミヤにぶつかる。最近の男子学生の髪型を見ると、1985年頃のフミヤの髪型に似ていると感じる。初期のチェックの衣装やキャッチーな曲が好きではあるが、時代は確実に変化する。デビュー当時の衣装と髪型がチェッカーズらしくて人気だからといってずっと変わらないでいたら、時代の変化に乗れずチェッカーズはもっと早くに解散していたかもしれない。カメレオンのようにその時々の流行をうまく汲み取って、時代に合わせてチェッカーズを変化させていったから1992年まで人気バンド(アイドル)でいられた。歌番組(ベストテンなど)の視聴率が低下した80年代末期は高視聴率番組「とんねるずのみなさんのおかげです」に準レギュラーで出演したことも時代の流れに乗ることに成功した要因だと思う。視聴率の高い番組への露出が多ければチェッカーズや曲が大きく認知されるからね。とんねるずとのコントは巨人の星の花形フミヤが似合っていたし、巨人の星のコント自体も面白かった。90年代迄は夕方に再放送もしていたような・・個人的には最近知ったけど、中学校が舞台で、ノリ男と不良(チェッカーズ)のコントが、内容も面白いし、不良フミヤがリアリティがあって、カッコ良くて好きだった。弟・尚之と共に不良スタイルが様になっていた。「いじめを助長~」という声も言いたいことは分かる。私も中高生の時はいじめられた経験があるので。でもチェッカーズのコントは似合っているからいいのではと思う。YOUTUBEで「とんねるず チェッカーズ」で検索すると見られる。チェッカーズやフミヤのことを書いていると「チェッカーズの全盛期は私は幼少すぎた。もっと色々理解できる年齢であってほしかった。そうすればデビュー前後からチェッカーズの動向を追ったり、当時の芸能界や流行をもっと語ることが出来た」と感じてしまうが、実際は大部分の人は厳しい現実に飲まれてしまい、芸能界の動向を思う存分追える人なんてごく一部だったと思う。ファンの中心だった中高生にしたって、比較的校則が自由で、両親も感覚が若いか、音楽に明るく理解ある家庭でないとちょくちょく歌番組の公開録画に行ったり追っかけなんて出来なかっただろう。しかも学校生活が楽しくないと厳しい。友達がいないいじめられっ子だったら芸能人に夢中になる精神的余裕なんて無いはず。田舎に住んでいたら尚更芸能界とは縁が無い生活となる。チェッカーズが全国ツアーをしてるのでない限り、東京近辺に住んでいないと芸能人漬けの生活なんて無理でしょう。運よく首都圏在住であっても、多くの人は高校を出たら就職するか大学・短大に進学するので、仕事や勉強が忙しくて高校までのように歌番組を見て芸能人にうつつを抜かす人は当時はもっと少なかったのでは?と思う。しかも1985年で芸能人にうつつを抜かす45歳独身・非正規雇用・一人暮らしの女がいたら化石扱いされそう。寧ろ現在の方が私のようなスペックの人も堂々としていられるし、YOUTUBEで昔の音楽動画を見ることも出来る。先ほども書いたように、私は中学高校時代にいじめられたことがあったので、他の人よりも学校生活に思い入れは無い。チェッカーズ全盛期の動画を見るとその時代がうらやましく感じる一方で今の時代にありがたみを感じている。だから昔に戻りたいという感覚は無い。女性なんて特に今より人生の選択肢が少なかっただろうし。話は変わるが・・チェッカーズ解散後も「タイムマシーン」という曲は好きだったし、一番近年では「GIRIGIRIナイト」が好きだった。しかし長いこと動く本人を見ることが無かったので、かなり久しぶりに見たフミヤが60歳を超えていることに驚いたし、最近は度の高そうなメガネをかけていて、記憶しているフミヤの顔と大分変わって見えた。「メガネを外した顔をみたい」と思うが、外したくても外せない理由があるんだろうな(詳しい事情は調べていないので分からないが、きっと視力が関係しているのだろう)。フミヤはおしゃれメガネ以外は外した方がカッコいいとほとんどの人が思っているだろうが。改めて藤井フミヤ、今年61歳。私が小学校低学年のひよっこの時に社会人1年生、18歳の高校3年生の時に33歳。こうして見ると、15歳の年齢差は想像以上に大きく感じてゾッとする。今こそ男性であれば40代になってもアイドルは珍しくないが、当時のアイドルというと10代~せいぜい20歳位の感覚だったので、デビュー初期の頃、フミヤの年齢(21歳~23歳)を聞いて意外に年がいっていると思ったものだ。更に話は変わるが・・今年の残りと来年にかけてはやりたかった事を有言実行していきたい。チェッカーズ、フミヤ、フミヤといいながら、藤井フミヤのコンサートに行ったことが無いのは説得力がないし、実際に本人や本人の声を聴いてみたくなった。思い立ったが吉日で、早速10月のコンサートのチケットを取った。いつも「投資で利益が出たら、好きなことに使う」と思っていたけど、投資が順調になるまで待っていたら行けずじまいになる可能性もある。40周年がキリがいいのと、藤井フミヤが還暦過ぎている点で、このツアーが終わったらしばらくコンサートが無いかも分からないし、突然「引退する」と言い出したり、体の不調でツアーが出来なくなる可能性だってある。あまりうかうかしていられない気がした。気になる人が現役の内に生の本人を見てみたい。実際どんな感じの人なんだろう?気になる。チェッカーズ時代のゲスト動画や、歌う前のインタビュー動画を見てみたが、その頃と変わっているのか、根本的な考えは変わらないのか。デビュー当時から今日まで何を考えてきたのかなど、コンサートを通じて人柄を知ることが出来たらいいな。私は特定の人物に入れ込むのは好きでない。過去にゾイサイト(セーラームーン)、鴉(幽遊白書)、バトルフランス(バトルフィーバーJ)、アルトワ伯爵(ルイ16世の弟)、フランス(これは永遠に最強の国だと思うけど)とハマってきたが、ハマると、自分の好きなものを悪く言う人間や、障害になりえるものに対して強い拒絶感が出てきて、結局ドハマりすることに疲れてリタイアしてしまう。チェッカーズの動画も、不愉快なコメントを目にして気分が悪くなることがある。しかしせっかくここまで毎日チェッカーズ(フミヤ)の事を考えているのだから、旅行する時までこの気持ちは意味のあるものだと思ってとどめておきたい。チェッカーズにハマる前から、母方のおばあちゃんが暮らしていた長崎や、九州最大の都市・福岡を一人旅したいと思っていたので、それに久留米を追加しようかと思っている。その頃までは「チェッカーズ、フミヤ、フミヤ」と言っていてもいいのではないかと思う。
2023.08.15
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2013年5月~スマートフォンの電話回線をドコモで契約している。しかしスマホでネット接続するときは、SPモード回線は高額なので他社のポケットwifiを使っている。なのでSPモードの回線契約は切っていた。ある日、D払いを高額なSPモード回線を使わずに使用するため、他社回線を使っている人がD払いを使う時と同様の方法をドコモのコールセンターで提案されてそうすることにした。要するに、ドコモ回線を紐づけているAと、D払いで使う用のBの合計2つのDアカウントを持つことになった。アカウントAはDカードも紐づけされているので、Dカードを利用したことによるDポイントもこちらに付与される。ポイントが分かれていると不便なので、ドコモショップでAとBのアカウントで得られるDポイントを合算して使えるようにグループ登録をしてもらったのが2019年頃。その後は何の問題もなくアカウントAとBを使い分けてきた。ところが、今年2023年6月下旬、D払いを利用しようとしたらログインを要求されたので、いつも通りログインしようとしたら出来ない。151に問い合わせたところ、ドコモ契約者は4月から、SPモード回線でログインしないとD払いが使えなくなったとのこと。(スマホに挿しているSIMカードにドコモ回線の電話番号が書き込まれているため)2013年5月に「タイプ2年」というプランで端末購入も含めて回線契約をしてから2年後にスマホの端末代の返済が完了し、現在は月額税込798円で利用出来ていたので、当面はキャリアを変えないかなと思っていた。しかし流石にD払いが使えないのは困るので、基本使用料0円のpovo2.0に乗り換えた。povoが安いのは知っていたが、半年に1回位トッピングを購入しないと契約解除されるらしく、ちょっと面倒な印象があったので具体的な検討までには至っていなかった。なので予想以上に速く想定外なキャリア乗り換えとなった。D払いアプリのログインが出来なくなった際に対応してもらった上席対応の女性より、DカードがアカウントAに紐づいているので、今後アカウントBでDポイントを貯めていきたい場合は、Dカードのアカウント変更の手続きをDカードセンターに依頼するようにと案内された。この時にアカウントAとBのポイントグループを解除する手続きもしてもらった。ポイントがアカウントAとBに分かれたので、近いうちに削除したいアカウントAのポイントを使い切った。キャンペーンのポイントが7月末に入るので、Dカードの紐づけアカウントの変更手続きは、ポイントが入ってからでいいとのこと。本日ポイントが入ったことを確認してからDカードセンターに電話した。そしたら、「私たちが案内できることはDカードに紐づいているアカウントを解除することだけです。アカウントBに紐づける作業はご自身でやってください」とのこと。手続きの入り口を聞いたが聞いた入り口のサイトを読んでもやり方が分からなかったので、再度Dカードセンターに電話した。1時間近くたらい回しにされた後、SH-01Kというドコモのスマートフォンを利用していて、ドコモを解約したお客様は、Dカードの紐づけアカウントの変更は出来ないと言われた。そんな案内は受けていない!と言ったら上席のSV男性に電話を代わり、「私どもで案内できることは、お客様にてもう1台端末をご用意いただいて、そちらの端末から設定操作をすることで、Dカードのアカウント紐づけの変更が出来るようにする方法のみです」とのこと。端末はSH-01Kのみ。操作のためだけに端末を新たに購入するのは全く現実的な方法ではないのだが・・ドコモを解約する前に今使っている機種名も申告していたし、今後どうしたいのかも話していたのに、そのような説明は一切なかったと話したが、SVの男性は私があきらめて電話を切るのを待っているかのように、「他の端末が無いとなりますと、私共で案内できることはこれ以上ありません」の一点張りの繰り返し。結局、povo2.0(au回線)の電波の通りが悪いのか、私には相手の声ははっきりと聞こえるのに、相手からは私の声が聞こえなくなったらしく「もしもし?もしもし?」と言い始めたので私から電話を切った。私は単純にアカウントBにDカードの紐づけを移すことで、今後はアカウントB一本でやっていきたいだけ。ソフトバンクやau契約者が問題なく出来ることが私の場合は出来ないなんて、ドコモで契約していた人にはデメリットしかなくないか?ドコモは私のような古いプランで基本使用料しか支払っていない人とか、複雑な契約をしている人を切り捨てるために事前案内を端折ったり、「あなたの端末はサポートが終了しているので案内できません」といって責任放棄をしているように思える。例えそうだとしても最低限事前案内はすべきだろう。おかげでDカードは紐づいているアカウントが無くなり、カードを利用してもポイントが付かず、利用明細も見られなくなった。この状態を訴えたのに「これ以上案内できません」は無責任だろう。~後日談~2023年8月3日。この状態で、アカウントBにDカードを紐づけして使うために私に出来ることと言ったら、一旦Dカードを解約して、また入会し直す(アカウントBに紐づける)こと位か・・ドコモのサポートセンターは顧客を守ってはくれない。自分たちの案内不足であってもSVですら平然と責任を放棄するような会社だ。そうなると、もう自分で動くしかない・・まずはDカードを解約するため、再度Dカードセンターに電話した。電話に出たオペレーターに7/31に案内されたことを話した上でDカードの解約希望の話をしたら・・・Dカードのアカウント紐づけの案内が出来るとのこと。合計3名程度のオペレーターに代わってもらいながら丁寧に2時間程案内を受けて、無事Dカードの紐づけをアカウントBに移し、アカウントAは削除してもらった。7/31に対応した連中は一体何だったんだ?一応お客様センターに問題が解決したことと、7/31の対応についての苦情は言っといたけど。
2023.07.31
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げん玉ルーレット。100P=10円。一番高いポイントは500P(50円相当)だけど、私が当てたものでは一番高額。げん玉は3000P=300円から換金可能。年に2~3回のペースで換金しています。同じくげん玉。モリモリ選手権のボーナスポイントに当選。100P=10円相当。ポイントタウンルーレットで1等。50P=2.5円。7日連続で参加するとルーレットのポイントが3倍になるので、一番高額なのはポイント3倍の時に1等150P=7.5円なんだけど、滅多に1等が出ないので。。ポイントタウンのポイントは1P=0.05円、20P=1円とややこしかったんだけど、近々大規模リニューアルをするらしく、ついに1P=1円に変わるらしい。ちなみにポイントタウンが一番サポートがしっかりしているので最近気に入ってます。おなじくポイントタウン。毎日ポイント争奪戦で当選したもの。100P=5円。会員登録をしてから数年も経過して初めての当選!と思ったら、数日後にまたもや当選。当たる時は当たるらしい。ポイントタウンは2000P=100円から楽天銀行に交換出来るから使いやすい。しかも2000P以上の換金であれば、20P=1円単位で交換可能。ポイントをきっちり交換することが可能。300円~400円位であれば毎月換金が可能。換金以外にも様々なポイントに交換が出来る。ちょびリッチガチャ。100P=50円。ちょびリッチの良い所は、1Pあたりの価値が高いこと。1P=1円のサイトも探せばあるけど、見た感じ10P=1円の所が一番多いようなので、平均的なポイントサイトに比べればポイントの価値が高め。あと会員ランクが、一定条件をクリアすれば、ゴールド会員から下に下がらないのがいい。サポートが今一と思うことが多いけど、数年前と比べたらスタッフの対応も改善してきているように思う。しかしちょびリッチは当選しにくくなった。一回退会してから再度加入したんだけど、昔はビンゴも即換金レベルの当選をしていたのに、最近はさっぱり。換金は1000P=500円から。楽天市場とか、ヤフーショッピングなどのネットショッピングの際に、積極的にちょびリッチ経由にしないと、下手したら3か月以上換金出来ないかも。。でも3営業日以内と入金スピードは速い。一応メインのポイントサイトにしているので、げん玉よりは換金出来ているけど。毎日記録を付けるようなアンケートもげん玉経由で応募しているので、年2回くらい当選すれば約7000円分くらいのアンケートポイントも期待出来る(今の所年に2回位当選している)。
2022.05.30
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去年の丁度今頃、2020年12月10日に、ホテルビスタプレミオ横浜に宿泊した。「昨年の出来事をどうして今頃?」とお思いだろう。ブログを書こうかと思っていたが、新しい職場のコールセンターでデビューしたばかりだったので、精神的に落ち着かず、ブログを書く気分では無かった。なので2020年の春以来ブログを更新することが無く、撮りだめた写真や動画を個人的に楽しむにとどまっていた。ところが、本日グーグルマップでみなとみらいをプラプラと見ていたら、昨年宿泊した「ホテルビスタプレミオ横浜」が出てこない事に気が付いた。グーグルマップの口コミを見たら、2021年4月26日で閉館したらしい。何で?時代に付いてこられていない昭和なホテル・旅館なら分かる。2017年にオープンしたばかりの、かなり近代的なホテルで人気も高かったのに閉館したのは何故だろう。コロナの影響だろうが、それなら上記に書いたようなホテルの方が先に潰れそうなものだが。みなとみらいの”顔”としてふさわしく感じていたホテルの閉館を今日になって知り、久々にショックが大きくコロナを少し呪った。昨年10月~12月は、いくつか気になるホテルに宿泊し、その中で断トツで「ホテルビスタプレミオ横浜」が良かった。撮りだめた写真を見ながら、その日の楽しかった気分を思い出し、在りし日のホテルの思い出・記録を残そうと思った。ホテルビスタプレミオ横浜の外観。これとこの下の写真だけ、以前みなとみらいを散歩した時に撮影したもの。今回の宿泊では外観を撮らなかったので。すぐ隣に、ロープライスの「オーケーストア」。横浜駅に向かって少し進むと「アンパンマンミュージアム」もある。ホテルのロビー。無料でホットコーヒーを部屋に持ち帰れる。チェックイン後と、夕食を食べた帰り、翌朝の朝食後の3回コーヒーを飲んだ。美味しかった。ロビーからの眺め。手前の建物は出来たばかりの「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」。写真だと分かりにくいが、かなり特徴的な外観をしていて目を引く。手前はパシフィコ横浜、奥はみなとみらい方面の「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」とコスモクロック。ゲストルーム内。私が泊まるような安いビジネスホテルだと廊下がメチャクチャ狭いんだけど、このホテルは、私が普段宿泊する所よりもグレードが高いので廊下が広々。バスタブ無しのシャワーのみ。普段も家ではシャワーのみなので問題無し。奥の台の上にはティファール・グラスなどのお茶セットが用意されている。ビスタオリジナルのミネラルウォーター、ティーバックと、粉の緑茶・コンソメスープがあった。開放的な景色が見える窓の所に広々としたデスクを配置しているのがいい。みなとみらい方面ではないが、十分満足だ。廊下だけでなく部屋も余裕がある。この時点でかなり気分が良くなり、ロビーから持ってきたホットコーヒーをデスクで飲んでいる時には、眺めの良いカフェでお茶をしている気分になった。写真だと見えないが、左側に横浜そごうと、横浜ベイクウォーターがある。夕食を食べに横浜駅方面に向かった。今回入ったのは「三木珈琲店」。以前は「カフェドール」という、喫煙可能なパスタがお手頃な店だった。新宿の仕事を辞めた後、半年位横浜の通販コールセンターで働いていたが、お昼によく利用していた。しばらく来ないうちに、いつの間にかお店が変わっていた。でも同じ会社の系列らしい。店内は分煙になっていて、お客さんでいっぱいだった。(多分)ゴルゴンゾーラのクリームパスタとホットコーヒーを頼んでカウンターで食べた。パスタは以前よりも値段アップ。店内が今時のオシャレなものに変わった分やむなしか。普通に美味しかった。帰り道、日産のビルの中を通ったら、「フランス映画祭2020」の開会式をやっていた。毎年6月にやっていたけど、コロナで中止になったのかと思っていたので良かった。来賓席にはフランスの関係者もいた。日本のこの年の「ミューズ」は米倉涼子。振袖を着ていた。会場周辺のスタッフが「立ち止まらないで下さい」と呼び掛けていたのであまり長くは見られなかった。出来たばかりの「ソニーシティ みなとみらい」のイルミネーション。ホテルに戻る前にオーケーストアに立ち寄り、チーズ・お菓子のおつまみと、ジョア、そしてカクテルを1缶購入。カクテルのような甘いお酒なら飲めないことも無いが、家でお酒を飲んだことはこれまでほとんど無い。雰囲気のあるホテルなのでお酒を飲みたくなったのだ。いきなり朝の朝食ブッフェの写真。ホテル19Fにある「オリエンタルビーチ みなとみらい」というレストラン。見晴らしが良くゆったりしていて、品数も豊富で美味しかった。沢山食べた。大満足。ホテルは閉業したが、このレストランは今も営業中。あ、今調べたら、ホテルビスタプレミオ横浜跡地に、ソラーレホテルズが2021年内に「ザ・スクエアホテル横浜みなとみらい」をリブランド開業とのこと。良かった、良かった。あの素敵な雰囲気のホテルはいつまでもあの場所で続いてほしい。もし次に出来る施設がみなとみらいの品性を損なうような下品なものだったら嫌だなと思っていたので、ホテルなら一安心。朝方のロビー。コーヒーを貰いに来たついでにパシャリ。
2021.11.22
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↓以下をクリックすると、登場人物紹介やあらすじの確認が出来ます↓登場人物紹介-第1部--第2部--第3部--第4部--第5部-まとまりの無い感想になってしまったが、思い付いた順に・・この漫画で一番ムカムカしたのがジョフレを拷問の末死刑に追いやったベシェールという修道士。拷問行為が腹立たしいというのもあるが、この修道士が死んだ弟と共にものっそい「モブキャラ」だから腹が立つというのが大きい。例えるなら、「ネスルの塔」で暮らすニコラの仲間が国王所属の銃士隊に襲撃されていると聞いて、二コラが仲間の救出に向かうが、殺されそうになっていた仲間を助ける為に切り殺したとある銃士の関係者から復讐されるようなものだ。”私を覚えてないか?”知らないって!修道士はジョフレに、私の顔に見覚えはないか?と死んだ弟の風貌をマネして詰め寄るが、知るかよ。「そんな奴いたっけ?」と1巻の冒頭~見直さないといけない位、印象に残らないキャラだった。漫画やドラマ・映画では全く目にも止まらない、「善人」ですらないモブキャラの死がこんなに壮大に扱われる漫画が他にあったか?弟が兵役を逃れて森で盗賊行為をする位だから、修道士とはいえこの兄も大した出自ではないはず。なのにどういう権限で大貴族を拷問出来るのか。キリスト教ではないから分からないが、当時の修道士の立場とはどういうものだったのか。殺(や)らなきゃ殺られる、「生きるか死ぬか」の時代に、悪い奴から守るために殺したことで恨まれるのではたまらない。大体この修道士も、兄の自分を尊敬し出世の為のお金も持って来てくれる弟のことを愛していたというが、「悪いことは許さない」立場の修道士であれば、弟が持ってくるお金がどこから得たものなのか考えたことはなかったのか?弟の方でも「兵役で得た金」と誤魔化していたかもしれないが、素性というのはどこかで必ずボロが出るもの。盗賊行為で捕まえた美女を売ろうとしたり、村を襲って得た金というのを知っていて、弟の悪行には目をつぶっていたんじゃないか?それで弟の悪行から守ろうとして、やむなく殺した男を許さないとは、修道僧としておかしいだろう。「自業自得」ではないか。だから余計にムカつく。17世紀(1600年代半ば)のフランス宮廷は日本の会社に似ている。例えて言うならルイ14世は、・昭和型の古い体質が根強く残る大企業のワンマン社長⇒この物語の時代の「絶対王政」。・社員が出世する為には社長へ媚びへつらいが必要。社内行事への参加は強制、長時間残業が美徳⇒この物語の宮廷貴族は出世のため、王の目覚めから立ち合い、国王の行事には必ず出席することで忠誠を示す(国王による大貴族の監視)、王のやる事は全て賞賛。疑問を抱いても反対意見は述べない。・「会社のものは俺のもの」「社員のものは俺のもの」。反抗する社員は許さない。子会社に左遷、最悪はクビだ!⇒この物語で、国王が目を付けた女性は、例え結婚していても、主人である貴族は国王の為に奥方を差し出さないといけない。もし反抗しようものなら出世どころかバスティーユ牢獄に入れられて、国王からの嫌われ具合によっては死刑も有り得る。・こんな古い昭和体質が残る企業だから、いずれは赤字が拡大し高給取りの社員から人員削減を余儀なくされる。最悪倒産。こういう企業が多ければ国力が落ちる。⇒後のフランス革命(この物語の100年後)。王の処刑、貴族は国外に亡命。王権崩壊。ワンマン社長の大企業というよりはブラック企業じゃないか?という声もありそうだが、国王に気に入られれば大出世で家名が安泰になり、年金で豪勢な暮らしが保証される。ブラック企業は社員を使い捨てし、一生懸命働く社員にまともな給与を支払わないから違う。一方、ジョフレこと、トゥールーズ・ラングドックの「ジョフレ・ド・ペイラック伯爵」は、・現代日本で言えば、社歴は長いが時代の変化にしっかり追いつき、新しいものは積極的に取り入れて上手く行っている大企業の社長もしくは、今最も勢いに乗っているベンチャー企業の社長。もしくはワンマン会社に所属しているが、「会社を変えたい」と思っていて社長に意見をする有能な社員。部下の意見が良いと思えばしっかり吸い上げ、社員の長所を伸ばす手助けをし、女性の社会進出にも積極的。⇒家柄で言えばルイ14世のブルボン家よりも古いらしいが、色々な事・外界への好奇心が大きく、国王の好意に頼らず自身も貿易の仕事をしている。その為、国王を恐れず堂々としている。いずれは新大陸に行って新しい国を作りたいと思っている。これからの時代は身分の低い者にも学問が必要だという考えで、活発で前向きな女性が好み。こういう性格のジョフレだから、「常に自分が一番でありたい」と願う国王からの反感を買う。・現代に例えるなら、「こいつらは社長の俺よりもこの男の意見を支持するのか?俺に媚びへつらっている連中も所詮は出世の為にペコペコしているに過ぎない。俺は誰にも愛されていない。孤独だ。この男は脅威だ。何かでっち上げてクビにしたい」「ライバルメーカーとその取締役は脅威だ。このままではわが社は追い抜かれるだろう。何か裏工作をして重大事件をでっち上げてライバルメーカーを崩壊させないといけない。そして取締役のアイツが這い上がれないようにしたい。」⇒ジョフレは周囲に愛され、彼を尊敬する仲間が大勢いる。ルイ14世はジョフレ・ド・ペイラック伯爵に脅威を抱き、抹殺しようとする。・自分をクビにした会社に見切りを付け、有能な自分を雇ってくれた会社で夢を実現する決意をする。或は「出る杭は打つ」日本の閉鎖的な社会に見切りを付け、海外に渡り夢を実現しようとする。⇒ジョフレは自身が築いた地位・財産を取り上げ抹殺しようとしたフランスとルイ14世に見切りをつけ、大事な恋人を連れて新大陸で夢を実現しようとする。私も一時、ワンマン社長の会社やブラック企業にいたことがあるから、「自分に忠誠心があるか、社員を監視する」ルイ14世のような社長の会社は嫌いだ。家族でも友人でもない社長の誕生日を盛大に祝ったり、必要以上にペコペコしたり馬鹿らしいと思う。しかしこの漫画では、初期こそジョフレ・ド・ペイラック伯爵に好感をもったものの、結果的にあまり好きになれなかった。上記日本社会に例えればジョフレは理想的なはずなのに。ジョフレやルイ14世の考えや立場を分かりやすくするため日本の会社に当てはめてみたが、厳密には少し違う。ルイ14世は自身が常にトップでありたいのは勿論、フランスという国を常に1番にしたいと思っている。ルイ14世や読者の私がジョフレに良い印象を抱かなかったのは、ジョフレに「売国」的態度を感じたからだ。フランス国王への侮辱はフランス国家への侮辱でもある。フランスを愛し、良くしていきたいという思いのある人間だったら国王はここまで嫌わなかっただろう。しかしジョフレは新大陸に行こうと考えていたり、海賊になってフランスに損害を与えている。自分より身分の高い人に対して、尊敬出来ない相手にはお辞儀すらしない。現代であれば、今の状況が気に入らなければそれを絶って別の世界に行こうと自由であり、それをしたところで売国行為にはならない。だからジョフレのような考え方は大きな利益すら生むかもしれない。ルイ14世は国王の権力を利用して好き勝手に振る舞っているように見えるが、実際は1日24時間、1年365日気を抜けない日々だったと思う。神から国王に選ばれたルイ14世の行動には制限がある。国王だって本当は誰からも好かれたいが、気を許せば必ず好意に付け入る者が出て来る。現に目をかけてやっていた大貴族から裏切られ宮殿を追わたこともあった。優しさだけでは国を維持出来ない。だから時には厳しい処罰をも辞さない。「自由に動き回れる」ジョフレ・ド・ペイラック伯爵が人々に愛され、国王の立場を理解せず敬意を払わないどころか軽んじている態度に国王が怒るのも分かる。本当にジョフレが軽んじるような国王だったら、こんなに歴史に名を残さなかったはず。日本人でもルイ14世を知らない人はいないだろう。その位大きい存在だ。絶対王政のフランスに生まれた以上、例えその体制が気に入らなくても、国の象徴である国王が勘づくレベルの不敬な行動は慎むべきだ。それにしても、マザランが亡くなった後、宰相は置かないと身内に語った時の母后や周囲の「失笑」にはムカムカした。自分の子供を過小評価する親など、私だったら絶縁するところだ。もっと国王の大変な立場を理解して敬意を払え。母后や王弟殿下までジョフレの方を好いているとか最悪だ。この漫画の中で不幸・波乱を呼び寄せた「戦犯」と、それが無ければ運命は違う方向に動いたのかを考えてみた。「主人公のアンジェリク」、「ジョフレ・ド・ペイラック伯爵の父親」、「二コラの育ての親父」上記3人が波乱を招いた張本人かな?アンジェリク・・・1巻冒頭で、近道だから森を抜けて帰ろうというアンジェリクに、「近頃、森は物騒だから」とニコラが警告したのに、それを無視したことで盗賊に襲われ、助けたジョフレが殺された盗賊の兄に恨まれる。・フィリップの母親から「貧しい男爵家の娘」として侮辱を受けたアンジェリクが、仕返しにフィリップの母親が隠した「国王暗殺」の陰謀の箱を木の穴の中へ隠してしまう。これが長い波乱の引き金になる。・2年後に迎えに来ると書かれたジョフレからの手紙を、読んだら燃やすように言われていたのに、肌身離さず持っていたことで、落とした手紙をルイ14世に拾われる。ジョフレの計画は知れ渡り、フィリップが死ぬ羽目になった。ジョフレの父親・・・その昔、ペイラック家で働いていたボスの恋人が、ジョフレの父親から子供をはらまされ、生まれた子供はジョフレの母親に捨てられた。そのために復讐で二コラを連れ去り、ジョフレを救えるはずだった「陰謀の箱」の中身を白紙にすりかえた。二コラの親父・・・賭け事をして負けたせいで二コラが連れていかれ、アンジェリクがお金を集めるために陰謀を知る羽目になった。うーん・・ジョフレの父親が一番の戦犯か?ボスの恋人に手を出さなければ二コラは生まれていなかったし、ボスに恨まれることもなかった。だから遊び相手が存在しないアンジェリクが盗賊に絡まれる機会も無かったし、陰謀を知るタイミングも多分存在しなかった。誰もが幸せに暮らせたはず・・・ルイ14世はワンマンだけど愚かな王ではないので、どのみち毒殺は免れていたのではないだろうか。ジョフレとの結婚はどうなっていただろうか?多分窃盗団は防げないので、窃盗団に荒らされて荒廃した村を救うため、ジョフレと結婚するのは変わらないだろう。二コラの件が無いので、窃盗団に荒らされた時間もアンジェリクは自宅の城にいただろうから妹のマドロンも多分死なない。王様のペイラック家への警戒も変わらないだろうが、陰謀が無いので恐らくバスティーユ牢獄に入れられても1年以内に開放されただろう。ただ、国王がフィリップにそうしたようにいずれアンジェリクをよこせと言ってきて、正直に生きすぎているジョフレはハッキリと断り、無実の罪で死刑になる可能性はありそう。ジョフレや友人たち、アンジェリクが頭を働かせてどうにか死刑を回避する術を探すだろうが、国王はジョフレとアンジェリクの結婚を無効にしてフィリップと結婚させる可能性がある。それがジョフレの死刑を回避し開放する条件だと言って。国王がアンジェリクを手に入れたいという理由と、プレシ侯爵家の借金は変わらないだろうから、国王お気に入りの元帥が狂った娘と結婚するのをやめさせたかっただろうし。アンジェリクは多分フィリップと結婚しただろう。フィリップは、アンジェリクの命に別条が無ければ、彼女がジョフレを好いていようと、国王に背いて離婚してあげることも無いだろう。アンジェリクもフィリップに対して、子供の頃は外見だけで一目惚れしていたが、フィリップの本質を知ってフィリップと幸せになる運命もありうるか。それかアンジェリクに影響されて、彼女の幸せを望むようになったフィリップが離婚してあげて自殺(国王に歯向かったが最後死ぬしかない)し、アンジェリクとジョフレは新大陸で幸せに暮らすか、離婚はせずともジョフレにアンジェリクを預け、二人はアメリカ大陸に渡り、フランスの法律が適用されない新大陸で結婚し幸せに暮らすか・・いずれにしてもジョフレの故郷ラングドックで暮らすエンドは無さそう。あ、カルメンシータがいた。彼女は生きている限りジョフレを追いかけるだろう。今度は1年365日アンジェリクがカルメンシータに命を狙われることになる。海賊レスカトールは存在しないだろうから、カルメンシータを殺す展開も生まれない。カルメンシータの病死に期待するしかないのか・・てかカルメンシータの件を片づけてから求婚しろよジョフレ。結局「戦犯」なんていてもいなくても、アンジェリクとジョフレがこの世にいる限り「波乱」がついてまわりそう。アンジェリクは誰をどの位好きで、誰と一緒になるのが理想的か?アンジェリクが「深く愛する」きっかけを最も早く得たジョフレが元々かなり有利だった。人間的にあまり良いとは言い難い両親の元に生まれたが、早くに亡くなったので、アンジェリクに求婚するにあたり障害が何も無かった。早熟で、早くから恋というものを自覚しており、アンジェリクを初めて見た時から、「彼女を将来妻にしよう。彼女にふさわしい、彼女が愛してくれるような男になろう」と誓って生きてきたので、アンジェリクが「深く愛した初めての男」になるのは必然だった。ほら、女をコロっとさせる男いるじゃん。正にそれだよ。そういうタイプから浮気心だけ抜いた。「いい男になろう」と務めたことで人格者になり、その人徳が毒薬師のクレマンの心を動かし死の危機を救われた。そして希望する運命を手にした。ただ、ジョフレは、現代であれば理想的なタイプだろうが、この時代において、国王=フランスに敬意を払わない性格は結婚相手をヒヤヒヤさせるし、「兄」とは言え、恋敵の二コラを「いい子だ」と子ども扱し対等に接しないプライドの高さも相まって最終的に好きになれなかった。それにジョフレといたらアンジェリクがただの純粋で甘々なお嬢さんになってしまう。国王に初めて謁見した頃のアンジェリクはか弱い箱入り娘にしか見えなかった。アンジェリクが強くなる必要が無いから。ジョフレの奥方にふさわしくあろうとしておしとやかになってしまうんだろうね。二コラは使用人だったので、本来ならばアンジェリクとの結婚も、男として愛される事も有り得なかった。しかし「運命のいたずら」で結婚出来た。アンジェリクは二コラにジョフレの面影を見ており、且つ幼馴染で弟のように離れたくないという「姉弟愛」のような気持ちが強かった。親兄弟に何かあれば恋人と同じ位心配するだろうからね。それでも、そのまま食堂を切り盛りして生きていければ、長く時間をかけて本物の夫婦になったであろう。しかしネスル塔襲撃をきっかけに生活基盤を失い、アンジェリクがフィリップを頼る事は避けられない運命だった。初恋の炎が消えていないアンジェリクの心は乱される。それでもアンジェリク自身はフィリップへの思いを断ち切ったと思っていたので、このまま二コラと夫婦のままでいられて、いずれプレシ邸を離れることが出来ていれば状況はこれまでと変わらなかったかもしれない。しかし「無罪のペイラック伯爵を火刑にした」事実が王弟殿下の告白により判明し、二コラがペイラック家を継いだことで運命が変わる。決定打は、アンジェリクに興味を持った国王が二コラとアンジェリクの結婚を無効にして、フィリップと結婚させたことだ。フィリップの館に居候し、彼の色々な姿を知って心がかき乱されていたところに彼の愛情を知り、アンジェリクの思いはフィリップに。私がフィリップの外見が好きと言う贔屓目もあるが、フィリップについては「本気」で愛していたように思う。ただ、タイミングというか、運の巡り合わせが悪かった。性格の良くない両親はジョフレの親よりも長生きし、家名安泰のためにフィリップを注意深く育て、恋とは何かすら教えなかった。だから、いとことはいえ田舎の男爵家の娘と宮廷貴族のフィリップとの結婚は有り得なかった。この時点でジョフレに大きく後れを取っている。運命のいたずらでアンジェリクと結婚をしたが、その前にアンジェリクがジョフレと再会し、2年待つことを誓ってしまったことと、フィリップのアンジェリクへの愛の自覚が遅く、国王への裏切り=身の破滅は避けられなかったのでアンジェリクと幸せになることは不可能だった。フィリップとの結婚・フィリップのアンジェリクへの思いの自覚・アンジェリクがフィリップの本心を知るのがジョフレが生きていると分かるよりも早ければアンジェリクはフィリップを選んでいただろう。しかしアンジェリクはフィリップといるのが一番理想的だと思う。侯爵夫人の夢も叶うし。彼は国王とも上手くやるだろうし、頭の切れる男だから陰謀を張り巡らす宮廷貴族とも適当に距離を取ることも出来る。そもそも1年の半分は戦場だからそんなに宮廷貴族と関わる必要も無い。フィリップは国王に忠誠を誓う軍人なので、一見とても冷たい態度を取るし、皮肉を言ったりしてアンジェリクを怒らせたり傷つける事もあるだろう。しかし相手は「初恋の王子様」。突き放されても、相手の事を知ろうとしたり、気を引こうと、アンジェリクは一枚上手になる努力をする。だからフィリップに対しても対等に振る舞う。そしてフィリップはアンジェリクの身に危険があると思えば必ず助けてくれる優しさがある。フィリップが何度もアンジェリクを実家のサンセに返そうとしているのも、宮廷のどす黒さを知っているので、宮廷のどす黒い陰謀にこれ以上アンジェリクが巻き込まれないようにするためだ。愛の示し方を知らずに育ったフィリップの優しさは表面的には分かりにくいが、常にアンジェリクの身を案じている。「冷たい」と憎まれ口を叩いてみても、アンジェリクにとっての「初恋の王子様」というベースがあり、ジョフレと婚約した後も、窃盗団に身を落とした後もフィリップに対する「恋の炎」は消えていなかった。だからつらい状況になった時「フィリップなら助けてくれる、フィリップに助けてほしい、会いたい」という潜在的な思いが出てきて何度もフィリップを頼ったし、いつもフィリップに優しくしてほしいと思っている。それで期待の優しさを得られず毎回ガックリし、彼の態度に一喜一憂する。2人はお似合いじゃないか。心配事があるとすれば、フィリップが1年の半分位は戦場で戦う軍人なので、戦死する可能性が高いことか。今思ったが、ジョフレと結婚するのは、フィリップが万が一戦死した時でいいじゃん。最後に・・アンジェリクの嫌いなセリフ・・「カルメンシータ、死んじゃだめ~」「どうしてわたしなんかを愛してくれたのジョフレ」「カルメンシータの方が美人で女らしくて・・それにひきかえ」殺さなかったら自分が殺されていた。こんなこと言う必要は無い。ラストに、無事に新大陸に渡ったアンジェリク夫妻が二コラ宛の手紙をスペイン船に預け、何年もかけて奇跡的に二コラの元に届けられたが、アンジェリクからの最初で最後の手紙と書かれていた。原作の小説ではどうなっているのか分からないが、もう二度とフランスのサンセ、ラングドックに戻ることは無いのか?二度とニコラや仲間たちに会えないのか?親姉妹とも会わずじまいなのか?ジョフレも友人との交流は途切れるのか・・ちょっとつらいな。アンジェリクは親姉妹のことはあんまり思い出すことは無かったね。この頃の新大陸はヨーロッパ人が入植を始めて間もないから、出した手紙が届く仕組みも基本的に無いだろうし、フランスで育ち出会ったものとの永遠の別れは仕方がないのか・・しんみりするラストだった。どうでもいいと言われたらそれまでだが、360年前のフランスにも私好みの容姿の貴族がいて、記録には残されていないが、戦争等で亡くなった人が沢山いるんだろうな~とが考えてしまった。生まれた国・時代が異なるから出会うこともなく残念だ。
2020.05.03
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あらすじ-第4部-の続き。↓以下をクリックすると、登場人物紹介やあらすじの確認が出来ます↓登場人物紹介-第1部--第2部--第3部--第4部--第5部-1668年。ジョフレと約束してから2年の歳月が流れた。クレマンから1か月後に迎えに来るというジョフレからの手紙を受け取る。読んだら焼き捨てるようクレマンから言われていたが、せっかくのジョフレからの手紙を燃やしたくなかったアンジェリクは肌身離さず持っていることにした。戦場にいたフィリップは国王に呼び出された。緑の目の奥方に惹かれているが、夫はフィリップひとりだと言い張って思うように出来ないので協力してくれと頼まれる。国王に忠誠を誓うフィリップは顔色一つ変えず引き受ける。アンジェリクは「ビーナスの森のあずまやで待つ」と書かれたフィリップからの手紙に胸を弾ませた。フィリップに会うのはあの大雨の日以来だ。あずまやに人の姿が見える。フィリップだと思って近づくと、それは国王だった。この逢引はフィリップが取り計らってくれたという国王に、王の命令で仕方がなくやったのだと抵抗するアンジェリク。国王ともみ合った末、剣で国王の腕に怪我をさせてしまう。アンジェリクは震えながらお詫びをしたが、女に刺されて助けを呼んだと思われたくない国王はひとまず彼女を家に帰す。アンジェリクは引き揚げたが、その時、ジョフレからの手紙を落としてしまう。それを拾う国王。プレシ邸に戻ると、フィリップがいた。国王がアンジェリクに何をするのか分かっていたが、国王に逆らうことは許されない。やるせない気持ちを酒でごまかしていた。アンジェリクから抵抗したと聞かされて驚く。国王を怪我させたから死刑になるに違いないとフィリップに話した。国王から呼び出されたフィリップは深くお詫びをする。プライドの高い国王は女に刺されたと思われたくないので、転んで木の枝を刺したことにすると言う。国王がフィリップを呼び出した理由は、アンジェリクが落とした手紙だった。1か月後に迎えに来ると書かれたジョフレからの手紙に国家を欺いたと思った国王は、アンジェリクをフランスから一歩も出さないよう命令。フィリップ・ド・プレシ・ベリエール元帥に、ジョフレ・ド・ペイラックこと海賊レスカトールの討伐の指揮を命じた。ジョフレをパリに呼び寄せる為、フィリップはアンジェリクを自宅に軟禁した。その頃サンセの館では、クレマンが足に効く毒薬を二コラに飲ませていた。少し痺れてきたところで、海賊一味と接触有という罪で銃士隊に捕らえられた二コラ。フィリップはバスティーユの地下牢に入れられたクレマンに、「二コラとアンジェリクを返して欲しければ指定の日時にベルサイユに来い」と書かれた手紙を渡して開放。フィリップはプレシ邸に軟禁していたアンジェリクをベルサイユに連れて行く。アンジェリクは「サンセの名とプレシのフィリップの名に懸けて信じる」といってキスをする。ジョフレはベルサイユ宮殿に姿を現した。逃げ場のないジョフレが国王に命乞いをするかと思われたが、彼は何と母后と王弟殿下を人質に取っていた。御二方を返してほしくばアンジェリクとニコラを傷一つ付けること無く連れて来るよう要求。どちらの不利にもならないようフランスの丁度真ん中に当たる、クレルモンフェランで人質を交換することにした。宮殿を出る時、懐かしきペギラン、ベルナール、セルバローを見たが、彼らの宮廷での立場を考慮し声をかけなかった。王はアンジェリクを呼び出し、ジョフレの説得を頼む。今降伏すれば許さないこともないと。アンジェリクは二度とフランスに戻らない事を承知でジョフレについて行く決意を話す。アンジェリクを恐れるモンテスパン侯爵夫人は、国王が通るタイミングでアンジェリクが国王を侮辱した話をする。怒った国王は、人質交換後にアンジェリクもろとも抹殺する命令を下した。海賊討伐の指揮をまかされているフィリップは、自分を信頼してくれたアンジェリクを自らの手で殺さないといけない事に悩む。しかし国王の命令は絶対だ。人質交換当日がやってきた。約束は午後2時。アンジェリクとニコラ、フィリップを載せた馬車がクレルモンフェランに向かっていた。人質なのにアンジェリクとニコラは不思議な位明るい。フィリップが憎まれ口をたたくも、彼の優しさを知った二人は終始にこやかだ。クレルモンフェランに着いた。お互いに人質を連れて歩み寄る。フィリップとの別れを惜しむアンジェリクはキスをし髪の毛を人房貰う。フィリップはジョフレとすれ違う際、行きに通った橋が傷んでいるので山伝いに歩いた方がいいと警告した。その頃、国王側の待機地点では・・王弟殿下と母后が無事に戻ってきたことを確認。村人の一部しか知らない間道から先回りし、この先ジョフレ達が通ることになる橋が見渡せる山で待機、彼らの乗る馬車が来たら山から砲弾を放ち、橋ごと馬車を爆破する計画だ。海賊共の最後を見届けに、国王とボーフォール公も駆けつけた。ジョフレたちが乗った馬車がまだ現れないので、フィリップが様子を見に行った。その頃ジョフレ達は・・フィリップの忠告に従い、馬車を橋よりもずっと手前にこっそり乗り捨て、見つからないよう橋の下の川を渡る。ジョフレ達が乗っていた馬車が橋の所までやってきた。一体誰が・・ジョフレが望遠鏡で覗くと、それは馭者に変装したフィリップだった。同じ頃、望遠鏡で馬車を確認したボーフォール公は、馭者がフィリップであることに気付き、爆撃を止めに行く。しかし間に合わず、砲弾が橋に命中。馬車もろとも爆破される。国王に忠誠を誓うよう注意深く育てられたフィリップ・ド・プレシ侯爵は、アンジェリクを救うためには身の破滅しか道が無かった。泣き叫ぶアンジェリク。ジョフレは彼女を託したフィリップの意思を無駄にしてはいけないとアンジェリクを説得、ショックを受けたアンジェリクを連れてその場を離れる。現場では血まみれのフィリップをボーフォール公爵が抱きかかえていた。唯一の心を許せる友だと思っていたプレシ侯爵が亡くなり立ちすくむ国王。ボーフォール公爵は「あなたが殺したのだ」と国王に歯向かう。公爵はバスティーユ牢獄に連行されることになった。フィリップを抱きかかえた公爵は連行する馬車に乗り込んだ。ジョフレ一行は無事に船の待つ入り江に到着した。ところが二コラがサンセに帰ると言う。二コラにとって、アンジェリクが1番好きな人は自分であってほしかったがそうじゃない。そんな状況はプライドが許さない。ずっとジョフレを兄と呼ぶことを避けていたが、最後に「兄さん、アンジェリクを頼みます」と言って別れを告げた。二コラはプレシ侯爵が死をもってかたをつけたように、国王に会いに行った。兄の代わりに処刑される可能性を全く恐れずフランスとサンセが好きだから、亡くなったプレシ侯爵も好きだったから戻ってきたと屈託なく話す。国王とて大事な親友を失ったショックは大きかった。ジョフレの弟とはいえ、プレシ侯爵やフランスを好いているこの青年を処罰する程鬼ではない。こんな無知な若者はジョフレの弟とは思えないが、せっかく同じ名前だからと、以前二コラ・ド・ペイラック伯爵に与えたサンセの館を与え、今後一切干渉しないので静かに暮らすよう命じた。1669年。アンジェリク達が海を渡って1年の歳月が流れた。二コラがサンセの池で釣りをしていると、とある貴族が声をかけてきた。その貴族は1年のバスティーユ牢獄暮らしの後、国王からプレシの館を賜ったという。二コラは館まで釣れた魚を届けることにした。二コラはボーフォール公爵が断絶したプレシ家で亡き恋人を偲ぶのだと悟った。二コラはポラックと結婚し子供が出来ていた。二コラはボーフォール公爵と、共通する想い出を語り合う関係になった。それは「共犯者」だけが持つやすらぎだった。数年後、アメリカにいるアンジェリクから奇跡的に手紙が届いた。幸せに暮らし、最初の子供はフィリップと名付け、もうすぐ生まれる子供は二コラにするとのこと。これがアンジェリクからの最初で最後の手紙だった・・・終木原敏江の漫画「 アンジェリク 」感想に続く←※左記にある木原敏江の漫画「アンジェリク」感想の部分をクリックするとリンクに飛べます。
2020.05.02
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あらすじ-第3部-の続き。↓以下をクリックすると、登場人物紹介やあらすじの確認が出来ます↓登場人物紹介-第1部--第2部--第3部--第4部-3年後の1666年、アンジェリクとニコラが切り盛りする下町の食堂は大繁盛していた。二コラが窃盗をしていた頃に暮らしていた、今もボスや仲間が暮らすネスルの塔に最近怪しいものが出入りしていた。或る晩、窃盗団のタラオが、ボスからの言付けがあると言って食堂にやってきた。ある箱を持って。その箱こそ、6年前ジョフレの無実を証明出来るはずだった著名入りの手紙と緑の毒薬の入った箱だった。ボスが直前にすり換えたのだ。ショックを受けるアンジェリク。ボスには恋人がいたが、その恋人が奉公先のペイラック家のジョフレの父親に子供をはらまされて亡くなった。生まれた子供はジョフレの母親に捨てられたが、その子供こそが二コラだという。ボスはペイラック家を恨んでいたので復讐したくて、二コラを窃盗団に引き入れ、ジョフレの無実を証明する箱の中身をすり替えたとのこと。今後はネスルの塔には近づくなとボスの伝言を残してタラオは去っていった。タラオの様子のおかしさに、ネスルの塔で何かが起こっている事に気付いた二コラ。アンジェリクが止めるのも聞かずに仲間を助けに向かう。その頃ネスルの塔では・・シュヴァリエ・ド・ロレーヌ侯爵の指揮により、ネスルの塔が銃士隊に襲撃されていた。あの火刑の後、無実の伯爵を殺した罪悪感に苦しんでいた王弟殿下が母后と一緒に国王に事実を話した。「国王がすることは全て正しい」。真実を聞いたところで今更後には引けない。しかし罪悪感から、コンデ公・王弟殿下・ロレーヌ侯爵らは温情で許す。王弟殿下に無実の証明を迫り投獄されているペギラン・ド・ローザン侯爵も釈放、ペイラック家にはジョフレの腹違いの弟がいるとの情報を聞いた国王はその弟を探すよう言い渡した。今回の件は、国王の身を脅かす存在になっていた財務長官二コラ・フーケの陰謀ということにしてフーケを逮捕。王弟殿下と共に陰謀に加わっていたシュヴァリエ・ド・ロレーヌ侯爵は、ルイ14世の温情で罪は免れたものの、国王からの信頼を失っていた。王弟の手前、今までと変わらず接してもらっていたが、国王のプライベートの集まりには完全に外されていた。宮廷での立場が危ういと感じていた侯爵は、ジョフレ・ド・ペイラック伯爵の弟を探そうとするが見つからない。国王への取り敢えずの点数稼ぎのため、ネスルの塔を襲撃したのだ。二コラは仲間を助けにネスルの塔に入ったが、ちょうどその時、塔の一部が崩れ、二コラをかばったボスが下敷きになる。ボスは、ペイラック家への恨みからジョフレとニコラの人生をめちゃくちゃにしようとしたが、二コラに愛情が移りそれが出来なくなったことを告白して亡くなる。ケガした情報屋のクロードは、助けに来た二コラにジョフレ・ド・ペイラックが生きているから気を付けろと忠告し亡くなった。アンジェリクは二コラを追ってネスルの塔に入ってきていた。背中を刺されて倒れている二コラを見つけ、二コラを背負って出口に向かう。何かが覚醒した食堂の夫妻が窃盗団の仲間であることがバレて捕らえられそうになったが、二コラを助けたいアンジェリクの執念と気迫に恐れをなした銃士隊は手も足も出なかった。その後ろを窃盗団仲間のタラオとポラック姉さんがついて行く。二コラを助け出したものの銃士隊に顔を見られており、窃盗団の仲間と知られた以上食堂へは戻れない。しかし早く手当てをしないと二コラの命が危ない。アンジェリクはフィリップ・ド・プレシ侯爵邸を訪ねる。二コラが死にそうなので医者を呼んで手当てしてほしい、当面ここに置いてほしいと頼む。彼らを追い出そうとしたフィリップに、あの陰謀の箱の存在をほのめかすアンジェリク。二コラを助けてくれたら箱のありかを教えると。陰謀の手紙にはフィリップの母親の署名もある。陰謀の箱が無くなって以来、いつバレるかと苦しんでいたフィリップの母親は既に亡くなっていたが、国王の目に触れたらフィリップもただでは済まない。好きなだけプレシ邸に居候させてもらえることになったアンジェリク達。二コラは一命を取り留める。アンジェリクは約束通り箱の場所を教え、フィリップは書類を燃やし、毒薬を池深くに沈めた。ある日、プレシ邸にロレーヌ侯爵が訪ねてくる。国王は無実のジョフレ・ド・ペイラック伯爵を火刑にした責任を感じており、弟である二コラ・ド・ペイラックに、ジョフレから取り上げた称号・屋敷などを引き継がせたいので宮廷に来てほしいとのこと。フィリップを連れて行けば宮廷での立場を取り戻せるので何が何でも宮廷に連れて行きたいロレーヌ侯爵だったが、二コラは彼がネスル塔の襲撃を指揮してたことを知っており、命に別状は無いとはいえ、自分で起き上がることも出来ない体になったため断る。ジョフレを陥れた人物からのお願いにアンジェリクも断ろうとするが、「今の君には宮廷は似合わないから行かない方がいい」とフィリップに言われショックを受ける。アンジェリクは鏡を見る。ジョフレが処刑されてから環境が大きく変わり、今日までの苦労が姿形に刻まれていた。ジョフレと初めて宮廷に上がった時の美しく輝いていた頃を思い出し、その輝きの日々を取り戻したかった。それに大切な人達は権力が無かった為に無残に殺された。2度と悔しい思いをしたくなかった。権力が欲しかった。二コラが動けない今、アンジェリクは1人で宮廷に出ることにする。貧しいとはいえ由緒正しいサンセ男爵家で生まれたアンジェリク。名門ペイラックの伯爵と婚約し、宮廷に出たことだってある。6年ぶりの宮廷とはいえどうにかなると思っていたが、優雅な暮らしから遠ざかっていた年月は想像以上に大きかった。デザイナ-に依頼したドレスに身を包み、隙は無いと思っていたが、何年も食堂の洗い物をしてガサガサになった手に気が付かなかった。宮廷貴族にバカにされるアンジェリク。フィリップが家に帰そうとしたが間に合わず、国王に握手を求められる。この手でするべきか判断が付かず、気を悪くした国王は帰るよう促す。訳を話そうとするも宮廷貴族の意地悪でドレスを踏まれ、アンジェリクはその場に倒れた。宮廷に返り咲くことは絶望的と思われたその時、1人の男が手を差し出し励ましてくれた。ペギラン・ド・ローザン侯爵だ。かつてのジョフレの友人。無実の罪を背負わされたジョフレを見捨てたはずの友人だった。自分らしさを取り戻したアンジェリクは国王に、二コラに伯爵家を継がせてもらったことへの感謝、ジョフレの件は神が決めたことで陛下を恨むようなことは無いことを伝え、優雅にお辞儀をする。国王は今後も宮廷行事に参加するようアンジェリクに伝える。先程までバカにしていた宮廷貴族たちも態度を豹変し彼女にチヤホヤする。ペイラック家が所有していたパリの邸宅が返ってきたが、フィリップを脅迫した時に「好きなだけいればいい」と言っていた言葉を受けて、アンジェリク達はそのままプレシ邸に留まる。宮廷に顔を出すようになったアンジェリクは王弟殿下に声をかけられた。ジョフレの友人だったベルナールとセルバローは、ジョフレを救うため南部人を率いて軍を起こしていた。反乱は失敗し、2人は最近までバスティーユ牢獄にいたこと、ペギランも王弟殿下への抗議が強すぎてバスティーユ牢獄に入れられたことがあったことを知らされる。かつての友人がジョフレを見捨てていなかったことに涙を流し彼らと和解するアンジェリク。二コラにも3人を紹介した。アンジェリクが留守のある雪の晩、寝ている二コラの目の前にジョフレが現れる。夢か現実なのか混乱する二コラ。翌朝、フォンテーヌブロー離宮の狩りに参加しようとしたアンジェリクは道に迷う。すると、最近何人もの村人を殺した大きな灰色狼が目の前に現れる。助けを呼ぶアンジェリク。襲われそうになったその時フィリップが現れ、一瞬で狼を切り裂いた。その時は狩猟長なので狼の居場所を突き止めるのは当たり前と言って彼女を突き放し、すぐに逃げなかったアンジェリクをひっぱたいたフィリップだったが、ボーフォール公から、助けを呼ぶアンジェリクの声を聞いて真っ青になって助けに行ったと聞かされたアンジェリクは、フィリップの本心が分からず動揺する。宮廷行事を抜け出して二コラを見舞った帰り、馬車の中でジョフレに似た男を見かける。馬車から降りた時にはその姿は無かった。気のせいだと思うアンジェリク。再び二コラの前にジョフレが現れる。アンジェリクを取られたくない二コラは兄と思ったことは無い、アンジェリクは俺のものだと言って突き放す。その様子をポラック姉さんが見ていた。二コラを奪いたい彼女はアンジェリクにジョフレが生きていることを話す。ジョフレが生きているのであれば二コラが話すはずだ。それに生きているのであればどうして自分に会いに来ないのか?信じられないアンジェリク。アンジェリクがいない晩、二コラの世話をするポラック姉さんの前にカルメンシータが現れ、ポラックにある作戦を提案する。渦、顔に縦線ポラックはアンジェリクにジョフレを思わせる男から手紙を預かったといって渡す。手紙には会いたいとあり場所が記されていた。書かれている場所に行くと、そこは屋敷だった。アンジェリクは中に入ると、屋敷の中から声が聞こえた。恐る恐る覗いてみると、そこにはカルメンシータがいて、ジョフレとの子供を抱いていた。庭へ出ると死んだはずのジョフレがいる。嬉しさに声をかけようとしたその時、カルメンシータに呼ばれたジョフレが彼女を「奥さん」と呼んだ。ジョフレはカルメンシータと結婚して子供もいる。ショックを受けるアンジェリク。呆然としながらプレシ邸に帰る。その頃プレシ邸では・・ポラックは、アンジェリクがジョフレから手紙をもらって喜んで会いに行ったと話す。ジョフレが現れた時、アンジェリクは君と結婚しているから奪うこともしないし彼女にも会わないと言っていたのに!と怒りに震える二コラ。浮気者のアンジェリクなんかほっときなさいよとポラックは二コラに抱きつく。その光景を目にしたアンジェリクは走って行ってしまう。走っていくアンジェリクを見かけたフィリップは、様子がおかしかったので彼女に声をかけた。絶望的になっていたアンジェリクはフィリップに抱きつく。皮肉を言ってもいつものように反応してこない。気が付くと夜が明けていた。いつのまにか眠っていたようだ。ふと見るとフィリップの上で寝ていた。昨晩、泣きながら抱きつくアンジェリクの姿を人目に触れないようにするため、別荘に連れて行ったのだ。昨晩はフィリップと寝たらしい。動揺するアンジェリクだが、フィリップは動じていない。宮廷貴族は夫も妻も複数の恋人がいるのが当たり前だから。結婚した相手以外の異性と関係を持つ宮廷貴族はおかしいと反発するアンジェリク。その時フィリップは自身の生い立ちを話し始めた。宮廷貴族は家の跡継ぎのためだけに愛なく子供を作る。貴族とはいえ、両親からほったらかしにされている子供には注意を払わない使用人たち。見かけこそ豪華な服を着ているが、寒くてもお腹が空いていても誰にも気にかけてもらえない。自宅の館でパーティーがあると、見かけを良くしたい両親は思い出したように息子に豪華な衣装を与える。見かけの良いフィリップは宮廷貴族に紹介されチヤホヤされるが、中には必要以上に触ってくる貴族もいた。そんな環境で育ったのでそれが当たり前になっていた。人間的に少しおかしくなっているとしても不思議ではないと言う。母親から、サンセの男爵は娘4人を農民と同じような生活習慣で育てており、食事も家族揃って食べると聞かされて驚いたこと、だから緑色の目のいとこはいつもあんなに生き生きと笑っているのかと思った事、そんな男爵一家を母親たちはバカにしていたが、自分はそうは思わなかったことを話す。初めて自分のことを話してくれたフィリップに嫌われていなかったと喜ぶアンジェリク。アンジェリクもジョフレが生きていると聞いて会いに行ったが、既に結婚していて子供がいることを知ってショックで逃げ帰ってきたことを話す。フィリップは言葉少なかったが、元気が出る酒を進めてくれた。初めて笑った姿に、これがこの人なりの慰め方なんだと思うアンジェリク。同じ頃、カルメンシータの館では・・下働きが赤ん坊を引き取りに来る。ジョフレの子供ではなかった。拷問のケガで瀕死の状態だったジョフレは、カルメンシータに結婚のサインを迫られていたが、断ればジョフレと一緒に自分も死ぬという。スペインの別荘にいて、背後にはスペイン兵が見張っている。このまま断り続けることは不可能だ。死ねばアンジェリクにも2度と会えなくなるとクレマンに諭されたジョフレはやむなくサインをした。一方、二コラは歩く練習をしていた。突き放したような態度の二コラに嫌われたと思うポラック。アンジェリクはプレシ邸に戻り、ジョフレから手紙が来て会いに行ったが、妻子がいると知ったこと、その後慰めてくれたフィリップと一夜を共にしたことを話す。アンジェリクはしっかり捕まえておかないと取られてしまうと確信した二コラは、出来るだけ早く歩けるようになろうと決意。アンジェリクのした事は許し、サンセに戻ることを提案。アンジェリクは国王にサンセに戻る許しを得に行ったが断られる。同じ頃宮廷では、ジョフレの友人ペギラン・ド・ローザン侯爵が、フィリップ・ド・プレシ侯爵に決闘を迫っていた。アンジェリクがフィリップと一夜を過ごした翌早朝、別荘から2人が人目を忍ぶように出て来る所を偶然目撃したのだ。湧き上がる嫉妬の感情ジョフレの弟の妻を寝取った怒りもあるが、ペギラン自身がアンジェリクに本気になっていたための怒りが大きい。2人は決闘をしたがフィリップがケガをして負けた。周囲は元帥を負かしたと騒ぐが、ペギランは気付いていた。アンジェリクの名誉を守るためにわざと負けたことを。国王の命令を無視して決闘した2人はバスティーユ牢獄に入れられことになった。ペギランにわざと負けた事に同じく気付いていたボーフォール公爵から、フィリップはアンジェリクの事を愛していると指摘されてハッとする。その頃、二コラに嫌われたと思ったポラックが川に飛び込んで自殺未遂をした。一命を取り留めたポラックを、亡くなったクロードの友人で銃士隊のデグレが運んできた。自殺しようと思う程二コラを必要としているポラックを見て、アンジェリクは1人で生きる決意をする。二コラはあんなに何年も自分を支えてくれたのに、自分はあっちこっち気持ちがフラフラして気が付いたら二コラだけでなくポラック姉さんも苦しめていた。きっとポラックの方が何倍も二コラを愛している。自分は身を引くべきだと。その頃宮廷では・・ルイ14世の耳にジョフレ・ド・ペイラックが生きているという情報が入る。国王の胸に忘れていた怒りが蘇る。現在は海賊になっているジョフレを捕らえるよう命令。アンジェリクはジョフレのいる館の前に来ていた。妻子がいるのを知っても忘れられない。もう迷わない。地獄に落ちてもいいからジョフレに会いたかった。2人は6年ぶりに再開を果たす。結婚はしたが、カルメンシータとの間に子供はいないことを知る。アンジェリクと子供を作ろうとしたが、二コラのためにそれも諦めることも考えていた。しかしこうして再開し、アンジェリクの気持ちを聞いたことで、ジョフレも地獄を恐れずアンジェリクと生きる事を決意。アンジェリクを秘密の家に連れて行く。そこでマルゴとクレマンに再開。クアシバもジョフレの船に乗っていることを知る。カルメンシータに隠れて、古いしきたりや王様のいない新大陸へ行く準備を進めていたのだ。準備のため、ジョフレとクレマンは出かけた。その後アンジェリクを迎えに使者がやってきた。ジョフレから言付けで先に行って待っているとのこと。妙な予感がしたマルゴも一緒に付いて行く。とある城に着いたアンジェリク達はある一室に監禁された。カルメンシータはジョフレがアンジェリクと出ていく所を目撃しており、居場所を突き止めた後、護衛のスペイン兵を使ってアンジェリクを招き寄せたのだ。アンジェリク達を奴隷としてハーレムに売るつもりでいた。カルメンシータが現れる。ハーレムに売る前に復讐でアンジェリクの金髪を切る。隙を見てロープを切って逃げ出すアンジェリク。カルメンシータは気付いた。ハーレムに売った所で、ジョフレならきっと助けに行くだろう。この女が生きている限り。カルメンシータはアンジェリクを刺し殺そうとしたが、もみ合っている内に、アンジェリクに刺されてしまう。拷問・縛り首にするため、スペイン兵がアンジェリク捕らえたところを助けに来たジョフレ達に救われる。ジョフレは、スペイン兵士が休戦中のフランス国内で密輸の海賊仲間として捕まったら国際問題になると脅し、カルメンシータは夫である海賊レスカトールがこの城に呼び出して殺したことにさせた。スペイン兵を追い出し、マルゴやクレマン達は先に帰らせる。残ったアンジェリクとジョフレがカルメンシータをこのままにしておけないと思った矢先、死に絶え絶えのカルメンシータがやってきてジョフレを見つけるとその場で倒れて亡くなった。2人は彼女の死を悲しむ。新大陸へ行く準備はまだ途中だ。ジョフレはアンジェリクに2年経ったら迎えに行くと約束した。海賊を捕らえに来たフランス兵に、スペインの姫君とフランスの伯爵夫人を誘拐して中にいる事、スペインの姫君は訳あって自分が殺したことを告げて逃げる。アンジェリクは二コラのいるプレシ邸に返された。ジョフレの所に行ったと分かった二コラは、ジョフレに渡すくらいなら・・と、アンジェリクの首を絞めて殺そうとする。しかし幼馴染で愛するアンジェリクを殺すことは出来なかった。2年経ったら好きにジョフレに会いに行けばいい、自分はサンセに戻り元の幼馴染に戻るよう努めるので、離婚はその時でいいかと話す。二コラの固い決意に頷くアンジェリク。その頃宮廷では・・ルイ14世は、ボーフォール公爵に、アンジェリクはフィリップ・ド・プレシ侯爵と結婚させると話し、バスティーユ牢獄から釈放されたばかりのフィリップを呼び出しその事を伝えた。アンジェリクは現在二コラと結婚しているが、国王の権力で二コラとの結婚は無効にし、その代わり二コラにはサンセの屋敷を与えることを伝えた。国王の狙いは・・アンリ4世時代の歌「♪侯爵そなたは運がよい あんな美人を妻にして そなたの誠を示したくば 今 彼女をば余にゆずれ♪」フィリップから結婚のことを聞かされ、2年後ジョフレについて行くことを決意していたアンジェリクはフィリップとケンカをする。断れば国王は、二コラをジョフレと同じ目にあわす可能性がある。二コラの助言もあり、2年間は大人しくした方が得策と考えたアンジェリクはフィリップと結婚した。国王はアンジェリクの手を握ったりと好意を示し始める。アンジェリクはフィリップに訴えるも「それがどうした」と取り合わない。アンジェリクの元へ戻らずそのまま戦場へ行ってしまう。2年後に向けて準備を進める間、何通もフィリップに手紙を書くが1行も返事が来ない。悔しくなったアンジェリクは15通目の手紙に「死ぬ程の大怪我をした」と嘘を付く。しばらくたった大雨の晩、突然フィリップが戻ってきた。足が血だらけだ。驚くアンジェリクに「最後の手紙に死ぬ程の大怪我をしたと書いてあったら戻ってきた」とのこと。嘘だったことを告げると、そうとも知らず4日も不眠不休で馬を飛ばしてきた私は間抜けではないかと怒るフィリップ。その時、これが恋なんだと知り呆然とする。アンジェリクは自分のために4日も不眠不休で駆けつけてくれたフィリップに嬉しくなる。-第5部-に続く・・←第5部の所をクリックするとリンクに飛べます。
2020.05.02
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あらすじ-第2部-の続き。↓以下をクリックすると、登場人物紹介やあらすじの確認が出来ます↓登場人物紹介-第1部--第2部--第3部-1664年。ジョフレが処刑されてから3年の月日が流れた。宮廷では、貴族の財宝を盗む「闇の天使」の話題でもちきりだった。闇の天使の中に金髪で緑の瞳の女が混じっていると聞いたフィリップ・ド・プレシ侯爵は、ハタと思い当たる。闇の天使の正体はアンジェリクとニコラの仲間たちで、没収されてちりじりになったジョフレの財宝を取り返し、形見にするため盗んでいたのだ。ところが、とある貴族の館で盗みを働いていたところを、フィリップに捕らえられる。フィリップは闇の天使の正体と窃盗の意図を見破り見張っていたのだ。二コラを人質に取られ、返してほしければプレシの館に取りに来いという。ひとまず逃げる闇の天使一味。初恋相手に窃盗に身を落とした姿を見られて涙を流すアンジェリク。ふと入り込んだ屋敷の庭で見聞きした話から、情報通のクロードに調べてもらった所、プレシ侯爵家には、フィリップの亡き父親が50万リーブル(5億円)の借金を残していた事が判明。借金の肩代わりに男爵の狂った一人娘と婚約することになったのだ。アンジェリクはこの情報を使い、カンブレシー男爵家にある借金の証書を盗んでくる代わりに二コラを返してほしいとお願いする。しかしすぐにプレシ家の仕業とバレて家名を汚すことになると断られる。それに例え相手が狂った娘だろうと、貴族は政略結婚が当たり前。結婚さえすればその後恋人を作ろうが自由であり、何も困ることは無いという。アンジェリクは納得しない。証文は盗まないが狂った娘と結婚しなくても済む方法を考えるからそれまで二コラを投獄しないでほしいと頼み、フィリップはそれを承諾する。アンジェリクが考えた方法・・宮廷にいるフィリップの友人から一人5万リーブルずつお金を借りて50万リーブルを集めようとしたのだ。アンジェリクは理解していなかった。宮廷貴族が何も見返りなく大金を貸すことが無いということを。下心をちらつかせて色目を使う宮廷の女性陣を異様に感じたフィリップは事実を知り、プレシ家に泥を塗ったと怒りアンジェリクとニコラを追い出す。二コラを無事に取り返せて喜ぶも、心の中でフィリップを怒らせてしまったことを悲しむ。偶然国王からフィリップへの呼び出しの手紙を預かったアンジェリクは、フィリップがいるボーフォール公爵邸に行く。そこで見てはいけない堕落した貴族の姿を目にし、初恋相手が変わってしまったことにショックを受けるアンジェリク。フィリップは「好きな人と結婚して欲しい」というアンジェリクの言葉がひっかかっていた。口が軽く噂好きな宮廷の女には、お金の為に相手をすることは名誉に関わるため応じるつもりはないが、以前からフィリップに好意を持っていて、プレシ家の借金を知り力になりたいと言っていたボーフォール公の屋敷に出向く。50万リーブルと引き換えに美青年好きな公爵の愛人になったのだ。愛人になっても公爵は口が堅いのでプレシ家に傷は付かない。国王からの呼び出しで宮廷に出向くフィリップ。ルイ14世は、フィリップが借金の為に狂った娘と結婚するという噂を耳にし、かつて戦場で自身の命を投げ捨ててでも国王を助け出した自慢の友人である勇敢な軍人・フィリップの家名に傷を付けたくない王は、必要なお金は用意するので許可なく結婚する事を禁じた。プレシ侯爵の結婚相手は国王である私が決めると。同じ頃、貴族というものに嫌気がさしたアンジェリクは二コラと結婚する決意をする。二コラはアンジェリクの決意に答えるため、世間に胸を張って堂々と生きていけるよう、堅気になることを決める。しかし窃盗団を辞めるということはボスを始めとした仲間への裏切り。二コラは仲間からリンチを受ける。二コラがリンチにあっていることを聞いたアンジェリクは、もうこれ以上大事な人を失いたくないという思いから二コラの元へ駆けつけ、「私が原因なのだから、私も一緒に殺してちょうだい」とボスに頼む。ボスはこれ以上手を出せなかった。窃盗団から解放された二コラはアンジェリクと結婚する。その年の秋、フランス海域を荒らし回る海賊を退治するボーフォール公に同行したフィリップは、海賊の長が火刑にされたはずのジョフレに似ていることに動揺する。そう、ジョフレは生きていたのだ。火刑のあったあの日、毒薬師のクレマンはジョフレの世話をしていた。初めこそ命を狙っていたが、毒薬を扱う自分を皆が避ける中、「使用人にも勉強は必要だ」といって励まし、裏切った自分を責めないジョフレ。彼を助けたいと思っていた。ジョフレが婚約する前から彼を愛し追い回していた、スペイン貴族のカルメンシータと協力して彼を助け出したのだ。処刑直前、ジョフレに最後のワインを飲ませた後、目隠しをされたジョフレは倒れる。クレマンがワインの中に薬を入れたのだ。そしてあらかじめ用意してあった、姿形がジョフレによく似た死体と入れ替えた。目隠しをしているのですり替えた事は誰にも分からない。現在は、トルコが支配するアルジェリア・モロッコと、キリスト教スペインの間にある島に海賊船を隠し、島にあるカルメンシータの別荘で生活していた。しかし命を助けるのと引き換えにカルメンシータと結婚させられていた。商船にカモフラージュしたフランスの軍船に隠れていた、元アンジェリクの召使いマルゴは、海賊船にいるジョフレを見つけて海に飛び込み助けられていた。カルメンシータと結婚したと聞いてショックを受けたマルゴは、ジョフレには母親違いの弟がいることを打ち明ける。-第4部-に続く・・←第4部の所をクリックするとリンクに飛べます。
2020.05.02
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あらすじ-第1部-の続き。↓以下をクリックすると、登場人物紹介やあらすじ-第1部-の確認が出来ます↓登場人物紹介-第1部--第2部-婚約から1年が過ぎた1660年、ルイ14世の結婚式の招待状がトゥールーズの屋敷に届く。以前から仲間に宮廷に顔を出すよう忠告されていたが、常に国王の顔色を伺う宮廷貴族を嫌っていたジョフレは理由を付けて断ってきた。しかしパリの宮廷にアンジェリクが行きたがっていることもあり、国王の結婚式に出席することにした。大雨の影響で結婚式には間に合わなかったものの、ルーブル宮殿の祝賀会には無事出席。美しい黒髪と歌声を持つジョフレと緑の瞳の麗しいアンジェリクはたちまち宮廷貴族の人気を集めた。注目を集めるジョフレに、常に1番でありたいルイ14世は静かに嫉妬の炎を燃やす。白目のルイ14世国王を警戒して、翌日トゥールーズに帰ることにしたアンジェリクとジョフレ。ジョフレの元に王弟殿下から手紙が届く。男色家の王弟からのお誘いをお断りする為、ジョフレは1人で出かけた。30分後、友人のペギラン・ド・ローザン侯爵がジョフレに逮捕状が下りたと知らせにやってきた。その頃・・ジョフレは王弟殿下のいるヴォーの離宮に向かう途中、王の銃士隊に捕らえられた。アンジェリクはトゥールーズに逃げる為、馬でジョフレを探していた。途中、あやしい連中に襲われ、肩を刺されて危うく殺されそうになった所を二コラとその仲間に助けられる。二コラはサンセから連れ去られた後、連れ去った「ボス」が率いる仲間と盗賊をしていた。盗賊仲間には情報通もいて、アンジェリクが婚約者とパリに来ていることを知りアンジェリクの行方を追っていたのだ。捕らえられたジョフレはバスティーユ牢獄に収監された。しかし国王の側近の貴族が投獄されるのはよくあることで、しばらく収監された後、国王から恩着せがましく釈放の知らせが届き、国王の寛大さに感謝の意を示すことで国王の威厳が保たれるという流れが当たり前になっていたのでひとまずホッとする。牢獄も一般にイメージされるような残酷なものではなく、貴族は悪くない環境で召使いも雇うことが出来た。収監されて数日後、見慣れない修道士が現れジョフレを悪魔だと叫ぶ。すると、ジョフレが飲み残したワインを飲んだ牢獄の使用人が死亡した。同じ毒の入ったワインを飲んだはずのジョフレが死亡しないため、悪魔だという。ジョフレは先祖が毒殺された過去があるため、代々少しずつ毒を飲んで体を慣らしてきた。その為死なずに済んだのだ。悪魔と思われたジョフレはバスティーユの地下牢に移される。何かおかしい。国王が嫉妬した程度ではこのようなことはしない。事の真相に気付いたジョフレ。同時に3つの陰謀が進行していて、1・・人々の人気を集めるジョフレを快く思わないルイ14世が、国王への忠誠を確かめ、自身の威厳を保つために適当な理由を付けてジョフレを逮捕。2・・トゥールーズにいた時、アンジェリクが国王暗殺の陰謀についての手紙と毒薬の話をしたのを誰かが聞いており・・そう、雇ったばかりのクレマンという若い男がいた。彼の指には薬のシミが付いていた。アンジェリクが箱を隠したことを知ったプレシの侯爵夫人が毒薬師のクレマンを雇い、使用人としてトゥールーズの屋敷に入り込ませたのだ。毒殺を試みるが普段から毒に慣らしている2人には効かない。チャンスを狙っていた陰謀一味は、ジョフレが収監されたことを利用して、陰謀はジョフレが企てたものとして抹殺しようとしている。奥方のアンジェリクは後でいつでも殺せるだろう。3・・地下牢で大貴族のジョフレに異常とも思える拷問をする修道士。修道士は陰謀一味に雇われた男だが、以前サンセの森でアンジェリクとニコラが盗賊に襲われた際、倒した盗賊の打ち所が悪く亡くなった。この修道士は亡くなった盗賊の兄で、ジョフレを恨んでいた。そこへジョフレが逮捕されてバスティーユ牢獄にいることを知る。陰謀一味と利害が一致した修道士は「私が悪魔のチカラで国王の暗殺を企てた」と自白させる仕事を引き受け、処刑に持ち込もうとする。数か月後・・肩を刺されて動けないアンジェリクは二コラのいるボスのアジトで介抱を受けていたが、歩けるまでに回復した。アンジェリクは、ペギラン・ド・ローザン侯爵と一緒に宮殿に出向き、ジョフレの無実を訴える。証拠となる陰謀の箱を持ってくることを誓い、1か月の猶予をもらう。二コラがプレシ侯爵家の木の穴に隠してある陰謀の箱を取りに行ってくれることになった。二コラは無事に箱を持ち帰り、中の署名の入った手紙と緑の毒薬を確認するアンジェリク。これでジョフレが救われる!約束の1か月後、約束の箱を持って宮殿に現れたアンジェリク。ところが、直前まで確かに箱の中身を確認していたのに、国王が箱を開くと、そこには白紙の紙が1枚入っているだけだった。侮辱されたと思ったルイ14世はこのような罪を奥方に犯させたジョフレ・ド・ペイラックの伯爵の称号と財産を没収、1か月後に火刑にすることを決定。ペギランをはじめ、ベルナール、セルバローといったジョフレの友人までがアンジェリクを見捨てて去ってしまう。絶望したアンジェリクは、最後の望みで、国王お気に入りの陸軍元帥で、初恋のいとこであるフィリップ・ド・プレシ侯爵にジョフレを処刑しないよう国王に頼んで欲しいとお願いに行く。国王のやる事は絶対と教えられて育ったフィリップは頼みを断る。アンジェリクを気絶させ、サンセに返すため彼女の両親を呼び寄せる。アンジェリクが気が付くと両親がいた。国家反逆者になり下がったジョフレと結婚していなかった事を喜ぶ両親。アンジェリクを連れ帰ろうとしたが、アンジェリクは両親に別れを告げ、パリへ向かって裸足で駆けだす。馬も無い状況で、金髪を売って飢えと寒さを凌ぎながらパリに向かう。途中で倒れた所を、通りがかった二コラの盗賊仲間で吟遊詩人のクロードに助けられた。どうにかパリに着いたが、今まさにジョフレが処刑される所だった。クロードが機転を利かせて、最後にジョフレにその姿を見てもらうことは出来たが、ついに火刑が執行された。ジョフレの処刑に貢献したコーナン・ベシェール修道士が「司教」に昇格した。その帰り道、復讐の為ナイフを持ったアンジェリクに襲われる。片腕に傷を付けた程度だったが、バランスを失ったベシェールは川に落ちる。泳げず助けを求めるベシェールに石を投げつけるアンジェリク。アンジェリクの後ろに控えていた二コラの仲間たちの演出で、無実の罪を着せられたジョフレの祟りと勘違いしたベシェールは心臓発作で水に沈む。ジョフレが処刑されたショックでしばらくは茫然としていたアンジェリクだったが、献身的に励ましてくれる二コラの気持ちに答えようと、3年待ってくれるようお願いする。-第3部-に続く・・←第3部の所をクリックするとリンクに飛べます。
2020.05.02
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この章より木原敏江の漫画「 アンジェリク 」のあらすじを書いていきます。主な登場人物についてはココをクリックすると確認出来ます。-第1部-フランス中西部、モントローのサンセに貧しい男爵一家が住んでいた。4人姉妹の次女・アンジェリクは豊かな金髪と、珍しい緑の瞳を持つ美少女だった。お転婆な彼女は使用人夫妻に育てられた捨て子で、同い年の二コラとよく自然の中をかけて遊んでいた。月日は流れ、17歳になったアンジェリクはいつものように二コラと遊んだ帰り、近道だから森を通って行こうと提案。森を通るのは危険だと二コラが止めるのを聞かずに2人は森へ入っていく。どこからか聞こえてくる歌声に気を取られている2人に盗賊が襲いかかる。危うく売り飛ばされそうになった所を、足が悪く顔に傷のある「詩人」に救われた。その日の夜、見知らぬ男が入ってきて二コラを連れて行こうとする。育ての父親が賭け事に負けて作った借金の肩代わりだという。貧乏な男爵家ではお金を用意出来ないので、明日までに借りを2倍にして返すと男に約束したアンジェリクは、隣の領地に住むいとこで、金持ちのプレシ侯爵家へお金を借りに行った。侯爵家には一人息子でアンジェリクが恋するフィリップがいる。しかし出てきたプレシ侯爵夫人に貧乏な男爵家を侮辱されたため、怒ったアンジェリクは出ていく。館の外で泣いていると、侯爵夫人が誰かと話す声が聞こえた。アンジェリクは物陰から様子を伺う。夫人らは国王を取り替える陰謀を企てていて、それに関する重要な手紙が入った箱を、壁のタイルに見せかけた隠し扉の中に入れた。先程の部屋に忍び込んだアンジェリクは、男爵家を侮辱した夫人への仕返しに、箱を取り出してプレシ家の木の穴の中に隠す。お金を用意出来ず落胆したアンジェリクが自宅へ向かうと、サンセの村が盗賊に襲われていた。男爵は村民を自宅の城に避難させたものの、城の塔にいた末娘のマドロンが盗賊の放った矢に当たって亡くなり、村の食料や財産も持って行かれてしまう。実は以前から大金持ちの伯爵よりアンジェリクに結婚の申込みが来ていた。伯爵と結婚すれば村民や借金を抱える男爵家が救われる。アンジェリクはやむなく結婚を承諾する。お金の用意が出来なかったため、二コラは男に連れて行かれた。ついに婚約者の来る日がやってきた。その人は、あの日盗賊からアンジェリクとニコラを助けてくれた詩人だった。名前は「ジョフレ・ド・ペイラック伯爵」。フランス南部のトゥールーズ・ラングドックの大貴族だ。迎えの馬車でラングドッグに向かうアンジェリク。望んだ婚約ではないので当初はツンツンしていたものの、ジョフレは優しく、道楽貴族とは違い貿易の仕事をしており、時々船で世界中を回っていた。奴隷だった黒人を救ったり、使用人や友人からの信頼も厚い。顔の傷や足の不自由をものともせず強く生きるジョフレをアンジェリクは次第に愛するようになる。心を許したアンジェリクはジョフレに、トゥールーズに来る前に陰謀に関する手紙が入った箱を取りに行ったことを話す。何かの弾みで箱が開き、その中にはフーケ氏・コンデ公・王弟殿下など、複数の立派な貴族の署名が入った手紙と緑の毒薬が入っていた事、怖くなって再度木の穴に戻したことを話す。不安がるアンジェリクに、あなたは何も見なかった、これは2人だけの秘密だと言って安心させるジョフレ。しかしドアの外から聞き耳を立てる者がいた。連れ去られた二コラが見つかったら結婚式を挙げることを誓ったアンジェリク。-第2部-に続く・・←第2部の所をクリックするとリンクに飛べます。
2020.05.02
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木原敏江の漫画「アンジェリク」を借りたのは偶然だ。3月末に仕事を辞めた後、出来た時間でいらなくなった電子メールやインターネットエクスプローラーのお気に入りを整理していた。「お気に入りにあるこの動画は何だっけ?」と思いクリックすると、1960年代に制作された、「 Angélique 」( ※ココをクリックすると映画のリンクに飛びます)というフランス映画だった。 アン・ゴロン という作家の小説を映画化したものだ。 「そう言えばこの小説を題材にした少女漫画があったな」と思い出してこの漫画の事を調べ、現在電子書籍は出ていないが、TSUTAYAで漫画レンタルが出来る事が分かったので、 初めて漫画の郵送レンタルを利用した。現在、世界中で奇妙な疫病(書くのも不愉快なので敢えてそう呼ぶ)が蔓延しており、TVやネット・動画のニュースはコメントも含めて精神的に有害に感じるので4月の半ば~見るのを辞めた。YOUTUBEでヨーロッパのニュース動画を見過ぎたからか、モバイルWi-Fiのギガを月の下旬には使い切りそうだったので、現実逃避・気分転換の為、DVDの映画や漫画をレンタルしたというのもある。漫画の「アンジェリク」は原作で言えば、小説の1~5巻にあたるらしい。私が借りたのは、こちらの秋田書店から出ているアンジェリク。3巻に分かれている。各巻の最後に解説があるが、個人的に1巻の萩野アンナの解説はいらない。特に冒頭部分が不愉快だ。解説部分だけホチキスで閉じたい位。レンタルしたものなのでそんなことはしないが。フランス語に関わっている人全てがフランスが好きとは限らないのだと思った。何で少女漫画にこんな釘を刺す事を書く必要があるのか?現実逃避をしたくて借りたのに、ニュースコメント欄などでよく見かける、フランスの印象を落としたい奴が書くようなものを目にして、危うく読む前に気分を削がれる所だった。色々書いたが、「ベルサイユのばら」や18禁だけど「欲望の聖女 令嬢テレジア」は自立した女性の活躍が楽しめるし、18世紀(1700年代)の貴族の生活やフランス革命の勉強にもなる。今回紹介する「アンジェリク」は、先に挙げた2作品よりも100年以上昔の17世紀(1600年代)が舞台で、自立した女性という意味では先の2作品には劣るものの、太陽王ルイ14世時代の宮廷貴族やフランスの状況を知る上で勉強になる。それに魅力的な男性が出て来るのも良い。物語の大筋は2本立てで、1つはルイ14世とジョフレ・ド・ペイラック伯爵の対立、もう一つはアンジェリクと取り巻く男性達との恋愛模様。壮大なストーリーで、少女漫画のカテゴリに入っているが、勿論男性も楽しめる。読んでみて好きになったので、ブログに紹介したくて書いた。こんなこと仕事をしてない今しか出来ないと思った。これから漫画の登場人物とあらすじ、感想を小分けにして書いていきます。この章では以下に主な登場人物を紹介します。ネタバレを防ぐため、ここでは物語の本筋に関わらない範囲で身分・立場を書くにとどめます。↓彼らがどのように物語に絡んでくるかは、この後のあらすじで確認して下さい↓アンジェリクこの漫画の主人公。フランス中西部・サンセの男爵令嬢怒涛の運命に翻弄される。ジョフレ・ド・ペイラック伯爵アンジェリクの婚約者。フランス南部・トゥールーズのラングドックに暮らす。子供の頃に宗教戦争に巻き込まれて足を悪くし、顔に傷がある。貴族でありながら貿易で富を増やす。フィリップ・ド・プレシ侯爵アンジェリクのいとこで、隣の領地に住む宮廷貴族。ルイ14世お気に入りの陸軍元帥でもある。ニコラサンセ男爵家の使用人夫妻が、捨てられていた二コラを育てる。アンジェリクとは同い年で小さな頃から遊んでいる幼馴染。ルイ14世 ヒゲありバージョンルイ14世 ヒゲ無しバージョンルイ14世フランス国王。実在の人物で、太陽王と呼ばれた。他国が羨むヴェルサイユ宮殿を建設。絶対王政をしき、70年以上の長きに渡り君臨した。漫画初登場時はまだ22歳だったので、ヒゲ面だと老けて見えると考えたのか、2巻の途中からヒゲ無しになる。アンジェリクに目を付ける。アンリ・ド・ボーフォール公爵実在の人物がモデルらしい。美青年好きな王族で、海軍を指揮する。コエスル二コラを連れ去った人物。パリで盗賊のボスをやっている。ポラックパリの盗賊仲間で娼婦。二コラからは「ポラック姉さん」と呼ばれる。タラオ盗賊仲間。何かと二コラの事を気にかける。クロード・ル・プチドサ回りの吟遊詩人で盗賊の仲間。王族から乞食の事まで何でも知ってる情報屋でもある。二コラに好意を持つオネエ?デグレ王の銃士隊に所属するが、友人に盗賊のクロードがおり、こっそり情報を流している。密かにアンジェリクに惚れている。クレマン毒薬師。別名エグジリ。マルゴペイラック家の小間使いでアンジェリクより1つ年下。サンセからやってきたアンジェリクの世話係。アンジェリクの末の妹マドロンにどことなく似ている。クレマンが好き?クアシバペイラック家の使用人で力持ち。ジョフレが奴隷市場から救った。カルメンシータスペイン王族の姫君。愛するジョフレを手に入れる為なら何でもする。激しい性格。中央左手前:ペギラン・ド・ローザン侯爵、中央真ん中:ベルナール、中央奥:セルバロージョフレの友人。ペギラン・ド・ローザン侯爵は多分?実在の人物がモデル。この漫画ではアンジェリクに惚れている。フィリップ・ド・フランス ( 王弟殿下 、 フィリップ1世 、 オルレアン公 )実在の人物で男色家。シュヴァリエ・ド・ロレーヌ侯爵実在の人物がモデルで、陰謀を企む宮廷貴族。この漫画では特に記載は無かったが、王弟殿下の男色の相手と思われる。この人も男色と書いてしまうと、アイツもコイツもホモか!となるから?その他登場する人物フランソワーズ・アテナイス・ド・モルトゥマール ( モンテスパン侯爵夫人 )・・別名アテネ、アテナイとも呼ばれる、実在した宮廷貴族。絶世の美女でルイ14世の公妾。この漫画でも権力に貪欲な美女として描かれている。ルイ14世の愛人の座を狙っているが、本当に好きなのはフィリップ・ド・プレシ侯爵。登場頻度は高いが、物語の本筋に一部を除いて絡まないので写真無し。ラ・ヴァリエール公爵夫人大人しく控えめなルイ14世の公妾。実在した宮廷貴族。モンテスパン侯爵夫人が台頭するまではルイ14世の一番の愛人だった。そこそこ登場するが、物語の本筋には絡まないので写真無し。オルタンス、マリー・アニュース、マドロン・・サンセ男爵の娘達で、左から長女、三女、末娘。アンジェリクは次女にあたる。長女と三女は物語に全く登場しなくなるので、その後結婚したかどうかも分からない。-第1部-に続く・・←第1部の所をクリックするとリンクに飛べます。
2020.05.02
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楽天ペイよりも少ないTポイントから支払いに充当出来るので、ドミノピザを頼む際はYahoo!ウォレットを通してクレジットカード払いをしていた。ただ、Yahoo!ウォレットは支払い選択の画面に出てこない事が度々あった。しかしキャッシュのクリア等の問題だと思ってきた。春以来久々にクリスマス気分を楽しもうと(おいしそうな新商品も出てるし)注文したら、Yahoo!ウォレットが見当たらない。トップ画面最下部には使える支払方法に「Tポイントのマーク」が表示されているのに・・キャッシュのクリアもしたし、利用環境も「windows10、IE11」で問題無い。グーグルクロームで試しても変わらない。たまたま楽天ペイも50P以上貯まっていたので、今回の支払いは楽天ペイを通してクレジットカード払いにしたけど、気になったのでドミノピザ公式ページからカスタマーサポートに問い合わせたら、以下の回答が来た↓「【ドミノ・ピザ】ご連絡いただいた件平素より弊社ドミノ・ピザをご愛顧頂きまして誠にありがとうございます。 また、この度は弊社ネット注文のご利用において、ご不便をお掛けし、誠に申し訳ございません。 お問い合わせいただきました件でございますが、Yahooウォレットに関しては今年の4月末をもって取り扱い終了となりました。 ご不便をおかけしてしまい申し訳ございません。 恐れ入りますが、今後とも弊社ドミノ・ピザを何卒よろしくお願い致します。株式会社ドミノ・ピザジャパン カスタマーリレーション&サービス 〇〇」お知らせあったけ?ネットでいくら探しても見当たらなかったが・・こっそり終了したの?しかしヤフーショッピングで時流に乗ったpaypayポイントが付与されるようになったので、近い未来paypayが使えるようになりそうな気もする。
2019.12.21
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あれ?つい3か月以内にも郵便受けでツーウェイピザのチラシを見た気がするのだが・・「ツーウェイピザか、久しぶりだな。今はどんな新メニューが出ているのかな?」と、高校生アルバイト店員の漫画イラストがついたチラシを眺めた気が・・しかし2019年の6月いっぱいで閉店したとのこと。そんな前だっけ?私が最近チラシを見たというのは「幻(まぼろし)」だったのか?冬場はピザにハマりやすい。ツーウェイピザは、一時期(今のところに越してきて2年前後位の頃)、他の宅配ピザデリバリーと違ってLサイズも半額で安いからと、楽天デリバリーを経由して(その前にポイントサイトも忘れず経由)クレジットカードでちょくちょく購入していた。トントロとか、ごましゃぶ、ホワイトグラタンやタラモが好きだった。楽天デリバリーの特典なのか、フライドポテトも付いてきたし。他にも期間限定の新作で色々気になるものがあった。しかし、ピザの生地はどうしても大手より見劣りする。私が一押ししているドミノピザがちょくちょくLサイズを半額で提供したら、どうしてもそちらを注文してしまう(土曜日にげん玉経由で注文すると更にお得)。最近「スーパースター」なる超豪華な食材のピザを販売し出すと、割引クーポンが少なく利用に限界を感じたが、それでも他の曜日の食費を節約してまでこのシリーズのピザに走ったことがあった位、冬場~5月半ばの週末までドミノピザにハマっていた。なのでここ2~3年は安いと分かっていてもツーウェイピザは注文していなかった。クリスマスも近いし、久々サイトでメニューを見ようとして閉店を知った。ちょっとショックだな。ほんとに最近チラシを見たと思ったんだけどなー(まだ言ってる)。
2019.12.01
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ネットフリックスの契約をしているので、フランス映画を中心に色々見ている。フランス語の映画を優先的に探しているせいか、その内のいくつかはベルギー映画だったりする。映画を見た後、フィルマークスというサイトで映画レビューを見るが、ベルギー映画を見た8割~9割の人がフランス映画と間違えている事が分かった。最近観たベルギー映画は以下の通り↓ジャン=ピエール・ダルデンヌ 、 リュック・ダルデンヌ 監督①「 サンドラの週末 」 マリオン・コティヤール 主演②「 午後8時の訪問者 」 アデル・エネル 主演③「 少年と自転車 」ジャコ・ヴァン・ドルマル 監督④「 神様メール 」 カトリーヌ・ドヌーヴ 主演上記は多くの人がフランス映画だと思っていた。②の「 午後8時の訪問者 」などは、フィルマークスを見ると、ベルギー映画に分類されているし、映画の中でも、ベルギーを代表する「ワッフル」やベルギー南部の都市「リエージュ」という単語が出て来ているにも関わらず、国についてふれているレビューの9割は「フランス映画」だと思っている。そもそも、「 ジャン=ピエール・ダルデンヌ 、 リュック・ダルデンヌ 監督 」がベルギーを代表する有名な監督ではないか?④の「 神様メール 」は監督が違うが、「 ジャコ・ヴァン・ドルマル 監督 」もベルギーの監督。上記映画は、どの映画を見ようか視聴者が選ぶ際に参照するあらすじに、ご丁寧に「 ベルギー の ブリュッセル 」が舞台であることが書かれている。にも関わらず、9割の人がフランス映画だと思っている。こちらはフィルマークスでも何故かフランス映画に分類されているが・・確かに①~④までの制作国にフランスも関わっている。しかし、「制作国・・ベルギー、フランス、ドイツ」とあった場合、メインの制作国はベルギーだからベルギー映画だ。仮に、「フランス、ベルギー、ドイツ」という順番で書かれているサイトがあったとしても、監督がベルギー人で、映画の舞台もベルギーだったらベルギー映画だ。もしこれらの映画が「フランス映画」に分類されるなら、何だったらベルギー映画になるのか?ここまで書くと、以下の反論が予想される↓反論その1・・「①~④まで、映画の登場人物達が皆フランス語を話している。それがフランス映画であることの何よりの証拠だ!」反論その2・・「①、②、④にはフランスを代表する女優が出ているじゃないか!これがフランス映画でなくて何だと言うんだ!」反論その3・・「①と③はどこの国か分かるキーワードなんか出てきたか?舞台はフランスじゃないのか?」反論その1を言う人は、ベルギー人は「ベルギー語」を話しているとでも思っているのか?確かにベルギーはWikipediaなどで調べないと分からないことが多いかもしれないが、「ワッフルとかリエージュという都市名が出て来るのに、何でフランス語をしゃべっているのだろう?」と違和感を感じたら、その国についてネットで調べた方がいい。それともリエージュとかブリュッセルはフランスのどっかの都市とでも思っているのだろうか?ベルギーは、公用語が3つあり、北部はフラマン語(オランダ語)圏、南部はフランス語圏、南部の1部はドイツ語圏。(割合・・フラマン語を話す人:5割、フランス語を話す人:4割、ドイツ語を話す人:1割)首都のブリュッセルは北部にあるが、フラマン語とフランス語が公用語であり、住民の大部分がフランス語を話す。ベルギー映画はフランス語圏の方が盛んだ。①~④の映画は全てベルギーのフランス語を公用語とする地域で制作されたものだ。反論その2・・ヨーロッパ映画なんて、他国の俳優が出演することなんてよくある。カトリーヌ・ドヌーヴがベルギー映画の「神様メール」に出演したと考えるのが正しい。④のフィルマークスのレビューを見ていると、「いかにもフランスらしい映画(ベルギー映画だけど)」などという書き込みも複数見かけた。何だそりゃ。ベルギーとフランスは別の国だって!反論その3・・ネットフリックスやツタヤディスカスでフランス映画を中心に見ているので、①と③の映画の舞台がフランスでない事が分かる。最初は、「フランス語をしゃべっているけど、どこの国だろう?」と思って見る。フランスが舞台だと思って見ていると、だんだん違和感を感じてくる。何か殺風景な景色が出てきたり、家並みとか人々の服装も何となくいつも見ているフランス映画と違うと分かる。そもそも、「 ジャン=ピエール・ダルデンヌ 、 リュック・ダルデンヌ 監督 」がベルギーのリエージュ生まれで、映画もその付近を舞台にしていたりする。フランス語をしゃべっている=フランス映画だと、単純に考える人が多すぎて苛立たしい。何で苛立たしいかって?私の勝手だけど、フランスが好きなので、①~④の映画の「良い部分」が「フランス」と思われるのは悪くないが、逆を言えば、「負の部分」もフランスと思われてしまうのが嫌だな、と。ベルギー映画は、初めて見たのが「ロゼッタ」。これまた「 ジャン=ピエール・ダルデンヌ 、 リュック・ダルデンヌ 監督 」の映画だが(当時は知らなかった)、ベルギーの雇用状況の厳しさを目の当たりにして以来、ベルギーに「貧しい」印象を持っていた。④の「神様メール」は首都のブリュッセルが舞台だから、「ベルギーは治安が悪く貧しい」という考えは間違いだと分かるかな?と思って観たが、この先入観は解消されなかった。で、今日現在、豊かさを感じるベルギー映画を見たことが無い。なので、どちらかというと「負の部分」が「良い部分」を上回って目に付く。①~④の映画を見た人が、「これがフランスの内情だ」と思ってしまうのかと思うと・・話は変わって、「映画を見てないんじゃないか?と思う酷い勘違いレビューについて」。最近の日本人は読解力が無いのか?ちゃんと映画を見たのか?と思う腹立たしい勘違いを以下に書く。ちょっと酷すぎないか?以下に上げた映画はそこまで有名ではないから、観たことの無い人はスルーで。映画「 タイムライン 」のレビューで見かけた勘違い↓古代ローマが舞台の映画です⇒14世紀フランスが舞台だって!映画の中で何度も14世紀の百年戦争時代が舞台だと言っているではないか。フランスの敵国はスペインです⇒百年戦争の時代のフランスが舞台で、映画の中でも、フランスとイギリスの戦いだと何回も言っているではないか!映画「 ヴェルサイユの宮廷庭師 」について↓こないだ観た映画「 ヴェネツィアの宮廷庭師 」も・・・⇒は?有名なヴェルサイユ宮殿を間違えるか?ルイ14世とかも出てくるのに19世紀(1800年代)のヨーロッパ舞台の映画について↓この映画は「 中世ヨーロッパ 」が舞台です⇒蒸気機関車が出て来る時代まで中世と思っている日本人がいる・・17世紀と18世紀を「中世」と思っている人の多さに苛立たしさを感じていたが、これは問題外だろう。と思っていたら・・映画「ミッドナイト・イン・パリ」のレビューで見かけたもの↓主人公が1920年代のパリにタイムスリップ!中世の町並みがいいですね。映画に登場する「中世」の著名人の知識があればもっと楽しめました⇒1920年代(20世紀)を中世と言っている奴がいる。学校で何教えてるの?この映画のレビューで「中世」と書いていたのを複数見かけた。映画「 シルヴィアのいる街で 」のレビューで見かけた勘違い↓この映画の舞台であるスペインマドリードのギラギラした太陽が・・⇒確かに監督はスペイン人だし、スペインの女優も出て来るが、舞台がスペインに見えるか?ドイツとの国境近くにある、フランスのストラスブールが舞台だって!フランス語しゃべってるし。
2018.10.07
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8月下旬に三井ビルのど自慢大会と、麻布十番納涼祭を観に行った事迄はブログに書いた。その後は最悪の状態だった。8月中旬頃から、テレビが映ったり映らなかったりしていた( 東芝 REGZA 19P2 )。元々仕事に行く前に、天気と交通情報、正確な時刻を確認する為にニュースを見る程度だったが、朝の時間にテレビが付かず、夜に復活する状態だった。リモコンも購入当初から、音量操作をしていないのに、テレビを付けるといきなり大音量になることがあった(例えばいつも音量4にしていたら、テレビを付けても通常は音量4になるはず)。今のマンションに引っ越してからは、イヤホンで音漏れしないようにした。朝のニュースを見る時もいつも音無しで見ていた。しかしリモコンについては、購入当初にサポートセンターに問い合わせたが問題無いと言われた。リモコンは何とかなるとして、テレビ本体については、必要な時に見られないのでは困るので、のど自慢大会の後に修理に出した。今はまだ仕事をしていないからテレビが無くても困らないし、ネットさえあれば問題無いと思っていた。しかし修理代が4万円掛るかもしれないのか・・。ついてない。ところが、8/31に突然 モバイルネクスト の Wi-Fi ( FS030W )が繋がらなくなった。サポートセンターに問い合わせたら、ソフトバンクのこのSIMカードは突然使えなくなる事が多いとのことで、SIMカードの交換が必要と言われた。交換のために送ったが、戻ってくるまでに3週間はかかるとのこと。8/31時点でまだ4GB残っていたし、9月もしばらくは使えない。この件について再度サポートセンターに問い合わせたら、月末時点で使えるGBが残っていたとしても、月初でリセットされ、修理で出していてその間使えなくても容量の繰り越しは出来ないと言われた。1か月30GBまで制限無しで使えて月額税込3770円とお得なプランだが、今月は半月しか使えないのに3770円支払うのは割高だ。理不尽だ。今時仕事探しもネットだし、知りたいことを調べるのも、株式投資もネット。こちらは正しい使い方をしているのに突然SIMカードの不具合を起こしておいて、ユーザーに不便と損を強いるとは。今時3週間もネットが使えない不便さを考えたことも無いのか。仕方がないので、2日か3日に1度、マクドナルドやカフェのfree-WI-Fiでニュースや気温、天気予報に株価、ブログにメール、アルバイトサイトの閲覧をするようにした。マクドナルドのfree-WiFiは制限時間が1時間と決められているので、仕事探しには限界があるが、それでも外界の情報が入ってくるだけでも全然違う。感謝感謝ありがたやありがたや・・当初はネットカフェで何とかしようとしていたが、駅前にあったネットカフェはいつの間に無くなっていた。駅と反対方向にあるマンガ・ネットカフェは、30分の利用料金も高い上、ネットを利用する人は年会費も取られる。割に合わないのでやめた。マクドナルドで100円のコーヒーを頼めば1時間もfree-Wi-Fiが利用出来る時代に、こんな利用者の足元を見た価格設定を続けるなら、ネットカフェは潰れるだろう。そんな状況なので、9/4の台風21号と9/6の北海道地震は後日知った。9/4は台風が関東に直撃しているのかと思う位、一日中大雨と強風が吹いていたが、直撃は関西だったのか。オフラインの作業しか出来ない状況だったので、契約しているNetflix(ネットフリックス)で以前ダウンロードした映画を楽しもうとしたが、多くの作品で視聴期限が切れていた・・更新をすれば見られるが、それにはネット接続が必要。8/31にネットが利用出来なくなってから数日間は、僅かに残っていた映画で凌ぐことが出来たが、その後は全ての映画の期限が切れてしまった。こんな事態が起こると事前に分かっていれば、ネットが繋がらなくなる前に見たい映画のダウンロードと更新をかけていたのに・・「グッバイ、サマー」という、夏の終わりを締めくくるのにふさわしいフランスの青春映画を8/31迄に再視聴するつもりだったが、視聴期限に間に合わなかった。(「プロヴァンスの休日」の視聴はギリギリ間に合った。)テレビとネット両方が不在で、肝心な時にNetflixの映画も見られないとはタイミングが悪すぎる。何てついてないんだ。とんだ予定狂いだ。仕事探しはどうしよう。オフラインで落としてある音楽や、昔MDやカセットテープに入れた曲なら聞けるが、今回の事が無くても音楽は聞いていたし、MDやカセットテープに入れた曲は「イタ曲」ばかり。これだけでは凌げない。(洋楽の名曲が足りない!)イタ曲・・1996年頃~2004年頃に好きで聞いていた曲は、最近聞くと「イタイ」と感じるからそう書いた。ビジュアル系が若者に流行していた頃~ブログが普及する前と言ったらいいか。2005年~はデジカメを購入しブログを書くという、今の生活とほぼ変わらない事が出来ていたので、2005年~はまだ現代という認識がある。2004年迄はまだ使い捨てカメラを使っていた。ネット視聴を既にしていたかまでは覚えていない(2000年頃~大学のパソコンで2ちゃんねるを目にしたことはあったが)。携帯電話はまだアンテナが付いたタイプだったはず(私は少なくとも2004年迄はJ-PHONEの携帯電話を使っていた)。現代と変わらないように見えて、よく見ると現代文明の一歩手前の状態。1995年迄の曲は、既に「懐メロ」に昇華されているので普通に聞けるが、1996年~2004年という、中途半端な昔(町行く人の見た目が現代と変わらないように見えて、よく見ると一昔前の文明の只中にあった時代)の曲はイタくて聞く気が起きない。昔は1994年~現代という意識があったけど、もはや手遅れ(←何が?)。更に細分化すると、スマホの普及前後(2010年を境)、アナログ放送終了前後(2011年迄と2012年~)、lineやフェイスブックの普及前後(2012年迄と2013年~)というのもあるが、まあいいか。こんな生活でストレスを溜めたくないので、スーパーでの食料品の買い物金額を調整しながら、マクドナルドで「金の月見バーガー」や、初めてMAXカフェでカルボナーラパスタを食べたり、ドトールで「レモンミルクレープ」とドリンク、ベックスコーヒーショップで「30品目プレート~20種野菜とパストラミビーフのサラダプレート」も食べたりした。以上の理由で本を読む(しかない)時間が出来たので、手始めに今年の2月にアマゾンで購入し、まだ手を付けていなかった、「革命家皇帝・ヨーゼフ2世」を読んだ。皇帝に関する数々の逸話を集めて、ヨーゼフ2世という人物像を浮き彫りにした本だ。ヨーゼフ2世とは、オーストリア皇帝で、マリア・テレジアの長男であり、マリー・アントワネットのお兄さんでもある。読みながら、220年以上前に亡くなった人なのに、現代人の私との知能指数の違いに愕然とさせられた。皇太子時代は、月曜~日曜・祝日の、朝6:45~夜21:45迄、毎日時間割を組まれた。そこには朝食・昼食・夕食・行事も含まれていただろうが、少なくとも自由時間は21:45以降~6:45迄しか無かったと思われる。しかも2/3は寝る時間だし。多くの時間、皇帝になるべく教育に充てられたようだが、よく居眠りすることなく吸収出来たな。私なぞ、資格を取ろうと参考書を買っても長続きしないことがほとんどだ。ヨーゼフ2世だったら、日本語を半年以内に生活に困らない程度に修得し、1年以内に資格も楽勝で取れそうだ。母国語のドイツ語以外にも、フランス語・イタリア語、恐らくラテン語も流暢に話した。何で外国語をそんなに簡単に覚えられるのか?ヨーゼフ2世は、神聖ローマ帝国領地を自分の足で視察して回った。そして農奴解放、宗教の自由、出版の自由を認めた。その他にも拷問の廃止や、貴族が一人占めしていたプラーターの民衆への開放など、人民の為に、あらゆる無駄を省き、効率の良い統治を目指した。何故こんなに自分のすべき事が見えるのか?何故こんなに的確な指示が出せるのか?現代人の私は、学生時代に授業をしっかり聞いて家でも復習し、いい成績を取った時期でも、その後の自分の能力に何も結びついていない。このような状態なので、会社で仕事をするようになっても、自分から気が付いて会社の業績を上げたことも当然ない。しかしマリー・アントワネットはお兄さんに全然似てないな・・むしろ彼女が当時のオーストリア皇族にしては「特殊」なのかも知れないが。上記本を読み終わると、今度は、昨年秋の免許更新時にもらったけど読んでいなかった自動車教本に手を付けた。はっきり言って内容をもう少し何とかした方がいいんじゃないの?読み終わる頃には、「自動車になど乗るものか」と思ってしまう。「自動車事故を起こすと、こんな不幸な事が待っています!」といった内容ばかり。こんな刑務所行きと隣り合わせの乗り物を運転する位なら、乗らない方が安全だ!としか思えない。自動車メーカーの販売妨害に貢献するばかりだ。。AED(?)の使い方とか、けが人の応急処置の方法についても書いていたが、読んだだけでは分からないし、例え年1回の訓練に参加したとしても覚えられん。自動車故障の応急処置方法も、オイルとか怖くて触れない。自分がやったら何かを間違えて爆発させそうだ。私も20代の時は怖いもの知らずだった。学生の時に引越のアルバイトをしたことで、力仕事に憧れを持っていた。仕事柄強引にフォークリフトの免許を取ったし、自動車も、「オートマはカッコ悪い。マニュアル車をカッコよく乗りこなしたい」と思っていた。積極的に湘南海岸沿いを一人で走行したし。親父に似て運転センスがゼロなのに、当時は恐れと言うものを知らなかった。もっと、自動車に乗る楽しさ・すばらしさ・便利さ・メリットを教えてもいいんじゃないか?20世紀初頭に自動車が発明された頃は、もっと希望に満ちた楽しい乗り物だったはず。いつからヤンキーや事故、維持費を恐れる「物体」になったのか・・読み終わった後はすっかり鬱な気分になり、教本はゴミ箱にポイ捨てした。自動車教本を読み終わると、今度はラクロ の「 危険な関係 」を図書館で借りた。中央公論社・昭和39年初版の、「世界の文学 3 」。ラファイエット夫人の「 クレーヴの親方 」とセットで掲載されている(「 クレーヴの親方 」の感想はコチラ)。(こんなに分厚いのに、390円だって。安!)作者のラクロの肖像画を初めて見たが、いい男だね~。自身がヴァルモン子爵のモデルなんじゃないか?軍人だから、ヴァルモン子爵みたいに暇を持て余すことは無かっただろうけど。ラクロ自身も、爵位と資産は無いとは言え、一応「平貴族」だったらしい。映画では、ヴァルモン子爵とメルトイユ侯爵夫人は度々会っていたが、原作は、彼ら2人と、彼らに関係する人々が書いた書簡(手紙)を掲載することで、物語の体を成す構成になっており、8月~12月の間に交わされた書簡を読む限りでは、2人が実際に会ったのは1回のみ(第174信 ヴァルモン子爵よりメルトイユ侯爵夫人へ)。それにしても、18世紀のフランスで、書簡(手紙)はそんなに早く届けられるものなのか?登場人物の誰もかれもが、長い書簡を現代のSNSのような頻度でバンバン交わしている。小説「危険な関係」を原作にした映画「 恋の掟 」と「 危険な関係 」は以前視聴し、感想も記したが(以前のブログ⇒「恋の掟」「危険な関係」)、映画「 危険な関係 」は、ストーリーが原作に忠実でありつつ、当時の貴族のゴージャスさと、華々しい展開が楽しめる。煌びやかな中にピリッとする怖さがある。映画「 恋の掟 」は、原作と少し違う展開を見せつつ、それ故に原作よりも救いを感じる。人間の生き生きとした躍動感がある。そして、小説を読んで思い浮かんだ登場人物像はどれも「 恋の掟 」の方がしっくりくる。翻訳の問題かもしれないけど、セシル(ボランジュ嬢)が修道院時代の友人(ソフィー)に宛てた書簡の文面が、「ソフィーちゃん」とか「あたし」とか、お子ちゃま臭がすごい。映画「危険な関係」でセシルを演じた、ユマ・サーマンは15歳設定にしては大人っぽく、洗練されている。原作のような「うぶ」で「あどけない」感じには見えず、あか抜けている。上記のような文面で友人に手紙を書く図は想像が付かない。映画「 恋の掟 」は、よくこんな「イモ」を見つけてきたな、と思うような原作のイメージにピッタリな「女の子」を採用。ミロス・フォアマン監督はよく分かっている!西洋人は大人っぽいと言われるが、この女の子は15歳にしてはひどく幼い。日本人基準で見ても、高校1年生には見えない。中学生としてみても、年頃の事にちっとも関心が無い幼さを感じる。黒髪なのが原作と違うけど、ブロンドの候補者の中に、これほどしっくりくる役者がいなかったのだろう。主人公のヴァルモン子爵は、ツールヴェル法院長夫人を落とす(騙す)為の手紙が正直鬱陶しかったが、これは、大部分の女が「好意」を抱くような、相当な「いい男」でないと、現代日本だったら警察に相談されるレベルだ。必然的に映画「 恋の掟 」のコリン・ファースか作者のラクロの顔しか思い浮かべられなかった。ヴァルモン子爵が認めたくない恋心を抱くツールヴェル法院長夫人は、生真面目で世の中の流行にも興味が無い、ちょっとクセのある女性。映画「 危険な関係 」で彼女を演じたミシェル・ファイファーは誰が見ても美人の領域なので、その意味でも映画「 恋の掟 」で夫人を演じた女性の方が個性的な風貌も手伝ってイメージに合っている。ダンスニーは・・映画「 危険な関係 」で彼を演じたキアヌ・リーブスの方が少なくとも原作通りの20歳の若者に見える分まだいい。映画「 恋の掟 」は、17歳の「少年」に設定変更されている。しかし原作のダンスニーの熱しやすく冷めやすい「青臭い恋心」は、17歳のお子ちゃまの方がしっくりくる。それにしても「 恋の掟 」でダンスニーを演じた役者の外見が1ミリも好みじゃない。メルトイユ侯爵夫人は、確かに悪賢いが、彼女がヴァルモン子爵に宛てた書簡を読んでいると「若さ故の隙」も感じる。自身の生い立ちや「訴訟問題」を抱えていることを書いていたが、ヴァルモン子爵に弱みを握られる可能性を考えなかったのだろうか?ちょっとしゃべり過ぎなのではないかと思う。そして「訴訟問題」というゴタゴタ中に悪事を働かない方が良かった。人を陥れる計画というのは頭も神経も使うし、注意力も必要だ。訴訟問題の片手間で出来ることではないと思う。それにしても「横領」とか出てきたけど、一体何をして訴えられたのか気になる・・そして彼女の人を小馬鹿にしたような態度というか笑いは20代の若い人を連想する。映画「 危険な関係 」で彼女を演じた大女優(グレン・クローズ)は、18世紀の人が今の人よりも「老けていたであろう」ことを考慮しても、36歳より若くは見えない・・だからものすごい貫禄で、知性がにじみ出ている。映画「 恋の掟 」のアネット・ベニングの方が若さ故の隙を感じて原作のイメージに合っている。「小悪魔」的な雰囲気も。この小説で最も「善人」なのはヴァルモン子爵の伯母である、ローズモンド夫人。これは映画「 危険な関係 」も「 恋の掟 」も共通。みんなこの年老いた夫人を頼ってバンバン書簡を送る。ヴォランジュ夫人も、案外悪い人ではない。ヴァルモンに恋するツールヴェル法院長夫人から、途中で頼りにされなくなってしまったが、それでも友人として、死の床にいる夫人を毎日看病した。もしヴァルモン子爵の愛を得られなかったとしても、ローズモンド夫人とボランジュ夫人の3人で慎ましく生きるのも悪くはなかったのでは?話は変わって、おびただしい数の書簡のやり取りを見て感じたのは、バルモン子爵の偉そうな様子と、メルトイユ侯爵夫人のヴァルモンに対する冷たさ・意地悪さ。そして、男が女の話をさっぱり聞かないということ。というか、自分に「不都合」なものは無視しているのかもしれない。ツールヴェル夫人がヴァルモン子爵からの好意を避ける理由として、「既婚者」であり、世間体が気になるからというのは当然の事なのに、それを書簡でヴァルモン伝えても、「コイツ、読んでるのか?」と思う位、上記理由についての言及をしない。というか無視。「せめてあなたを恋する気持ちを伝える書簡を送る権利をお許しください」と言うが、そんなの許したらまずいだろう。相手が拒む理由を1つ1つ払拭する(安心させる)方法について考えもしないで自分の気持ちを押し付け、ただひたすら強引!そして、メルトイユ侯爵夫人との「悪の」やり取りにしても、ヴァルモンは彼女の言わんとすることを文章から読むことが出来ていない。非常に分かりやすく書いているのに。何度も、「ヴァルモン子爵、あなたは認めたがらないけど、ツールヴェル夫人に恋をしている。私を彼女よりも魅力の劣る、1段低い女の扱いにしたことを不愉快に感じているので返事を書かなかった。ご自身が正しいことを認めてもらいたい、そして私からの好意を勝ち取りたいと思うのであれば、ツールヴェル夫人をこっぴどく振り、その証拠の書簡を私に届ける事」と言っているのに、それに対する返信は、毎回、恋している事を否定しつつ、「他の女には感じ得ないツールヴェル夫人の魅力」という「余計」な事を記載して、メルトイユ夫人を不快にさせている。夫人との約束は結局何一つ果たしていない・・いや、セシルについては果たしたか。しかし、ツールヴェル夫人にショックを与えただの振っただの、得意げに報告しながら、同じ手紙の中で、すぐに「仲直り」出来るよう取り計らった事まで記載。メルトイユ夫人の言いたいことが何も分かっていないようだ。文章をちゃんと読んでるのか?あまりにもヴァルモンが理解しないので、業を煮やした夫人が、ツールヴェル夫人を「決定的」に振るための例文を送ったが、それをまともに吟味もしないでそのまま夫人に送り付けるとは・・現代人の私から見ても、「その文章を送ったらまずいんじゃないか?」と思うような内容だったが、彼の計画では、これで一度振って、メルトイユ夫人に依頼を達成した旨を報告、その後、ツールヴェル夫人と仲直りすればいいや。前回、浮気現場を目撃させてショックを与えたけど、私の書簡で許してもらえたし・・とでも思っていたのだろうが甘かった。メルトイユ夫人が書いた文章は、ツールヴェル夫人への”永遠”の一撃となってしまった。夫人が欲しかった報告は、「ツールヴェル夫人に、”あなたの事は飽きた。私に纏わりつかれるのも鬱陶しい。二度とそのつまらない顔は見たくない”と言ってやりました。当然今後も彼女に会うつもりも無いし、会いたくありません。その事で彼女が生きようが死のうが、正直どうでもいいです。それよりも、あなたのような魅力的な女性に、こんな女に恋していると”勘違い”されたのがショックです。」まあ、常に悪事を企んでいる夫人だから、上記言い方でも、そんなに優しい対応はしてくれないだろうが、上記気持ちが「真実」であればヴァルモンを陥れる事はしなかっただろうし、また「いい関係」になれたことだろう。残念ながら、メルトイユ侯爵夫人に、品行方正なツールヴェル夫人を陥れる計画を初めて話した時から、文章にはツールヴェル夫人に対する「恋心」が散らばっていた。メルトイユ夫人は何となく勘づいてはいたものの、まだこの段階では確証が無かったので、ヴァルモン子爵を陥れる事までは考えていなかったと思われる。そして女の話を聞かないと言えば、ダンスニーの書簡が鬱陶しい。小説を読んで、余計にダンスニーが嫌いになった。ダンスニーとの交際がボランジュ夫人にバレて(バラしたのはメルトイユ侯爵夫人)、ダンスニーとの文通を禁じられたセシルとの間を取り持つ役目をヴァルモン子爵が担うことになった。ヴァルモンはセシルからの手紙を渡すため、ダンスニーと「親友」になる。ヴァルモンはダンスニーを通じて、セシルの信頼を取り付けた。「処女」を望む婚約者のいるセシルと「関係」を持つため、ダンスニーからの手紙を確実に渡す理由を口実に、セシル自身にヴォランジュ夫人の部屋にあるセシルの部屋の鍵を取りに行かせ、合い鍵を作った。上記について、セシルは中々実行に移さなかったので、「セシルはもう君と交流したくないようだ」とダンスニーに勝手に報告。ダンスニーはこれを信じて、「僕の親友ヴァルモンを信頼していただけないなんて、残念です。あなたは僕の事をもう何とも思っていないんですか!」と1人勝手に騒いで盛り上がった。これに対してセシルは、「ダンスニー、あなたの事を何とも思っていないなんて言った覚え無いですよ!ヴァルモン様はあなたに何と言ったんですか!」と怒ったが当然だろう。恋人の口から直接出た言葉以外を信じたらお終いだよ。よく嫌われなかったな。セシルは渋々承知して自室の合鍵を作らせたが、おかげでお前が1番嫌う事態になっちまったじゃんよ。上記の経緯があるので、「第174信 ダンスニー騎士よりローズモンド夫人へ」に見られる彼の対応が不愉快だ。ダンスニーもメルトイユ侯爵夫人との行為に耽ったくせに、ヴォランジュ嬢(セシル)のことを「不実」だの「呆れた」だのって・・お前が言うな!と思う。自分はいいのか?やっぱりダンスニーは嫌いだ。(映画「 恋の掟 」でダンスニーを演じた俳優の顔を思い浮かべながら読んだら、不快感が数割増す。)「ヴァルモン殺し」で課せられた精神的償い以外で、この男が「被害者」ヅラなのは何でだろう。ヴァルモン子爵やメルトイユ侯爵夫人から騙された件は「被害者」に違いないだろうが、ダンスニーがメルトイユ侯爵夫人と関係を持ったことと、セシルとヴァルモン子爵との関係に何の違いがあるのか?「セシルに裏切られたのに、彼女の不実が世間に漏れないようにという、ローズモンド夫人の要望に同意する”寛大”な僕」みたいな偉そうな態度が不快だ。メルトイユ夫人の要求も達成したことで、自分が処女を奪ったセシルをダンスニーに返そうとするヴァルモン。「女が処女でなくても交際を続けて問題無いんじゃない?」と思っている分、ダンスニーよりは魅力的だ。まあ、ダンスニーのセシルに対する恋心など大したことなかったということだ。日本では未だに結婚前の「非処女」や、妻の不倫を嫌う傾向があるが何故だろう?男の方が尋常じゃなく嫌うが、何を怒っているのか?男女共に、結婚前に「他の異性との行為」や「不倫」は絶対しませんと誓い合っているのであれば、一方だけが破って怒るのは分かる。しかし、現状、男側だけ結婚前の「他の異性との行為」や結婚後の「不倫」はOKになっている場合が多い。何故女側だけが非難されるのか?非常に理不尽だ。最終的にヴァルモン子爵とメルトイユ侯爵夫人の勝負はヴァルモンが勝った。しかしスタート時点の「下地」からメルトイユの方が不利だったと思われる。確かにヴァルモンは「悪い噂」を纏う男で、対してメルトイユは「品行方正」でお婆様連中にも一目置かれていた存在。だが、ヴァルモンの立場が「女性」だったら、ブーイングと罵声を浴びせられて、社交界に顔を出せなくなっていただろう。ところがヴァルモン子爵はせいぜいボランジュ夫人に分かりやすく嫌われている程度で、社交界の他の連中はヴァルモンを敵に回すのが怖くてそのようにはしない。男性でも、プレヴァンがメルトイユ侯爵夫人によって陥れられたが、それでも夫人が受けた制裁程ではなかったと思われる。メルトイユ夫人は自身の能力や立場を過信してはいなかっただろうか?一体どのような勝算があったのだろう?ダンスニーに決闘を挑まれたらヴァルモンは勝てないと思っていたのか?「ごめんなさい、許して下さい」とダンスニーに命乞いをして、社交界の笑い者にするつもりだったのだろうか?この時点でヴァルモンの悪事を広めたかもしれないが、ヴァルモンも夫人の悪事をバラしたらどうなるか?それに対する対応は考えていたのか?ヴァルモンは夫人に復讐するつもりで、命をかけて勝負に出たのが功を奏した。自身の「死」をもって悪事を償ったことで、メルトイユ夫人の悪事の証拠として渡した書簡も信用を得た。この時代の女は男を陥れるには分が悪すぎる。それだけの知恵があるなら、もっと有益な事に使った方がいい。まあ、全体を通して見れば、メルトイユ侯爵夫人が一番悪いとは思う。彼女が企まなければセシルもダンスニーもプレヴァンも被害に合わなかったし、ツールヴェル法院長夫人を陥れる計画はヴァルモンが発端だが、メルトイユ夫人が色々言わなければツールヴェル夫人が死ぬことも無く、ひょっとしたらヴァルモン子爵もそのうち真実の愛に気付いて2人は幸せになっていたかもしれないから。でも社交界からはブーイングと罵声でつまみ出された上、天然痘の後遺症で表に出られない顔になってしまった。追い打ちをかけるように訴訟に負けて破産。オランダに夜逃げしたようだが、その後の人生はどうなったのか・・天罰を与えられ過ぎでは?と思う。
2018.09.19
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・エンマは典型的な「怠け病」というか「贅沢病」に思う。ボヴァリー医師への苛立ちなど、自分が働いていないことで、恵まれた環境に対する有難みが分からないことから来ていると思われる。女中や、農民、乳母の生活を考えた事はあるのだろうか?・エンマの「不調」の原因について、ボヴァリー医師の母親(エンマの姑)が言ったことが的を得ている。せっかく女中を雇い、子育てや家事もやらなくていい恵まれた立場なのだから、男性と同じように働くべき。経理や秘書、学校教師や家庭教師、音楽教師などでいい。・19世紀フランスの求人の数が女性の職業人を求める程無かったであろうことも原因か。あっても女中とか乳母・よくて旅館や料理屋の女将・「共進会」で表彰された、勤続54年の貧しい農民の老女の描写が出てきたが、エンマに対する当てこすりにすら感じた。・修道院の存在価値を感じない。読み書きだけでなく、正常な経済観念を教えたり、お金をかけずに幸福に過ごす方法の伝授、職業教育(修道院に入るような子供は恐らく中流以上の家庭出身だろうからホワイトカラーの職業知識)を施すのでなければ意味が無い。エンマを見ているとそう思う。
2018.09.19
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16世紀(1500年代)ヴァロワ王朝・アンリ2世の宮廷を舞台に描いた恋愛小説だが、描かれる宮廷と人々の空気は、作者がルイ14世の宮廷で王族に仕えた才女だけあって、17世紀のものになっている。小説の最後に注釈がまとめて掲載されている。冒頭は多くの実在人物の名前が出て来るので、注釈を見ないと人間関係が理解出来ない。注釈を読んだ後でも、度々「ダンヴィル殿って誰だったっけ?」とか「何故あの人と対立しているのか?」と思うことがあり、その度に前のページで人物像を読み返し、その後注釈で詳細を確認していた。似た名前も多くややこしい。最初は上に上げた理由で小説の内容に入って行きにくいが、ある程度登場人物が固まってくるとグイグイ内容に引き込まれる。簡単なあらすじを以下に記載します。知りたくない人は読まないで下さい。誰もが目を見張る美しいシャルトル姫が16歳になり、宮廷に出入りするようになった。多くの男性に恋心を抱かせるが、常日頃、「恋が及ぼす不幸」について母のシャルトル夫人から教えられているため、誰にもなびかない。ある時、偶然姫を見かけたクレーヴ殿は恋をし、2人は結婚したが、クレーヴ夫人(シャルトル姫)は夫として愛し、尊敬の念は抱いても、1度も胸をときめかせてくれない。恋心は常にクレーヴ殿の一方通行で確実な幸福を感じられないでいる。そんなある日、その容姿・姿から多くの女性をときめかせるヌムール公が宮廷に姿を見せ、クレーヴ夫人に一目惚れ。夫人も、今までに感じたことの無いような気持ちを抱く。やがてそれが恋だと分かり、今やヌムール公の姿を見ただけで平静を保つのが難しくなっていた。しかし愛する夫のある身。表情・言動一つ噂の種になる宮廷で「不実」が知れたら、一生を不幸の中で生きなければいけない。自分を心から愛してくれる夫への誠意もあり、ヌムール公を避けるようになる。しかしヌムール公は自分の気持ちを抑えられない。理由をつけては夫人に近づこうとする。苦しんだ夫人は、夫に嘘をつき続ける事に罪悪感を感じ、自分が夫以外の男性に恋心を抱いていることをクレーヴ殿に打ち明ける。夫を信頼していることを示すために告白したが、夫は出来る限り平静を装いつつも嫉妬心を燃え上がらせる。やがて妻の恋する相手がヌムール公であると見破り、内緒で妻に会っていないか、従者に彼を尾行させる。2人が逢引していると勘違いしたクレーヴ殿はショックで病気になり、やがて息を引き取る。もはや人目を気にせず恋出来る立場になり、両思いの2人の間を阻む障害は何も無い。ヌムール公は夫人を説得するも、多くの女性から恋されるヌムール公と結婚しても、やがては夫の不実に傷つけられ、不幸な人生を送ることになると恐れる気持ちと、亡き夫の為に誠実で有り続けたい思いから、クレーヴ夫人は修道院と別荘に引き籠ってひっそり生きることを決意。その後夫人の顔を見ることも叶わず数年の時が流れ、ヌムール公の恋の炎は完全に消えてしまった。「悲恋」の物語ではあるが、両思いであることを自覚し、お互いに相手を思う気持ちの本音を聞くことが出来ているという点で、よくある「悲恋」と比べたら幸福に感じる。例えば、相手の事が好きなのに、相手は「自分に気が無い」「自分のことを嫌っている」と勘違いして離れていくというのが本当の意味での「悲恋」だ。この小説を読んでいて気持ちの良い所は、上にもふれた通り、宮廷の誰にもその気持ちを悟られず、相手に思いの全てを打ち明けているという点だ。だからあの結末にも後悔はしない。現代人でもこのような恋が出来る人は少ない。恋をすると心を乱されるのは当時も今も変わらない。私も心を乱された事が何度もあるが、自分が乱れただけそれにしても、生活の心配が無く、夫も良い人で、恋に悩むことが出来る立場が羨ましい・・夫人はパリを離れ、クーロミエにある別荘の離れにある、花園に面した小部屋に籠る。夜、ヌムール公が庭に隠れてその姿を眺めるが、闇の中にぽっかり浮かぶ離れの小部屋のオレンジ色の明かりと、それを取り囲む美しい庭と森。優雅で美しい場所が浮かぶ。宮廷の友人も度々遊びにきてこの小部屋で過ごす。楽しそうだ・・
2018.09.19
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「三井ビル のど自慢 2018 決勝 みなとみらい 散策( 下見を兼ねて )」の続き~今朝は12時チェックアウトだったので、ゆっくりホテルを後にした。伊勢佐木モールを通って地下鉄関内駅に向かう。当初、ホテルにチェックインしてから麻布十番祭りに行くつもりでいたが、チェックイン時間が16時~と遅く、時間を持て余してしまうので、六本木で降りて、東京ミッドタウン⇒六本木ヒルズ⇒麻布十番祭り⇒ホテルの順番で歩くことにした。久々に京浜急行に乗った。都営地下鉄で大門まで行き、そこから大江戸線で六本木へ。混みごみしていないミッドタウンでお手洗いを済ませた。疲れたのでベンチで休憩。ようやくヒルズに向かうも、凄い日差し。六本木ヒルズはテレビ朝日と共に、夏休みのイベントで大混雑だった。ついでに「かき氷コレクション」に立ち寄ろうと思い、会場を探した。以前は会場が六本木ヒルズにあったのに、今年はテレビ朝日なんだ。しかし食べるのをやめた。以前行った時は、かき氷の下に受け皿が付いてきたのに、今は山盛りに盛られたかき氷のグラスをそのまま渡される。食べにくいだろう。こんなに混雑しているのに、かき氷を食べこぼして手がベタベタになったり、地面に落としたり、誰かの浴衣に付いてしまったらどうするんだ。儲けばかり考えて、食べる人の事を考えていない。何で盆踊りも麻布十番祭りも15時スタートなんだろう。出店もパレードもその時間にならないと始まらない。この日差しと混雑の中で待つのは酷だ。麻布十番祭りが始まるまでの間、六本木ヒルズで時間を潰せるよう、朝の9時位から始めてほしい。というか、麻布十番祭りも9時~始められないのかな?夜の混雑集中の緩和にもなるだろう。店の営業もしないと儲からないのだろうか?15時前でも営業している出店があるかと思って行ってみたが甘かった。買いたい店に限って準備が遅れて15時過ぎても始まらない。他の店も周りながら待つことにした。混雑してきた。目当ての店はまだ始まっていない。出店で買うのをやめてホテルに行こうかと思ったが、せっかくここまで待ったのだからと我慢し、どうにか1つ目の食品をGET!上の写真は、一見たこ焼きに見えるが、牛スジ煮込みを丸く焼いた「肉丸」?というものらしい。500円。味噌ダレとネギをかけてもらった。(醤油と七味唐辛子もあった)普通に美味しかったけど、牛すじの味はせず、たこ焼きと変わらない。別の店で小さい牛ヒレ串も買った。一本500円。手が汚れて写真は撮らなかった。ウェットティッシュを持って来て良かった。準備が遅れていた店がようやく始まった。orso (オルソ)の「4種類のチーズの ペンネ」500円。これが一番美味しかった!待った甲斐があった。麻布十番入口付近で売っていた、フローズン削りいちごの練乳がけ。前に来た時はミックスフルーツを食べた。少し涼んだ。しかし食べた後のゴミの処理について案内が欲しい。買った店の人に、ゴミを捨てる所があるのか聞いたら、こちらで捨てますと預かってくれたけど、少し「え!何で?」って顔をされた。買った店に設置のゴミ袋に捨てるものじゃないのか。帰り際に見たら、商店街入り口付近にゴミ捨て場があったけど、それならそれで、「食べた後のゴミは○○に捨てて下さい」などの看板が欲しい。ゴミを持ち帰れる状態であることが前提なのか?そう出来ない人も大勢いるはず。あと、立ってでもいいから食べるスペースが欲しい。ここは食べる場所ではありませんみたいな所が多かったけど、あんなに混雑した状態での食べ歩きは、他の人にこぼしそうで危険だ。来場客は、買った食べ物を持ち帰れる人ばかりではない。これだけ有名な祭りになったのだから、遠くから日帰りで遊びに来てる人も大勢いるはず。それに食べ物は出来立ての内に食べたい。地下鉄の、商店街に一番近い出口は混雑していて、警察による通行規制が行われていた。もうこれだけ食べられれば十分だ。今から六本木ヒルズに戻って盆踊りを観る体力は無かった。(麻布十番駅前まで来ているのに、これだけ混雑している中を六本木まで戻るのは大変だ。)ましてや歩いてホテルに戻るのは無理だ。電車で行くことにした。買ったものをホテルに持ち帰って食べ、再び祭りに繰り出すつもりで赤坂のホテルを予約したのに、「何とか歩ける距離」では厳しかったか。電車で行けば近い点は助かったが。来年はもう行かないかな。麻布十番駅前のホテルに泊まれれば話は別だけど。のど自慢大会を連日見に行くのも大変なのに、麻布十番祭りをセットにすると、時間の調整も困難だ。南北線・麻布十番駅~溜池山王駅まで行き、歩いて地下鉄千代田線に向かう。国会議事堂前駅で乗車し、赤坂駅で下車。土曜日のせいか、麻布十番や六本木の混雑に比べて、赤坂は平和でのどかだ。のんびり歩ける。TBSテレビの高層ビルがすぐ近くにある。セブンイレブンで夜食&朝食を大人買いし、ホテルに向かった。横浜もランドマークタワーがあるけど、東京の高層ビルはどれも規模がデカい。東京に来た感じがする。ホテルに到着。私は別館の部屋だった。別館は少々古めだが、掃除はきちんとされているようだ。(宿泊したホテルや旅行までの経緯についてはコチラを参照。)今日はもう出かける用事も無いし、部屋でゆっくり寛げる。テレビを見ながら、コーヒーやジュース、お菓子を食べて過ごした。翌日の赤坂も静かだ。ホテルをチェックアウトしたばかりの旅行者がチラホラいる位。運よく、小田急線向ヶ丘遊園駅まで直通の急行列車に乗車出来た。座って行ける。急行だから早い早い。向ヶ丘遊園からも急行ですぐだった。11時過ぎには相模原に到着。家に帰ると虫がいないかチェックをし、その後部屋の掃除機かけと洗濯をした。非常に疲れたが、どうにか無事に終わった。色々食べ過ぎたので、ストレッチで体を引き締めなくては。辞めた直後は仕事の気分が抜けなかったけど、4日間に渡る小旅行が暑かったり足が痛かったりと、色々大変だったことで、いい意味でも悪い意味でも仕事の記憶が薄まった。テレビがちょいちょい映らなくなったので修理に出してみた。後日経過連絡があり、テレビは映るとのこと。私の部屋のアンテナ固有の問題か?
2018.08.27
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「三井ビル のど自慢 2018 予選2日目 横浜中華街 散策」の続き~朝はカプセルホテルの朝食付プランにしていたので、しっかり食べた。(宿泊したホテルや旅行までの経緯についてはコチラを参照。)10時チェックアウトだけど、それまでの間、割とゆっくり出来た。しかし今朝は大雨。昨日ののど自慢大会に影響が無かっただけ有難いと思うべきか。でもJR関内駅近なので、駅まで走ってもそこまで濡れなかった。本当はみなとみらい迄歩こうと思っていたが、急遽予定を変更して、みなとみらい駅まで電車を使った。今日は赤レンガ倉庫に行く前に、今後働きたい場所を、散歩を兼ねて下見した。「みなとみらいセンタービル」や「MMパークビル」、「みなとみらいビジネススクエア」「横浜アイマークプレイス」「クイーンズタワーBとC」など。最初に「みなとみらいセンタービル」に行き、お手洗いも済ませた。ホテルを出た時は強風を伴った大雨だったのに、ビルに着いてしばらくすると雨がやんだ。おしゃれなビルだ。駅から雨に濡れずに行ける。先日まで勤めていたコールセンターのビル周辺は、あまり外国人は見かけなかったけど、みなとみらいはあちこちに外国人ビジネスマンや観光客がいる。こういう環境の方が楽しそう。「MMパークビル」は、近代に建てられたビルの割には開放感が無いというか、圧迫感を感じた。内装のデザインが今イチ?(1階しか見てないけど)やっぱ今朝の雨みたいな日を考えると、雨に濡れずに楽に行けるビルの方がいいな。その方が長続きする。「みなとみらいセンタービル」とか、「クイーンズタワーBとC」辺りか・・クイーンズタワーを通って赤レンガ倉庫へ向かった。クイーンズタワーでは、中学校の吹奏楽部が演奏していた。平日だからスイスイ歩ける。事前に予定していた、「ブレッツカフェ 赤レンガ倉庫2号館」でガレットを食べた。フランスが気になっているので(というか生まれてから今日迄ずっと)、最近ガレットが食べたいと思っていた。何故この店にしたのか?昔(確か赤レンガ倉庫がオープンして数年以内)、大学の時の友達がこっちに遊びに来た際に、食べて美味しかった記憶があった。写真は、コンフレット(ハム・タマゴ・チーズの入ったガレット)、ブールシュクル(バターとフランス産ブラウンシュガーを使ったクレープ。)、オレンジジュース。ガレットは勿論普通に美味しかった(パリパリに焼かれているのは、ガレットだから?そば粉だから?クレープと同じく柔らかい方が合うような・・)ブールシュクルは凄く美味しかった!店内はフードコートのようになっていて、席は他店と共同。他の店は人が結構並んでいるのに、この店は私が買った後、誰もお客が来ない。もし、今日が平日だから空いているだけで、土日は混雑しているのであれば問題無いが、もし常にお客の入りが悪いのであれば、以下を忠告したい。私が頼んだものは選べるセットになっていた。メインディッシュのガレットは数種類からチョイス、ドリンクも数種類からチョイス、サブメニューは私が選択したデザートクレープ以外にも、本日のスープなど複数からチョイス出来た。これ自体はお得でいいと思う。続けてほしい。ただ、ガレットとクレープの組み合わせにすると、どちらも皿が大きいのでプレートに乗らない。上の写真の通り、無理矢理プレートに乗せたけど、皿が重たいので、小さい子供だったら運べない。セットにするのであれば、プレートに2つ乗せることを考えた食器を採用した方がいい。買う人の事を考えていない。後、他店ではウェットティッシュを出していたけど、この店は無かった。クレープは意外と手が汚れるので、ウェットティッシュも用意してほしい。山下公園を歩いた後、ホテルに向かった。本日のホテルは伊勢佐木長者町にある。汚い横浜市営地下鉄を出て少し歩く。ホテルの建物に着いた。何か想像よりボロいな・・フロントで受付をした際、ホテルマンから、「本日2名様で予約でしたっけ?」と言われて、思わず「は?」と大きな声を出してしまった。決して怒っていたわけではないが、足が疲れていたので早く部屋に入って休みたかった。もし間違って受付されていたら面倒なことになると思い、キツい口調になってしまった。エレベーターホールから客室に入る通路が狭い。狭いだけならまだマシだが、物凄いボロい・・薄暗いし、虫が出そう。(宿泊したホテルに付いてはコチラを参照。)少し休むと、昨日と同じく16時半前にはホテルを出て新宿に向かった。今日はいよいよ決勝戦だ。昨日は疲れて喉が乾いていた。今日は疲れてイライラしやすくなっているように思うので、のど自慢に行く前にキオスクでポカリスエットを買った。初日に買うべきだった。何故かピンチにならないと思い出さない。薬以外で医学的な効果が実感出来るのは私が知る限りポカリスエットのみ。・足がつったら(こむらがえり)⇒ポカリスエット・足が棒のように疲れていたら⇒ポカリスエット18時前なのに、2階も見物人でいっぱいだ。場所取りしている人もいる。どうにか見物出来る場所を確保した。場所取りするにしても、座る分だけにしてほしい。少しでも他の人にスペースを空けてほしい。決勝戦が始まった。本日のスペシャルゲストは松崎しげる。派手に登場。写真は撮影禁止だからありません。キャンディーズがパワーアップしていた!予選で着ていた赤いドレスにトランプを沢山くっつけていた(曲名のハートのエースが出てこないに合わせて)。頭にも何か付けていた。最後に付けているトランプを観客に向かって投げていた。演出も工夫していて可愛いかったけど、自分達で考えたのかな?良く出来ていたと思う。以下が動画↓https://www.youtube.com/watch?v=bHTSfyItPdE宇宙戦艦ヤマトの演出が面白かった。会場が盛り上がった以下が動画↓https://www.youtube.com/watch?v=fi71ZKEE_wQ予選から一番お気に入りだった「ダンシングヒーロー」。以下が動画↓https://www.youtube.com/watch?v=NZKmwZaJHZU大黒摩季の「熱くなれ」以下が動画↓https://www.youtube.com/watch?v=cedn9UR-yNs安室奈美恵の「TRY ME~私を信じて~」https://www.youtube.com/watch?v=PpW19m1TMYQ中森明菜の「DESIRE」https://www.youtube.com/watch?v=2kWXzXHKr84DREAMS COME TRUEの「大阪LOVER」https://www.youtube.com/watch?v=o11ED7oTSmU槇原敬之の「どんなときも」https://www.youtube.com/watch?v=Of-0rqKdcBY山口百恵「プレイバックPart2」https://www.youtube.com/watch?v=zQzcV95VHTA平井堅の「POP STAR」決勝進出できなかったから1番だけ。だけどお気に入りなので載せます。https://www.youtube.com/watch?v=VQmWFiawRjs渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」同じく決勝進出出来なかったけどうまかったので。https://www.youtube.com/watch?v=cdCBCHdJa3M優勝はダンシングヒーローか、宇宙戦艦ヤマトか大黒摩季だと思っていたが少し違った。でも宇宙戦艦ヤマトはパフォーマンス賞も取れたからいいか。審査を待つ間はスペシャルゲストのライブ。松崎しげるの「愛のメモリー」最高。私が生まれた年の曲か。優勝は大黒摩季の「熱くなれ」だった。盛り上がったし、例年になく人が凄かった。でも今後は観に行っても楽しめるかどうか・・この大会が一般の人にもかなり認知されてきたので、来年は早い時間から場所取りする人が増えて、今までのように見ることが出来なくなりそう。来年以降も見に行くとしたら、もっとウォーキングに向いたサンダルにしないと足がボロボロになる。今回はとにかく足が疲れた。ホテルは三井ビルから歩いてすぐの所がいい。でないと帰りが疲れる。チェックイン時間が早く、チェックアウト時間が遅い所がいい。お金がいるな。都庁のてっぺんに何かあったから撮影したけど、何も写っていなかった。何を撮りたかったんだろう・・新宿から湘南新宿ラインに乗車、ホテルに向かった。横浜駅で市営地下鉄に乗り換えるが、間違えて市営地下鉄の入口が無い出口に降りてしまった。再度ホームに戻った。乗り換え出口は一番遠い所にあった。乗換え可能な出口が一カ所しか無いなんて不便だ。足が痛いのに無駄に歩かなければいけない・・やっと伊勢佐木長者町に着いた。朝食無しプランにしたので(このホテルは朝食会場が無い)、ホテルに行く前にコンビニで夜食&朝食を買った。ローソンで大人買いしたけど、肝心な時にDポイントカードを忘れた・・。荷物を減らし過ぎた。悔しい。ホテルに戻った。ボロいホテルなので、コインランドリーがどんな場所にあるのか気になる。早く場所を確認したかった。コインランドリーに行こうとしたら、1階から入ってきた怖そうなおじさんと鉢合わせ。早く洗濯を終わらせたい・・。コインランドリーは思った通りボロい所にあったが、今のところ虫はいなそうだ。急ごう。昨日のカプセルホテルのコインランドリーは、1回の乾燥で乾かなかったが、こちらのコインランドリーは1回で乾いたのが救いだった。怖いし臭いし汚いし、何度も来たくない。翌朝は足に複数の謎の痣。ぶつけた記憶は無いのに。「麻布十番祭り 2018」に続く~
2018.08.27
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「三井ビル のど自慢 2018 予選1日目 横浜中華街 五福臨」の続き~チェックアウト5分前にホテルを出た。(宿泊したホテルに付いてはコチラを参照。)予てから予定していた「 横浜大世界 」に行った。ホテルのすぐ近くだ。「アートリックミュージアム」を見るのが目的だ。期間限定で「ベルばらの部屋リターンズ」もある。入場料:大人\1300円のところ、県民共済のわかばカードを利用して10%OFFの\1170で入場。アートリックミュージアムではトリックアートが楽しめる。しかし1人で行った場合、通常の半分位しか楽しめない。何故かって?ここ数年流行?の「フォトジェニック」だの「インスタ映え」などが好きな人が友達や恋人、家族と行って写真をパシャパシャやって楽しむ所だからだ。1人客の鑑賞はあまり想定されていない。(横浜はそんなのばっかだな。)作品の半分位が、「有名な絵画の中に自身が紛れ込んだように見える」写真が撮れるようになっている。残り半分が、目の錯覚を利用した、1人でも楽しめる作品だ。ベルばらの部屋リターンズも観た。(アートリックミュージアムの料金だけで入れる。)「オスカル様のあごクイ」の現物が歪んでいた。この歪みが本当にオスカルに「あごクイ」されているように見える秘訣なのかもしれないが、どう撮ったらそのような写真が撮れるのだろう。※ちなみに・・私は1人だし、写真を撮られるのは好きではないので鑑賞しただけ。会場にはベルばら関係のサントラが流れていたが、アニメのオープニングをエンドレスで流し、たまにアニメの有名なセリフを流すだけでいいと思う。アニメのOP曲が本当に好きなので。※後日気が付いたが、3階にベルばらのミュージアムショップがあったんだ。見落としていた・・残念。御利益があるらしい「パワースポット」の 関帝廟にも行ってみたけど、拝観料金だか、御利益のお守りだかが「高そう」だったので入るのをやめた。 中華街大通りまで戻り、通り沿いの「横浜博覧会」に入った。※YES'89横浜博覧会じゃないよ。中華街1のお土産スポットらしい。入口の「開華楼」で食べくらべ串を買ってみた。百年シュウマイ(豚肉)、トマトシュウマイ、海老シュウマイ、黒船シュウマイ(備長炭)の4つの味のシュウマイが1本の串で味わえる。2階はベビースターラーメングッズを購入したり、実際にラーメンを揚げている所が見られる。予定通り、3階にある「ガーデンテラスカフェ」で休憩。ガーデンテラスカフェ店内。フローズンミルクティを飲んだ。少し涼んだ。ガーデンテラスカフェの中庭。奥に足湯?がある。横浜博覧会のすぐ隣にある、「ヨコハマおもしろ水族館」に入った。入場料:大人\1400円のところ、県民共済のわかばカードを利用して\200引きの\1200で入場。子供向けなんだろうな。子供連れが多くてゆっくり鑑賞出来なかった。夏休み中の期間限定かもしれないが、各水槽で3択クイズに挑戦出来るようになっていた。あまり楽しめてなかったけど、どれが作り物で、どれが本物の生物かを見分ける水槽は面白かった。見る予定の施設を全て消化し、早くも時間を持て余してしまった。まだ13時にもなっていない。中華街の食事は昨日食べたので本日は予定していない(今朝、ホテルの無料朝食を食べ過ぎてお腹も空いていない。)。どこで何をしよう。足が痛くて遠くまでは行けない。本日宿泊予定のカプセルホテルはチェックイン可能時間が16時。失敗した。早くホテルに行って休みたいのに。中華街の今後の課題だと思う。何らかの施設に入る以外に強い日差しを避けられないし、歩き疲れた観光客が休むベンチが少ない。時間潰しが利かない。もう当面は行かないかな。仕方がないので、自身の土地勘を利用して、まさかの「横浜市立中央図書館」に行った。中華街から図書館までは決して近くは無いし、足も痛かったが歩いて行った。これが東京だったらどうしていいか分からなかった。図書館では冷たい水を飲んだり、お手洗いを済ませたり、本を読んだりして時間を潰した。う~ん快適。カプセルホテルには16時少し前に行ったが入れてもらえた。もう少し早く来ても良かったかも。お陰でお手洗いを済ませたり、館内施設を見学するだけの十分な時間が取れた。(といっても30分少々で出発しないといけなかったが。)余分な荷物をカプセルの「部屋」に置いて出かけた。昨日と同じ時間にのど自慢会場に到着した。予選初日と比べると、前半から上手い人が多い。(初日も下手な人はあまりいないが。)チェッカーズの「ジュリアに傷心(ハートブレイク)」は楽しみにしてたんだけどな・・決勝は難しそうだ。レベッカの「フレンズ」も楽しみにしていたが、決勝は厳しそう。他に、杏里の「CATS EYE」もあったが決勝には進めなかった。↓歌もうまく、決勝戦に残って欲しいと思った歌(予選2日目)↓・キャンディーズ「ハートのエースが出てこない」※歌もハモりも赤い衣装もバッチリ。是非決勝戦へ!・松山千春「恋」※毎年聴衆を楽しませてくれる。・渡辺真知子「かもめが翔んだ日」※昨年歌った人も上手かったのに、山口百恵とのかちあわせで敗れた。今年の渡辺真知子は男性が歌っているのに、歌唱力が更にアップしている!今年こそ決勝に進めるでしょう。・平井堅「POP STAR」※この歌いいな。決勝戦で聞きたい~・山口百恵「プレイバックPart2」※決勝に進みやすい歌だけではなく、今年はボーカルの歌も上手い!・槇原敬之「どんなときも」※机をピアノに見立てた演出が上手い!歌唱力も高い。↓決勝戦に残る可能性が高いと思った歌↓・XJAPAN「X」・kinki kids「ジェットコースター・ロマンス」※普通にうまかった。でも「普通にうまい」だけだと決勝に進めないんだよな。この曲好きなので決勝に残って欲しいが・・・布施明「君は薔薇より美しい」・荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」※こちらもセクシーな感じで良い。初日で同じ歌を歌ったチームと決勝戦で対決出来るか!?・XJAPAN「Silent Jealousy」↓実際に決勝に進めた歌↓・キャンディーズ「ハートのエースが出てこない」・松山千春「恋」・山口百恵「プレイバックPart2」・槇原敬之「どんなときも」・XJAPAN「Silent Jealousy」・RADWIMPS「前前前世」・灰田勝彦「野球小僧」・Rake「100万回のI love you」・Superfly「タマシイレボリューション」・平原綾香「Jupiter」えー!平井堅「POP STAR」予選落ちか・・個人的に気に入ったのに・・残念だ。渡辺真知子「かもめが翔んだ日」はこれ以上何をすれば良かったのか。やっぱ女性ソロ歌手の決勝進出枠がありそうだ。今年も山口百恵とのかちあいで敗れた気がする。来年こそは!それにしても雨が降らなくて良かった!今日が一番心配だったので。3時間以上立ちっぱなしだったので足が痛い・・カプセルホテルに戻ると、共同ラウンジの自販機でジュースを買って一休み。カプセルホテルの施設が充実していて、清潔で快適だったので良かった。(宿泊したホテルに付いてはコチラを参照。)「三井ビル のど自慢 2018 決勝 みなとみらい 散策 (下見を兼ねて)」に続く~
2018.08.27
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「ホテルリブマックス横浜元町駅前 Y's CABIN ワイズキャビン 横浜関内 ホテルリブマックス横浜関内 マロウドイン赤坂 個人評価」の続き~チェックイン可能時間である15時ピッタリにホテルに行くため(泊まったホテルや旅行の前置きについてはコチラを参照)、昼過ぎには家を出た。みなとみらい線の、元町・中華街駅で降りた。やってきました♪中華街。大人になってからまともに訪問したのは初めて。港の見える丘公園や山下公園、みなとみらいは数限りなく行っているのに。何年か前にも元町に行ったついでに立ち寄ったことがあったけど、真夏で暑く、呼び込みが凄かったのでその後行きたいとは思わなかった。今回は中華街の店に入って食べるつもりだから、前回とは見方が違う。当初はホテル1Fにある、マックスカフェ横浜中華街店で、カルボナーラパスタとアイスコーヒーを食べようと思っていたが、横浜中華街に来て、中華料理を食べないで帰るのも何だかと思い、考えた末、予定を変更した。中華料理か・・大学生の時、同じ学校の人達と香港に出かけて、アフタヌーンティーやら飲茶やらを沢山食べて、凄くおいしかった記憶がある。そこで、白菜のクリーム煮と小籠包を食べることにした。洋食だろうが中華だろうがクリーム系を求める私。しかし、白菜のクリーム煮は流行ってないんだ。見つけるのが大変だった。当初は「大三元酒屋」に入る予定だった。白菜のクリーム煮と小籠包を合わせても2000円足らずで済みそうだからだ。本日宿泊予定の「ホテルリブマックス横浜元町駅前」にも近い。ところが本日休みだった。不定休だったので分からなかった。万が一に備えて、第3候補の店までは決めていたので、同じくホテルから近い「五福臨」に入った。予定していた店は、いずれも1人で入りやすそうな店だ。店内の様子。私以外にお客さんは赤ちゃんと女性2人だけ。季節野菜のクリーム煮 \1296 と 小籠包5個入り \972 で、合計が\2268。疲れていたのか、多分お金を多めに渡した。家に帰ったらやっぱり残金が合わない・・味はどうだったか?小籠包は普通に皮がモチモチしていて美味しかった。季節野菜のクリーム煮は・・思ったよりも青野菜がどっさり。クリームがサラッとしていて味が薄い。コラーゲンのような塊が出来ていた。もっとシチューのようなクリームを想像していた。こんな感じだったっけ?多分今後は注文しないかも。健康には良さそうだけどね。15時頃ホテルにチェックイン。コーヒーを飲みながら、1時間半程部屋でくつろいでいた。足が疲れていて、このままどこにも出かけたくない気分になったが、それでは泊まる意味が無いので予定通りに出かけた。新宿までは湘南新宿ラインで行った。高いけど、横浜からでもすぐに行ける。新宿に到着した。来たのは仕事を辞めた年末以来だから、約8か月ぶりだ。小田急百貨店でお手洗いを済ませて、三井ビルへ向かった。やはり新宿スバルビルのマクドナルドは閉店してしまったか。スバルビルが無くなることが決まり、数年前からテナントが移転していたが、唯一マクドナルドだけが残っていた。まだ18時前だから、知っている人に会う可能性は無いだろう。というか今は本社が移転して、新宿駅界隈にはいないはず・・などと思いながら新宿副都心方面へ向かう通路を歩いた。ビルに到着すると始めに今日明日のプログラムを入手した。 ぱっと見では、去年よりかは知らない曲が多い(というか、2014年以降はほとんどテレビを見ていないので、最近の曲はほとんど知らない)。楽しく過ごせるか若干不安になったが、良さげな曲もいくつかあるのでとにかく見てみよう。やっぱり年々見物人が増えているように思う。2階に行くと、まだ18時前なのにのど自慢目当てで観に来たと思われる人がチラホラいる。初めて観た2015年の予選では、21時近い、ゲストのライブ時間にもなると、2階で観ているのは、私とおじさん1人位しかいなかった。観ている人は「たまたま」見かけて、何曲か聞いたらすぐいなくなるような人ばかりだった。初日の前半は、「この曲は好きだけど、決勝戦は無理かな。」と思う出場者がチラホラいる。普通の人と比べたら声も出ているし上手いんだろうけれども、初日だけで50組近く出場する中で、たったの10組しか決勝戦へ進めない。「少し」人より上手いだけではだめなのだ。↓歌やパフォーマンスを見て、決勝戦に残るだろう、残って欲しいと思った歌(予選初日)↓・大黒摩季「熱くなれ」※セクシーな雰囲気が良かった。歌も上手い。・安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S 「TRY ME ~私を信じて~」 ※これは盛り上がる。是非決勝へ!・DREAMS COME TRUE 「未来予想図2」 ※うまい。これは決勝戦へ行けるだろう。・Project Yamato 2199 「宇宙戦艦ヤマト」※今年の宇宙戦艦ヤマトは歌もうまい。演出も面白い。決勝戦で見たい!・中森明菜「DESIRE」※決勝戦へ進めたら面白いかも。・荻野目洋子 「ダンシング・ヒーロー EAT YOU UP」※踊りが完璧。ボーカルもレベル高い。これはイケる。↓歌やパフォーマンスを見て、決勝戦に残るかも?と思った歌↓・XJAPAN 「紅」・Jerry Orbach/Angela Lansbury 「Be Our Guest ひとりぼっちの晩餐会」・山根康広 「Get Along Together」・Queen 「I Was Born To Love You」・石川さゆり「天城越え」・小柳ゆき「愛情」・DREAMS COME TRUE「大阪LOVER」※この歌気に入った。・シャ乱Q「ズルい女」・クリスタルキング「愛をとりもどせ!!」この時点で優に10組を超えてしまっている。好きな歌が決勝戦に進めるか気がかりだ。↓実際に決勝に進めた歌↓・大黒摩季「熱くなれ」・安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S 「TRY ME ~私を信じて~」・Project Yamato 2199 「宇宙戦艦ヤマト」・中森明菜「DESIRE」・荻野目洋子 「ダンシング・ヒーロー EAT YOU UP」・DREAMS COME TRUE「大阪LOVER」・石川さゆり「天城越え」・Jerry Orbach/Angela Lansbury 「Be Our Guest ひとりぼっちの晩餐会」・KICK THE CAN CREW 「マルシェ」・Celine Dion 「My HEART Will Go On タイタニック・愛のテーマ」「ダンシング・ヒーロー~」は、これで決勝戦へ進めなかったらおかしいレベルだ。下から4つ目までは知らない歌だが、決勝戦に残っても不思議ではなかった。決勝戦でフルコーラスで歌った時に面白そうだと決勝に残りやすいと思う。DREAMS COME TRUE 「未来予想図2」が決勝に進めなかったのは意外だった。あともう少しだったらしいけど。でも、「未来予想図2」は有名だし、初めて聞いて良かった「大阪LOVER」の方が決勝戦で聞いてみたくなっていたので良かったのかも。ズルい女を歌った人は、去年「夢見る少女じゃいられない」を歌った人かな。まさかの予選落ち?歌は2人共上手かったと思うけど、ハモリがうまくいかなかった?「三井ビル のど自慢 2018 予選2日目 横浜中華街 散策」に続く。
2018.08.27
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7月、今年は「 新宿三井ビルディング第44回 会社対抗のど自慢大会 」と、数年ぶりに「 麻布十番 納涼まつり 」に行こうかを迷っていた。行ったことない人からすると、「今の時代に会社対抗のど自慢?」そんな社畜みたいな催し物を観に行って何が楽しいの?」と思うのかもしれない。三井ビル創業時からやっていて歴史が古いのでネーミングがちと古いが、決して「社畜行事」ではない。三井ビルのど自慢と、一般の人が想像する社畜行事のカラオケ大会との違いは、一般にイメージされる会社のカラオケ大会⇒出場者は自分の会社の社員のみ。本格的な音響も無ければ、豪華なゲストや商品、聴衆もいない。同じ会社の人間しかいないから燃え上がらないし、参加強制感が半端ない。三井ビルののど自慢大会⇒業種の違う色んな会社の人と歌唱力を競うのでスイッチが入る。審査員も有名な人、豪華ゲスト、プロ並みの音響、多くの一般聴衆がいる。スターになれる。正月にやっている箱根駅伝みたいに熱狂する要素がある。だから行けばきっと楽しいだろう。しかし、横浜のコールセンターで働いており、行くとすれば休みを取る必要があった。1ヶ月につき3日迄休日指定が出来るが、3日間のど自慢に行くために指定してしまうと、その前後は間違いなく「出勤」になり、のど自慢が終わるのが21時なので疲れそうだ。それに土日は、ほぼ出勤。この時点で土日開催の「麻布十番 納涼まつり」には行けない。しかし、今の仕事を契約更新しないことにした。その為、休み云々を考える必要無く行けることになった。(「のど自慢」を見に行くために辞めたわけではない。)後はストレスなく楽しめる方法を考えるだけだ。昨年は、のど自慢を見た後、11時過ぎに自宅に帰っていたので、道や室内に、夏に活躍するあの虫がいないかヒヤヒヤしながらだった。昨年のブログにも書いたが、昨年は掃除を油断して、のど自慢の日では無いが、室内の窓の下に出てしまった。のど自慢当日は、室内こそ用心していたので出なかったが、駅や帰り道の歩道にはいた。自宅に戻らずにホテルに宿泊しようとしたが、新宿のホテルはどこも高い。4泊で2万円を超えると、高い買い物をする気分になり、躊躇する。それに、ホテルのチェックアウト時間は基本10時で早いけど、のど自慢の開始時間が18時~と遅いので、それまでどうやって時間を潰せばいいのか。ここは京都とは違う。この暑さの中、そんなに毎日観光出来る所があるだろうか?そんな思いが、のど自慢を見に行くのを諦めるか、ストレスを感じながらも日帰りで見に行くか?という気分にさせていた。基本、のど自慢大会は三井ビルに勤める仕事帰りのサラリーマンが参加するもの。私のように、「のど自慢を見ることが目的」で泊りがけでやって来る部外者は想定していないのだろう。だからのど自慢以外の部分で計画が立てにくい。ホテルを予約すると、雨で中止になったら無駄になる。しかし、のど自慢大会の後、毎日相模原まで帰っていたのでは、かったるくなって見に行く気力が無くなるかもしれない。やっぱりホテルに泊まりたくなり、再び予約サイトで探し始めた。しかしお盆も終わっているのに、新宿駅近辺のホテルは平日も何でこんなに高いのだろう。2009年に宿泊した時は、一泊5000円台~6000円台のビジネスホテルがあった。しかし今、楽天トラベルやじゃらんで探すと、近代的なビジネスホテルはどこも1泊12000円前後。6000円台以下の宿泊施設はカプセルホテルやドミトリーばかり。楽天トラベルやじゃらん、その他ホテル予約サイト全てに言いたい。ホテルを以下に区分けし、希望するものだけ検索出来るようにしてほしい。①ラグジュアリーホテル(パークハイアット東京やコンラッド東京など「超」高級ホテル)②シティホテル(観光時の宿泊に良さそうなそこそこいいホテル。新宿京王プラザホテルやワシントンホテルなど)③ビジネスホテル(ホテルリブマックス、アパホテル、スーパーホテル、東横イン等々・・。部屋にユニットバスが付いていることが条件。基本洋室で、必要なものは全て揃っている。)④カプセルホテル、ホステル、ドミトリー、ドヤ、民宿など。(トイレ・シャワーや風呂が共同なのが特徴。部屋が「個室」であっても、トイレ・風呂が共同の施設は全て④に含める。)まあ、①~③は区分が曖昧なので同じでもいいと思うけど、④のような、トイレと風呂が共同の施設も「ホテル」と名乗っていることがあり、検索でヒットしてしまい厄介だ。ホテルで検索したら、カプセルやドミトリーは入ってこないようにしてほしい。池袋駅周辺は新宿に近いのに、税込5千円未満~6千円台のビジネスホテルが複数あった。だが、口コミを読む限りあまり清潔感を感じない。繁華街にあるようだし。チェーン店ではないからか、内装も現代のビジネスホテル風じゃない所が多い。自分の家より汚かったり、虫が出たらいやだな~と思った。「 麻布十番 納涼まつり 」は買った食べ物を持ち帰って部屋で食べたいので、祭り会場から歩いて行ける距離のホテルがいい!となると、少なくとも土曜日は麻布十番もしくは六本木近辺のホテルに宿泊する必要がある。やはりこちらも新宿と同じ位高い。苦肉の策で検索範囲を赤坂辺りまで拡大。すると、赤坂に1泊税込8400円と、土曜日のこの界隈にしては安いビジネスホテルが見つかった。確か残り1室だった。地図を見たら、麻布十番へも歩いて行けないこともない。じゃらん期間限定500円OFFクーポンを利用し、7900円で急いで予約した。予算2万円の内、7900円を消化してしまったので、残り3泊12100円以内で納めないといけない。他の日はカプセルホテルかドミトリーにせざる得なくても、のど自慢最終日の夜は疲れるだろうから、金曜日は絶対にビジネスホテルにしたい。チェックアウト時間がゆっくりしていて、清潔なホテルがいいなと思い、検索範囲を大きく広げた。そしたら、東京都大田区に「 ミヤビイン蒲田 」というビジネスホテルを見つけた。フロントにあるパンやドリンクを部屋に持ち帰って食べることが出来るし、翌日も12時チェックアウトでゆっくり出来る。こちらも1泊6700円で予約した。残金・・5400円。1泊あたり2700円。もう安いドミトリーしか選択肢がない・・安いエリアの浅草近辺を探してみた。日暮里駅近に、写真で見た感じ周辺も館内も清潔な「 HOTEL owl TOKYO 」を2泊分予約した。結果、ホテル予約は以下に決定した。8/22(水) HOTEL owl TOKYO(楽天トラベル) 税込1695円 ※カプセルホテル8/23(木) HOTEL owl TOKYO(楽天トラベル) 税込1695円 ※カプセルホテル8/24(金) ミヤビイン蒲田(楽天トラベル) 税込6700円 ※無料パン・ドリンク付、チェックアウト12時8/25(土) マロウドイン赤坂(じゃらん) 税込7900円(期間限定500円クーポン利用後の金額)4泊合計・・税込17990円しかし何かくすぶっている。日暮里周辺で、のど自慢が始まるまでの間、時間を潰せるだろうか?カプセルホテルというかドミトリーに泊まったことが無いのでプライバシーとかが不安で仕方がない。まさか日数分着替えを持って行くわけには行かないので、コインランドリーの利用時間も気になる。シャワーも常時混雑したりしないだろうか?(隣に銭湯があるが、大浴場は人前で裸になって他の人と一緒に利用するので、恥ずかしいし嫌いなので避けたい。)おまけにこちらのドミトリー、歯ブラシやタオル、パジャマが有料だ。まあ、予算2万円だったので、残金から有料の備品やコインランドリー代を差し引けばいいか?色々心配だったので、ドミトリーの公式サイトからメールで問い合わせた。返事はメールアドレスにしてほしいと書いたのに電話がかかってきた。文章の読解力が無いな・・こんなんでお客さんの要望を理解出来るのか。どこからかかっている電話なのか分からなかったので取らなかった。慣れないドミトリーに2泊もするのか・・日暮里駅周辺は開けているけど、特に興味もないし土地勘も無い場所。色々ストレスを感じて、他にビジネスホテルに宿泊する方法は無いのかと思い、宿泊先を横浜まで広げて探すことにした。横浜は意外と安い!ビジネスホテルチェーンで、金曜日限定で1泊税込4000円の「 ホテルリブマックス横浜関内 (※同じチェーン店で、横浜関内駅前というのもあるので注意)」を見つけたので急いで予約した。この時点で、「HOTEL owl TOKYO」と「ミヤビイン蒲田」はキャンセルした。続いて、1泊税込4500円の「 ホテルリブマックス横浜元町駅前 」を予約。残金・・3600円。流石に横浜でもビジネスホテルは無かった。これだ!というのが中々無いと思ってたら、「 Y's CABIN ワイズキャビン 横浜関内 」というカプセルホテルが、800円分のクーポンを利用出来る事が分かり、朝食付プラン1泊4200円を選んでも、3400円で予算範囲に収まりそうだ。 結果、以下のホテルに変更↓↓ ↓↓8/22(水) ホテルリブマックス横浜元町駅前(じゃらん) 税込4500円 ※無料朝食付ホテルの詳細⇒https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/161013/161013.html8/23(木) Y's CABIN ワイズキャビン 横浜関内 税込3400円(800円分のクーポン値引き後の金額) ※カプセルホテル、朝食付プランホテルの詳細⇒https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/158452/158452.html8/24(金) ホテルリブマックス横浜関内 税込4000円 ※チェックアウト12時ホテルの詳細⇒https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/135465/135465.html8/25(土) マロウドイン赤坂(じゃらん) 税込7900円(期間限定500円クーポン利用後の金額)ホテルの詳細⇒https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/1815/1815.html4泊合計・・税込19800円とはいっても、直前まで4泊全てビジネスホテルに出来ないかギリギリまで模索していた。土曜日の宿泊費をもう少し安く出来ればいいが、麻布十番から徒歩圏内というのは外せない。直前割をしているホテルが無いか探すも、これより安いものは見当たらず。ところがこの後、急いで予約したことを後悔!「 ホテルリブマックス横浜元町駅前 」は公式HPから予約した方が安かった。何と、水曜日と木曜日の2連泊で、確か合計8100円(2泊分)だった。これならギリギリ2万円に収まると思い、22日と23日の分をキャンセルしようと思ったら・・宿泊日までまだ3日以上あるのに、「じゃらん」だからかキャンセル手数料発生期間に入っていたので断念。カプセルホテル1泊は免れられないようだ。まあ、後で確認したら、2泊8100円は、チェックイン時間が17時~で遅いし、今のままで良かったかと納得するようにした。それより、のど自慢大会開催中に台風接近の情報が!天気が心配だ。特に予選2日目に雨マークが・・台風もしくは大雨だったら中止になる可能性も?そしたら宿泊が無駄になる・・まあ、4泊でこの値段だったら許容範囲か。のど自慢大会2日前は映画「未来のミライ」を鑑賞、旅行の準備は前日の夜から始めた。大袈裟なものじゃないので、荷物はかさばらないようにしたい。重いデジカメは置いていくことにした。簡単な写真であればスマホで何とかなるだろう。(だから今回の旅行記の写真はどれも画質が悪いかピンボケしている。)折り畳み傘を持っていくかギリギリまで迷った。極力身軽にしたいので悩んだ末置いていくことにした。以下、泊まってみた結果のホテルの採点↓1:コストパフォーマンスホテルリブマックス横浜元町駅前≧Y's CABIN ワイズキャビン 横浜関内>ホテルリブマックス横浜関内>>>>マロウドイン赤坂2:清潔感ホテルリブマックス横浜元町駅前≧Y's CABIN ワイズキャビン 横浜関内>>>>>マロウドイン赤坂>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>ホテルリブマックス横浜関内>最底辺3:悪臭がしないホテルリブマックス横浜元町駅前>マロウドイン赤坂>Y's CABIN ワイズキャビン 横浜関内 ※ここまでは空気もほぼクリーン!>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>ホテルリブマックス横浜関内>最底辺4:室内の広さマロウドイン赤坂≧ホテルリブマックス横浜関内>>>ホテルリブマックス横浜元町駅前>>>Y's CABIN ワイズキャビン 横浜関内5:現代的な設備か?ホテルリブマックス横浜元町駅前≧Y's CABIN ワイズキャビン 横浜関内>>>>>>>>>>マロウドイン赤坂>>>>>>>>>ホテルリブマックス横浜関内ホテルリブマックス横浜元町駅前写真1Fに見える、マックスカフェでカルボナーラとアイスコーヒーを食べたかった。(せっかく中華街にいるのに中華料理をスルーするのもな、と思い直前に入るのを取りやめてしまった。今となってはこちらに入った方が満足だったと思われる。)ホテルリブマックス横浜元町駅前室内ホテルリブマックス横浜元町駅前の室内ユニットバス家に帰ってから気が付いた・・ベッドや部屋全体の写真を撮っていなかった。ホテルリブマックス横浜元町駅前の部屋からの眺め6:ホテルの治安Y's CABIN ワイズキャビン 横浜関内>ホテルリブマックス横浜元町駅前≧マロウドイン赤坂>>>>>>>>>>>>>>>ホテルリブマックス横浜関内>>底辺7:オススメ度=泊まって良かった!ホテルリブマックス横浜元町駅前≧Y's CABIN ワイズキャビン 横浜関内>>>>>マロウドイン赤坂>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>ホテルリブマックス横浜関内>オススメしない上記採点の解説1:コストパフォーマンス清潔・食事付・立地の便利さ・価格を総合的に判断した順位。ホテルリブマックス横浜元町駅前とY's CABIN ワイズキャビン 横浜関内の順位の理由は、ホテルの人の対応はY's CABIN ワイズキャビン 横浜関内の方が感じが良く丁寧。共有ラウンジも寛げるし駅からもかなり近い(リブマックス横浜元町駅前~も建物が中華街の中という立地の良さ!駅からは近いが、ホテルから一番近い出口に出るまでが長い)。設備はどちらもいい。しかし、チェックイン時間はカプセルホテルだからか、16時過ぎで遅かった。でも16時少し前に行ったら入れてもらえた。横浜元町駅前~は15時のチェックイン時間にならないと入れてもらえない感じだった。時間にはシビアなようだ。ただ、カプセルホテルよりかはやはり個室のビジネスホテルの方がいいでしょう。でもY's CABIN ワイズキャビン 横浜関内は、女性と男性のセキュリティ管理がしっかりしているので、カプセル~シャワーまで、女性フロアー内で全て解決出来るし静か。共有ラウンジに行かなければ全て館内着のままで過ごせて、カプセルもブラインドを下ろせばプライバシーもしっかり保てる。ホテルリブマックス横浜元町駅前とY's CABIN ワイズキャビン 横浜関内は文句無しに良かったが、チェックインは15時、チェックアウトは11時位にしてくれたら、設備もいいし、疲れが取れて寛げる。本当は、チェックイン時間は14時か13時、チェックアウトは12時と言いたいけど、現状難しいでしょう。ホテルリブマックス横浜関内が3位の理由は、ビジネスホテルなのに税込4000円という安さ、ミネラルウォーター・フェイスウォッシュ・化粧水・乳液等のアメニティがもらえた(ホテルリブマックス横浜元町駅前でももらえたけど)、12時チェックアウトなどがポイント高かった。「プライバシーを保って寝られればいい」と思う人には1番お得かもしれない。マロウドイン赤坂は、部屋は一人用ソファ付の広さと、クリーンな空気は良かったけど、チェックイン時間が遅い。それに場所柄、どうしても値段が・・2:清潔感ホテルリブマックス横浜関内・・古いホテルに最低限の改装を施した感じ。コインランドリーがある場所も、廊下も、部屋もニオイがキツイ。たばこなのか?ベッドとユニットバスとテレビは現代的なものだけど、壁紙と天井、カーテンがタバコ?か何かで茶色く変色している。カーペットも変色していて、たばこの焦げ付きがところどころにある。ホコリもたまっている。備品の使い捨てのヘアブラシは、外のビニールが開けられていて、他の人が使ってビニールに戻した可能性がある。シャワーカーテンにカビが・・ユニットバスは髪の毛が数本落ちていて、きちんと掃除はしたのかな?と思った。素足で歩きたくない。虫が出ないだろうか?部屋に小さい蚊?が飛んでいて、消えたと思ったら冷蔵庫に隠れていたので捕まえた。マロウドイン赤坂・・室内の空気は綺麗で、液晶テレビも大きく、BSも見られた。部屋の掃除はしているようだが、ユニットバスは髪の毛が所々落ちていて、掃除が甘い。おまけに、「消毒済」と書かれたビニールに包まれたガラスのコップの内側に茶色い汚れが見えたので、「落ちない汚れなのか?」と思い触ってみたらすぐに取れた。このままでは使えないので自分で洗剤で洗った。あと冷蔵庫も拭けば落ちる汚れの掃除が出来ていなかった。3:悪臭がしないY's CABIN ワイズキャビン・・横浜関内は新しいし、ほとんど言う程のものではないが、もしかしたら新しい故のニオイかもしれない。お手洗いの手を洗う所の付近が少しだけ。でも全く悪臭とかではない。ホテルリブマックス横浜関内・・チェックアウトする頃、特に耐えられなくなった。建物全体、部屋もコインランドリーのある場所も何だろうね。たばこの臭いがすごいのか?4:室内の広さマロウドイン赤坂と、ホテルリブマックス横浜関内は部屋にソファーが置ける位の満足感のある広さ。5:現代的な設備か?マロウドイン赤坂はユニットバスと冷蔵庫をもう少し丁寧に掃除したほうがいいと思ったけど、古くても許容範囲。ホテルリブマックス横浜関内は、今すぐには無理でも、将来的には改装したほうがいいかも。壁紙とカーテン、床だけ見たら、「廃墟ホテル」と変わらない。ベッドとユニットバスだけはマロウドイン赤坂よりも近代的だったが、それ以外がひどすぎて・・・6:ホテルの治安ホテルリブマックス横浜関内は若干問題が・・立地は片側が伊勢佐木モール、もう片側が風俗の店に挟まれている。が、こういう立地のホテルは他にもあるだろうから、これ自体は問題無い。古い故、清潔とは言い難い横浜市営地下鉄の出口を出て、感覚的に10分程歩くが(実際は徒歩6分らしい)、その間の道は舗装された広い道路と歩道で、むしろ治安はいい方。では何が問題か?「5:現代的な設備か?」にも書いたが、本当に改装した方がいい。ホテルの構造が治安的に良くない。フロントは階段を上がった2階にあるが、コインランドリーは1階の物置小屋のような汚い場所にあり、階段か、2つあるエレベーターの内、一方だけ1階に行けるので、エレベーターに乗って行くようになる。ホテルの入り口は1階に2か所あり、内1カ所は23時頃に施錠されるらしいが、フロントの従業員は1階の安全の管理がしにくい状態。コインランドリーを使用中に、1階から変な人が来ても、フロントの人の目が届かないので、何かあっても不思議ではない。私はこう忠告したい。出来るだけ早く建物を改装した方がいい。入口は伊勢佐木モール側1カ所だけにし、フロントとコインランドリーは同じ1階に置く。現在、フロントもホテルの廊下も内装や照明が暗いので、白の明るく清潔な内装をオススメする。天井・壁紙・床を張替し、ドアを取り替える。シャワーカーテンも交換。(部屋に飾られた絵画の裏側のホコリも毎日取ろう)部屋のドアは鍵だけでなく、チェーンとのぞき穴も設置する。エレベーターも、2基ある内、現在コインランドリーに行けるのが1基のみで、大抵、フロント階で降りて待っている状態だった。フロント・コインランドリーを1階に統一すれば必要無くなると思うが、エレベーターを綺麗に変えた上で、停止階も統一してほしい。7:オススメ度=泊まって良かった!現状のままであれば、ホテルリブマックス横浜関内に泊まる位なら、カプセルホテルだけど、Y's CABIN ワイズキャビンに泊まった方が100%快適。逆に言えば、伊勢佐木モールなど、周辺の立地は悪くないので、ホテルリブマックス横浜関内は改装すればグッと評価が上がりそう。改装したら、どれだけ清潔で安全になったかをしっかりアピールして客寄せした方がいい。(まあ、改装はお金がかかるのだろうから、今すぐにとは言わない。ただ、私は今のままであれば2度と利用しない)一方、ホテルリブマックス横浜元町駅前は無料朝食が充実していて、食べ過ぎてしまった。難を言えば、遅くホテルに戻る人のために、コインランドリーの利用時間をもっと遅くまでやってほしい。(現在9時~24時まで)ホテルリブマックス横浜元町駅前の無料朝食。写真がボケてしまった(盛り付けもひどい)。左下は「豆とマカロニ」にドレッシングがかかったサラダ。その他ブロッコリーも。右下は確かポテトサラダ、パンケーキにブルーベリーソースをかけたヨーグルトもある。ハムに、ウインナーに卵焼き、ハンバーグにミートボール。大好物だ。鯖?の切り身もある。杏仁豆腐とシロップ漬けのフルーツも。数種類のパンに味噌汁もある。お茶漬けの具は数種類あった。私は鮭が入っている具でお茶漬けにした。飲み物はジュースにコーヒー。食べ過ぎた・・Y's CABIN ワイズキャビン 横浜関内の朝食(素泊まりに食事を付けると、通常800円かかる)。写真映りが非常に悪いが(盛り付けも悪いが)、左下のたまごがけご飯に使う生卵が、ビタミンEたっぷりでホテルの売り。和食中心の健康的な食事。食パンに隠れてしまったが、生サラダや煮物もある。その他ミニオムレツも。そう言えば朝食の宣伝ポスターに「うどん」もあった気がする。見落とした?だとしたら惜しい!「三井ビル のど自慢 2018 予選1日目 横浜中華街 五福臨」へ続く
2018.08.26
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もう7月・・。今年1月~2月位に観ていた映画が懐かしい。「 アマデウス 」を始め、「 シルヴィアのいる街で 」や「 モリエール 恋こそ喜劇 」辺り。その内また借りよう。上記は最近契約した、月額\702(税込)で映画見放題の Netflix ( ネットフリックス )には無いので。最近観た映画の内、タイトルの映画3本のレビューを書く。3本中2本はあまりヒットしなかったり、知られていない作品だが、他の人のレビューが少ないことで逆に書きたくなった。「 肉体の森 」 2010年 フランス / ドイツ 合作映画登場人物イジルド・ル・ベスコ【役名:ジョセフィーヌ】・・医者の娘ナウエル・ペレ・ビスカヤー【役名:ティモテ】・・浮浪者というか乞食というか。ジェローム・キルシャー【役名:ラングロワ大尉】・・警察というのか弁護士というのか。マチュー・シモネ【役名:ポール】・・・父親が決めた?ジョセフィーヌの婚約者。彼女に片思い状態。ジャン=ピエール・ゴス【役名:コルボ医師】・・ジョセフィーヌの父親あらすじ1865年、南フランス。医者の娘・ジョセフィーヌは、障害者のふりをして家に上がり込んだ流浪人の男・ティモテに呪文を掛けられ、無理やり体を奪われてしまう。だが、やがて彼女は(自ら?)男の後をついて行き失踪。ティモテとの肉体関係に溺れるようになり…。「 18禁 」のせいか、観た人が少なく、既存のレビューでは物足りなかったので自分で書く。昨日Netflixで視聴。小汚い男を前面に出したジャケット写真に、これまで観る気が起きなかった。「 外したらどうしよう 」と思いつつも思い切って視聴した。大まかなあらすじは上記の通り。娘を連れ去る、ティモテという乞食男は、元の顔は悪くないと思う。しかし黒くて汚い歯と、汚れた指と爪が受け付けない。こんな不潔な状態の男と接触したらバイキンが感染しそう。なのに名前が昔あったシャンプーと同じ名前の「ティモテ」なのもキツい。登場人物が上記と、連れ去られた娘だけだったら、とっくに視聴をやめていただろう。しかしジョゼフィーヌの婚約者であるポールがスッキリした顔立ちの、清潔感あるイケメンだったから最後まで見る気が起きた。ティモテ以外の男は皆清潔で、それなりに地位のある人ばかりだったからどうにか視聴に耐えられた。フランス警察?のラングロワも清潔感があって良かった。ジョセフィーヌが何を考えているのか分からない。1865年の南フランスが舞台だから、日本だと江戸時代末期にあたる。女性が自由に生きられなかった時代にあって、この爽やかなイケメンが婚約者とは、かなり「当たり」だと思う。この婚約者の何が不満なんだろう・・金銭感覚や性格は特に問題無さそうだし。相当ジョセフィーヌに気があるようだ。何で不潔なティモテに自らついて行ったんだろう。後にジョセフィーヌが警察に保護され、ティモテが逮捕された際の裁判で、「呪文をかけられて操られていたので逃げることが出来ず、彼の思うままに犯された」と証言したが、そうなのか?そう思いたいしそれが当然の流れだと思うが、そのように見えなかった。ティモテから逃げたかと思ったら、またすぐに戻ってきたりして、自分から「誘拐・レイプ」される方向へ持って行ったように見える。私にはこの行動原理が理解出来ない。 その後、ジョセフィーヌはポールと結婚、父親の死をきっかけにパリに移り住むことになる。やっと「正当」な道を歩むことに決めたか(視聴者の私にとってはハッピーエンド)。しかしティモテの子供を出産。ジョセフィーヌは引越前に、懲役12年の実刑判決を下されたティモテに会いに行き、子供を見せる。ポールは自分の子供だと思っているのか、それとも乞食との間の子供だと分かっていて一緒に育てることにしたのか・・「 恋の掟 」1989年公開のイギリス映画。コリン・ファースがプレイボーイのバルモン子爵役で出演。「 アマデウス 」で有名なミロス・フォアマン監督の作品。私が今年の初めに「 アマデウス 」を視聴していた頃はまだ生きていたのに、春先に亡くなられたらしい。残念だ。1988年にアメリカで公開された「 危険な関係 」のイギリスバージョン。制作されたのは「 危険な関係 」と同時期だったが、バッティングを避けるため、「 恋の掟 」は公開を1年遅らせたらしい。しかし、普通に同時期公開でよかったと思う。タイトルも「 危険な関係 」にするべきだった。そうすれば、観客は2つの映画を見比べてみようと思い、もっと多くの人に見てもらえた。バッティングを避けるためにタイトルを変えたことで、最近迄この映画の存在を知らなかった。「 危険な関係 」で検索しても出てこないから。タイトルで大損したと思われる。こういう映画多いな。以下に映画のリンクを貼っておきます。恋の掟その1、その2、その3、その4、その5、その6、その7、その8、その9、その10この「 恋の掟 」の存在に気が付いたのは、最近観た、スカーレット・ヨハンソン主演の「 真珠の耳飾りの少女 」に画家のフェルメール役で出演していたコリン・ファースがカッコいいと思ったから。20代の若手だった頃の映画を調べているうちに見つけた。しかも「 恋の掟 」で、15歳のセシルの婚約者・ジェルクール将軍を演じているのが、「 アマデウス 」でオーストリア皇帝・ヨーゼフ2世を演じていた、ジェフリー・ジョーンズであることが分かり、まさかの「1度で2度美味しい」映画だった。正直、「 アマデウス 」の製作から数年経過しているので、ジェフリー・ジョーンズの体格が良くなってしまっているが、それでも、まだまだイケる。セシルは「年寄りの醜男」と表現していたが、私に言わせれば「どこが醜男だ!」と思う。私の中ではこの婚約者は大当たりだ。では、同じ原作・時代・国を舞台にした「危険な関係」とどちらが良かったか?というと・・世間一般では「 危険な関係 」の方が評価が高くヒットしたらしいけど、私は女性なので「 恋の掟 」に軍配。どういうことかとうと、女性は「 危険な関係 」の方が綺麗な人が多くゴージャス感が出ていたが、女性陣が皆冷たい。ジョン・マルコヴィッチがバルモン子爵を演じているからか、女性にモテているように見えなかった。ミシェル・ファイファー演じるトゥールベル夫人から「しつこい」と言われるわ、ユマ・サーマン演じるセシルからは「本気」で拒絶されるわ。コリン・ファースが演じる「 恋の掟 」のバルモン子爵の方がモテているし、役も合っている。ダンスニーはどちらの映画がいいか?ダンスニー自体に興味がないが、キアヌ・リーブスが演じている「 危険な関係 」の方がまだいいかな?メルトゥイユ侯爵夫人はどっちがいいか・・グレン・クローズという大女優が演じている「 危険な関係 」と、アネット・ベニングが演じている「 恋の掟 」では。若さでは後者の方がバルモン子爵とバランスが取れているが、知的な怖さは前者が勝っていたか。まあ、何にしても、私は女性なので、前から話している通り、同性が美しくても大して気にもとめないので、ジェフリー・ジョンズも出演した時点で、私の中では「 恋の掟 」が勝った。「 最強のふたり 」 世界的に大ヒットした、2011年公開・フランスの現代映画。簡単なあらすじ・・頸髄損傷で首から下が不自由な富豪と、その介護人となった貧困層の移民(黒人)の若者との交流を、ときにコミカルに描いた映画。実話をベースにしている。映画の中で使われる曲で、Earth, Wind & Fire の September と Boogie Wonderland が映画をよりスタイリッシュにしている。富豪の誕生日のシーンの、クラシック(オーケストラ)の曲と、ダンスミュージック(Earth, Wind & Fire の Boogie Wonderland )の組み合わせが絶妙だ。どこの国の人もこのシーンを見たらきっとノリノリでダンスをしたくなるだろう。その他、オペラのシーンでも、「おお!素晴らしい」となるところを、正直な黒人のドリスは「木がしゃべってる」「4時間もドイツ語で?」とバカ受け。ドリスが勢いで描いた絵を、有名な抽象画家が描いたと思われたのか、高値で売れたのに笑った。富豪のヒゲをヒトラー風にしたりと、細部に笑えるシーンがちりばめられている。まあ、富豪の邸宅に飾られている貴重な17世紀の先祖の肖像画にペンキを飛ばす、古いものの価値を分かっていないドリスに「うわっ」となるところもあるが・・フランス映画に期待する、風景の美しさや、お洒落・ゴージャス感も適度にあり、誰が見ても満足する仕上がりになっている。オススメ!
2018.07.05
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主な出演者は以下の通り↓数学者アラン・チューリング・・・ベネディクト・カンバーバッチ。今勢いに乗っている、イギリスの若手人気俳優だ。ジョーン・クラーク・・キーラ・ナイトレイネットフリックス(netflix)という有料動画サイトを契約してから、名作からB級扱いまでえらい沢山の映画を見ている。ツタヤディスカスでレンタルする時は、本当にずっと見たいと思っていたものを借りるからブログに感想を書こうと思うけど、ネットフリックスでは低料金で全て見放題なので、ナチスドイツから恐怖の館、エアポート〇〇まで、特にジャンルを問わずあらすじを見て気になったものを片っ端から見ている状態。だからブログに書く程ではないと思っていた。しかしこの「 イミテーション・ゲーム 」は書かずにはいられなかった。だから書く。ちなみに・・数ある有料動画サイトでも、ネットフリックスはオススメ。特にパソコンで動画を見る人には。パソコンにアプリをダウンロードすれば、気になる映画をダウンロード出来るので、容量を節約できる。(アプリをダウンロードする条件を要参照。取り敢えずwindows10なら問題ない)ダウンロードはスマホでしか出来ないサイトがほとんどなので貴重だ。で、そんなに画質に拘りが無く、1つの媒体でしか動画を見ないのであれば一番低料金のプラン(ベーシックプラン月額:税込702円)がオススメ。スマホとパソコンなど、2つ以上の媒体で観たい人や、高画質の画面で見たい人はこれより高いプランになる。私は通勤途中や昼休み、外出先でネットを見ることはあっても、映画などの動画を見ることは無い。だから家のノートパソコンで鑑賞出来れば十分だ。画質もはっきり言ってノートパソコン程度であれば、ベーシックプランで十分だ。気を付けないといけないのは、ベーシックプランを選択していても、契約後、まず最初に画面右上のプルダウン一覧にある「アカウント情報」より、マイプロフィールの再生設定を「低」に変えないと、自動画質設定されるので容量を食ってしまうから要注意!この設定さえ最初に行えば、通常2時間物の映画で2.5~3GB消費する所を、2時間越えでせいぜい650MB前後の容量消費で済む。更に容量節約するには、この後、PCにネットフリックスのアプリをDLし、アプリにログイン後の画面右上「・・・」より設定を選択、ダウンロードする時の画質を「スタンダード」にする。気になる映画やドラマをまず最初に少ない容量でダウンロードさえすれば、その後ダウンロード済一覧より同じ映画を何度鑑賞しても容量は食わないので、インターネットのプランに容量制限がある人(7GBとか5GBなど)には便利だ。それにしても、心なしかネットフリックスは第二次世界大戦の時代が舞台の映画が多い気がする。勿論B級と呼ばれるものも沢山あるが、考えさせられる人間ドラマが多いというか。有料動画の契約をしていなかったら出会わなかったものばかり。映画のレビューに戻る。舞台は第二次世界大戦中のロンドン。ナチスドイツがヨーロッパで猛威を振るっていた時代。イギリスにも毎日ナチスによる空襲が続き、人々の日常を脅かしていた。そんな時代に、ナチスドイツが使用していたエニグマ暗号を解読し、戦争を2年早く終わらせ多大な命を救った、イギリスの数学者アラン・チューリングの半生を追った映画。この人は現代のパソコンの産みの親でもあるそうだ。私たちがパソコンを使って便利な生活やビジネスをすることが出来るのはこの人のお陰。映画は、第二次大戦中の1939年、戦後の1951年、いじめられっ子だった学生時代の1928年の3つの時代を行き来する。好きな世界観じゃないはずなんだけど、気持ち的には☆5にしたい。でも☆4.9で抑えとくか。他の国ではこういう映画は作れない。アメリカ人にも、フランス人にも、勿論日本人にも。アラン・チューリングのような人物はイギリスにしか生まれないだろう。イギリスは凄い作品を作るし、すごい人物を産む国だ。観賞している間、常に頭を柔軟体操しているというか、頭をこねくり回している感じだった。勿論イギリスもほとんどの人は感情で動く人達だと思うが、ほんの一握りの人間がちょっと他の国にはいない、優秀な人材が昔からいる気がする。通常、人々から偉大な人物であると思われる人は、「神様」のような血の通った人間ばかりだが、「ナチスの暗号解読」のような仕事は、一般的にもてはやされるタイプの「ヒーロー・ヒロイン」には出来ない仕事だ。肝心なところで人道的であっては務まらないからだ。暗号解読が出来たとなると、人情としては、「まずは救える命を救おう」となるが、それではだめなのだ。暗号解読のため、共に協力してきた仲間の家族が、ナチスの潜水艦が包囲している船に乗っていると聞かされても助けてはいけないのだ。何故か?せっかく暗号が解けたことで、今教えてあげれば多くの危険が回避できるのに・・教えたことで、多くの危機を回避したとしたら、ナチスはどう思うか?暗号を解読されたと気付き、次の作戦に出るだろう。莫大な費用をかけて2年間費やしてやっと暗号を解読したのに全てが無駄になる。ナチスに「暗号を解読した」と気付かれないようにしなくてはいけないのだ。それはどういうことか?ナチスに気が付かれないよう、連合軍側も、一部の人が「分かっていて」ある程度の多大な犠牲を見過ごさなければいけないということだ。ある程度の大きな犠牲を払いながら「別の理由」に見せかけてこっそり勝ちを積み上げ、ジワジワとナチスを倒さなければならない。「目立つ功績」を見せてしまったら勝てないのだ。一筋縄では行かない仕事だ。些細なことでは「仲間との協調」が不可欠でも、大事な所はロボットにならないといけない。この仕事をすることは、ある程度の「人間関係の破壊」の犠牲を払わなければいけない。目に見えて意味のある仕事に見えてはいけないのだ。この時代、現地で戦っている兵隊から見ると、彼らは莫大な金ばかり使って何をしているのか分からない、成果が見えない連中に映ったことだろう。今、目の前にいる数千人を救うよりも、その先の数万人を救うことが大事なのだ。映画は暗号解読だけにとどまらず、内部にいる「ソ連のスパイ」や主人公の同性愛の話も絡んできて盛りだくさんだ。こんな高度な映画イギリスにしか作れないだろう。エニグマ解読は、アラン・チューリングと、キーラ・ナイトレイ演じるジョーン・クラークがいないと達成しえなかった。自閉症ゆえの言動で、人を不愉快にしてしまう彼だけでは優秀な仲間の協力が得られなかった。解読には、ある程度の仲間の協力が不可欠だ。ジョーンがアランの良さを理解し、彼が仲間と協力するための橋渡しになった。アランの欠点を補う存在であったからこそ成し得た。ここまで人情切り捨てと秘密が要求される仕事をしていると、「私の存在価値は一体何なのだ?友人も愛する人もなく、世の中で認められることもない」と思うだろう。晩年の(と言ってもたったの40歳前後)アランも例外ではなかった。しかしジョーンはアランが同性愛者であることに気付いており、婚約を破棄されながらも苦しみを理解し、彼に己の素晴らしい存在価値を認識させるのだ。世の中こういう人が沢山いればもっと平和で幸せになれるのだが。しかしほんの50年位前までは同性愛が有罪だったとは。確かに同性愛は想像すると気持ち悪いが。一般的な「普通の」感覚がそうさせたのだろうが、かなりどうでもいい罪だと思う。世界を救うのに、同性愛者かどうかは、さほど重要な事ではないから。主演したベネディクト・カンバーバッチは「自閉症」の特徴をしっかり把握した演技だった。すごい調べて研究したんだろうな。
2018.05.16
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前回、☆5を付けた映画「アマデウス」について書いたが、3月頭迄に観た映画のランキングに今回借りた映画を加えてしまうと収拾が付かなくなるので、前回のランキングとは切り離すことにする。ただ、☆5で私の中で断トツトップの「アマデウス」を基準に個人評価を付けることにする。3月中旬~今日迄に観た映画は以下の通り。前回は18世紀ヨーロッパが舞台の作品が多かったけど、今回は三銃士の絡みの映画ばかり。まさに三銃士まみれ。以下の映画で、三銃士と全く関係無い作品は「さよなら子供たち」「シルビアのいる街で」「赤の銃士 狙われた王位とルイ14世の陰謀」だけ。「赤の銃士~」は三銃士物じゃないの?と思われそうだが、全く別物です。逆に「ヤング・ブラッド」は三銃士なの?と疑問に思うでしょうが、三銃士物です。何でこのタイトルなのか?って感じだけど。まあレビューは後で書きます。第1陣《作品名》さよなら子供たちソフィー・マルソーの 三銃士シルビアのいる街で赤の銃士 狙われた王位とルイ14世の陰謀第2陣《作品名》ヤング・ブラッドレディ・ダルタニアン/新・三銃士三銃士 妖婦ミレディの陰謀三銃士(1948)三銃士 宿命の対決ランキング↓「 三銃士 妖婦ミレディの陰謀 」=「 三銃士 宿命の対決 」=「 シルビアのいる街で 」>「 さよなら子供たち 」=「 ヤング・ブラッド 」=「 レディ・ダルタニアン/新・三銃士 」=「 三銃士(1948) 」>>>>>>>>>>>>>>>>>「 ソフィー・マルソーの 三銃士 」>「 赤の銃士 狙われた王位とルイ14世の陰謀 」☆4:三銃士 妖婦ミレディの陰謀、三銃士 宿命の対決、シルビアのいる街で、さよなら子供たち、ヤング・ブラッド、レディ・ダルタニアン/新・三銃士、三銃士(1948)☆3.2:ソフィー・マルソーの 三銃士☆3:赤の銃士 狙われた王位とルイ14世の陰謀今回、☆5は無かったけど、☆4は私の中の満足の基準を満たしていたもの。私の評価=一般的な評価では無いのでご注意を。評価の理由は後で感想の所で書きます。しかし今日だけで3本も三銃士を観たので、ビジュアルの記憶が早くも薄まっている。どうせまた全視聴するけど、記憶が薄れたものは登場人物の顔を思い出すために部分的に見直さなければ・・上記に記載の作品以外で、現在観ることが可能な三銃士映画(含ドラマ・除アニメ)は他に何があるかというと、「 三銃士 四銃士 1973 」「 仮面の男 1998 」「三銃士 1993 」「 三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 」「 マスケティアーズ 」。1973年~1974年頃に制作されたイギリス映画「三銃士」と「四銃士」は、私の頭の中のイメージにある三銃士そのもの。ダルタニアン、アラミス、バッキンガム公爵、リシュリューは見た目がカッコ良かった。「仮面の男」は視聴したばかりで、つい最近レビューを書いたばかり。レオナルド・ディカプリオがルイ14世役で出演。全体的に日本人受けも抜群の仕上がり。ディズニー制作の「三銃士 1993」はかなり昔にレンタルで借りて見たきり。キーファー・サザーランド演じるアトスがカッコ良く、すごく楽しかった記憶が。記憶が薄れてしまっているので、そのうちまた借りてみようかな。「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」は何年か前にYOUTUBEの有料動画で見た。ルイ13世が若造のバカ殿だったけどビジュアルが好みだったかな。これもかなり記憶が薄くなっているので、そのうちまた見たい。「マスケティアーズ」はイギリス制作の連続ドラマで、現在シーズン4までやっているようだけど未視聴。今まで見てきた三銃士とビジュアル的に異なるように見受けられるので、今の所見る予定は無い。ついでに・・三銃士物では無いけど、同時代が舞台になっている作品は、「モリエール 恋こそ喜劇」「クロムウェル 1970 」「シラノ・ド・ベルジュラック」。未視聴なので書かないけど、他にも諸々ある。「モリエール~」は視聴したばかりで、こないだレビューも書いた。「シラノ~」はかなり昔にレンタルで借りて見たきり。記憶がかなり薄れてしまったので、これもまたそのうち見てみたい。早速レビュー。まずは☆4(沢山あるけど)から!・「 三銃士 妖婦ミレディの陰謀 」この映画の特徴・・1:数少ないフランス制作の三銃士ドラマ。勿論フランス語。ネット検索で調べたら、4時間分の内容を、DVD化するにあたり、2時間程度に圧縮したらしい。2:三銃士の物語に味付を加えて、エマニュエル・ベアール演じるミレディが悪魔と契約をした妖術使いという設定になっていて、ちょっとハリウッドのSFっぽい。子供の視聴者にも分かりやすく楽しめるドラマになっている。「 三銃士 宿命の対決 」とほぼどっこいどっこいの1位評価だけど、一般的には評価は割れると思われる。色々端折って2時間程度にまとめた作品なので、それを「説明不足」と感じる人や、原作と異なる演出を嫌う人が観ると、「共感出来なくて、許せない!」「クソ映画で、爆睡した」と☆1~2を付けそうだ。しかし私の評価基準は違う。メイン・サブを含めて男女問わずキャストに「華」があるか?誰が見ても分かりやすいストーリーになっているか?衣装や調度品、色合いなどに見所があるか?が高得点になる。この映画で言うと、上記3点を全て満たしていた。服装は17世紀当時に沿ってはいるものの、レースをあしらったものではなく、最近の三銃士みたいな、若者が見ても馴染みやすい系統(マスケティアーズとか、三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船みたいな)。他の三銃士物だと、アメリカ制作なら全て英語だけど、このドラマでは、フランスのシーンは勿論フランス語、バッキンガム公爵のイギリスのシーンではきちんと英語が使われている。主人公のダルタニアンはかなりエキゾチックなビジュアルで好みじゃないけど、他の登場人物に華があれば問題無し。ダルタニアンは風変わりなビジュアルだけど、明るく元気いっぱいな若者???でハマリ役なのでこれはこれで悪くない。他のメンバーのビジュアルは・・アトス・・〇2枚目設定ではないだろうが、顔は悪くない。アラミス・・〇2枚目系で若い感じ。ポルトス・・〇2枚目ではない。太って頭髪は薄いが、ポルトスのイメージに合っている。顔も悪くないと私は思う。リシュリュー枢機卿・・〇私は良く知らないが、チェッキー・カリョという有名な俳優が演じているらしい。若くは無いが、顔はいいと思う。ミレディ、コンスタンス・・〇ビジュアルバッチリ。アンヌ王妃・・〇どこかで見た事あるような・・ルイ13世・・〇2枚目ではないが、顔は悪くないと思う。アンヌ王妃とバッキンガム公爵の不倫に、病的な嫉妬を感じている。バッキンガム公爵・・〇若い2枚目。ジュサック・・〇枢機卿の護衛隊隊長。ロシュフォールは出てこない。話としては、1973年制作の「三銃士」と「四銃士」のストーリーを合体させ、そこに妖術設定を加えた感じ。首飾り~ミレディ処刑までが2時間程度にまとめられている。制作者は恐らく1973年版の上記作品が好きと思われる。物語全体に敬意を感じる。・「 三銃士 宿命の対決 」この映画の特徴・・1:初めて見た、ロシア制作の三銃士!勿論ロシア語。私は、「 三銃士 妖婦ミレディの陰謀 」とほぼどっこいどっこいの2位評価だけど、一般的には評価は割れると思われる。話としては、1973年制作の「三銃士」と「四銃士」のストーリーを合体させた、オーソドックスな作品。首飾り(このドラマでは胸飾り)~ミレディ処刑までが2時間程度にまとめられている。「 三銃士 妖婦ミレディの陰謀 」と同様、明るく楽しい作品に仕上がっている。2013年制作と、今まで見た三銃士の中で一番新しい作品と思われるが、衣装は昔ながらのレースの襟をあしらったクラシカルなタイプ。でもそこがいい!制作者は恐らく1973年版の上記作品が好きと思われる。物語全体に敬意を感じる。ただ、本来10話程度のテレビドラマを2時間程度にまとめたので、「端折っている」感じはある。それを嫌う人が観ると、「共感出来なくて、許せない!」「クソ映画で、爆睡した」と☆1~2を付けそうだ。しかし私の評価基準は違う。メイン・サブを含めて男女問わずキャストに「華」があるか?誰が見ても分かりやすいストーリーになっているか?衣装や調度品、色合いなどに見所があるか?が高得点になる。この映画は全て満たしていた。近年流行ってる?のか、主人公のダルタニアンはややエキゾチックなビジュアル。見る人によっては「濃い顔でハンサム」と思うのかもしれないが、私の好みではない。しかし明るく元気いっぱいな若者でハマリ役。他のメンバーのビジュアルは・・アトス・・〇2枚目じゃないか?アラミス・・〇若い2枚目。戦う様子も気取った感じが良く表現されている。ポルトス・・〇太っているが、ポルトスのイメージに合っている。顔も私は悪くないと思う。リシュリュー・・△特徴の無い顔。でも肖像画に似ている。ロシュフォール・・△眼帯はかけていない。頬に傷がある。ミレディ、コンスタンス・・〇ビジュアルばっちり。アンヌ王妃・・△エキゾチックな雰囲気が漂っている。ルイ13世・・◎今回一番「ツボ」だった。ナヨっとしてるけど好みの顔。ブロンドの長い髪に少し「縦ロール」が入った髪型。若くは無いが、「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」のルイ13世を40代位の年齢にした感じ。アンヌ王妃とバッキンガム公爵の不倫に、病的な嫉妬を感じている。バッキンガム公爵・・△若くもないし、特徴の無い顔。でも最期のシーンはさすがに泣ける。ウィンター卿・・〇バッキンガム公爵のビジュアルが残念だった代わりに、側近?のこの人は若い2枚目。・「 シルビアのいる街で 」初めて見る感覚の映画。この映画を観ていると、ストラスブールを観光している気分になる。実際に行ってみたくなる。ストラスブールは、ドイツとの国境に近いフランスの都市。夏のストラスブールの乾いたそよ風を、軽く揺れる髪の質感や木々のさざめき、水の音や虫の鳴き声、学生?がカフェで演奏するバイオリンの音色からも感じられる。画面に映る一人ひとりがそれぞれの事情を抱えた主人公。町行く人々は様々で、どこで何をしようが誰も気にとめない。日本人も気軽に一人旅が出来そうだ。ただ、日本人観光客は少なそうだから、言葉が分からないと道に迷った時に困りそうだ。皆、怪しげな黒人の物売りをサラリとかわしていたけど、日本人の私は同じ事を出来るだろうか?この主人公の男の人みたいにクラブで気軽に飲んだり、異性に話しかけたり出来るだろうか?うーん。難しそうだ。そこは西洋で生まれ育った人と日本人との違いか。それにしてもカフェで話す人達を見ていると、皆友達が沢山いていいなー。(←何言ってんだ?)人生を謳歌してそうだ。皆普段は何してるんだろう。それぞれの人生・生活が気になる映画だ。主人公の男性は、カフェで気になる綺麗な女性を見つけてはその動作や表情をじっと観察してスケッチしたり、探していた本命を見つけて跡をつけたりするけど、人によってはされたら気味が悪い行動も、ナチュラルで爽やかなイケメンがさり気なくやっているので爽やかに鑑賞出来る。尾行近すぎ!と思う所があった(その距離だと、ショーウィンドウのガラスに映った時にバレそう)が、やっぱり尾行に気付かれていた。尾行されるのが嫌であれば、「尾行に気付いて警戒しています」感をアピールするために、ちょくちょく振り返ればこの主人公であれば尾行をやめてくれそうだけどね。2007年制作の映画か。初公開が2007年だから、実際に撮影されたのは2006年夏か。あの会社に就職する直前のプラプラしていた頃だ。職務経歴もまだキレイで、28歳~29歳と若かった。この映画の主人公よりも3つ年下だ。スマホが普及する前であり、ポイントサイトにもハマっていた。この頃ブログを始め、散歩をしながら気に入った風景の写真を撮っていた。町を行き交う人達は今とほとんど変わりがないけど、もう10年以上経過しているのか。・「 さよなら子供たち 」ジュリアン・カンタン・・主人公。カトリックの学校に通う、裕福な家庭の少年。パリは空襲が激しくなってきたので、地方に学校を移し、親と離れて寄宿生活を送っている。ジャン・ボネ・・寄宿学校に転入してくる。ユダヤ人であることを隠している。1987年制作のフランス映画。第二次世界大戦中の、ドイツ占領下のフランスが舞台。確か90年代、高校生か大学生位の時にビデオレンタルして観た記憶が・・中学生~高校生の頃、「西洋の美少年」が出て来るものが好きで、「美少年」だかのタイトルが付いた本を購入したことがあった。そこに取り上げられていた映画の一つだ。主人公のジュリアンが気になってレンタルしたが、さっぱり気に入った記憶が無い。多分私に合わなかったと思われる。理由は、日本の子供とかけ離れた価値観が理解出来なかったから。昔は多くのアメリカ映画が嫌いだった。何故ゴールデンタイムに放送される作品のほとんどはアメリカ映画なのかと不満だった。アメリカ映画をいくらテレビで宣伝しても興味が湧かなかったのは、映画のタイトルをほとんど原題で表記していたから。何の映画なのか分かりにくく興味が湧かなかった。例えば、「トゥルーライズ」なんて原題の映画があってもいつの時代のどんな話なのか想像出来ない。邦題に変えた方がいい。原題と違いすぎると、外国人と映画の話をする時に困るというのであれば、邦題をメインに記載し、その下に副題として原題を掲載すればいい。そして、今ではほとんど見られないけど、90年代前半位までの現代を舞台にしたアメリカ映画というと、爆発シーンばかり。バイオレンス映画に興味が無い。アメリカはヨーロッパのような歴史も無いし。青春映画も高校が舞台のものばかり(中学校が出て来る映画はほとんど無いよね)。私が高校生の頃ですら、高校生に興味が無かったというのもあるが、ビバリーヒルズ高校白書や他のアメリカの高校が出て来る映画を見ても、日本と違いすぎて馴染めなかった。昔は欧米に比べて日本は性に対してかなり保守的だったので、アメリカ映画を観る度、「こんな裸同然の服装をして!」とか「大人しくしていれば優等生なのに、どうして悪い奴と付き合うのか?」と思うことが多かった。アメリカ映画に出て来る食べ物のシーンが美しくなかった影響か、未だに輸入食品は食べられない。もっとフランス映画が見たいと思い、毎日新聞のテレビ欄でフランス映画が無いかをチェックしていた。しかしやっと見つけたフランス映画にがっかりさせられることがほとんどだった。その理由は、「ソフィーマルソーの三銃士」のレビューにも書いたので確認してほしい。他に理由としては、90年代迄のフランス映画は、アメリカ映画以上にヌードシーンが多かった。アメリカ映画が保守的に見えてしまう位。「ベルサイユのばら」が私のイメージしているフランスだったが、真逆のものばかり映し出される。映画に出て来る子供も性的にませていて、日本人の私には理解が出来なかった。この「さよなら子供たち」も昔観た時に期待外れだった理由だと思われる。しかし2018年の今見ると、全く印象が異なる。この30年の間に、日本は性に対して随分オープンになった。元々少年・青年漫画や成人映画で性的なものは多くあったけど、現実の日本人は保守的だった。学生のスカートも長かったし、髪を茶髪に染めると「不良!」という風潮があった。しかしコギャルが流行った時代辺りから、女性の服装の露出度が上がった。同時に、アメリカを始めとした欧米が性的なもの、暴力的なものに対して規制が強くなった。現在ではむしろ日本の方が規制が緩い。だからだろうか?欧米の映画を観て「露出が多い云々・・」と思わなくなった。この「さよなら子供たち」を見ても全く違和感なく入っていける。第二次世界大戦中の、食料不足による栄養の偏り、物資不足による暖房の節約、日本でいえば「銭湯」のようなところに行って体を洗う(バスタブかシャワーの完全個室だけど)、空襲警報で防空壕に教科書を持ち込んでの授業など、ドイツ占領下の当時のフランスの様子が分かるようになっている。ルイ・マル監督の実話を基にした反戦映画らしい。この映画でも最後にユダヤ人の友達がドイツ軍に連行されるシーンがある。一人逃げた若い先生がいたけど、ユダヤ人だったのかな?ユダヤ人という感じは全くしなかったが。映画の終わりに、生徒を外に集合させ、他にユダヤ人が残っていないか探すシーンがある。ゲシュタポの将校が生徒の顔を一人一人確認しながらユダヤ人を探すシーンも、昔観て記憶していたものと若干違った。ユダヤ人をかくまい、貧しい人を思う心を教える学校。フランスは昔から平等な考え方が徹底してたんだな。・「 ヤング・ブラッド 」三銃士映画。この邦題で興行的に大損していると思う。何故この邦題?原題は三銃士になっているのに。この邦題では三銃士映画とは思わないから、多くの人に見てもらえないかもしれない。三銃士の好きな人が「三銃士」でネット検索しても引っかからないかも。三銃士をメインタイトルにして、「ヤング・ブラッド」は副題に留めておいた方がいい。1625年、ルイ13世統治下のフランス・パリが舞台。ダルタニアンが子供の頃、税金を取り立てに来た男共に両親を殺されたことによる復讐の物語。原作とは違うと思われる設定。しかし「復讐」と言っても、全体的には明るく派手なアクション映画。特徴としては、アンヌ王妃を始め、この映画に登場する女性たちは皆強い。そして子供や動物が大切にされている映画。三銃士映画は、作品によって、ダルタニアンが若い頃のルイ13世&リシュリュー時代のものと、三銃士は現役を引退しており、子供世代が活躍する1660年代、若き国王ルイ14世&マザラン(もしくはマザランも亡くなった後)の時代の作品がある。本作品は前者だ。17世紀フランスが舞台ではあるが、どことなく雰囲気が西部劇に似ている。長髪頭に帽子をかぶり、馬に跨って銃を放つ所とか、荒れた土地にぽつんと建つ居酒屋にいるゴロツキとのシーンとか。よく考えたら三銃士と西部劇は似ている。西部劇と三銃士の違いは、銃士隊の制服やサーベルで戦う所がある位か?原作に忠実でない三銃士や、画面の暗さを嫌う人が観ると、「共感出来なくて、許せない!」「クソ映画で、爆睡した」と☆1~2を付けそうだ。逆に凝ったアクション(ワイヤーアクションや、梯子の上など、不安定な足場での戦いなど)を好む人には向いているのかもしれない。、「画面の暗さ」については、明かりが「蝋燭」や「松明」、「暖炉」しか無かった時代の室内・夜の暗さをリアルに再現したと思われる。そしてこの映画、17世紀当時のパリの街の不衛生感と貧しい民衆の様子がやたらリアル。混沌とした時代だったのだろう。三銃士は作品によって、豪華で華やかな衣装・調度品を見せる作品と、治安が悪く不潔な当時のパリをリアルに描いた作品があるが、この映画は間違いなく後者だ。しかし私の映画の評価基準は、メイン・サブを含めて男女問わずキャストに「華」があるか?誰が見ても分かりやすいストーリーになっているか?衣装や調度品、色合いなどに見所があるか、なのでそこそこ楽しめる作品ではあった。登場人物のビジュアルについて・・ダルタニアン・・〇普通に若いイケメン。アトス・・△出番が少なく、他の三銃士物に比べると影が薄い。太っている。アラミス・・△若いがイケメンではない。短期で喧嘩っ早い。意外に動物に優しい。ポルトス・・〇体格が良く太っているが、アラミスとは対照的に落ち着いた性格。リシュリュー・・〇フェブル(ロシュフォールに相当)・・〇ティム・ロスという有名俳優が演じている。血も涙もない、リシュリューよりも極悪人の設定。次第に暴走し、親玉・リシュリューの手にも負えなくなる。フランチェスカ(コンスタンスに相当)・・〇ダルタニアンとのロマンス有。名前がコンスタンスではないのは、コンスタンスにすると、ハッピーエンドに出来ないからだろうか?アンヌ王妃・・〇カトリーヌ・ドヌーヴが演じている。1625年という時代設定から考えると、少々年行っている気はするが。ルイ13世・・〇可もなく不可もなく。若くないが、まあこんな感じでしょう。プランシェ(両親を殺されたダルタニアンの育ての親)・・〇トレヴィル銃士隊長・・〇特に特徴も無いけど、こんな感じでしょう。バッキンガム公爵・・〇若くも無いが、まあこんなもんでしょう。ミレディ相当の登場は無し。・「 レディ・ダルタニアン/新・三銃士 」「ヤング・ブラッド」は西部劇のような乾いた風景だったが、こちらは雪が降り積もるピレネー山脈の激戦地のシーンからスタート。このテレビドラマ?の売りは、1973年版三銃士でダルタニアンを演じた、マイケル・ヨークが主人公・ヴァレンタインの父親(ダルタニアン)役として出演していることと、マザラン枢機卿役にジェラール・ドパルデューが出演している点。ストーリーは父親のダルタニアンが銃士隊に入るために初めてパリに来た時のエピソードを謎っている。ダルタニアンと三銃士も彼らの娘・息子と合流、親子2世代で敵に立ち向かう。時は1660年。スペインとの戦争中。ルイ14世とマザラン枢機卿の時代。「ヤング・ブラッド」よりも35年後の時代が舞台。ヴァレンタイン・・〇ダルタニアンの娘。父親同様、銃士隊入隊を希望しパリに来たが、軽くあしらわれる。ルイ14世の婚約者である、スペイン王女を無事にフランスまで連れてきた功績で、晴れて銃士隊に入隊。ダルタニアン・・〇銃士隊は引退し、田舎で娘を鍛えながらのんびり生活していた。騒動に巻き込まれて娘と共に戦う。ガストン・・〇アトスの息子。明るく喧嘩っ早い。ヴァレンタインに気があるようだ。初めてヴァレンタインに会った時は、女と気が付かず決闘の約束をする。容姿は可もなく不可もなく。銃士隊が入りびたる、プランシェの居酒屋を爆破しようとしたビロワ達を偶然見かけて喧嘩を吹っ掛ける。おかげで店の爆破は免れた。エティエンヌ・・△アラミスの息子。イケメンではない。明るいお調子者で信心深いフリしてイカサマも大好き。容姿は可もなく不可もなく。アントワーヌ・・〇ポルトスの息子。体格がいい。エティエンヌよりは冷静な性格。マザラン枢機卿・・帳簿をちょろまかして懐を潤す。スペインとの戦争が長引く程、懐が潤う状況。レディ・ボルトン(ミレディに相当)・・役回りもミレディそのまま。ナスターシャ・キンスキーという有名女優が演じている。ビロワ(ロシュフォール相当)・・△何と言ったらいいのか、神秘的というか、かなりエキゾチックな風貌。まあ、ジョニー・デップが好きな人であれば、見ようによってはイケメンと言えるのかもしれない。かつては銃士隊を目指していたが、夢破れ、現在は枢機卿の護衛隊長をしている。ダルタニアンと銃士隊を恨んでいる。次第にマザランを裏切り暴走。マリア・テレサ・・〇スペイン王女で、ルイ14世の婚約者。割と強くて賢く良心的な性格。最終的に国王のハートをゲットする。ルイ14世・・〇初登場シーンがインディアン?のコスプレだったので、エキゾチックな風貌に見えた上、バカ殿?かと思ったが、話が進むうちにエキゾチックな風貌ではなく、普通のイケメンだったことが分かった。マリー・マンシーニ・・マザランの姪で、ルイ14世の愛人。スペインとの和平の為、スペイン王女と婚約することになった国王は、相思相愛ながらも別れを告げる。叔父のマザランの部屋の引き出しから、偶然ルイ14世を失脚させる手紙(レディ・ボルトンが、バッキンガム公爵の息子の屋敷から盗んだ絵画に隠されていた手紙で、ルイ14世はアンヌ王妃と父のバッキンガム公爵の子供であると仄めかす内容になっている)を目にし、それを国王に伝えようとした時にレディ・ボルトンによって殺害される。フィーノ司令官・・〇若者が集まる銃士隊をまとめる。モーリアック・・〇銃士隊の隊長。プランシェ・・居酒屋の主人。元ダルタニアンの小間使い?バッキンガム公爵の息子・・レディ・ボルトンに殺される。女性のヴァレンタインが主人公なので、コンスタンス相当の人物は出てこない。・「 三銃士(1948) 」現在、日本で観られる三銃士物の中では、最も古い作品。首飾り(この映画では12個のダイヤ)事件まではお馴染みなので分かるが、映画の後半はそれ以降の話だった。映画のオリジナルなのか原作にもある設定なのか分からない部分もあり、他の三銃士物に比べると内容の理解が難しかった。枢機卿の護衛隊に追われて馬を走らせるシーンにグランキャニオンみたいな場所が出て来る。まるで西部劇のようだ。フランスには無い風景だ。前半のダイヤを王妃の元に返す話は分かりやすいので説明は省くとして、分かりにくい後半の話の流れを以下にまとめる↓ダルタニャンがリシュリュー一味に連れ去られたコンスタンスを連れ戻すため、一味の一人ミレディに取り入ろうとするも失敗→肩に押された泥棒の「V」を観られたことで、ミレディはダルタニャンの命を狙う→王妃によって助け出されたコンスタンスは、彼女の計らいでイギリスのバッキンガム公爵の所に身を隠す→イギリスとフランスの戦争が勃発。イギリスがスペイン・オーストリアと同盟を結んだため戦況は不利な状況。→リシュリューは和平交渉のため、ミレディをバッキンガム公爵の所に差し向ける。しかし交渉が決裂した場合は公爵の暗殺も含んでいた。→偶然立ち聞きした三銃士はダルタニャンにも知らせる。ダルタニャンの小間使いであるプランシェを公爵の元に派遣し、ミレディに警戒するよう忠告させる。→プランシェが公爵に忠告するも、ミレディの方が早く到着していた。逆にプランシェが怪しまれるが、コンスタンスがプランシェをよく知っていた事で、ミレディが投獄される。→ミレディに顔を見られたコンスタンス。ダルタニャンへの復習を誓う彼女は、彼が最も愛するコンスタンスの命を奪う作戦に出る。→病気のふりをする。医者に見せようと促すコンスタンスに、肩に押された泥棒の刻印を見せ、これを見られたら即刻絞首刑になると伝える。イギリス人に殺されるくらいなら、いっそのことナイフで命を絶ちたいと訴える。(余談だが、ミレディのいる牢屋を見張っているイギリス軍の若い兵士がイケメン。ミレディが病気で苦しんでいると思い、医者に見せるようコンスタンスに訴える)→ミレディにナイフを持ってきたコンスタンスと若い兵士、そしてバッキンガム公爵が殺される。フランスに戻ったプランシェによって、コンスタンスが公爵の所にいると知らされたダルタニャンとアトスが助けに来ていたが、一歩遅く救うことが出来ず。→貴族だったアトスのかつての領地に身を隠していたミレディを捕らえ処刑。→許可なくミレディを殺害した罪を問おうとするリシュリュー枢機卿。ところが、バッキンガム公爵暗殺の罪を問わない約束をするため、事前にミレディに渡していた署名が三銃士の手に渡っていた。逆に自身の立場が危なくなったリシュリューは態度を軟化し、三銃士は罪に問われず。登場人物紹介↓ダルタニャン・・〇ジーン・ケリーという、有名な俳優が「初々しいダルタニャン」演じている。名前は聞いたことある。ダンサーでもあるらしい。派手な剣術アクションをスタント無しでやっている。父からもらった、ヨタヨタした黄色い馬が可愛い(皆に笑われるけど)。宿の娘で、王妃の侍女でもあるコンスタンスに惚れる。彼女が枢機卿一味に連れ去られたことで、居場所の分からない彼女を救うためミレディに取り入る。しかし、ダルタニャンが一時ミレディに本気で惚れているように思えるシーンがあった。たまたまダルタニャンが彼女が惚れているワーデス伯爵に化けていた事がバレたために逆上されて目を覚ましたが。実際の所どうだったのだろう。もし「ダルタニャン愛してるわ」とでも言おうものなら、「コンスタンス、裏切ってごめんなさい」と言いかねない雰囲気だった。ラナ・ターナーは当時大女優だったらしいから、彼女を持ち上げるシーンが必要だったのかもしれない。アトス・・〇2枚目俳優。酒飲み。ミレディの元夫。ミレディをまだ愛していつつも自ら処刑人に引き渡す。ポルトス・・〇2枚目俳優。後半は出番が少なかった。アラミス・・△彼だけイケメン系ではない。しかし逆に言えば、ポルトスが他のイケメンと容姿が被りがちだったのに引き換え、他のメンバーと見分けが付きやすい点は良かったか。リシュリュー枢機卿・・〇1973年版と並び、若くは無いが、二枚目で長身の俳優が演じている。多分有名な人。国王を追い落とそうと目論む。ミレディー(ウィンター伯爵夫人)△ラナ・ターナーという有名女優が演じている。クレジットもダルタニャンを抑えてトップ。演技がどうというよりも、メイクや髪型・服装に17世紀らしさが感じられない。ワーデス伯爵に惚れているという設定だが、これは原作にもあるのだろうか?映画の後半、枢機卿がダルタニャンの腕を見込んで護衛隊に引き入れるため、ミレディはダルタニャンと親しくなる。女性はミレディも含めて他のどの三銃士物よりもか弱く感じる。コンスタンス・・△綺麗な女優なので、本来は「〇」にすべきだろうが、風と共に去りぬのような雰囲気で、ミレディーと同じく17世紀らしさが感じられない。彼女が王妃に無事ダイヤを渡したため、王妃失脚というリシュリューの目論見は失敗、彼女はどこかに連れ去られてしまう。その後、王妃によって助け出されるが、自宅にいると危険なのでバッキンガム公爵のいるイギリスに身を隠すことになる。しかしミレディに居場所がバレて殺される。優しい性格。バッキンガム公爵・・△フランス王妃を「お前」呼びとは。他の三銃士物では見られない横柄さが垣間見える。有名な2枚目俳優で長身だが中年。王妃が若いので、その年齢差故のものか。制作された時代(1948年)の男女間の地位の差も背景にありそうだ(英語は「お前」も「あなた」も同じ「YOU」だから、単に翻訳者の価値観の問題か?)。ルイ13世・・×アチャ~って感じ。枢機卿にしてやられている。威厳が全く感じられない。今まで見たどの三銃士映画のルイ13世よりも気が弱くて情けない。何も言い返せないから、踏ん反り返った枢機卿にバカにされている。容姿も印象が薄く、枢機卿にボロ負け。アンヌ王妃(アメリカ映画なので「アン」と呼ばれていた)・・△美人。国王よりはしっかりしているが、それでも立場は弱い。キティ・・×ミレディの屋敷の小間使い。ダルタニャンはコンスタンスの居所を突き止めるため、彼女とも親しくなる。しかし当時の女性観なのか、ダルタニャンに好かれるため、彼の言う通りミレディに嘘を付くが、バレたら私はどうなるの?という不安と焦りから、頭が混乱してちょくちょく泣き喚いたり叫んだりしてうるさい。トレビユ・・〇銃士隊隊長。ジュサック・・〇枢機卿の護衛隊隊長。次に☆3.2の作品のレビュー!といっても1作品のみ。・「 ソフィー・マルソーの 三銃士 」多分、90年代、高校生か大学生の時にビデオレンタルで観たと思う。その時の記憶では、船の中で男装したソフィーマルソーの胸ポロリがあって自分には合わないと感じていたと思ったが、確かに胸ポロリシーンがいくつかあるも、船の中でのそんなシーンは無かった。昔観た映画は、頭に残っている記憶と実際が違うことが多い。1994年の映画だが、画質が最悪!1948年制作の三銃士よりも画質が悪い。多分演出ではなく、昔にVHSでレンタルされていたものをそのままDVDに焼き直したためと思われる。ネットで画質が改善されたバージョンも出ていると目にしたが、少なくとも私がTSUTAYAでレンタルしたものは画質が悪いままだ。ビデオテープで出ていた頃はこんな画質ではなかったはずだ。常に逆光から撮影している感じで、夜間のシーンと室内がまともに見えない。各登場人物の顔や室内の調度品が判別しにくい。昼間のシーンでようやく登場人物の顔や服装が見えるようになっても、画質が悪いので、肌の色が悪い。しかし不衛生な当時のパリの感じは、最悪な画質でも伝わった。では登場人物を見ていこう。エロイーズ・・この物語の主人公で、ダルタニアンの娘でかなりのお転婆。修道院に預けられていたが、修道院に逃げ込んだ黒人を、院長がかくまったことで修道院が襲撃され、院長が殺害された。敵を取るため父を頼ってパリに来る。父親の血を受け継いでいるのか、父親顔負けの剣の腕前。カンタン・・主人公エロイーズの一応「相手役」の男で詩人。物凄く言いたい。ベテラン俳優が脇を固めるのはいいけど、若者は無名の新人でもいいから、もう少し「一般受けする」容姿の人を起用してほしい。別に不細工とかではないけど、この俳優は小柄で、外見も「カッコいい」と思える要素を見出すのが難しかった。この映画に「ルイ14世」も登場するが、メイン人物ではないので演技が多少棒でも問題がなく、この人物こそ「イケメン」の使いどころだったのに、何故小柄で太った俳優を起用する?ダルタニアン・アトス・ポルトス・アラミスは現役の頃であれば、もしかしたら容姿も良かったかもしれないけど、どうしても年をとっているから、彼らから「視覚的」な満足は得にくい。この映画の画質が最悪で外見の良し悪しすら見えづらくて分からなかったというのもあるが。私の評価が少々低くなった原因の1つ。昔から思っていたが、フランスは「海外への売出し」に興味がないのか。というか男優の「アイドル性」に全く関心を払っていない気がする。アメリカは勿論のこと、イタリアやスペイン、日本だって集客の手段として、或は海外に輸出する際の「海外から見た、自国のイメージ」を意識し、使用する俳優はある程度「万人受け」する人を採用している。フランスは「男は中身」という考え方なのか、制作側が「わざと」万人受けしない外見の俳優を使っているような気がする。一方で女性や子供は昔から万人受けする役者を採用している。男性の好みだけ反映されて、女性の意見は置いてきぼり・・「ソフィー・マルソーは日本の女性にも人気があるから問題ない」とでも考えているのか。確かに長身でこの映画のような男装も様になる。彼女が出演すると、ストーリーが分かりやすくなると思うが、私は女性なので、いくら女優だけ「万人受けする」人を使っても、その映画に対する楽しみは激減。90年代までのフランス映画・ドラマに出て来る男優は、有名なベテランなんだろうが、万人受けとは程遠い容姿の俳優ばかりだった。(例:「ラ・ブーム」のお父さん役や「ソフィーマルソーの三銃士」の父親でありダルタニャン役の俳優etc・・多数。2000年代以降も、映画「17歳」の父親役、「サラの鍵」の夫役、「プチ二コラ」のお父さん役、「天国でまた会おう」の主人公(おっさんの方)etc・・結構いる。)「イケメン設定」の俳優でも、万人受けするタイプはほとんど出てこなかった(例:ヴァンサン・ペレーズ、ジャン=ユーグ=アングラードなど)。(※「アラン・ドロン」は「たまたま」女性にも受ける容姿だっただけ)過去の戦争が関係してるのだろうか。映画が戦争の合間の兵士を楽しませる「娯楽」であったならば、美女と万人受けには程遠い俳優とのロマンス映画がウケる流れになっても不思議ではない。戦場で戦わない女性を楽しませる必要性は無いとの考えだったのだろう。ヨーロッパの戦場から離れたアメリカやヨーロッパでも島国のイギリスでは俳優の「アイドル性」や女性客に受ける俳優を出せば儲かると考える余裕が大陸よりかはあったのかもしれない。まあ外見を問わないお国柄だからこそ、国の為に命を懸けて戦う三銃士のような王室銃士隊が生まれたのだろうが。フランスはせっかく世界中から憧れられる国なのに、対外政策で損していると思う。2000年以降、ブノワ・マジメルが出てきた辺りから良くなってきたと思うので今更だが(今ではギャスパーウリエル、最近は見ないがエルンスト・ウンハウアー、ピエール・ニネ、ラファエル・ペルソナetcイケメン俳優が多数)、90年代までのフランス制作の映画・ドラマの多くが、海外から見たフランスのイメージがマイナスになる要素てんこ盛りになっていたので書いた。その損失は数千兆円規模になるのでは?映画・ドラマの俳優は、輸出した際、その国をイメージする「顔」になるので、本当に注意を払ってほしい。話が変わるが、2000年前半以降、フランスは不当にネガティブキャンペーンの標的にされていたように思う。(実際は1991年、フランスの首相だったあの人の発言以降だと思うが。あくまでフランスの1政治家の発言なのに、どうして日本人は「全フランス人の考え」と取るのか・・)ネガキャンの1例としては、ベルばら時代のフランスではトイレが無く、部屋の隅で用を足していただの、汚物を窓から投げていただの・・こういう話は、ある程度フランスに興味がある人が本などで調べて得るべき内容だと思う。それを日本のテレビ番組が、不特定多数の視聴者に向けて情報発信した。当時のヨーロッパの衛生状況は他の国も大して変わらないだろう。何故フランスだけこんな悪目立ちするように言うのか?バカの一つ覚えのようなネガキャン情報としては、他にも「フランス人は英語を知っているのに、観光客から英語で道を聞かれても答えない。」「観光客に冷たい」などもある。観光客がその国の言葉を話すようにしろよ。たまたま観光先で期待していた親切を受けられなかっただけで、フランス人=冷たいと決めつけ、ちょっと旅先で嫌な事があっただけで、フランスそのものが嫌い=もう二度と行かないとなってネット上に悪口を振りまく人が多すぎる。何故文化・考え方が違う国で日本にいる時と同じ対応を期待するのか?日本人はバカみたいな悪い噂に流されすぎる。ネガティブキャンペーンも自分で良し悪しを判断せず、簡単に信じて批判する人が多すぎる。17~18世紀ヨーロッパは「近世」なのに「中世ヨーロッパ」勘違いしている連中が大勢いる一方で、フランスに関するネガティブ情報だけは良く知っている。学校で教える地理文化・世界史が、フランスのイメージが下がるように作られていないか?教育関係者にフランス嫌いがかなり潜んでいて、フランスを「落とす30年計画」が功を奏してしまっているのではないか?話が脱線しすぎた・・登場人物紹介の続きを行こう。ダルタニアン・・フィリップ・ノワレという有名俳優が演じている。アトス・・当初、片目男として、マザラン側に登場したので、ロシュフォール相当だと思ったがアトスだった。もう少し若かったらカッコ良かった?ポルトス・・食べることが好きなムードメーカー。若い時の顔を見てみたい。アラミス・・気取り屋で上品な役どころだった。画像が悪いから何とも言えないが、外見は多分私の好みではない。プランシェ・・ダルタニアンの小間使い?食料品店主?クラサック公爵(クロヴィス)・・密輸による利益と、国王の暗殺を目論む。エグランティーヌ・・公爵の手先。赤いドレスを着ている。修道院にいたが、司祭を誘惑した疑いで追放された過去がある。テュレンヌ将軍ルイ14世マザラン・・ネタバレになっちゃうけど、この映画では良い人だった。散々書いたけど、評価を☆3.2にした理由は、話自体は比較的分かりやすく面白く作られていたと思うし、「画質」が良ければ、良い点も目に入り(国王に対して陰謀を企てる貴族たちの衣装も、画質が良ければ綺麗だったと思われるので)、もう少し評価が上がったかもしれないから。とは言え、やはり画質の悪さが気になる。華のあるイケメン俳優がいないのもね。書き忘れたけど、オープニングとエンディングの演出はおしゃれだと思った。次に☆3の作品のレビュー!といってもこちらも1作品のみ。・「 赤の銃士 狙われた王位とルイ14世の陰謀 」17世紀が舞台のスペイン映画。邦題が紛らわしいが、三銃士映画ではないです(時代は被っている)。しかしこの邦題にして正解だと思う。原題は英語読みだと「レッドイーグル(赤い鷲)」。これだと時代背景やストーリーが日本人には想像出来ないので。スペインの人気テレビドラマの映画化らしく、ドラマを見た人でないと登場人物の人間関係が分かりにくい。私も当然ドラマは知らない。だからレビューも☆3。しかしスペイン人の好みはアメリカ人と似ているのか、「万人受け」の重要性は認識しており、「こういう俳優を採用すれば観てもらえるだろう」というのはしっかりおさえたキャスティングになっている。主人公を始め、顔や外見に華がある俳優が多数出演するので(日本ではほとんど知られていないが)、日本人にも取っつきやすいと思われる。登場人物は以下の通り↓ゴンザロ・・主人公で、赤の銃士。忍者みたいに覆面で顔を隠し、刀で悪と戦う。映画では説明が無かったので経緯は不明。普段は教師をしているらしい。息子がケガしたのは自分のせいだと思い、赤の銃士を辞める事を決意。刀を湖に沈める。しかし金髪の女によって、フランス・イギリス軍が街に向かっているとの情報と、彼女の父親が投獄されている牢に国王もいると聞かされたゴンザロは、彼女の父親と国王救出に向かう。アロンソ・・ゴンザロの息子。赤の銃士のファンだが、その正体が父であることを知らない。赤の銃士を助けようとして、敵のマスケット銃の火薬が顔にかかり失明の危機に。金髪の女・・行方不明の父が投獄されている牢獄の場所の書かれた地図を持っているため、警備隊長らに命を狙われる。助けてもらったゴンザロの腕を見込み、一緒に父を助けてくれるよう頼む。投獄されている男・・金髪の女の父親。使節としてフランス王宮を訪問した際、偶然スペイン王暗殺計画を知ってしまう。その為、捕らえられ投獄されていた。マルガリータ・・赤の銃士の妹?歌が上手く、偶然見かけたルイ14世に褒められ、会議の食事の席で歌うことに。ベネロペ・クルスの妹だとネットのどこかで見かけた。ホアンと相思相愛?ホアン・・民衆と仲の良い貴族。陰謀に対抗し、スペインを守るため、街の男から兵を募り指揮を執る。サトゥール・・主人公の小間使いでやさしいが小心者。赤の銃士の正体を知っている。フェリペ4世・・スペイン国王。スペインの枢機卿・・国王暗殺の陰謀に手を貸す。ルクレシア侯爵夫人・・息子を人質に取られ、自身が提供する、国王が食べる魚に毒を盛る。性格キツそう。警備隊長の愛人。警備隊長・・スペインの枢機卿の手下。ルクレシア夫人がフランスの銃士隊長に脅されていることを知る。彼女の息子を取り戻すために、本来は寝室で「亡くなっている」はずだった国王を隠し、国王を人質に彼女の息子を救出。ヌーニョサンティラーナ侯爵・・上記夫人の息子。人質にされ、井戸の底に拘束される。クロード・アシュロン・・フランスの銃士隊隊長。ルイ14世の命で、スペイン王暗殺の指揮を執る。アントニート・・サトゥールの幼馴染?フランスにいたらしく、「ワタシハ、アントワン。フランス人デス」と名乗るフランスかぶれ。最期はスペイン人として仲間と共に戦う。司祭もどき・・本当はパン屋。町長夫人に手を出したため、司祭に化けて逃げていた。住民に捕まってリンチを受けている所をローマ法王に助けてもらう。逃げようとしたのに、法王から一緒に会議に同行するよう言われ付き合う羽目に。何度も逃げようとするも、宿泊先で今度はサトゥールに捕まり、付き合わされる羽目に。本人は小心者で役に立たない。お色気担当????ルイ14世・・フランスの若き国王。クサヴィエ・ラフィットという、フランスの俳優が演じている。現代のストラスブールが舞台の映画「 シルヴィアのいる街で 」で主演していた、ナチュラルなイケメンだ。カツラは黒ではなく、もう少し明るい色の方が、この人の良さが生かされたと思う。ストーリーは書かなくても、登場人物紹介欄を読んでもらえれば何となく分かると思われる。一応少しだけ・・スペイン王宮で、フランス国王ルイ14世、イギリス国王ジョージ2世、ローマ法王、ポルトガル国王??を招き、国際平和会議が開かれることになった。しかし水面下でフランス・イギリス・スペインの枢機卿が手を組んで、国王暗殺を目論んでいた。(スペインの領土が狙い)陰謀によって、本来であれば住民を守ってくれるはずのスペイン兵士もどこかへ行ってしまいもぬけの殻。フランス・イギリスの軍隊がポルトガル方面からやってくる。やむなく戦い方も知らず、武器も持たない町民が国と家族を守るために立ち上がる!レビュー・・貴族・軍人以外の一般民衆は、優しいが弱いし役に立たない。お金も権力も無い町民は、子供が失明の危機にあっても励ますことしか出来ない。いざフランス・イギリス軍に対面する段になると怖気づいてしまう。これがフランスの民衆であれば、愛国心で自己を犠牲にしてでも進んで戦うだろう。ネタバレになるが、ゴンザロの息子は視力が戻って良かった。おそらく通常のドラマは明るいストーリーと思われる。映画制作にあたってシリアス(失明の危機・国の危機)な展開を盛り込んだと思われるが、最終的にはハッピーエンドで終わる。
2018.04.27
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今年の1月~3月頭までに観た映画の個人ランキングは以下の通り。前回までに☆3と☆4、そして☆4.5の評価をした映画のレビューを書いてきた。今回は☆5をつけた映画「 アマデウス 」のレビューを書く。まずはランキングのおさらい。アマデウス>>>ある公爵夫人の生涯>クロムウェル(1970年)>>>マリー・アントワネットの首飾り=仮面の男(1998年)=モリエール 恋こそ喜劇=ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路=君の名は>危険なプロット=危険な関係>ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い=宮廷画家ゴヤは見た>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>花咲ける騎士道☆5:アマデウス☆4.5:ある公爵夫人の生涯、クロムウェル(1970年)☆4:マリー・アントワネットの首飾り 、仮面の男(1998年)、モリエール 恋こそ喜劇 、ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路、君の名は、危険なプロット、危険な関係、ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い、宮廷画家ゴヤは見た☆3:花咲ける騎士道・「 アマデウス ディレクターズカット版 」やっと最高評価☆5を付けた「アマデウス」のレビュー。前回から随分と日が空いてしまった。視聴したのは、前の仕事を辞めてプラプラしていた極寒の頃の1月上旬~月末。何でこんなに間が空いてしまったか。記憶が薄れるので、本当はDVDを返却する前に映像を見ながらレビューを書きたかったが、その後も2月は主に18世紀ヨーロッパが舞台の映画を、3月~4月は三銃士関連の映画を借りて観まくっていたので書く時間が無かった。しかし先に三銃士映画のレビューを書いてしまい、それを掲載する前にどうしてもこちらを書き終える必要があった。一番評価の高い映画なのに何故こんなに書き渋っていたか・・登場人物の画像も掲載するつもりだったので、それを考えようとするとうまくまとまらず後回しになってしまった。映画自体は中学生位の時にテレビで放送されていたのを見たことがあった。当時(1991年)はモーツァルトが亡くなって200周年だったからか、モーツァルトが盛り上がっていたように思う。当時の私は「カッコいいモーツァルト」を期待していた。そういう理由で当時はそれほどこの作品は気に入っていなかった。モーツァルトを見るのが目的だったので、皇帝も記憶に無かったし、サリエリは名前しか記憶に無かった。何か別映画のモーツァルトの方が顔が良かったように思うが、その映画だかドラマだかのタイトルが思い出せない。アマデウスと同時期に西ドイツで制作された映画「くたばれアマデウス!」かと思っていたが、それも違ったようだ。私の記憶の中では、カツラのモーツァルトが遊び仲間と裸でグラヴサンを弾いている姿があったが、そんなシーンは見当たらない。私の記憶違いだろうか?私が知る限り、一番ビジュアルがイメージに合っているモーツァルトは以下のドイツ制作のドラマだ。放蕩児・モーツァルトの感じが良く出ている。↓その1その2その3上記ドラマに出て来るヨーゼフ2世は似てないけど次点かな(一番は「 アマデウス 」)。他のドラマでは、「この肖像画のヨーゼフ2世で、このキャスティング?」と思うようなオッサン俳優が演じていたりする。モーツァルトの父・レオポルドは、「 アマデウス 」と、少し前にレビューを書いた「 ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路 」がイメージに合っている。今年に入って、この映画のヨーゼフ2世が肖像画にそっくりであることをネットで知り、DVDレンタルした。借りたのはディレクターズカット版。劇場版はDVDをひっくり返さないといけないらしく、それが自分のPCで再生出来るものか不安だったのでディレクターズカット版にしたが、意味を分かっていなかった。公開当時、「このシーンは無くていいだろう」とカットされた部分が、20年の時を経て日の目を見ることになったのがディレクターズカット版だ。何がカットされていたかというと、コンスタンツェの上半身ヌードであったり、沢山の犬を飼っている金持ちの家のシーン、楽屋のシーン等だ。幸いなことに皇帝の登場シーンでカットされたものは無かった。高評価の一番の理由は、今年に入ってからヨーゼフ2世(マリー・アントワネットのお兄さんでオーストリア皇帝)が気になっているから。この映画のヨーゼフ2世の顔と外見がえらい好みなんだが・・演じているジェフリー・ジョーンズは、今年69歳になるうちの親父よりも3学年も年上だった!1984年の作品だから、プラハで撮影されたのは1983年頃か。今年41歳になる私が幼稚園児の頃じゃん。何でこんなに年が離れているのだろう。サリエリが作曲した、宮廷音楽家としてのモーツァルトを歓迎するための「歓迎のマーチ」を、皇帝自らが演奏。この映画での彼は音楽的才能は無いようだ。「後宮からの逃走」の上演場面。この皇帝と、18世紀ヨーロッパ上流階級のカツラ・衣装があってこその高評価!(この時代のカツラを「変なカツラ」とか「カツラがキモい」と言ったり、「カツラを被らない方がいい」と考えていたり、近世であるこの時代を「中世ヨーロッパ」と言っている人とは合わないので話したくない。「この時代が退屈で苦手」と思っている人も理解出来ない)逆にナポレオンの時代の衣装が地味で好きではないわけだが。上記の私の好みが全て反映された作品だったことを踏まえた上で、高評価を付けたその他の理由として、登場人物の人間模様が日本の会社のそれに似ているからだ。日本人にとって非常に入りやすい作品だ。私に限らず多くの日本人が思った事だろう。ストーリーを簡単に・・19世紀初頭(1823年)、真冬のウィーン。ある屋敷で老人(老サリエリ)が自殺未遂を起こすところで物語が始まる。冒頭から「モーツァルトの交響曲第25番」が流れ、インパクトバッチリ。ココをクリックすると、曲が聞けます。翌日、老人は「狂人」として精神病院に収容される。自殺未遂をした際、「自分がモーツァルトを殺した」と叫んでいたため、何か懺悔することがあるだろうと若い神父が老サリエリの元を訪ねる。老サリエリはモーツァルトのことを語りながら、過ぎ去った18世紀を回想する。サリエリの少年時代は音楽とは無縁だった。イタリアで家業をしていた父親は音楽には無理解。ヨーロッパを家族で音楽演奏しながら周る、モーツァルト一家を羨ましく思っていた。モーツァルト少年はサリエリにとって憧れの存在だった。時は流れ、縁あって宮廷音楽家として、ヨーゼフ2世皇帝の音楽教師も務めるようになったサリエリ。順風満帆に思われた。当時、オーストリアの宮廷オペラは、イタリア語が大活躍。音楽家もサリエリ・ローゼンベルク・ボンノを始め、イタリア人が幅を利かせていた。しかし多くのイタリア人を囲うとお金がかかる。「国民の為にドイツ語でオペラを上演したい」と考える皇帝の思いから、ドイツ人の才能あるモーツァルトが宮廷音楽家として大抜擢された。イタリア人音楽家達が警戒するのは当然だ。今まで甘い汁を吸ってきたのに立場を追われるかもしれない。余談だが、この映画に登場するイタリア出身の音楽家(サリエリ・ローゼンベルク・ボンノ)は、本国イタリアではかなり真面目な方だと思われる。モーツァルトは周囲の嫉妬に対して無警戒過ぎたのか、「出る杭は打たれる」羽目になる。↓以下のように例えると分かりやすいだろう ※日本の会社に例えただけなので本気にしないで下さい。ヨーゼフ2世・・父から会社を引き継いだ若手社長。新しい考えや空気を積極的に取り入れていこうと意欲満々。宮廷音楽家のサリエリ・・売上No1のデキル営業マン。若手にして大昇進を果たす。周囲に気を使うことも上手でここまでのし上がってきた。モーツァルトの登場で自身が苦労して築き上げてきた立場を追われるのではないかと恐れ、彼に嫉妬をするも、一方で自分には思いつかない自由な発想が出来る彼を内心では評価している。ヴォルフガング=アマデウス・モーツァルト・・才能を見込まれ、ヘッドハンティングされた若者。やる気と自信に満ち溢れている。しかしその自信の高さからか失言が多く敵を作ってしまう。左・・劇場監督のローゼンベルク伯爵、右・・宮廷楽長のボンノ劇場監督のローゼンベルク伯爵・・父の代からの役員で、能力もあるが、それ以上におべんちゃらでここまでのし上がってきた。考えが古く、新しいものや自身の理解出来ないものを受け入れられない頭の固い人物。態度のデカイモーツァルトが気に入らない宮廷楽長のボンノ・・ローゼンベルクといつも行動を共にする役員で、社長へのごますりで甘い汁をすする。新しいものを受け入れるのに抵抗があるものの、ローゼンベルク伯爵とは違いおっとりした性格。スヴィーテン男爵・・役員。能力のあるものは年齢関係無く評価する。モーツァルトの能力を認め、管理職と大きなプロジェクトに大抜擢。好人物だが、品性を重んじるせいか、少々お堅い。宮内長官のフォン・ストラック伯爵(皇帝の隣にいるハゲたカツラの人)・・役員。新しい考え方を取り入れることも必要だと考える中立的な立場だが、優しい人物というわけではない。その他の登場人物・・オペラ女優のカヴァリエリ・・モーツァルトに惚れるも、コンスタンツェと結婚すると知り、モーツァルトをぶん殴る。コンスタンツェ。堀ちえみに似ていると思う。・・モーツァルトの若妻。モーツァルトの評判を上げる手助けをしたいと思っている。モーツァルトの父・レオポルド初登場シーン。怖い・・これが後の話に繋がってくる。後ろの青い服の男は、遊び仲間のシカネーダー。落ちぶれたモーツァルトに、大衆オペラの作曲(魔笛など)を依頼。他にメイドのロールという少女も出て来るが、あんま興味無いので写真無し。折角サリエリがモーツァルトのために作った「歓迎のマーチ」を、モーツァルトが上手にアレンジして皆の前で披露。皇帝や他の音楽関係者たちの前で恥をかかされた上、好意を抱いていたオペラ女優まで取られる始末。サリエリの嫉妬は最高潮に達する。それにしても、サリエリの世渡りのうまさに関心する。自分の不利にならないよう常に計算して振る舞う。例えば、モーツァルトには理解のある優しい人物であるように見せかけ、一方ではモーツァルトの活躍を阻むネガティブキャンペーンを展開する。例えば、皇帝が姪のエリザヴェートの音楽教師にモーツァルトを雇い入れたいと考えていたが、「えこひいきと思われるので慎重に」と釘を刺す。言われた皇帝は、モーツァルトを雇うことを前提にしつつも形ばかりの「審査」を行う。大人しく従っていたら音楽教師になれただろうに、サリエリの読み通り「自分を雇うのが当然だ。審査なんてばからしい」と反発するモーツァルト。結局審査をボイコット。皇帝直々の音楽教師であるサリエリは、皇帝と朝食を共にする程の間柄。モーツァルトはどうか?と聞かれて、「同じ音楽家の悪口は言いたくないです」と前置きをしつつも、彼は教え子にハレンチな事をするので、若い女性と二人きりにしない方がいいと皇帝に告げ口。この作戦が功を奏し、モーツァルトは皇族の音楽教師の座に就くことは出来なかった。サリエリの復讐は止まらない。モーツァルトの浪費癖に付け込み、メイドを雇う余裕のないモーツァルト夫妻の元に、メイドという名の「偵察」を送り込む。モーツァルトの行動を観察し、弱点を握るためだ。天才だが、大雑把な性格のモーツァルト夫妻は、「モーツァルトのファンが給料を支払うから」とやってきたメイドを、何の疑いも無く歓迎する。このメイドからの情報で、モーツァルトがオーストリアで上演が禁止されている「フィガロの結婚」のオペラを書いていることが明らかになる。皇帝を始め、音楽関係者から問い詰められるモーツァルト(メイドが密告したと考えない当たりが、天才ゆえの隙有状態)。それでもモーツァルトの熱弁で皇帝を説得、どうにか公演に漕ぎつける。懲りないサリエリは、皇帝がオペラにバレエを入れることを禁じていることを利用し、分かりやすくモーツァルトを嫌うローゼンベルクを上手くけしかけ、自らの手を汚さずに制作を妨害。バレエのシーンに音楽を入れることが出来なくなった。しかし前例のないフィガロの結婚の上演に、上手く行くか心配した皇帝がリハーサルを観に来た。皇帝が、フィガロの結婚のバレエのシーンだけ不自然に音楽無しなのを見て、「サリエリどう思う?」と問いかける。⇒「私がどう思うかよりも、陛下のご意思です」と答える。うまいな。自分がモーツァルトを陥れていることを本人や周囲に悟られないための言葉運びも完璧だ。結局バレエのシーンも曲を付けることが出来るようになった。しかし、サリエリの「悪運」が強かったのか、せっかく皇帝が才能ある若者の能力を潰さないようにと、「フィガロの結婚」の上演許可を出したものの上映時間が長く、皇帝やその他多くの聴衆の好みに合わなかった。サリエリの圧力で、上演は9回で打ち切りに。何故「フィガロの結婚」がたった9回の公演で打ち切りに?とサリエリに問いかけるモーツァルト⇒「陛下に限って言えば長すぎたのだよ」と答える。自身がモーツァルトを非難していると悟られないよう、直接的な回答は避ける。しかしモーツァルトは「あなた(サリエリ)はフィガロの結婚を観てどう思ったか?」と問いかける。⇒サリエリは真剣な顔になり「見事だった」と答える。これは本音だ。サリエリの暗躍があるものの、モーツァルトは自爆していく。まだまだサリエリの復習は続く・・ここまで書くと、サリエリはかなりの悪人みたいだし、実際悪人と言えるだろうが、モーツァルトの活躍を妨害しつつも、彼の才能に興味津々なサリエリは、自分の手で打ち切りにした作品も、全ての回をこっそり観に行っていた。メイドを使った偵察も妨害が第一の目的ではあったが、同時にモーツァルトのことをもっと知りたいという思いからでもあった。そんなある日、モーツァルトの父・レオポルドが亡くなる。直後に上演された「ドン・ジョヴァンニ」で、サリエリは天才・モーツァルトの決定的な弱点を知ることとなる。モーツァルトは父を恐れていた。自由を愛するモーツァルトは父親を愛してはいるものの、模範的な生き方を押し付け、「自分の教育があってこその才能」とばかりに恩を着せる父の存在が重しになっていた。亡くなった今も彼の中で父による精神支配が続いていた。あの仮面パーティーの日に偶然見かけたモーツァルト父子の姿に着想を得て、サリエリ最大の復習が始まる。1791年、モーツァルトは謎の死を遂げた。老サリエリの回想が終わった。彼はモーツァルトの死から32年経った今も、自身の犯した罪に苦しんでいたのだ。自分の曲を愛してくれたヨーゼフ2世は既にこの世にいない(1790年病死)。あの頃有名だったサリエリは、どんどん人々から忘れられていき、今では彼の曲を知る者は誰もいない。しかしモーツァルトは今でも人々の心の中で生き続け、曲が語り継がれている。最期に・・モーツァルトがもう少し謙虚で金銭感覚もまともであれば、この映画の結末にならなかったかもしれない。モーツァルトは、サリエリも自分のことを嫌っていると分かっていたが、「嫉妬する」という感覚を持ったことがないせいか、裏で暗躍する陰謀に気付けなかった。世渡りが上手いに越したことはない(私が言うか?という感じだが)。そうすれば死ぬまで「いい生活」が保障されるからだ。皇族の音楽教師の審査や、犬好きな金持ちの家の娘の家庭教師をすることの何が不満なのか現代に生きる私には分かりにくい。大人しく従っていれば、豪華な装飾の家に豪華な衣装、召使いに豪華な食事が手に入るのに。何故わざわざ「身の破滅」と「生活の困窮」を選ぶのか・・恐らく、21世紀の日本に生きる私から見たら「素敵」だと思う18世紀のブルジョア以上の西洋人の暮らしも、モーツァルトにとっては「現代」なので、封建的で時代遅れに感じていたのかもしれない。それは現代の日本社会で働く私が感じてきた「女性の扱い」や「古い体質」に不満を抱いているように。詳細は映画を見てみて下さい。
2018.04.27
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1つ前のブログで、最近観た映画の個人ランキングと、☆4のレビューを書いた。今回は☆4.5の作品のレビューを書く。まずはランキングのおさらい。アマデウス>>>ある公爵夫人の生涯>クロムウェル(1970年)>>>マリー・アントワネットの首飾り=仮面の男(1998年)=モリエール 恋こそ喜劇=ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路=君の名は>危険なプロット=危険な関係>ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い=宮廷画家ゴヤは見た>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>花咲ける騎士道☆5:アマデウス☆4.5:ある公爵夫人の生涯、クロムウェル(1970年)☆4:マリー・アントワネットの首飾り 、仮面の男(1998年)、モリエール 恋こそ喜劇 、ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路、君の名は、危険なプロット、危険な関係、ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い、宮廷画家ゴヤは見た☆3:花咲ける騎士道・「 ある公爵夫人の生涯 」個人的に大満足。映画「アマデウス」のすぐ後ろに迫る☆4.5の評価。映画の宣伝動画も観たことあるし、ヤフー映画レビューも読んだ。ストーリーを簡単にまとめると・・「故ダイアナ妃の祖先にあたる女性の実話。スペンサー家の一人娘・ジョージアナが、イギリスでも指折りの資産家・デヴォンシャー公爵の元に嫁いだ。幸福を夢見ていたが、公爵は世継ぎを望んでばかりで、夫婦らしい交流も無い。社交的で美しいジョージアナはすぐさま社交界の華になるが、政治や社交行事に無関心な夫とは楽しみを共有することも出来ない。世継ぎの男子に中々恵まれず、結婚前からメイドなどと関係を繰り返していた公爵は、わけあって同居していたジョージアナの友人・エリザベスとも浮気をする。傍から見ると幸福な公爵夫人だったが、女性の価値・地位の低い当時の社会において苦しみもがいていた・・」映画の宣伝は、やたら当時の女性の地位の低さを強調しており、女性と思われるレビューを見ても、「妻の浮気は許さないのに、自分は妻を顧みず、妻の友人と浮気をし、一緒に同居も我慢しろ、なんて有り得ない!」「当時の女性は世継ぎを産むことが務めで、どんなに頑張っても世継ぎが生まれなければ妻としての務めを果たしていないと見なされるなんて嫌な時代だ」「夫である公爵サイテー。友人のエリザベスも、いくら子供と会うための便宜を図ってもらうためとはいえ、ジョージアナの夫と浮気して同居するなんて信じられない!」「母は強し!ジョージアナが男前だった」等々・・日本の宣伝サイドが期待していた反応をする単純な視聴者が多い。この映画を3回視聴した。上記の感想も多少はあるが、そんなにデヴォンシャー公爵を悪く感じない。隣国のフランスでは、1789年に革命が勃発し、多くの名門貴族が身の危険を感じて国外亡命を余儀なくされた。そんな当時の不安定な世の中にあって、比較的国内情勢が安定していたイギリスの公爵家に嫁げて、かなり幸福だと思う。暴力夫だったら確かに最悪だが、デヴォンシャー公爵は務めに忠実、社交的ではなく、女性を気遣うのが上手くないだけで、暴力を振るったりはしない。友人・エリザベスの暴力夫や、映画「タイタニック」の暴力夫を考えると、ジョージアナは恵まれている。公爵は若くはないが、顔も(脱いでも)悪くないし、選挙活動や賭け事をしても何も言わない。「愛の無い結婚生活」とジョージアナも周囲の人も思っていたが、公爵は彼なりに妻を愛していたと思う。ジョージアナが、「夫とエリザベスの仲を公認するから、自分とグレイ(幼馴染の政治家でジョージアナとは両思い)の仲を認めて」と言った際、公爵としての世間体もあったと思うが、本当にジョージアナを邪魔に感じていたなら、「周囲に気付かれないように」という条件でグレイとの仲を認めていただろう。しかしグレイと決闘すると怒ったり、自分と離婚するなら、グレイが政治活動を出来ないようにし、子供とも会わせないという言動は、「妻を絶対に取られてなるものか」と思っていないと言わないだろう。なので、公爵は社交的で活動的な若い妻とどう接していいか分からなかったから放置していだだけと思われる。影のあるエリザベスの方が打ち解けやすかったのだろう。しかし、男の子3人(エリザベスの子供)に銃の操作方法を教えている場面では、世継ぎが生まれないジョージアナがのけ者にされている感じでさすがにあんまりだとは思ったが。まあ他国の状況や自分と違う立場の人間を見る機会も無いので、恵まれた立場を自覚出来ないのも無理はないか。映画を観て、公爵の言動に不快感を持った人もいるようだが、私は18世紀のイギリス・上流貴族の生活をしっかり見せてくれて大満足だ。この時代の貴族文化を学ぶ資料としての価値もある。同時代のフランスを舞台にした映画では何故かこういうのが無い。「モリエール 恋こそ喜劇」や「ポンパドゥール夫人」、「マリー・アントワネット」も当時の貴族・ブルジョワの華やかな装飾を見せてくれるが、あくまでもストーリー重視で文化・装飾は脇役。「ある公爵夫人の生涯」は、当時の上流貴族の文化・装飾がメインで、ストーリーが脇役だ。しかし映画を見ていると、フランスと違うと感じる。まず風景が全然違う。映画の冒頭の、紳士の徒競走を若い娘達が賭けるシーンの風景も、ひたすらだだっ広い草原が広がり山が無い。うまく言えないがイギリスらしい。ジョージアナがグレイとの間に生まれた子供をグレイ家に託すシーンの風景や断崖絶壁の風景も含めてイギリスの地形らしい。断崖絶壁の平地が広がり、山や森が少ないイメージ。グレイと逢引した公園は森の中にあるようだったが、同じ森でも草木の色が暗く、天気もあまり良くない。フランスの風景に見える草木はもっと明るく、空も晴れている。そして森の中を抜けると貴族の屋敷があるイメージ。貴族のファッションの流行はフランスと同じだが、子供の服装が少し違うように感じた。女の子の帽子とか。そして18世紀を舞台にした映画で、フランスとの大きな違いは、政治家の存在感が強いこと。フランスは三部会の頃までは政治家なんて無いに等しく、あらゆる決定は国王のいる宮殿から発信された。それは「絶対王政」の社会だったから。文化にしても戦争にしても、この時代の映画に国王の存在は欠かせない。ゴシップネタも王族。ところがイギリスはこの映画を観ても分かる通り、国王が出てこなくてもストーリーが成り立つ。ゴシップ記事も華やかな公爵夫人で彩られる。それは「立憲王政」の社会だから。選挙演説のシーンなんて革命前のフランスではあり得ない。フランスは3部会でも貴族と平民は完全に「分離」されていたが、イギリスは政治家が公爵のような金持ちと積極的に交流を持ち、政党の基盤を強くする。だから「恐怖政治」のようなことはまず起こらない。話は全く変わるが最後に・・イギリスの貴族は民衆とあまり亀裂を起こしていないんだな。結婚したジョージアナが初めてデヴォンシャー公爵の屋敷に向かう際、公爵領の民衆が手を振って歓迎。デカイ屋敷には多くの従僕と召使い。その生活は王族のようだ。公爵や夫人が出入りするドアにも従僕がいて、持っている長い棒?を突いて合図することで、向うにいる従僕がドアを開ける。どの部屋にも従僕が立っているので、ただでさえスキャンダラスな公爵夫人の屋敷においては、従僕はあらゆるプライベートシーンを覗きまくり、聞き耳を立てまくりだな。公爵のだらしない性生活、ジョージアナの屈辱的なシーンでも音が漏れまくりだったけど、聞いてた従僕はどう思っていたのだろう。ジョージアナが親しくなったエリザベスは、日本人から見るとえらいハッキリと物を言う女性だ。ジョージアナに男の子が生まれないことや、一番上の女の子(公爵がメイドとの間に作った子供。メイドが亡くなったため、公爵が引き取り、ジョージアナに育てさせる)が似ていないことなど。イギリス人の間では普通なのだろうか。しかし彼女が悪い人間ではなかったのでこれ以上関係は悪化せず、最終的にはジョージアナは奇妙な三角関係を受け入れ、エリザベスとも仲直りする。ジョージアナと恋中になった幼馴染で議員のグレイは、後のイギリス首相で、「アールグレイ」という紅茶の名前になった人とのこと。結果的にはジョージアナと別れて正解だったと思われる。別れなかったら、公爵によって議員として活躍する道を絶たれただろうから。政治活動をしてこそ輝く人物なのだろうし、ジョージアナと結婚しても上手く行かなかった可能性がある。しかしジョージアナが、久しぶりに会ったグレイの口から婚約したことを聞かされるシーンはさすがに悲しかった。でも、引き取ったジョージアナとの間に生まれた女の子を、彼女の伝言通りの名前を付け、子供(姪ということにしている)が皆から愛されていることを伝えるシーンは良かった。後述談では、ジョージアナはちょくちょく娘に会いに行き、大人になった娘が、自分の子供を「ジョージアナ」と名付けたとのこと。・「 クロムウェル(1970年) 」1970年制作のイギリス映画。17世紀の清教徒革命を題材にしている。現在、この映画のDVDレンタルは無い。amazonの有料動画で視聴するしかないが、契約しているモバイルWi-Fiの1か月の使用量が5GBを超えると速度が遅くなるので厳しい。これでは繰り返しの視聴が出来ない。話を戻す。当時のイギリスは「絶対王政」。王家の浪費が問題になっていた。チャールズ1世は戦費を捻出するため、11年ぶりに議会を招集するも上手く行かない。反王党派の議員を逮捕しようとして失敗、王党派と議会派の内戦が勃発する。当初は訓練を受けていない民衆が中心の議会軍は劣勢だったが、クロムウェルによる訓練と作戦により、次第に王党派を窮地に追い込む。ついに国王は捕えられ、国民を裏切った罪で処刑(斬首)される。その後の6年間、クロムウェルは国の運営を議会に任せていたが、議会はすっかり腐敗していた。腐敗した議員を追い払ったクロムウェルは自身の統治を神に誓う所で映画は終わる。「11年ぶりの議会」とのことだが、この時代からイギリスは政治家が強い権限を持っていたんだな。絶対王政が傾いていた時代とはいえ、国王を悪い方に後押しした伯爵に対して、議会で多数決を取って処刑するだけの権限を持っていた。議会で決定したことに対して、国王も署名を拒否出来ないようだし。クロムウェルと議会の様子に、勤める会社を重ねて見た人も多いだろう。働く日本人なら思うところがありそうだ。映画「アマデウス(後日レビュー予定)」もそうだが、親近感がわくシーンがあると引き込まれやすい。当時の王家による統治には無駄がはびこり、召集された議員もリーダーシップを取れる人物がいなかった。英国の状況に呆れたクロムウェルが立ちあがって指揮を執ることになるが、クロムウェルは今でいうベンチャー企業の社長で、現代的な価値観を持っており、企業のあらゆる無駄を省いて会社を成長させる人物のようだ。チャールズ一世は、昔ながらの大企業の社長。父から会社を引き継いだが、時代の変化に追いつかず業績は傾いている。議員は従業員。社長に不満があるも、状況を改善出来るだけの技量と行動力を持った人物がいない。王党派の劣勢を決定付けた戦いの指揮者が、国王に非難された際、自分の失敗を恥じて殺してくれるよう国王に懇願する姿もどことなく日本人の気質と重なる。私が見る映画は、ここ最近、特にフランスの歴史映画を中心としたものに偏っているため、17、18世紀を舞台にした映画はフランスが標準になっている。だからイギリスを舞台にした映画を観ると、フランスとの違いを感じる。王家も議員もバカばっかりだから、腐った国を立て直すには自分が指揮を執るしかないと立ちあがる、クロムウェルのような人物はフランスにはいないタイプだ。しかしクロムウェルは過激な人物ではない。「国王」は必要だという立場を取っていた。王族の浪費はチャールズ1世の責任ではなく、王妃や貴族など、国王をけしかける人間を問題視した。だから議会が国王を非難しても擁護し、国王をけしかけた貴族を処刑した。しかし国王は議員の言うことに聞く耳を持たず、民衆を裏切る行動に出たため見限られる。この時代のファッションも、フランスとは違う。フランスの貴族やブルジョワは羽飾りの着いた帽子と、レースの付いた襟、ズボンにブーツといった、典型的な三銃士時代のファッションだ。イギリスは、チャールズ一世を始めとした王族や、議会でも貴族は上記ファッションをしているが、一般的な議員は地味で黒っぽい服装と帽子を身に付けている(帽子は何ていうんだろうね)。上手く言えないけど、軍服含めてフランスとは違う。
2018.03.14
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1つ前のブログで、最近観た映画の個人ランキングと、☆3のレビューを書いた。今回は☆4をつけた作品のレビューを書く。まずはランキングのおさらい。アマデウス>>>ある公爵夫人の生涯>クロムウェル(1970年)>>>マリー・アントワネットの首飾り=仮面の男(1998年)=モリエール 恋こそ喜劇=ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路=君の名は>危険なプロット=危険な関係>ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い=宮廷画家ゴヤは見た>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>花咲ける騎士道☆5:アマデウス☆4.5:ある公爵夫人の生涯、クロムウェル(1970年)☆4:マリー・アントワネットの首飾り 、仮面の男(1998年)、モリエール 恋こそ喜劇 、ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路、君の名は、危険なプロット、危険な関係、ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い、宮廷画家ゴヤは見た☆3:花咲ける騎士道・「 マリー・アントワネットの首飾り 」アレクサンドル・デュマの原作を、ヒラリー・スワンク主演で映画化した作品。2つ前に書いた、最近見た本についてのレビューにも、この映画について触れているので参考までに。時代はは1784年~1786年の間。フランス革命前夜のパリで展開される、王妃を巻き込んだ首飾り事件のスキャンダルが題材になっている。この映画で描かれるジャンヌの身の上が「事実」だったらあまりに不憫で同情するけど、多分腹黒で野心家な性格だったのだろう。☆4の評価をした理由は、制作はアメリカだけど、フランス革命前夜のパリの様子や、マリー・アントワネットが民衆に憎まれている様が、史実をベースにしっかり描かれている。そしてジャンヌの夫で放蕩家のド・ラモットや、ロアン枢機卿、当時の財務大臣・ブルトゥイユ、宝石商のベーメルとボサンジュもいい味を出していた。最終的に、王妃が首飾りを持っているのでは?という疑惑を民衆に抱かせたまま、主犯のジャンヌに鞭打ち100回と、肩に泥棒の印である「V」の焼き鏝をされる刑が下された。惨めで残酷なシーンなんだけど、エピローグの王妃の処刑シーンも含めて何となくエロい。一般的な評価は分かれるようだが、私は満足した。・「 仮面の男(1998年) 」アレクサンドル・デュマの原作を、レオナルド・ディカプリオ主演で映画化した作品。まだ1回しか見ていないので、2度目の鑑賞によっては、個人評価を☆4.5にする可能性がある。ディカプリオは若き暴君・ルイ14世役。昔見たテレビ放送で、瓜二つの双子の弟とすり替えられた、鉄仮面をかぶった暴君のルイ14世が「誰か助けてくれ~」と苦しむシーンでendだったと記憶していたが、そんなシーンは無かった。恐らく日本では未公開だったが、テレ東の昼の映画枠で放送された「鉄仮面(1977)」だったかもしれない。こちらはリチャード・チェンバレンがフィリップとルイ14世の2役で出演。アラン・ドロンに似た俳優がダルタニアンを演じている。他に二コラ・フーケやコルベールも出て来る。ダルタニアン以外の三銃士は出てこない。↓日本語じゃないけど、一応リンクを貼っときます↓鉄仮面 ( 1977 )ディカプリオ主演の作品に話を戻そう。やはり当時の近衛銃士隊の青い制服はカッコイイ。THE騎士道といった感じで。このカッコ良さと綺麗に話がまとまっていて分かりやすい点に☆4つ。2度目の鑑賞でもう少しレビューが増えるかもしれないけど。・「 モリエール 恋こそ喜劇 」ロマン・ジュリス主演のフランス映画。時は多分ルイ13世統治下の17世紀前半(金持ちの屋敷にリシュリュー枢機卿の肖像画があったのと、服装から判断して)。13年間の地方巡業を終え、パリに戻ってきたモリエール一団。皆喜劇を望んでおり、一団も喜劇をやるつもりでいたが、団長のモリエールは悲劇をやりたがっていた。もがくモリエールの下に、かつての依頼主のご婦人が危篤との知らせが・・モリエールの記憶は13年前に遡る。税金未払いで投獄されたモリエールは、とある金持ちのブルジョアから、若い貴族の娘を虜にする手伝いを条件に借金を肩代わりしてもらう。その金持ちの屋敷で、妻である年上のマダムとの恋と別れ、死を経験したモリエールは喜劇を演じる決意をする。☆4の理由は、話が分かりやすく、当時の金持ち・貴族の豪華な屋敷や衣装が見られたから。しかし、13年前の回想では、平民とはいえ金持ちで、豪華な屋敷と多くの召使いがいた。危篤時の夫人の家がボロボロだったが、娘が望む平民男性との結婚をかなえたから、家としては落ちぶれてしまったのだろうか? 娘の恋人だけど、どこがいいのか私には分からない・・・「 ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路 」有名な作曲家・モーツァルトの姉・ナンネルにスポットを当てた映画。制作国はフランスなので、彼らはフランス語をしゃべる。実在の話をベースにしているが、ルイ15世の子供達の年齢が実際と違っている点はフィクション。モーツァルトに姉がいたことを知らない人が結構いることに驚き。ナンネルは割と聞くけどね。有名な映画「アマデウス」に出てこなかったから忘れられてしまったのか・・☆4つの理由は、父親のレオポルト・母親・弟のヴォルフガング(モーツァルト)、そしてナンネル、ルイ15世の子供達まで全てこちらが期待する顔立ちを満たしていたから。別に美男・美女だった、という意味ではない。「こういう顔だといいな」という水準をある程度満たしていたという意味。モーツァルト一家は、数年に渡ってヨーロッパ中を巡業する旅に出ていた。当時の馬車での旅は想像以上に大変だったと思われる。今みたいに道の途中にトイレもないので、草むらで(映画は真冬なので、雪の積もった林の中で)用を足さないといけない。巡業から3年目の1765年、一家はパリに到着。この時ナンネルは14歳。演奏先のヴェルサイユ宮殿は、ルイ15世の息子の王太子(ドーファン)が妻を亡くしたばかりの喪中で、この王太子とナンネルが恋に落ちるという設定が良かった。まあ、王太子や、パリに行く途中の修道院で仲良くなる、ルイ15世の末娘で1歳下のルイーズの風貌については賛否両論あるようだけど。しかし物語の主軸は、「作曲は女性には難解だ」という当時の常識で、弟のように作曲法を指導してもらえないナンネルの葛藤だ。小さい時は彼女も神童と思われていて、バイオリンを弾かせてもらえたが、現在は触るとレオポルトに怒られる。そのため、弟が披露するバイオリンの後ろでクラヴサンを引いたり、歌ったりする役割に甘んじている。ルイーズの恋人で、王太子の音楽教師をしている青年に恋文を渡すことになったナンネル。王太子は見慣れない女性を遠ざけていたので、男装して王太子のいる部屋に接近、無事教師に恋文を渡す。そこで披露したバイオリンの腕を王太子に見込まれて作曲を依頼される。父親が作曲法を教えてくれないので、弟に教えているのを立ち聞きしたり、家族がロンドンを巡業中にパリに残り、音楽教師をしながら音楽学校に通う(女性には入学資格が無いようで、この時も男装して紛れ込む)。王太子に作曲した曲を喜ばれるも、再婚することになった。父王の放蕩の血を嫌う王太子はナンネルとの関係に悩み、愛していつつも、わざと彼女に罵声を浴びせて別れを告げる。傷ついたナンネルは作曲した楽譜を燃やし、以後二度と作曲はしなかった。その後のナンネルは弟と差がつき、平凡になってしまった。何で作曲は女性には無理と思われていたのだろう。単に男性と同じ教育を施されていなかったので、難しいことを理解出来ない女性が多かっただけでは?非常に惜しいが、現実に女性が音楽で食べていける道がほとんど無かったのだろう(音楽教師位?)しかし当時のフランスの上品な装飾や衣装が見られて良かった。このレビューだけだと、ナンネルの両親が分からず屋に見えてしまうが、家族4人は非常に仲がいい。宿泊先の当時の「水洗トイレ?」を家族で面白がる所とか良かった。当時の常識に縛られているレオポルトは作曲法は教えてくれないが、クラヴサンの指導など、必要な事はきちんと指導してくれるし、娘もきちんと愛しているのは表情で分かる。そうそう、書き忘れたが、ナンネルの「男装」がけっこう様になっていた。・「 君の名は 」レンタルした中で、唯一の日本映画&アニメ。正月の1/3にテレビ朝日で放送されたが、途中から時間枠が理解出来なくなったので借りた。2011年に東日本大震災に見舞われた日本人の多くは、この映画を観て「陸前高田」を連想しただろう。最初はコミカルな展開だったのに、後半は衝撃的な事実に釘付けになる。都会と田舎の綺麗な描写、現実的な日本社会の描写に☆4つ。しかし今時の都会の高校生はあんな感じなのか?ついていけない。すごい「リア充」生活。男の方のバイト先(オシャレなカフェ・レストラン)は私だったらとてもじゃないが務まらないしやりたくない。あの仕事を普通にこなせるということは、そこそこデキる男なのだろう。彼の友人もバイトの助っ人が出来る位だから能力が高いと思われる。男と入れ替わった女の方は、バイト先でテンパっていたが私もあんな感じになる。都会と田舎の違いもあるだろうが、男の方が全体的に能力が高く描かれている。女は全体的に女の子女の子していて、男は特に主人公の言葉使いが荒い。口噛み酒関係のシーンはちょっと卑猥で嫌だ。・「 危険なプロット 」フランス映画。今回借りた作品の中で唯一の現代物。先にレビューした「モリエール 恋こそ喜劇」で金持ちのブルジョアを演じていた俳優(ファブリス・ルキーニ)がこの映画の主人公で、リセ(高校)で国語の教師をしている。生徒の作文を添削しながら文才の無さを嘆いていた。ところが一人の生徒の作文に目が止まり・・この生徒を演じる俳優(役名はクロード)が金髪碧眼のクールな感じで良かった。舞台がパリということもあり、オシャレ映画としても楽しめるし、現在のフランスと都会の高校の様子が分かって良かった。最近フランス革命関連の漫画を読んだので、この現代を舞台にした作品にすら「フランス革命で戦った祖先の血」を感じる。例えば、通常フランスの学校には制服は無いが、映画の舞台となる高校では、今年から制服が導入されることになった。その理由は、恐らく日本やイギリスであれば、「集団行動やマナーを身に付ける為」になると思うが、この学校では、貧しい家、金持ち、中産階級関係無く皆が同じ制服を着ることで身分差を無くす事が目的だ。あと、クロードの親友が、作文を皆の前で読まされた上、国語教師である主人公から貶されるという「侮辱」を受けた際、父親が学校に来て教師に抗議をするが、「教師は生徒に敬意を払え」と要求する。フランス革命からの平等主義が現代にまで受け継がれているように思う。これ程フラットというか、平等が徹底している国はあまり無いと思われる。しかし行き過ぎた「平等」が、恐怖政治の時代には、フランス王妃やその子供の待遇に不幸をもたらした。これ程酷い扱いを受けた王族はいないのでは?(「クロムウェル」という映画に出てきたチャールズ1世だって、処刑までの待遇は悪くなかった。フランスもルイ16世の処刑までは恐怖政治が始まっていなかったので、それなりに待遇は良かったが、それ以降のマリーアントワネットやその子供の扱いが過去に例が無い位最悪だ。)現在はノンストップで移民を受け入れている「心の広い国」ではあるが、過去から現代までの王族・貴族・文化人・知識人・職人が築いた優雅な文化・イメージに影響は無いだろうか?・「 危険な関係 」18世紀のフランス貴族社会を舞台にしたアメリカ映画。制作年は1988年と少し古め。「仮面の男(1998)」でアトスを演じていたジョン・マルコヴィッチがバルモン子爵として出演している。他に、若い頃のキアヌ・リーブスやユア・サーマンも出演している。男女の恋のゲームが行き交うフランス上流社会が引き起こす悲劇を描く。原作はキケロで、書かれたのは1780年代。映画の前半は、バルモン子爵が私の好みじゃないせいか、メルトゥイユ侯爵夫人との賭けで、既婚の若い夫人を口説き落とす様がしつこくて嫌だった。しかし終わりに向けての緊迫した流れ、貴族の1対1のサーベルによる決闘の様子は良かった。沢山の従僕・召使いがいる豪華な貴族の日常はまるで王族のようだ。バルモン子爵が割と気を許している、年の近い、「同類」の従僕も良かった。・「 ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い 」映画「アマデウス」が良かったので、その関係で借りた。台本作家ダ・ポンテがモーツァルトとタッグを組んだ、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」の制作過程を描くイタリア映画。イタリアのヴェネツィアも出て来るので興味がある人にはオススメ。アマデウスでも流れた曲が出て来ると楽しいが、イタリア制作なので、モーツァルトも、ウィーンのシーンで出て来る人達も皆イタリア人。イタリア映画をほとんど見ないので、イタリア人の顔が見慣れない。「いつもと違うもの」を観ている感じがあった。でも主役のダ・ポンテは日本のチャラ男みたいなイケメン。ヴェネツィアで暮らす神父のダ・ポンテはユダヤ系のイタリア人。放蕩児だったため、15年間のヴェネツィア追放を言い渡される。カサノヴァの紹介状で、ウィーンへ渡り、宮廷作曲家のサリエリを介してオペラの台本作家として暮らす。アマデウスでは、ドン・ジョヴァンニのストーリーはサラッとしか分からなかったけど、この映画を見て、あのオペラはこういう話だったのかと分かったのが良かった。ドン・ジョヴァンニのモデルとなったかつての色男、ジャコモ・カサノヴァの人生、ダ・ポンテの放蕩児としての人生との別れ、制作途中にモーツアルトの父が亡くなったので、彼の父への贖罪等々の思いを重ねてオペラは完成する。しかしウィーン市民には不道徳な作品に映り不評。映画「アマデウス」だけ見ると、モーツァルト1人干されたように見えるが、ダ・ポンテも同類として干されたんだね。・「 宮廷画家ゴヤは見た 」上記タイトルの映画も観たのに、一覧に入れ忘れていたので追加。観た映画の一覧を編集しているうちに、誤って消してしまったようだ。ヒロインの悲惨さと、18世紀末~19世紀初頭の混乱したスペイン社会の重さで☆4にしたが、映画としてのスケールは☆4.5に値すると思う。1回目に観た時の印象が重すぎて、2度目の視聴が一番最後に。しかし気になったシーンは何度も巻き戻して見た。例えば、無実の罪で15年も投獄された金持ちの娘・イネスの変わり様、18世紀末(1792年~93年)~19世紀初頭の間の街や人々の変化、そしてエンディングなど。エンディングはゴヤの黒い絵?シリーズで始まる。気持ちが重くなったところで、制作年が昔に遡り、明るい音楽と共に18世紀頃の貴族かブルジョアの明るい雰囲気の肖像画に変わる。個人的には貴族?の若い男女が手を繋いで輪になり、グルグル回っている中心に、目隠しした人がいる絵が楽しくおどけた感じで良かった。目隠し鬼で遊んでいるのだろうか。あとは、数人の貴婦人が布を広げて、その布の上をとぼけた顔をした藁人形?が跳ねている絵が良かった。2度目の視聴が最後になったのは、悲惨で重い内容だからというのもあるが、流行の変遷を見るのが気が進まなかったというのも大きい。私は19世紀への関心は低い。18世紀の優雅なロココドレスから、ギリシャ風のウエストがゆったりとしたドレスに変わるのが悲しい。見た目が地味だしスマートじゃないから。男性がカツラを被らなくなるのも耐えられない。流行は進化するものだから、不要だと思えばいずれ無くなるのは仕方のないことだと分かっているつもりでも、「変なカツラ」とか「(18世紀を)中世ヨーロッパ」と言ってる人とは話したくない。19世紀は、1836年まで私の好きなアルトワ伯(ルイ16世の弟で、マリー・アントワネットと仲が良かった人)が生きていたし、シャルル10世としてブルボン王朝最後のフランス国王にもなったから辛うじて関心を持っている程度。しかしナタリーポートマン演じる「イネス」はきつい役回りだ。裸で腕を後手に縛られて吊り上げられる屈辱的な拷問や、15年もあんな牢獄に入れられて、変わり果てた容貌を晒さなくてはいけない。薄暗くジメジメとした不衛生な牢獄は藁が敷いてあるだけ(トイレもその場でする状況と思われる)。そこに裸もしくはボロキレを纏っただけの状態で入れられ鎖に繋がれる。おまけに下心を持つ修道士・ロレンゾによって獄中で妊娠させられる。こんな状況に追いやられたのに、ロレンゾを夫として慕い、自分が生んだ子供を育てるために探そうとする。裕福な生活を送る姿を見ていただけに、異端尋問~の惨めな状況が重い。あんな環境に15年も入れられたら、誰でも顔が曲がり、肌もガサガサ、頭もおかしくなるだろう。死んだ方がマシな気もしてくる。イネスの家族は、異端尋問強化の指揮を執ったロレンゾをよく脅せたな。自分達が罪に問われたかもしれないのに。投獄後の環境を想像出来ていないか、本当に自己犠牲も厭わなかったか。そういやユダヤ教徒ではないことを証明するのに、拷問ではなく豚肉を食べて見せる方法では駄目だったのかな。結局15年後、ナポレオンのフランス軍が進軍し、イネスの家族は殺された。家具・調度品も略奪されて屋敷の中はボロボロ。すぐに釈放されたとしても、いずれは家族と共に死ぬ運命だった可能性が高い。話は変わるが、この映画の登場人物で一番好きなのはフランシスコ・デ・ゴヤ。世渡りが上手いので、安心して見ていられた。ロレンゾもうまくやった方だとは思うが、最終的には自分の信念を全うして惨めな死に様を晒してしまった。世渡りがうまい方がいい生活を維持出来るし、惨めな思いをしなくて済む。同じミロス・フォアマン監督作品の映画「アマデウス(後日レビューを書く予定)」のサリエリにしても、誰からも恨み・妬みを買わない振る舞いを身に付けていたので、死ぬまで生活が潤った(映画では自分のしたことの罪悪感で精神病のようになったが)。水面下で過激な本性を吐き出しながらも、常に自身の保身に気を配り、表立っては問題発言をしない。権力のある人に対してはおべんちゃらだって使う。大抵の映画の主人公は「英雄」たる行動をする。自身の身の安全だけを保証されても同意しない。場合によっては自信を犠牲にしてでも他者や愛するものを助けようとする。漫画・アニメの主人公だってそうだ。私は「よくやるな~」とは思っても、「カッコイイ」とは思わない。ここまでする奴なんて現実にいるか?最終的にハッピーエンドで終わったとしても、主人公補正でそうなっただけで、現実にこんな自己犠牲なことをやったら身の破滅だ。ほんと馬鹿じゃないかと思う。じゃあ、自分は世渡り上手に振る舞えばいいじゃないかと言われそうだが、そんな簡単じゃない。私にとって屈辱な状況だと思えば反発して、それを終わらせるためにそこから去る。「終わらせられる」ということは、傍から見てたいした屈辱ではないのかもしれない。私が感じる「屈辱」と、大多数が思う「屈辱的な状況」は多分違う。映画や漫画で、ヒーロー・ヒロインが好条件を提示されたのに反発をするのを見て、「この状況の何が不満なのか?私なら受け入れる」と思うことが多いし。自分を犠牲にしてもいいと思える相手なんて、ほんと稀だ。
2018.03.04
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1月~今日迄に見た映画・アマデウス(ディレクターズ・カット版)・マリー・アントワネットの首飾り ・危険な関係・君の名は。・花咲ける騎士道・ある公爵夫人の生涯 ・ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路 ・モリエール 恋こそ喜劇 ・ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い ・危険なプロット・宮廷画家ゴヤは見た・仮面の男(1998年)・クロムウェル(1970年)個人的な満足ランキングは以下の通り※私の評価=一般的な評価というわけではない。アマデウス>>>ある公爵夫人の生涯>クロムウェル(1970年)>>>マリー・アントワネットの首飾り=仮面の男(1998年)=モリエール 恋こそ喜劇=ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路=君の名は>危険なプロット=危険な関係>ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い=宮廷画家ゴヤは見た>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>花咲ける騎士道☆5:アマデウス・・全てが満足で完璧。世界的にも有名で、評価が高い映画。後日レビューします。☆4.5:ある公爵夫人の生涯、クロムウェル(1970年)・・「ある公爵夫人の生涯」については評価が分かれるようですが、2月に借りた6枚のDVDの内、一番最後に手をつけたにも関わらず、一番最初に2度目の鑑賞をした位、私にはツボだった。返却前にもう一度鑑賞したい。後日レビューします。☆4:マリー・アントワネットの首飾り 、仮面の男(1998年)、モリエール 恋こそ喜劇 、ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路、君の名は、危険なプロット、危険な関係、ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い、宮廷画家ゴヤは見た・・ほとんどの映画が☆4の評価。☆4以上のものは基本的に私の満足感を満たしてくれたもの。後日レビューします。☆3:花咲ける騎士道・・☆3は1作品しかないので、これだけこのブログでレビューします。私が観たのはリメイクした2003年制作の方。「ルイ15世統治下のフランスが舞台」という時点で、私の中の「最低限」の条件を満たしているので、この時点で☆3以上は確定。でも、それ以外は私には合わなかった。だから1回観ておしまい。多分、最近の日本の特撮ヒーローものや、海外アクション映画のCGの氾濫にイライラしている人が見たら☆5を付けたかもしれない。この映画の後、おまけ映像の制作秘話を観たらこの評価が申し訳なくなった。では何故私には合わなかったか?タイトルからイメージする通り、悪人と剣(サーベル)で戦うおふざけアクションが見ものの作品だが、私はおふざけよりもストーリー重視の作品を好む。しかし合わないと感じた一番の理由は、18世紀を舞台にする必然性が感じられなかったから。多分原作の舞台が18世紀なのだろう。この時代の中心武器は「銃」と「大砲」のはず。18世紀を舞台にした作品で、貴族同士が1対1で行う決闘は有りでも、剣によるチャンバラ劇が展開されるのには違和感を感じる。チャンバラ劇であれば、17世紀前半(ルイ13世統治下)の三銃士時代を舞台にしていれば評価が違っていたと思う。1973年にイギリスで制作された三銃士(リチャード・チェンバレンがアラミス役で出ているやつ)もこの映画の雰囲気に近かったが、違和感無く見れた。まあ、三銃士の時代ですら三「銃」士と言う位だから、既に最新の兵器はマスケット銃だったわけだが。この時代はまだまだ騎士道精神が健在だったので問題無い。少しキツイレビューになってしまったが、撮影は大変だったようだ。主演のヴァンサン・ベレーズは、スタント無しで危険なアクションに挑んだ。屋根の上での決闘だったり、アクロバットな動きを披露していた。本人も新しいことに挑戦するのにかなり意欲的な人のようだ。撮影前から色々訓練をしていたようだし。だから出演者にとっても満足な作品に仕上がったらしい。この俳優さんは、シリアスな役もコミカルな役もこなす引きだしの多い人だ。単に私の好みと合わなかっただけだろう。ちなみにこの映画では無知なバカ殿として描かれているルイ15世を、数年後に制作されたテレビドラマ「ポンパドゥール夫人」では、ヴァンサン・ペレーズが演じています。こちらはヒロインの相手役にあたるのでバカ殿ではないです。優雅なロココの世界が堪能出来ます。ちなみにポンパドゥール夫人を演じたのは、エレーヌ・ドゥ・フジュロールというブロンドの美人女優で、「花咲ける騎士道」でもポンパドゥール夫人として出演しています。「ポンパドゥール夫人」では、夫人一筋だったヴァンサン・ペレーズ(ルイ15世)も、「花咲ける騎士道」では役柄が違うので、ポンパドゥール夫人には目もくれません。ヒロインのベネロペ・クルスとくっつきます。「ポンパドゥール夫人」のテレビドラマは日本語字幕のDVDも出ているので、気になる人はレンタルしてみて下さい。長くなったので、次回以降のブログで☆4、☆4.5、☆5の順にレビューを書きます。
2018.03.04
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その1・・・アレクサンドル・デュマ の「 王妃の首飾り 」上下巻。2002年に再販されたが、現在は絶版。「ジョゼフ・バルサモ」「王妃の首飾り」「アンジュ・ピトゥ」「シャルニー伯爵夫人」の4部作の内の一つ。作者も、主人公のマリー・アントワネットも日本で人気なので、全部翻訳出版すればいいのに(電子書籍だけでもいいから)。「王妃の首飾り」すら中古販売が無くなったら手に入らなくなる。以下、1989年のフランスのドラマで上記4部作が1つになったようなドラマが観られる。一部だけリンクを貼っときます。「シャルニー伯爵夫人OP」1話、2話、3話、4話、5話、6話、7話全部で15話あります。主人公のアンドレ・ド・タヴェルネという女性は日本人好みする可愛い外見なので、日本語字幕のDVDを出せばある程度の需要はありそうだ。勿論日本で出すとすれば、準主役のマリーアントワネットも前面に出した方がいい。このドラマのマリーアントワネットは美人系。王太子妃時代よりも、王妃になってからの髪型の方が似合う。上記ドラマの感想になってしまうけど、私個人の意見としては、アンドレ・ド・タヴェルネも可愛いけど、マリー・アントワネットを応援してしまう。しかしアンドレ・ド・タヴェルネの方が、ゴージャスな金髪に華やかなピンクのドレスが映えて、主役らしい演出が施されている。王妃のドレスは薄いブルーや黄色、ピンクで大人しい(女優の顔立ちからいって淡い色の方が似合うっちゃあ似合うけど)。やはり主役が目立つようになっている。どうあがいてもこのドラマでは準主役なので、最初は王妃に恋していた男の一人が主役に取られる流れは避けられないようだ。フランス語が分からないので、画面から判断しているだけだけど。「ジョゼフ・バルサモ」や「アンジュ・ピトゥ」でグーグル検索してみると、個人が日本語訳した小説が見つかるので、時間がある時に読んでみたい。ちなみに・・アルトワ伯も出て来るけど、小説より出番が少ない。高貴な美男子といった風貌なだけに、身長が低いのが惜しい。実在のアルトワ伯は長身だったのに(本屋で立ち読みしたマリーアントワネット関連本で確認)。シャルニー伯爵はローマ人顔というか、私は黒髪が好みじゃないのであまりタイプではない。話が脱線したが、「王妃の首飾り」の小説自体は、例の事件が中心に描かれている。「 マリー・アントワネットの首飾り 」というタイトルで映画化されたが、映画と小説の大きな違いについて少し。・映画は首飾り事件の主犯である、ジャンヌ・ド・ラモット・ヴァロワという女性が主役なので、彼女に同情的で、マリーアントワネットは少々悪く書かれている。小説のジャンヌは野心の塊。計算高い悪女。個人的意見としては、映画と違い小説では、実際に王妃と親しくなっていたので、首飾りは盗まず、王妃の指示通り宝石商に返し、ロアン枢機卿の後ろ盾を受けたままの方が良い人生だったのではと思う(例え数年で飽きられたとしても)。・映画では、ロアン大司教は好色だけど怖い人物で、騙すのは難しい。小説の彼は、ジャンヌにも優しく紳士的だけど騙されやすい。マリー・アントワネットに好意を持っているのは映画も小説も同じだけど、映画の彼は枢機卿の座を狙うあくどい野心家な面が強く出ている。小説のロアン枢機卿は王妃に酷い扱いをされたと勘違いした時は怒ったが、全てはジャンヌの仕業だと分かると、やはり王妃への愛を貫く(王妃には嫌われているけど)。しかしジャンヌにしても、王妃にそっくりなオリヴァ・ルゲーにしても、非常に自由であったり、野心を持っていたりして羨ましい。いくらでも気楽な生活を手に入れられるチャンスはありそうだ。王妃は・・やはりあまり頭が良くないのだろう。「首飾りを欲した」という疑惑を言葉では払拭させられないので、見ていてもどかしい。この小説ではシャルニー伯爵、フィリップ・ド・タヴェルネ(アンドレ・ド・タヴェルネの兄)、ロアン枢機卿、国王と、多くの男性から好意を寄せられるが、彼らですら、いくら王妃が「私は知らない」と言っても、偽物王妃を本物だと信じて疑わない。だから頭の良い貴族や第三身分からいいようにスケープゴートにされたのだろう。その2・・・中古で購入した「 ベルサイユ・幽霊の謎 」。1987年に出版された本で、マリーアントワネットの幽霊話は有名だろう。1901年に、イギリスの大学教授である2人の女性が休暇を利用してヴェルサイユ宮殿を観光していた。プチトリアノンを目指して歩いていると、出会う人々が18世紀の装いで、その中にマリーアントワネットがいた。彼女達が通った場所もプチトリアノン周辺も、現在と全く違っている。かなり省略して書いてしまったけど、目撃証言についての本。詳細は、wikiの「トリアノンの幽霊」でも確認出来る。その3・・・「 王妃に別れを告げて 」。映画「マリーアントワネットに別れを告げて」というタイトルで映画化もされたけど、映画は何故か「レズ」っぽい演出になっている。私は小説の方がいい。この映画で少しだけ私の好きなアルトワ伯が出て来るけど、全てが好みではない。でも、バスティーユ陥落から数日間のヴェルサイユ宮殿の混乱の様子が分かって面白い。その4・・・「 民衆のフランス革命 」上巻・下巻。フランス革命の時代のフランスアルザス地方の農民の詳細が分かる。18世紀の事がよく記録に残っていたな。主役はアルザス地方のレ・カトル・ヴァン、レ・バラーク村に住む、ミシェル・バスチャンという若者。両親が貧しい農民で、子供の頃は物乞いをしていた。でも、貧しくても両親は子供を身売りせず育ててくれた。何故貧しいかというと、働いても働いても高い税金を納めないといけないので貯金が出来ない。税金が払えないと、今でいうサラ金に手を出し、益々生活が苦しくなるという悪循環。しかし転機が訪れる。ミシェルは頭がいいので、父親の戦友である、ジャン親方の店(居酒屋・鍛冶屋)の小間使いとして少ないながらも収入が得られるようになった。おかげで数々の飢饉を飢え死にせずに乗り越えることが出来た。一時期牧師による学校で読み書きを習ったミシェルは、店の常連で、カルヴァン教徒のショヴェールと、彼の娘が持ってくる新聞を皆の前で読むようになる。彼ら親子は新聞を売り歩いている。この頃から王族の浪費と、ネッケルの会計報告書によって、国の借金額が明らかになる。新聞でもたらされる情報によって、アルトワ伯とか、マリー・アントワネットの名は農村の人々にまでよく知られるようになる。みんな情報通。本の中でも頻繁に名前が登場する。やがてフランス革命が起こり、貴族と第三身分の立場がひっくり返ってしまう。この頃には、ミシェルも鍛冶屋の仕事を任され一人前になっているため、親が作った借金を完済。ひたすら惨めに働いてばかりだった両親を休ませてあげ、弟には学校にも行かせてあげる。今まで僧侶や貴族が所有していた「良い土地」をジャン親方のような中産階級が買取り、生活が潤ってくる。王党派の後ろ盾である周辺諸国との戦争、国内の王党派を倒すための内乱で、出兵するミシェル。何度もケガをし、最終的に「不治の病」ということで除隊証明をもらって村へ帰る。帰る途中、パリに立ち寄り、議員で、現在パリで活動中のショヴェールに会いに行く。時代的には1794年の恐怖政治の頃なので、道行く先々で怪しまれて足止めを食う。その度に除隊証明を見せないといけない。パリに入ると、荷車に乗せられ、罵声を浴びるダントンやデムーランに出くわす。彼らはギロチン処刑されるところだった。ショヴェールは地方に出張していて留守だった。彼はジャコバン党員らしい。三部会の頃に、パリで暮らしていたショヴェールとマルグリット親子がよこした手紙に書かれたパリと比べて、今は密告だらけの誰も信用出来ないギスギスした街に変わってしまったようだ。ミシェルはガックリするも、議会を見て帰ることにした。本書には、ミシェルが見たロベスピエールやサンジュスト、車椅子のクートンの様子が事細かに記録されている。帰郷後、病気は回復。ショヴェールの娘・マルグリットと結婚し、本や日用品を売る店を営み、小ブルジョアの仲間入り。最終的に、ジャン親方の死後に大農場を譲り受け、裕福な農民としての一生を送る。主人公のミシェル・バスチャンは王党派でもなければ、ナポレオン派でもない。ダントン派なんだろう。借金に苦しむ両親を見てきており、自身も苦しんだ。旧態依然の生活に戻ってしまえば、元僧侶の土地を買ってしまったジャン親方の身が危ない。折角築いた財産も没収されてしまう。だから当然王党派を阻止したい。しかし、国外で略奪をして懐を潤すナポレオンのような野蛮人にフランスを汚されたくないとも考えている。既に本のあらすじに混ぜてかなりの感想を書いてしまったが、カルヴァン教徒のショヴェールは、ナポレオン暗殺未遂の嫌疑がかけられて逮捕される。二度と故郷には戻ってこなかった(一生連絡が無かったので処刑されたと思われる)。マルグリットはミシェルと結婚出来て良かった。あらすじでは書かなかったけど、レ・バラーク村の村民全てが革命派というわけではない。ミシェルの沢山いる兄弟の長男・ニコラはバリバリの王党派。軍人として革命派の民衆を成敗することに誇りを持っている。ミシェルは戦場の宿舎で兄と再会、温厚なミシェルは王党派の彼にも事を荒立てる事はしなかったが、数年後、ミシェル夫婦が営む店に突然兄が現れカルヴァン教徒である親子を侮辱したため完全に絶縁。妹で遠くの居酒屋に長年奉公に行っていたリスベートと、戦場で再開。彼女は結婚しており子供が生まれる。夫婦は、軍が占領した他国で略奪をすることで生活を潤す。彼らはナポレオンの時代には成り上がりの貴族になる。革命前は物乞いをしていたのに。母は性格がキツイ。ミシェルのお陰で借金を返せたのに、段々自身の思い通りにならなくなったミシェルと上手く行かなくなる。カルヴァン教徒の娘と結婚したために完全に仲違い。生まれた子供を介して一時期和解するものの、愛していた長男の二コラをミシェルが追い出したため、再度仲違い。最後まで分かり合うことなく孤独に亡くなる。この母親は学が無く、王党派の僧侶に言われるがままに王党派。私がミシェルだったらうるさくて鬱陶しいのでこちらから絶縁したいくらいだ。ジャン親方の鍛冶屋で働く、ミシェルの先輩・ヴァランタンはバリバリの王党派。ジャン親方の言動に我慢してきたが、元僧侶の土地を親方が購入したことで完全に仲違い。親方の店を辞めて、王党派の軍に合流。しかし争い事を好まないミシェルの事は好いていた。後にジャン親方に脅迫の手紙を送ったことでミシェルは完全に彼を嫌うようになる。事を荒立てる事を好まないミシェルも、戦争に参加し生死をさまよった事で、年と共に少し頑固でプライドが高く、喧嘩っ早くなったように思う。「 聖女テレジア 」という、フランス革命前夜のロココ貴族の終焉間際~恐怖政治の終焉迄を扱った漫画を読んだので、恐怖政治の時代がいかに恐ろしいかが分かる。同時代を扱った上記漫画についても少し紹介する。実在の人物です。主人公テレジア・カバリュスは裕福なブルジョアの娘として、スペイン人の母親と、フランス人の父親の間に生まれた。12歳までスペインで暮らす。性に奔放だが、賢い娘に成長したテレジアは、13歳~14歳頃、パリで社交界デビューし、フォントネー侯爵と結婚して貴族に。まもなくフランス革命が勃発。1793年頃になると、国内の貴族の身に危険が迫る。テレジアは貴族であり、敵国であるスペイン人の血が入っている。スパイの嫌疑がかかるのをさけるため、夫・子供と共に、叔父を頼ってボルドーに非難する。まもなく、当時成立した離婚法を利用して夫と離婚。フォントネー侯爵はカリブ海の島に亡命。しかし比較的平和だったボルドーにも恐怖政治の関係者がパリから派遣される。彼らは、低所得者の貧民であるサンキュロットに反革命派の疑いがある人物を捕まえる権限を与えてしまう。学の無い彼らは、かつて自分をクビにした金持ちなど、気に入らない人・裕福な貴族等を次々にギロチン送りする。恋人が戦死し、戦争を好まないテレジアが美貌を使って恐怖政治の関係者を陥落させ、ボルドーでの処刑の激減に貢献。最終的にパリでロベスピエールと対立し、彼をギロチン送りにし、恐怖政治はひとまず終焉。テレジアは、ギロチン処刑ギリギリの所で助かる。テレジアは王党派ではなく、恐らく立憲王政を支持していたと思われる。ルイ16世を処刑したジャコバン派を良く思わない。貴族も平民もそれぞれの立場で幸福に暮らせることを望んでいる。漫画自体は過激な性描写が沢山あるが、この時代を詳細に描いていて勉強になる。この革命によって、貴族が辛い立場に追い込まれたのが良くわかる。テレジアはボルドーでも1度逮捕された。牢屋は藁が敷いてあるだけで、トイレも無い(そこでしろ、ということか)。悪臭は半端なく、何より怖いのがねずみの大群。生きた人間に噛みつき襲い掛かる。これでは処刑前に食い殺されてしまう。最悪なことに、牢屋に入る前に、裸になって屈辱的な「身体検査」を受けなければならない。無実の貴族やブルジョアが沢山ギロチン送りにされたが、彼らは学の無い、野蛮なサンキュロットからのこのような屈辱に、さぞ耐えられなかったことだろう。テレジアと、一緒にいた女性達はテレジアの色気で牢屋の番人を丸め込み、身体検査は免れた。やっと外出していた恋人(テレジアが丸め込んだ、かつての知り合いで恐怖政治の役人)に助け出される。その後、テレジアがボルドーの牢屋の改善を恋人に要求したため、牢屋は清潔になり、身体検査も無くなった。文章を書くことも許可されることになった。パリに来てすぐに逮捕されたテレジアは、劣悪な独房に入れられる。今度は身体検査を逃れられなかった。ただし独房はネズミはおらずベッドが置かれ、ボルドーよりは多少マシといったところか。しかし粗末な服を与えられる。ロベスピエールを倒す為、パリにやってきて、水面下で活動する恋人の計らいにより、待遇のいい一般牢に移されるテレジア。やっと粗末な服から、ギロチン処刑されるご婦人が置いていった綺麗な服に着替えることが出来た。長々漫画のあらすじを書いてしまったが、いかに恐怖政治の時代と、その後もしばらくの間、フランス国内が不安定な状態であったかを伝えるために書いた。恐怖政治は腹立たしい。一番の失策は、学が無く、文化を尊重しないサンキュロットに大きな権限を与えた事。革命前は優雅で華やかな、他国が憧れる大国だったのに、一気に醜く野蛮で危険な国にしてしまった。知性のある人をたくさん処刑してしまった。では革命は起こらない方が良かったかというと、そうも行かない。封建国家のままでは、ミシェルやショヴェール、ジャン親方のような賢い善人が税金と飢えに苦しめられて幸せになれない。立憲王政で、貴族・僧侶からも税金を取り立て、農民から取り立てる税金の割合を下げる、王族も男女問わず金銭感覚を身に付けるのが最善と思われるが、貴族・王族の立場は神から授かったもの、という教育をされているのだろうから、現実には難しいのだろう。恐らく他国よりも、農民への税の取り立てが厳しかったと思われる。貴族・僧侶・王族は民衆から恨みをかってしまったのだ。改善しないとなると、フランス革命もやむを得ない。後、フランス貴族や僧侶、王族が他国にフランスを売ろうとしたが、まず考えないといけなかったのは、無駄な戦争の防止。それを怠ったのは貴族・僧侶・王族の過失。亡命先で高水準の生活を保障してもらうには、フランス内部の情報の提供は避けられなかったか・・亡命先から、立憲王政を認めることを宣言し、戦争はしかけないことを約束。その代わり、亡命貴族が残した財産の保証を認めさせることは出来なかったのか。亡命貴族は国内に残した財産を取り寄せ、王族は親族の保護を得て金銭感覚に気を付けて暮らす。他国にとっても戦争で疲弊させられるよりはいいと思うのだが・・しかし「領土拡大」の野心を持つ国があると難しいか。個人的に、先代のルイ15世はもう少し出来ることがあったのではないかと思う。ルイ16世の時代になってからでは遅い。ルイ14世の時代に一番警戒しなければならなかったのが、周辺諸国と国内の有力貴族。ルイ14世は貴族の反乱を防止するためにヴェルサイユに住まわせ骨抜きにした。ルイ15世の時代には、貴族は骨抜きにされ、反乱の恐れが無くなったと思われるので、少しずつ少しずつ貴族・僧侶にも税金を課し、残酷な処刑を廃止・ある程度の温情を与えるなど出来たはず。まあ、ルイ15世も、ルイ14世の息子が父親よりも先に亡くなったので、お手本になる人がいなかったと思われる(ルイ14世から、いきなりひ孫である幼いルイ15世に王位が回ってきたわけで)。多少の同情の余地もあるか。話が逸れるが、農民は領地から自由に出て行けず重税に苦しめられたが、同じく平民である音楽家のモーツァルトはヨーロッパ中を家族で回り、金持ちとまでは行かなかっただろうが(浪費のせいで)、当時としては自由に生きていた。この違いは何だろう。モーツァルトはフランス人ではないので、同じ立場で考えてはいけないのかもしれないが、フランスにだって宮廷やブルジョワお抱えの音楽家・芸術家が沢山いたはず。同じ平民でも自由に国や地方を行き来出来る人とそうでない人の違いは何だろう?フランス革命は1789年に勃発し、やがて外国人にとって危険な国になってしまった。フランス国民も自由に外国や国内を行き来出来なくなったが、いつまでは問題無く外国人の行き来があったのだろうか?バスティーユ陥落まで?それと、フランス革命期の人物として、ミラボー、ロベスピエール、ダントン、そしてマラーが有名だが、マラーは「偉人」なのか?「貴族・ブルジョワ皆殺し」を主張する過激な人物に思えるが。一時期、王室お抱え(アルトワ伯付)の医師だった割にはこれっぽちも品性が無い。宮廷の王族・貴族の実情を見て幻滅したのかもしれないが、それでもお給金を貰ったりしてある程度は良くしてもらった面もあったはず。どうしてここまで過激になってしまったのか?彼のどこが「立派な人」なのか教えて欲しい。
2018.03.04
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年末に仕事を辞めてから、本や電子漫画、DVDを借りて観まくっている。この2ヶ月、意外に外食せず、家に引き籠っていた。食事は毎日3食鍋。野菜(白菜・ニンジン・ネギ)は買ったものを16日分に分けて冷凍庫へ。鶏肉・牡蠣・タラ(途中からブリ)は8日分に分けて冷凍庫へ。鍋キューブを8日分買ってきて、ちょくちょく買い物しなくてもいいようにした。しかし日常消耗品や菓子はすぐ無くなるので、菓子は特に3日~4日に1回は買いに行かないといけない。主食は米ではなく、鍋に入れる餅。1.8kg入りのものを安いOKスーパーで購入していた。初めはコストパフォーマンスを重視して、作った鍋を4日間持たせるようにして、途中からうどんを入れて食べていたけど、鍋の汁は2日目で早くも酸化するらしい。鼻をつまむようなニオイに耐えられず、鍋キューブで鍋汁を作り、1日で食べ終わる方法で作るようになった。なのでどうしてもコストがかかる。パスタの方がコストパフォーマンスはいいのかもしれないけど、パスタだと、めんどくさがりの私は100%野菜は入れない。鍋なら、面倒な野菜は16日に1回切り分ければいいし、肉類は8日に1回分ければいい。健康でめんどくさくない料理は鍋しか思いつかなかった。暖かいから冬にも向いているし。でも1日1回食器を洗って新たに鍋を作るのは面倒かも。1月は好きなようにダラダラ過ごし、2月に入ったら、3月~出来る仕事をボチボチ探し始める計画を、昨年の秋頃より考えていた。ひょっとしたら3月~と言わず、2月中に仕事を再開する可能性も考えていたが、年末にみすぼらしくなった通勤靴を修理する為にミスターミニットに預けたら、仕上がりは2月下旬と言われ、本当に仕事への復活は3月以降でないと出来なくなってしまった。当初の予定では、2か月間に本を最低3冊は読破する、住んでいる相模原を散歩がてら探検する、引っ越し前に不動産屋を訪れて以来、全く行っていなかった八王子や、近場だけど降りたことの無い八王子みなみ野、最近行っていない多摩センターや南大沢にいくつもりだった。購入してからしっかり読破していない資格の本を読んで、再度勉強も出来ればいいと思っていた。それから、昨年の冬にサボったために、夏に痛い目にあったベランダの本格的な掃除もするつもりでいた。布団も一度業者に頼んでクリーニングや約2年ぶりにエアコン清掃や部屋の掃除機かけもしたかった。実際に実行出来たのは・・本を3冊読破、ベランダの掃除、布団クリーニング、エアコン清掃、部屋の掃除機かけ。それとカーテンの洗濯もした。本については昨年の秋頃~、中古で購入したアレクサンドル・デュマの「王妃の首飾り」上下巻や、同じく中古で購入した「ベルサイユ・幽霊の謎」を読んでいたので、本を読む体制は整っていた。だから図書館で借りた「王妃に別れを告げて」や「民衆のフランス革命」という分厚い上下巻も難なく読破出来た。散歩については・・2月に入ってからか、1月の終わりだったか忘れたが、多分図書館に本を返すついでに、無理矢理重い腰を上げて多摩センターに行ってみた。でも、1月下旬に首都圏を荒らした雪がまだあちこちに残っていて肌寒く、とてもじゃないが散歩する気分になれなかった。それに最近は18世紀ヨーロッパと17世紀ヨーロッパの事ばかり考えていて(借りていたDVDの影響も大)、散歩への興味が湧いていないというのも大きい(スカイツリーは12月中に行って正解だった)。だから用事で横浜に出かける以外はほぼほぼ散歩はしなかった。おかげで交通費は思ったよりもかからずに済んだ。しかしベランダの掃除が出来たのは大きかった。これをやらなかったら、不完全燃焼と無気力で、お金のかかる布団クリーニングもやっていたか分からない。寒いし面倒臭いしかったるいし・・でも虫のいない季節の内にやらないといけないという思いにかられ、1月と打って変わって2月はずっと落ち着かなかった。2月に入ってから、ほとんど寒波が去った。少しずつ自分をやる気に持っていき、2月下旬についに実行した。掃除が終わった途端、次のステージへのコマが一気に進んだ。3月初旬~のコールセンターの仕事も決めたし。惜しむらくは、当初は網戸と窓を取り外して清掃したかったが、窓がネジも固く取り外せなかったので諦めた。届く範囲で汚れを拭き取った格好だ。エアコン清掃だけは安かった(駐車場代込で一機税込6000円位)ので2月上旬に業者を呼んで終わらせた。しかしこのエアコン清掃、「くらしのマーケット」というサイトから頼んだんだけど、最初に予約した業者にバックられた。約2年前もこのサイトに登録している業者に頼んだ(違う業者)けど、今回のような事態は初めてだ。ネット予約したのは1月下旬。クレカ決済希望だったので質問のメールをしたらすぐに返信があり、予約も成立した。しかし予約当日の日時になっても業者は来なかった。メールで連絡を取ろうとしたが、一切返信が無い。埼玉県の業者だけど、相模原市中央区も対応範囲に入っていたので、連絡ひとつよこさずバックレる理由が分からない。寝坊なり、手違いなりあったとしても、連絡くらいすべきだ。このために時間を空けて、部屋の掃除機かけや水回りの掃除をして待っていたのだから。すぐさま別の業者を手配。月曜に終わらせる予定が狂ってしまったが、木曜日に無事完了出来た。布団クリーニングはベランダ清掃完了直後に急いで予約をした。「布団なんてベランダに干せば十分じゃん」と思うだろうが、昨年夏にシーツを洗った後も布団を面倒がって干さずにいたので、シーツをかけずに使っていた。だから一度本格的にクリーニングしたかった(一応クリーニング前に干して掃除機をかけた)。まあ、昨年の仕事と人間関係のストレスによる無気力と不健康な生活については12月頃に書いたブログを参考にしてもらおう。仕事のこともあるので2月中にクリーニングを完了させたかった。静岡の業者だけど、23日午前中引き取りの27日午前中お届けにしてもらった。事前に電話にて最短完了日時を確認していたとはいえ、無理をさせてしまった。それにしてもクリーニング代が高くついた。シングルの掛布団・敷布団・枕を合わせて税込22680円(枕1個も布団1枚税抜き7000円と同じ扱い)。めったにやるもんじゃないな。ただでさえ靴の修理が税込16794円(※かかと取替・全体クリーニング・撥水加工込)で手痛い出費だったのに。数日で仕上がる安い業者が無かったのだから仕方あるまい。仕上がるまでの間、布団無しで過ごすわけにも行かないので布団レンタルも別業者に頼んだ。布団レンタルは、3泊4日で税込7648円(送料含)。こちらはまあまあ安い方だった。ただクレカ決済が出来ず代引きなので現金を用意しなければいけなかった。しかし予約がギリギリだったので、23日には間に合わず、23日の晩は布団無しで過ごした。部屋は絨毯で、ソファーもないため横にもなれない。ひざ掛けを肩に巻き、壁に寄りかかって寝ようと思ったが眠れなかった。横になれないというのは何と疲れることだろう。24日午前中にレンタル布団が届いてから、具合が悪かったのでしばらく昼寝をした。そうそう昨年6月より、2年契約が満了したモバイルWi-Fiに代わって、楽天クーポン(現在はE-PARKというサイトに変わったらしい)で購入したWi-Fiを利用してきたが、今までのWi-Fiは、元々繋がりにくかったマンションの奥まった部屋とはいえ、室内でもどうにか利用出来ていたのに、新しいWi-Fiは室内のどこに置いても繋がらない。しかも充電無しだと3時間も持たない。充電しながら使おうとすると、ほとんど使えなくなる。まだわずかに繋がる玄関の棚に置いてイライラしながら使ってきたが、我慢の限界に達していた。お陰でネットからまともな情報を得にくくなり、情報弱者になりそうだ。これでは動画の視聴やダウンロードも出来ない。しかし、今まで気が付かなかったが、ベランダが比較的繋がることに気が付いた。数本の長い動画を瞬時にダウンロード出来て初めはウハウハしていたが、またダウンロードのスピードが遅くなった。ベランダでは充電出来ないので、2時間の動画のダウンロードに4~6時間もかかるのではダウンロードは不可能だ。何故急にスピードが落ちたのだろう?原因が分からなかった。いずれにしても現状ダウンロードも出来ないし、ベランダでは雨の日は使えない。夏の夜にベランダの窓を開けるのは虫が入りそうで怖いし。もうこのWi-Fiを使い続けるのはダメだと思った。違約金がかかるがしょうがない。室内に強いWi-Fiに取り替えようと決心した。ネットで調べたところ、比較的お手頃価格で室内に強いWi-Fiとして候補に上がったのは、ワイモバイル。早速近くの店舗に契約をしにいった。しかし私が望んでいる安いプランは5GBの制限がある。少ないな。せめて7GBにしてほしい。しかし前の機種も7GBの制限があったけど、特に通信制限が掛っている感じがしなかったので、5GBでも足りると思って契約した。これ以外のプランだと月額4000円近くかかってしまう。この安いプランであれば、初回以外は税込3000円未満で利用出来る。しかしいざ使ってみると、5GBでは、2時間の動画を3本もダウンロードしたら使い切ってしまう。amazonの高画質動画で2時間の映画を見ようとすると、2本見られるかどうか。私は3月は既に2.5GB使っていたので、映画の最後残り5分の所で5GBを超えてしまい、しょっちゅう映像が止まり、画質が落ちた。ほとんどまともに見られなかった。まだ3月に入ったばかりなのに翌日に制限を超えてしまうとは。視聴は3日間可能だったが、これでは繰り返し視聴も出来ない。せめて10GB無制限で使えたら不便が激減するのに。DVDレンタルは時代遅れかもしれないけど、私のような通信環境だとまだまだ利用価値が高い。5GBを超えても、一応ノロノロと通信は可能。しかし動画や重いサイトは厳しいかもしれない。もっと安くて自分のネット環境にあったWi-Fiのプランがあれば、違約金は覚悟で乗り換えたい気分。しかし3月から仕事を再開するので、その環境でも1か月で5GBを使い切ってしまうのか、もう少し様子を見てみよう。Wi-Fiの途中解約による違約金は22678円。布団クリーニングや靴の修理等、大きくかかった料金は、還付金の戻りと、3年企業年金に加入していたので、そこからの一時金で相殺出来るかどうか。ああ、来週から仕事か・・当初の計画通りに事を進めているけど、私の精神状態からいって、3月下旬からにしておけば良かったかな。一応週4勤務(金銭的に期間限定の予定。)で余裕を持たせたけど、最初は研修なので週5。面接も色々突っ込まれたので不安だ。冷凍庫の野菜や肉も研修前日で切れるので、私の鍋ライフも終わり。面接後の精神的疲れから考えて、仕事が始まったら、休みの日に鍋の材料を切る気も起こらなそうだから。株はいつまでたっても上がらないし・・これも思い通りに行かないひとつ。休みの間に読んだ本や映画の感想についてはこの後ブログに書く予定。
2018.03.03
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このページで大体のあらすじと絵柄を確認出来るので、興味のある人は参考までに。私はこの人の描く漫画が好きだ。常にその時代の流行を取り入れ、いくつになっても若い人の間隔を失わず、絵柄も安定しているから。最も有名な作品「姫ちゃんのリボン」は今でも多くの人から絶賛されている。ところが同じ作者が現在小学館のプチコミックで連載している「 日南子さんの理由アリな日々 」のレビュー平均点が良くない。評価☆1や☆2を付けた人の記載内容が目に付いたのでブログに書くことにした。前回、ヤフー映画のレビューについて少し書いたけど、漫画のレビューページも5段階評価の内、☆1と☆2は付けられないようにしてほしい。ある程度好意的に受け止めている☆3以上のレビューだけ掲載してほしい。評価☆1や☆2の人は、「36歳」の主人公の性格・設定(知らない人はネットであらすじ検索するか、実際に漫画を読んでみて下さい)に嫌悪感と憎悪を抱いているようだ。取り敢えず「共感出来ない」「許せない!」らしい。「36歳」なのに、20代のように恋愛とオシャレに夢中で、何しに会社に来ているの?「36歳」で子供も孫もいるのに実家に住んで、アルバイトで、恋愛>>オシャレ>>家事・育児なんて有り得ない!普通逆でしょ?上記のような投稿が目立つ。この人達がやたら言う「共感」って何だ?36歳は、管理職で偉くなっているか、秀でた才能で世界的に有名になっているか、家事と育児(+共働き)で好きな事に時間を割けずにやつれたおばさんでないと「共感」出来ず「許せない!」のか。そんな漫画読みたいか?あらすじを読めば自分の好きな内容か判断出来るはずだ。気に入らなければ読まなければいいだろう。この漫画の主人公(日南子さん)は母親の理解を得られている。親と同居し、日南子さんが仕事や用事で家にいない間は母親が子供の面倒を見て、孫もこの母親と娘(日南子さんの娘)が面倒を見ている(当人たちも好んで面倒を見ている)。主人公は孫がいるとはいえ、独身なので、恋愛をして幸せになってほしいと願っている。だから日南子さんも非正規雇用でもオシャレして働きに出られるし、恋愛に夢中になることも出来る。そういう恵まれた家庭環境で、誰も迷惑だと思っていないのだから問題無いだろう。バイト代のいくらかは家に入れているのだろうし、当番制で夕食も作っている。オシャレや恋愛を楽しめる環境に主人公が属しているだけで、別に娘や孫を蔑ろにしているわけではないだろう。アルバイトだったら、仕事以外に関心があってもおかしくない。20歳の大学生アルバイトは雑誌モデルにキャーキャー言ってもいいけど、36歳のアルバイトはダメ?そんな事誰が決めたのか。正社員で役職に就いている人であれば冷静な対応が必要な場面が多いが、アルバイトであれば、何歳であれ、要求された仕事を普通にしていれば、恋愛に熱中しようが問題は無い。主人公がバイトを始めたばかりの頃、原稿を紛失する大きなミスをした。このことを非難の材料にしているレビューもあったが、何歳であれ、新しい職場でミスしない人はいないだろう。これ以外は特に職場に迷惑をかけるような失敗もしていないようだし何が気に入らないのか。やはり日本では、女性自身が「30代後半以降の女性は中年おばさんらしい外見と振る舞いをすべき」だと思って自分の首を絞める人が多い。だからこの漫画の主人公に嫌悪感を持つ人がいるのだろう。日南子さんみたいな30代~40代は今時珍しくないし、漫画の主人公は「読者が納得するような人」でないといけないという決まりも無い。
2018.02.28
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タイトルが少々乱暴だが、上記状況がやたら目に付き、ムカムカしたので書いた。今年に入り、18世紀や17世紀のヨーロッパが舞台になっている映画を多数視聴している(映画の感想はいずれブログに書く)。視聴後、ウキウキした気分でYAHOO映画レビューを見ると、「この映画は中世ヨーロッパが舞台です。」と書かれた投稿が何と多いことか。「中世」じゃなくて「近世」だろ!中学か高校の世界史で習ったはずだ。私は学生時代の成績は決して優秀ではなかったが、それでも18世紀や17世紀は「近世」と理解していた。特に最近目に付くようになったが、このトンチンカンな認識はかなり若い人に多いと感じる。17世紀(1600年代)で連想するのは・・三銃士・太陽王「ルイ14世」の絶対王政・ヴェルサイユ宮殿建設、バロック音楽、カツラ(背中位まで長さがある、カールした派手なカツラ。ルイ14世や同時代のヨーロッパの王族・貴族・音楽家の男性の肖像画を見ると分かりやすい)18世紀(1700年代)で連想するのは・・映画「アマデウス」、「マリーアントワネット」、ポンパドゥール夫人、ロココ装飾、モーツァルト、漫画「ベルサイユのばら」、カツラ(モーツァルト、ヨーゼフ2世、ルイ15世、ルイ16世、ロベスピエール、ダントン等々の肖像画を見ると分かりやすい)中世って・・十字軍とか、ジャンヌダルクとかの時代じゃないか。全然違うだろ?中世ヨーロッパと聞くと、私なら、騎士とかお城・闘い・魔女狩りといった怖い時代を思い浮かべる。何故、ルイ14世や煌びやかなヴェルサイユ宮殿、モーツァルト、仮面舞踏会やマリーアントワネットの時代が「中世」と結びつくのか分からない。最近の学校では18世紀や17世紀のヨーロッパを「中世」と教えているのだろうか?もしくは書いている奴がこの時代が近世と分かっていて、わざと「中世ヨーロッパ」と書いているか。「え~ベルばらの時代は近世なの?やだー中世ヨーロッパであってほしい。よし、中世ヨーロッパということで世間に広めてしまおう。」みたいな。どうも最近、その可能性が高いと感じている。ヤフー知恵袋などで、わざと「中世ヨーロッパの貴族は白いカツラを・・・」といったタイトルで投稿し、回答者から「中世じゃなくて近世です」と指摘されて、「近世だったんですね。すみませ~ん(分かってるよ。わざとだよ!また「中世」と書いて煽ってやろ♪)」みたいな。もし上記の理由でもなく17、18世紀を「中世ヨーロッパ」だと本気で思っているのだとすれば頭が悪すぎるし、ものすごい「情報弱者」だと思う。ヨーロッパ史に全く関心が無いにしてもあまりに無知すぎる。しっかりしてくれよ。高齢者や、20代前半迄の若者はPCはほとんど使ったことが無く、情報は主にTVから得ているイメージがある。もちろん20代前半迄の若者はiphoneやスマートフォンのヘビーユーザーなのは知っている。しかし利用目的が、LINEのような友人との連絡手段であったり、動画・音楽・漫画の視聴・DLのような、かつて電話や雑誌、TVやCDプレーヤーでやっていたことをスマートフォンでやっているだけであり、実はネット検索はあまりしていないのではないか?TVでも「中世ヨーロッパ」と言っているのだろうか。話が変わるがついでに・・YAHOO映画レビューは5段階評価の内、☆1と2は無くした方がいいと思う。「つまらないものは、つまらない。」「退屈で、途中で寝ちゃった」「お金と時間の無駄。みなさん、見ない方がいいですよ」といった投稿は本気で営業妨害になるので投稿制限出来ないだろうか?皆が自分で見るものを判断出来ればいいが、どうも「この映画を見ようと思ったけど、ここの評価を見てやめました」というのがチラホラある。自分で判断せず、他人の評価だけでやめてしまう輩が。映画の作り手が時間・お金・人手をかけて制作したものを上記のような下らない言葉でぶった切ってほしくない。だから、☆3以上しか評価出来ない、つまりは映画がある程度心に残った人だけだ書きこめるようにしてほしい。
2018.02.18
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前置きが長いです。写真は下の方にあります。12月末で会社を辞める。12/8(金)は有休消化で休みだった。東京スカイツリーは仕事を辞めてから行こうと思っていたが、株が上がることによる利益で気兼ねなく出かけたかったのに、上がる気配が全く無い。待っていてもきりがないと思うようになった。最近、色々気力が出てきたので、やる気のある12月中に行こうと思うようになった。しかし東京スカイツリーのHPで混雑状況を確認したところ、平日もクリスマス前の週~年明けの成人の日辺りまでは混雑するようだ。有休予定日の中で、12/8だけが混雑日にあたらない。新宿まで定期券が使える今のうちに行こうと思うようになった。上野の森美術館で開催中の「怖い絵展」が12/17迄だし。しかしスカイツリー、プラネタリウム天空、すみだ水族館と、「怖い絵展」を全部見ることは可能だろうか?プラネタリウムは見たい回の席はすぐに取れるのか?2つある上映作品両方共見たいが、続けて見ることは可能なのか?水族館はスカイツリーの後に見る時間はあるのか?等々、行ったことが無いので色々不安だった。今の会社でもらったカフェテリアプランのカードにすみだ水族館の割引があったので、使えるものは使おうと考えたが、2007年頃に購入し、時たま使っていたプリンターが壊れてしまった。ほんの数か月前までは問題なく利用出来ていたのに、スイッチを押すと大きな音が鳴り響き印刷も出来ない。割引券は印刷したものをチケット購入の際に見せることになっていたのにそれが出来なくなった。コールセンターに電話したが、生産終了品のため、修理も出来ないから買い替えろときた。酷いもんだ。コンビニのマルチコピーとか、もう少し調べれば代替手段もあると思うが、精神的・金銭的な衝撃が少々大きく、プラネタリウムの割引券がline等の会員になれば手に入るようだが、調べる気力が無くなった。予備で購入していたインク4個は運よくメルカリで売れた。しかし入会したばかりで、売れた金額の振込手数料が自己負担だと知らず、安い価格設定にしたために、運賃を差し引いたらマイナスになってしまった。12月にスカイツリーに行くことに対する懸念がまだあった。週間天気予報を見たら、金曜日だけ曇りになっていた。日を追うごとに予報が悪くなり、ついに曇りのち雨になってしまった。しかしこの頃には、行くのを1月に後ろ倒しにする気が無くなっていた。1月まで待てば、プリンターを購入して、水族館やプラネタリウムは割引券で入れるようになるかもしれないが、定期券が使えないし、「怖い絵展」も終わっている。健康状態が改善されてきたことで、今なら気力もある。来月のことなんて分からないから、もしかしたら風邪ひいて行く気力がなくなっているかもしれない。今よりも寒く、日は今よりも長くなっているだろうから、スカイツリーで昼の景色と夜景の両方を見るのであれば今の方がいい。クリスマスイルミネーションがあって、正月明けよりも賑やかだろうし。ということで雨が降ろうが12/8に強行することにした。その前に・・少し前置き。先程から気力、気力と書いてきたが、10月に人間ドッグに行ったら結果が悪かった。今のヘルプデスクの仕事を始めてから、原因が分からない体の不調があった。例えば、・腰を酷使するような事は何もしていないのに、毎日腰が重くてだるい。床に畳んだ布団に寄りかかって寝ると、腰がよく伸びて気持ちが良く、一瞬で眠れる。・立ちあがると下半身が重くてだるい。・土日休みの土曜日に、やっと重い腰を起こして出かけても、足がだるく、頭も重く疲れている。ここのブログでも何度か書いてきたが、私は2015年の健康診断で重い貧血だった。これは血液内科で治し、昨年度の健康診断ではB判定まで持ち直した。上記不調は貧血か、ストレス性の何かかと思ってきた。しかし鉄分、ビタミンC、カロチンは飲料で採っているし、散歩した翌日の疲れはポカリスエットで補っている。たまにストレッチ体操もしているし、睡眠も気が付けば十分に取っている。姿勢が悪くならないように気を付けてもいるが、不調が改善しない。今回の健康診断(人間ドック)で、昨年11月に診断を受けた時よりも体重が6~7キロ激増していた。(2015年7月の健康診断の時より9キロ増加)、血液系はC判定で貧血気味、肝機能が低下。メタボ寸前で「太り過ぎです」と書かれた。確かに今年の夏あたりに、ウエスト61cmのズボンがきつくなったので、ワンサイズ上の63cmを購入するも入らず、更に上の67cmに取り替えてもらってようやく落ち着いたが、それでもズボンの材質によってはお腹の部分が少しキツかった。体重が増えたか?と思い、気になる時は度々ストレッチ運動もしてきた。ひょっとしたら3キロ位増えているかもしれないと思っていたが、想像以上の結果だった。しかしお陰で体の不調の原因は分かった。短期間での急激な体重の増加で、6~7キロ分の脂肪が上半身にくっつき、腰を圧迫していた。私の身長から見た中心体重から考えると、8キロは落とした方がいい。今の仕事を始めてからのストレスで、仕事帰りに誘惑の多い町田にて(小田急から横浜線へ乗り換える通り道)パスタ・コーヒー・タルトケーキ等、フルコースで食事をして帰ることも多かった。1度の食事の量・点数が多い為、肝機能が消化に追い付かず、消化しきれなかった脂肪が体の節々にくっつき、肝臓の不快感が無気力を誘発していたのだろう。そんなわけで、ここ2ヶ月程「食事は適正量(1回の食事で食べる点数を適正化)」「20回の腹筋等のストレッチ」を実行していた。背中がスッキリしてきた(手触りが違う)。明らかに全体の脂肪が減った。(といっても体重は1キロも減っていないかもしれないが)サイズ67のズボンのお腹がキツくなくなった。ズボンがブカブカになってきた。腰の疲れが無くなった。下半身の重さも無くなった。まだ散歩した翌日は足の疲れが取れないが、前よりは良くなった。そんなわけで体の不調が改善してきたことで気力が少しずつ戻ってきた。12/8当日。外は曇り。新宿までは定期券を使い、そこから中央線で神田まで行き、山手線に乗り換え、上野駅で下車。上野の森美術館に到着した。「怖い絵展」の当日券は並ばずに購入出来たが、平日の10時台で既に会場内が大混雑しているらしく、入場まで50分待ちになっていた。今は開館時間を毎日無休で9時~20時に延長しているので、平日の18時半以降に入った方が空いているかもしれない。私が入場待ちで並んでいる間に、一時的に当日券購入の窓口も行列になった。外で並ぶので、雨の日は大変そうだ。傘置き場や荷物を入れるロッカーはあるけど、一人で行った場合、荷物を預けた後に元の列に並べるのだろうか?雨の日や荷物の多い人は、先に傘や荷物を預けてから並んだ方が良さそうだ。ようやく入場。550円で音声解説のヘッドフォンを借りた。館内は狭く混雑している。それでも「立ち止まらないで下さい」とは言われないので(「空いている作品から見てください?のようなことは言っていた。その通りかもしれない」)、作品の主題、制作年を読んだ上で、最初は作品に近づき、続いて離れた場所から見る位の事は出来た。個人的に良かった作品は、ウィリアム・ホガースの「ビール街とジン横丁」と「娼婦一代記」。当時のロンドンの貧困が描かれている。「娼婦一代記」は、単身で希望を胸にロンドンにやってきた若い女性が、騙されて娼婦に転落し、不幸な人生を歩む様が描かれている。この2作品は私の好きな18世紀前半が舞台なので、当時の紳士の正装の1つである「かつら」を被った男性とか、私の好きな風俗が見られて良かった。そして最後の方に展示されていた、フレデリック・グッドールの「チャールズ1世の幸福だった日々」が一番良かった。晴れて心地の良いある日、国王一家が優雅で豪華な小舟で川を周遊する様を描いた大きな絵画。私の好きな三銃士ファッションが全盛だった17世紀前半というのもあるし、心が躍るような絵なのに、チャールズ1世はご存じの通り、清教徒革命で処刑(斬首)される。音声ガイダンスでも、「二人の王子の成長の過程から、革命がすぐそこまで来ていることを暗示している(聞き取りは正確ではないと思います)」とあり、目の前に迫る不幸に何とも言えない感情が沸き起こる。この展覧会で目玉作品だった、ポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は、確かに駅の広告でこの絵を初めて見た時は、「何故処刑されるのか?」と、展覧会に関心を持つきっかけになったが、16世紀のぴっちりタイツの衣装があまり好きでなかったり、「純白のドレス」とか「美少女」とか女性だけに使われる気持ち悪い言葉が並んであまり好きではなかった。「清純」とか「清楚」とか「処女」と同じで、女性だけに使われる気持ちの悪い言葉。処女の若い女性を賛美する日本、年齢が上がった女性は姥捨て山行きの空気が今もある。女性に批判的な空気が蔓延しているが、メディアや世間一般の女性の扱いが批判を誘発しているようなものだからな。男性は常に「標準」「一人前」「大人」と扱われて羨ましい限りだ。必要が無い限りは極力性別を表す言葉は用いず、女性限定サービスも無くす、メディアでの表現も完全に男女同じ。こんな簡単なことを何故やらないのだろう。話が脱線した・・話を戻す。今回の展覧会では宗教画もたくさん出てきたけど、宗教画や女性だけ裸の絵画はあまり好きではなかった。宗教画は現実からかけ離れすぎてピンとこないし怖い。混雑ぶりがキツかったが、上に挙げた「良かった絵」を見られた点で、行って良かったと思う。紅葉の上野公園美術館を出て、上野駅方面へ向かった。時間は昼過ぎ。これから東京スカイツリーへ行く。上野駅前は「アトレ」のイーストとウエストが出来て便利になったが、この駅の反対側へ抜ける自由通路からの眺めは何とも古めかしい。西新宿や六本木ヒルズ、みなとみらいなど、ここ何年もキラキラした場所が好きで、そういう場所にばかり行くせいか、余計にそう感じる。昭和30年代~40年代の空気がまだそこにある。上野駅のatre east地下鉄銀座線・上野駅から浅草へ向かった。浅草から徒歩17分でスカイツリータウンへ行けるらしいが、全ての工程をこなせるか不安だったので、東武スカイツリーラインで行った。しかし早くも後悔した。歩いて行った方が隅田川越しにスカイツリーの全景を撮影出来た。帰りに歩いても暗くなっているだろうから、夜景しか撮影出来ない。スカイツリー駅が何の変哲もないホームだったので余計に後悔した。横浜みなとみらい線みたいに、観光客をワクワクさせる個性を出せばいいのに。東京ソラマチ ( 東京スカイツリータウン )は想像と違っていた。噴水があり、イベントも出来るような、いかにも観光地的な広い公園にスカイツリーやプラネタリウムの建物が点在していると思っていたが、昔ながらの町並みに囲まれて、少々浮いたように今時のソラマチが建っている。プラネタリウムは、スカイツリーや水族館があるソラマチの7Fにあった。最初は「 プラネタリウム天空 」に行った。今回かなりセーフだった。これから行く人は気を付けた方がいい。平日でも夕方~の回は昼過ぎに全て満席になってしまう。私は13時~の「 フランス 星めぐりの空で 」と、14時~の「 きみを乗せたこの列車の向かう先には、美しい星空がまっている 」を続けてみた。「続けて」といっても、完全入れ替え制なので、1つの上映が終わったら、一旦外に出て、もう一度入り直す。受付カウンターの容量が悪いのか、仕方がないのか、チケット発行までに時間がかかる。これじゃあ行列が出来るだろう。まあ、事前にチケットを買っとけって話か。13時~の回が後1分で始まると言われてからえらい待たされる。遅れたらどうするんだ(映画と同様、CMや注意事項から始まるので本篇には間に合ったが)。こんなんで土日は人をさばけるのだろうか。突然見に行きたくなったのであれば仕方がないが、事前に予約購入することをおすすめする。現地に行ってから満席で観れないと言われたらショックだし。それから、プラネタリウム内はコートを着ていても寒い。前の方でブランケットの貸し出しをしているので羽織った方がいいかもしれない。何で寒いんだろう。実際に「旅」をしている気分を味わうためだからか?文句ばっかり書いたが、2作品共、高かったけど見て良かった。どちらかというと「フランス 星めぐりの空で」が良かったかな。でも「きみを乗せたこの列車の向かう先には、美しい星空がまっている」も良かった。「フランス 星めぐりの空で」は、宇宙船かマシンに乗って、日本からフランスにひとっとびし、有名観光地の一般観光客は入れないような所を間近で見学しているような感覚があった。パリ天文台、シャルトル大聖堂のステンドグラス、フォンテーヌブロー城、高い山の頂にあるビック・デュ・ミディ天文台、モン・サン・ミッシェル、リヨンの旧市街等々を見てきた。若干星空のシーンと歌が流れるシーンが変化が無く退屈だった。プラネタリウムは「星空」がメインだから、それを言ったら元も子もないか。この辺りで少しウトウトしかけた。でも、私の好きなフランスを取り上げてくれて嬉しかった。「きみを乗せたこの列車の向かう先には~」は夜、日本のどこか静かな山奥をぽつんと走る列車(多くが蒸気機関車)が多く出てきた。都心近辺に住んでいると信じられないが、確かに日本のどこかの映像。何処なんだろう。こんな山奥の電車でも通勤で使う人がいるんだろうな。こちらも星空のシーン辺りで少しウトウトしていた。ソラマチのクリスマスツリー時間は15時頃。スカイツリーへ向かった。平日なので待たずに当日券が買えて、すぐに展望台へ登れた。スカイツリーのエレベーター内装景色はご覧の通り。曇り空なので、遠くの高層ビルはぼやけている。しかし見ようによっては幻想的な感じで悪くはないかも。しかし350mの展望入口階は、グルっと一周しながら景色を見ようとしても、クリスマスのディスプレイをバックに記念撮影をするものや、着ぐるみとの撮影、音楽演奏の準備等々、障害物が多い。ムードというかセンスが無い。六本木ヒルズなどと比べると、かなりお子ちゃま仕様。こうして家に帰って、撮影した写真を見ると、やはりその景色に圧倒されて行って良かったと思うが、街の雰囲気はやっぱり六本木ヒルズからの景色の方がいい。晴れていたら少し感想が違ったかもしれないけど。450mの展望回廊にも行った。事前に情報を得ていたように、エレベーターの一部が外が見える仕様になっている。少し怖い。東京スカイツリー 展望回廊へ向かうエレベーターからの光景展望回廊はお勧め。ほとんど余計な障害物もなく、グルっと一周しながら景色が眺められる。東京スカイツリー 450m 展望回廊東京スカイツリー 450m 展望回廊 その2ただ、昼間の光景と夜景の両方を見ようとすると、時間を潰すカフェもなく(土産物店がある位)、1度下の階に降りてしまうと、入場券を買わない限りは再入場出来ないので時間を持て余す。昼と夜両方の光景を見るのであれば、展望回廊に登る時間は調整した方がいい。私は夜景の時間まで間が持たなかったので、暗くなる前に350mの階に戻ってしまった。遠くに薄ぼんやりと見える観覧車は葛西臨海公園新宿方面東京タワーや六本木ヒルズ方面東京ドームが見える花やしき遊園地だろうか段々暗くなってきた。350mの階は、夜景の時間が近づくにつれて人が増えてきた。外国人観光客は座って場所取りをしている人も多く(私と同様、昼間の光景と夜景の両方見る予定なのだろう)、撮影がしにくい。「 リサとガスパール 」という絵本のキャラクターが特集されていた。345mからの夜景帰る間際になって気が付いたが、350mの階には、345mと340mの階に降りるエスカレーターと階段があった。こちらの方が人が少なく、ムードがあってデートにも適している。350mの階の飲食店は飲料とデザートを販売する店しか無かったが(時間潰しにブルーベリー酢とミルクのドリンクを購入するも、すぐに飲み終わってしまった。この日はまだ出先で何も食べていない)、下の階には食事が出来る店があり、人が少ない分お酒を飲むにもムードがあって良さそうだ。事前に情報を得ていた、地面の一部がシースルーになっている所は、340mの階にある。すみだ水族館へ向かった。この水族館の特徴は、一般的な水族館のような泳ぐ魚がメインではない。イルカとアシカのショーもやっていない(オットセイはいるようだが、ペンギンエリアと比べるとかなり狭い)。メインはペンギン!マゼランペンギンというらしい。他にはクラゲとか金魚とか、「インスタ映え」するような小型生物をメインに取り扱っている。平日夕方のこの時間は人が少なく、少し薄暗くて大人の雰囲気。デートに向いている。「可愛い」生物がメインなので、小さな子供も喜びそうだ。ペンギンが体をかくような動作をしたり、グルグルお腹を見せながら泳ぐしぐさ、泳ぐと意外に素早く、ピョンと跳ねる様子が可愛いくて、しばらく眺めていた。お腹を見せて泳ぐペンギンペンギンは泳ぐと素早いペンギンの鳴き声水族館を出ると、雨が降り出していた。帰りは浅草まで歩こうかと思っていたが、雨で寒いのでやめた。私が通った所は屋根がなかったが、ソラマチは雨に濡れずに駅まで行くルートはあるのだろうか?(私が通らなかっただけであるとは思うが)上野駅構内のクリスマスツリー上野駅で少し迷った。行きに利用したJR中央線が見当たらない。やむなく山手線で新宿まで行った。よく考えたら、行きは新宿から中央線で神田まで行き、そこから山手線で上野に出たんだった。帰りはソラマチで何か食べようかと思っていたが、フルコースは体にも金銭的にも良くないので、結局JR町田駅構内にある、ベックスコーヒーショップで、「ごろごろビーフ&冬野菜のシチュープレート」を食べて帰った。スカイツリーは六本木ヒルズと比べると、かなりお子様仕様と書いたが、スカイツリー、プラネタリウム、水族館全てひっくるめて、ソラマチのお土産のセンスはいい。大人の観光客も十分楽しめる品揃えだ。数年前から抱いていた、スカイツリーとその周辺施設を楽しみたいという望みがようやくかなった。晴れの光景は見られなかったけど、当面はいいかな。あの辺はソラマチ以外は下町ばかりで、興味のある人にはいいのだろうが、私は近代的でオシャレな町並みの方が好きだから。それに相模原からスカイツリーへは電車の乗り換えも多く、かなり遠い。今日みたいな寒くて雨の降る日は帰るのも大変だ。でもトータル的に、行って損した所は無く、全て良かった。何だかんだ文句は言っても楽しかった!
2017.12.10
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早くも9月になってしまい今更だけど書きます。本当はすぐに書きたかったけど、京都旅行など色々あって書けなかった。好きな曲が決勝戦に勝ち残るにはどうすればいいのかと、大会が末永く人気を維持するための対策を、2階から見て感じた視点で、部外者(三井ビルに勤めていない)の私なりに思った事を書きます。途中、けなしているように感じる文章もあるかと思いますが、「来年も出てほしい」から書いたのであって、「好きな曲にケチつけやがって」と不快に感じた方は、1個人の感想だと思って流してもらえればと思います。8/23(水)~8/25(金)の3日間に渡って開催された、新宿三井ビル・会社対抗のど自慢大会を、2日間の予選と最終日の決勝戦全て見てきました。初日1番目の「おどるポンポコリン」だけ間に合わなかったので見ていません。18時終業なので、18時スタートだと定時ピッタリに職場を出ても1番目の曲に間に合わない。出場者が多くて難しいのかもしれないけど、18時15分スタートにしてくれないかな。このビルのすぐ近くで働いていて、会場には徒歩ですぐに行けるけど、最初から確実に見たかったら有休を取った方がいいのか・・今年は新宿以外の場所で働いていると思っていたので、有休を取らない限りは見に行けないと思っていたが、色々あって今年も見ることが出来た。2015年~見ている。最初は大会自体を知らなかった。たまたま仕事帰りに目撃して以来、今日まで楽しんでいる。しかし今年は京都旅行が目前だったし、部屋の窓に夏に嫌われる虫が出たり、仕事も精神的に落ち着かず、気分的に疲れていた。大会が夜なので、帰りにあの虫に出くわしたくなくて、見に行くかどうか迷っていた。プログラムを見て知らない曲や興味の無い曲ばかりだったら行くのをやめようと思っていた。しかしプログラムを見たら、見に行かないという選択肢が無くなった。予選1日目・2日目共に見たい曲が沢山ある!!個人的には2日目が余韻深かった。昨年の1位~3位を発表する際、アドリブで本人が舞台に上がってきたり(全員)、皆ノリが良く、ゲストと一緒に踊って会場を盛り上げたりしていて楽しかった。でも最終日も元リンドバーグのボーカル・渡瀬マキがゲストで良かった。のど自慢大会のポスターがどこに貼ってあるのか分からなかったし、審査員席が遠かったので、ライブの直前まで今年のゲストが誰なのか分からなかった。2日目予選に出場し、歌唱力の高さで決勝進出、堂々の3位だった株式会社エスアールエルの「いきものがかり ブルーバード」を歌っていた人が小柄でショートカット・ボーイッシュな外見で印象に残っていたのか、最近聞いていた、リンドバーグの「Little Wing」という1990年の曲の映像を何となく思い浮かべ、「のど自慢大会でリンドバーグを歌うチームがあったら盛り上がるだろうな」とぼんやりと考えていたらゲストだった!「BELIEVE IN LOVE」や「今すぐ Kiss Me」といった、知名度抜群の往年のヒット曲を歌ってくれて嬉しかった。1990年代前半に若者だった人なら当時よく聞いたバンドだ。私も中学生だったのでかなり人気があったと記憶している。ちなみに「いきものがかり ブルーバード」は大会が終わって京都旅行の最中もしばらく耳に残った。歌った人がよく声が出ていてうまかったこともあり、知らない曲だったのにいい歌だと思った。以上のように、会社員の行事なのにゲストが毎年豪華!かつて日本中を席捲した歌手、グループ、アイドルが出演する。昔とはいえ、大型ヒット曲を出せば、その知名度は永遠だ。出演者のモチベーションに大きく貢献していると思う。改めて三井ビルの凄さを思い知らされる。各予選の感想を書く前に、3日間通して見た感想を・・三井ビルの入口を入ってすぐの所に当日のプログラムが置いてあった。最終日は、ビルの中の空気もどことなくお祭りムードで皆昼からソワソワしていた。決勝戦のプログラムを手にした私もソワソワしていた。18時近くになってややこしい入電があった時は、残業になるのではとヒヤヒヤした。どうにかこうにかスタートに間に合ったけど。応援団は、個人的に「三井不動産レジデンシャルリース」が圧倒的に良かった。先導する人がいたので応援が凄く(人数もすごく)、会場を盛り上げてくれた。こういう人がいる会社はカッコいいと思うし良い会社だと思う。この会社から出場の歌は全て盛り上がった。当然応援団1位だと思っていたら違ったけど、私の中では圧倒的に1位だ。あとキャリアリンク株式会社は、現在こちらでは働いていないけど登録している会社だ(人材派遣会社です)。毎年ハデなカツラを被って応援しているので印象に残る。若い会社といった感じでノリがいい。去年おととしと、予選落ちしているイメージがあるが、今年はみごと準優勝!今年の決勝戦の顔ぶれを見ると、やや「アニメ」要素が不足していたように思う。これについては後程、予選の感想の所で書きます。そして、チアガール系やダンスグループがもう少し残れば良かったと思った。先程、2日目が1番余韻が残ったと書いたが、2日目のゲストを盛り上げていたのも上記の人達だ。ダンスグループ(株式会社トップ 湘南乃風「睡蓮花」の人達)は決勝に残ったけど、チアガール系はうまかったけど決勝戦には進まなかったので、会場の全体的な「色」を見た時に、もう1組は残った方がいいと思った。決勝戦では歌い終わった後、司会者からのインタビューに答える機会がある。歌っている時と違い、シュンと大人しくなって「緊張しました~」と言うよりは、「イエーイ!」と成りきって答えている人の方が会場が盛り上がる。緊張しているのは本当だろうし、難しいのかもしれないけど。関連して、予選の最後に決勝戦に進出するチームの発表があるが、名前を呼ばれても出てこないチームが結構いる。「どうせ予選落ちだろう」と思って仕事に戻ったか、帰ってしまったのかもしれないが、予選落ちの可能性があっても会場に待機した方がいい。なるべくならまだ帰り支度はせず、歌った時の衣装のままでいてほしい。その方が会場も盛り上がるし、見ている人も衣装を見て「あの歌をうたった人か」と分かる。応援団は、仕事の人はスーツ(女性はオフィスカジュアル)、出場した人は衣装のまま応援するのがベストに思えた。その方が会社員の大会らしくて面白い。とはいっても特に最終日は社員の家族も大勢応援に来ていると思う。その人達は、光るスティックとか応援Tシャツとかを着て精いっぱい応援してほしい。応援団も出て来る時は緊張するのかもしれないけど、もうすぐ曲が始まるのに恥ずかしがって中々出てこなかったり、遠慮しながら下を向いて小走りに応援席に着く人よりも、目立つパフォーマンスで応援する人が多くいる会社の方が決勝戦進出に繋がっていると思うし、見ていて気分が上がる。だから応援する人も目立ちたがりな位で丁度いいと思う。そう言えば今年はのど自慢大会の看板が無かったが何でだろう。作成が間に合わなかったのかな?「けん玉」をやりながら歌う人も出場していなかった。出場権はあったと思うけど、忙しかったのかな。最終日の成績発表時の曲が今年はドリカムではなかった。でも曲名は分からなかったけど、代わりの曲も悪くなかったと思う。しかし、初日と2日目の「決戦の金曜日」だけは残して下さい!あれは盛り上がるので。では初日23日について・・出場順関係無く、書きたい順に書きます。書かなかった歌については、私自身がその曲を知らない・好きでないか、印象に残らなかったかのどちらか。あくまでも私の個人の感想です。・BOØWY(ボウイ)Dreamin'・・決勝でも聞きたかった。だってBOØWYってあまり無いじゃん。希少価値が高い。だからこのチョイスは良かった。やはり「おお!」と会場中にどよめきが起こるような、かっこいい「声」で会場を酔わせる歌唱力が必要だと思う。ロックバンドなので下手な演出は必要無いと思うけど、応援団は80年代のライブ映像に出て来る人達みたいに拳を上げて応援するとか。ボーカルは歌唱力がかなり必要で、応援団もノリノリになって会場を巻き込む必要があると思うので難しいと思うけど、決勝戦でも見られたら最高だ。来年もDreamin'でリベンジするか、JUSTYかNO.NEW YORKあたりでお願いします!(マリオネットは個人的に好きでないのであえて書かない。)・PRINCESS PRINCESS 世界で一番暑い夏・・ベストチョイス!昨年はDiamondsを歌っていた。その時の声の調子、他の出場者のレベルによって決勝戦に進めたり進めなかったりしているように思う。あと、多少緊張もしているのだろう。個人的に2016年の予選がベストだった。来年は決勝戦に出てほしい。バンドの曲なので、BOØWY同様、応援団もノリノリになって会場を巻き込んだ方がいい。来年も世界で一番暑い夏でリベンジするか、Highway Star(ハイウェイ・スター)か19 GROWING UPあたりでお願いします!・沢田研二 勝手にしやがれ・・23日・24日両日歌われた(会社は違うけど)。普通にうまかったけど決勝には進めず。より歌唱力が要求されるのだろう。・渡辺真知子 かもめが翔んだ日・・良かった!余裕で決勝戦に進めると思っていたのだが意外だった。私の想像だが、きっと決勝進出させる曲には、ソロ・歌謡曲の枠があり、どの曲を選んだら決勝戦が盛り上がるか?等々・・審査の基準があるのだろう。だから歌唱力が完璧でも決勝戦に進めないことがあるのだと思う。ソロは「盛り上げ」という点で比較的不利だと思う。来年は進めるかも?応援団は何が出来るか?金の粉や花びらを飛ばしたりとか・・来年も同じ曲でリベンジか、迷い道もしくは唇よ熱く君を語れもいいかも。・JUDY AND MARY そばかす・・今年はアニメ系で決勝進出したものが少ないように感じた。おととしのドラゴンボールZや、昨年の聖闘士星矢みたいなのがもっとあった方が良かった。なのでこの歌も「るろうに剣心」のコスプレで、多少の演出をしたら印象に残ったかも??・ポルノグラフティ ミュージック・アワー・・ナイスチョイス!普通にうまかったけど、より歌唱力が問われるのかもしれない。・SIAM SHADE 1/3の純情な感情・・上と同様。・大黒摩季 あなただけ見つめてる・・歌唱力もあり、ボーカルの女性もセクシーな感じで良かった。予想通り決勝進出。・松田聖子 赤いスイートピー・・歌唱力は完璧。ただ、ソロが決勝に進むには、歌い手だけでなく応援団や演出の力も必要だと思う。特にアイドルの曲は歌唱力が測りにくいので。例えばこの曲だったら、80年代のスクールメイツみたいなダンサーをバックに付けるとか、応援団はシャボン玉を飛ばしたり、80年代のファンみたいな応援演出をしたりなど。会場を巻き込む演出が必要だと思う。来年は青い珊瑚礁や裸足の季節、風は秋色なんてどうでしょう?・JTBコーポレートセールスの坂本冬美 夜桜お七・・23日は2チームこの曲を歌った。こちらは最初の方に一人で歌った方(決勝戦進出出来なかった方)。個人的にはこちらの方が良かった。歌唱力もこちらの方が高かったと思う。この日最初に「決勝戦進出は確実だな」と思った人だ。同じ歌を歌うチームが2つあったら、多くの場合はどちらかを落とすことになる。何故もう一方のチームが決勝に進んだか?(しかも優勝)恐らく演出のポイントが高かったと思われる。ボーカルだけだったら、どちらも歌唱力は高いが、最初に歌ったチームの方が良かった。しかしどちらのチームを決勝戦に出した方が会場が盛り上がるか?となった時に後者が選ばれたのだろう。・関ジャニ 無責任ヒーロー・・テレビをほとんど見ないので、彼らの曲は一つも知らなかったが、衣装も応援団も良く、会場が盛り上がった。当然決勝進出をした。・絢香 Hello・・キャリアリンク株式会社チームの曲。今年も予選落ちするかと思ったら歌がうまい。見事決勝戦に。準優勝しました。・X JAPAN 紅・・会場を盛り上げるキャラ力で決勝進出を果たしたと思われる。2日目24日について・・・宇宙戦艦ヤマト・銀河鉄道999・燃えてヒーロー(キャプテン翼のオープニング曲)上記3つ、良いチョイスだったんだけどな。何度か書いたけど、今年は決勝戦にアニメ要素が少ないと思った。高い歌唱力と共に、アニメのコスプレで演出した方が良かった。具体的には?銀河鉄道999・・歌い手は恐らくゴダイゴをイメージして歌っていたと思うが、コスプレでメーテルや哲郎、蒸気機関車を出した方が良かった。蒸気機関車は、2015年にドラゴンボールを歌ったチームが演出した「龍」みたいに機関車を動かせばいいと思う。ボーカルもスナフキン(何故スナフキン?)みたいな旅人ファッションで歌うと雰囲気が出たかも。宇宙戦艦ヤマトも同じ感じ。燃えてヒーローは好きな曲だけど、現実世界が舞台のアニメなので演出は難しいか・・ジャンプ系アニメが欲しいな~。キン肉マンなんてどうでしょう?見た目にインパクトがあるし、「キン肉マンGo Fight!」とか「炎のキン肉マン」を歌ったらどうでしょう?もしかしたら私が見ていなかった昔の大会でやったかもしれないけど。・椎名林檎 本能・・良かった。ナイスチョイス!ナースのコスプレもセクシーで良かった。たまたま今年は決勝進出出来なかったけど、来年は行けるかも?より歌唱力を磨いて、ガラスをキックする演出がプロモーションビデオに無かったっけ?何か少し演出があるといいのかも。・松山千春・相川七瀬 夢見る少女じゃいられない。上記の出場者は毎年楽しませてくれる。勿論決勝進出。松山千春を歌った人については「何で優勝しないの?」と感じた人が多いと思うが、上記2名は「来年も大会を盛り上げて下さい」という意味であえて4位以下にした気がする。盛り上げ役の世代交代が出来そうだと審査員が判断したら、3位以内の順位に入ると思う。・MOON CHILD ESCAPE・・レアで良いチョイスだと思うけど、より高い歌唱力が問われる。来年も聞いてみたい。・宝塚歌劇団 ばらベルサイユ・・すごい良いチョイス!決勝戦でも見たかった・・最近18世紀と17世紀のフランスで頭がいっぱいなので見る前から楽しみだった。ただ、アニメ「ベルサイユのばら」の主題歌を歌うものと勘違いしていた。来年も出て下さい。出来ればアニメの主題歌で、出演者は複数で皆18世紀貴族のコスプレをして、フランス革命に翻弄されるマリーアントワネットの悲しみを表現したり、歌の最後にアンドレが「ジュテーム」とか言ってなかったっけ?も入れると尚良し。歌い手はマリーアントワネットのコスプレで高音で歌っていた人1人だけで良さそう。より歌唱力を磨いて。・泰葉 フライデイ・チャイナタウン・・この曲も好きなので聞けて良かった。・KARA ミスター ・・・セクシーな衣装で激しいダンスを踊ったのがポイント高かったと思われる。決勝進出。・いきものがかり ブルーバード・・さっき書いた通り。予想通り決勝に進出し3位!・Every Little Thing 出会った頃のように・・ボーカルもうまかったけど、応援団の強さで会場を一気に盛り上げて決勝進出!昨年までの久保田利伸 La La La Lovesongのような、都心に勤める会社員にふさわしい、さわやかで気分が上がる曲。同じような役割が期待された。・ピンク・レディー サウスポー・・ナイスチョイス!振り付けもかなり練習したと思われる。ただかなり激しい切れの良いダンスが要求されると思われる。そして息切れしない高い歌唱力。難しいかもしれないけど、来年もサウスポーでリベンジするか、ウォンテッド(指名手配)やS・O・Sなんでどうでしょう?決勝で激しいダンスを完璧に踊れたらカッコイイと思う。・山口百恵 横須賀ストーリー・・かなりキャッチーな曲で、ボーカルが一定以上の歌唱力があれば、決勝戦に進出しやすかったと思われる。会場盛り上げを期待されて決勝進出。長くなったけど、以上が感想になります。この大会に出るとちょっとしたスターになれる可能性がある。もし毎年安定して決勝戦に残れる歌声と応援団で盛り上げているチームがあったとしたら?その会社の印象が上がるな。三井ビル内で店をやっているチームであれば、毎年安定して決勝戦まで出場していれば、お客さんから「〇〇を歌った人ですよね?」と言われるだろうし、普段趣味でバンドのボーカルをやっている人であれば、こういった大会に出場して観客を魅了することで、自分のライブに足を運んでくれる人を増やすことが出来るだろうし、大会をきっかけに交流が生まれるだろう。こんなことを書くと、「他人の歌を真似てもね・・自分の歌を聞いてもらわないと意味が無い」と思う人もいるだろう。でも、オリジナルの歌を聞いてもらう足掛かりとして、多くの人が知っているカッコいい歌で酔わせて来てもらうという手もあるだろう。自身のライブも有名な歌のコピーと混ぜてオリジナルを聞いてもらえれば、コピーの曲は歌い手の歌唱力を判断する材料になるだろうし悪いことではないと思う。「三井ビルに勤めていないと出場資格がないだろ?ハードルが高い」とお思いだろう。ビルに入る飲食店でアルバイトをしていても出場資格があるのでは?(気になる人は確認してみてはどうでしょう?)氷室京介とかに酔っていつも歌っている人(且つ三井ビルで働いている人)も挑戦してみてはいかがでしょう?3位以内に入ったら、確か5年間出場資格が無くなると聞いたので、決勝に残るレベルで程々に・・まあ、これだと「優勝を目指して頑張り、3位以内に入ったら次の人に継承」という大会趣旨に外れるので倫理的に良くないか・・三井ビルに入る会社員で出場資格が無くなってしまったら、優勝を目指してチームをプロデュースする立場になるという方法もあると思う。
2017.09.10
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2017年8月(去年)に行った京都旅行の内容を1年後(2018年)に書いてるし・・去年(2017年)は新宿で週5日働いていた。自分の仕事のSVと合わず、気が付かない内に体重が2年で9キロ増加した位、ストレスになっていた。辞め時を間違えた。長く居過ぎた。まあ、昨年末で退職しているから今更この話はいいか。言いたかったのは、そんな状態だったので、ブログを書く気力が沸かず今日まで写真だけ貼り付けて「※作成中」のまま1年が経過していた。こんな状況で、京都のどこで何をしたのか果たして覚えているのか?私もそれを心配していた。しかしブログを書くつもりで、パンフレットを捨てずに取っておいたし、何よりいつも付けている家計簿に事細かに「いつ」「どこで」「何に」「いくら」使ったのかを記録していた。なので何とかなりそうだ。京都に行ったのは、2017年8月28日(月)~8月31日(木)迄の3泊4日。ふむふむ、「日本旅行・赤い風船」のサイトから、往復の新幹線(のぞみ)+アルモントホテル京都を3泊分予約して、合計34099円か。意外と安く済んだんだな(旅行中にかかる費用が別途あるが)。京都は2013年春、2014年秋、そして今回2017年夏と、ここ数年で行き過ぎる位行っている。(それより以前も1998年、2000年、2001年、2004年に行っている)2014年の旅行だったか、紅葉の時期だったのに、3泊4日のホテル代と往復の交通費(夜行バスと昼間の長距離バス)、京都での食費や拝観料・交通費等の総合計を5万円以内に収める事に成功したのは。これと今回の旅行にかかった費用の記憶がごっちゃになっていた。今回、思い返すと前回とは比べ物にならない位良いコンディションで旅行してたんだな。往復のぞみを利用しているし、京都駅近の同じホテルに3泊出来ている。ヤフートラベルで見返すと、割といいホテルだったようだ。2014年の旅行なんて、希望している価格帯のホテルが3泊の空きが無く、最初の1泊は「ギリギリ」京都市内(伏見区)にある、駅から割と歩くホテルに1泊と、残り2泊は駅前のR&Bホテルだった。そこまでいいホテルではなかったし。往復も長距離バスで、新宿で降りてからも長かった。今回宿泊した、アルモントホテル京都はチェックイン:14時、チェックアウト:11時だったんだ(すっかり忘れてる)。今考えるとすごい寛げる環境じゃん。先程まで書いていた、2018年(今年)の三井ビルのど自慢の際に泊まったホテルと旅の工程を考えたら、随分ゆとりがあるように見える。それもそのはず。今回の旅行目的は観光よりも「休息」。割といい感じのホテルと交通機関を利用したかったのでそれは叶った格好だ。でも多少記憶が薄らいで美化されてるかも。行ってみると暑くて疲れたし、すごい日焼けした記憶がある。今思えば、もっと早くホテルに戻ってのんびりしても良かったかも。意外にのんびり出来ていなかった気がする。何故か?当時、「ina」というフランスの動画サイトで、70年代に放送されていた「マリーアントワネット」のドラマを購入していた。しかし、新規で契約したばかりのWi-Fiの電波が悪く、まともに繋がらず、購入したはいいものの、ダウンロード出来ずにいた。ダウンロードしようとしても、途中で中断してしまう。旅行直前まで悩まされていた。そこで、このホテルのラウンジに、宿泊者が自由に利用出来るPCがあることを知り、こちらのPCを使って、自宅から持ってきたUSBメモリにダウンロードしようと思った。ところが、ラウンジのPCでもダウンロードに8時間位かかることが分かった。途中まではダウンロードを試したが、さすがに何時間も共有のPCを占領するのは気まずいし、シャワーを浴びたり、コインランドリーで洗濯もしないといけない。なのであきらめた。おかげで時間を無駄にした。急遽、気兼ねなく部屋でダウンロード出来るよう、PCの貸し出しをしているみなとみらいのホテルを予約した。お金がかかるな・・(何故みなとみらいかって?万が一ダウンロードが失敗しても好きな横浜の夜景が楽しめるように。)初日。旅行気分を楽しむため、新横浜駅のホームで駅弁を購入(崎陽軒のシウマイ弁当)。車内販売ではホットコーヒーを買った。京都に到着。本日は「京都国際マンガミュージアム」に行くだけだ。館内は外国人観光客が多かった。でも期待外れだったかな。理由は、当時の漫画雑誌が読めると思っていたのに、雑誌は飾りだった。それでも「ベルサイユのばら」や、あさぎり夕の「アイ BOY」をパラパラと読んだ。夏バテしているのか、サンダルが歩きに適していないのか、小学校を改修した建物で歩き慣れないのか、早くも足が疲れてきた。まだ到着したばかりなのに。そして飲食店で疲れを誤魔化す。ミュージアムに併設のカフェ「えむえむ」で「ごろごろマンゴーヨーグルトパフェ」を食べた。京都駅に戻り、ジェイアール京都伊勢丹の「ガストロノミ」で部屋で食べる惣菜を購入した。遠慮なく食べたいものを食べます!チェックインすると、早速1800円もするホテルの朝食ブッフェを申し込んでるし。(朝食を売りにしていたので。何かを食べたくて予約したと思うが忘れた)遠慮はしない。今考えると暴飲暴食状態。そして今夜は、先程も書いたドラマのダウンロードを試すも時間がかかるために断念。でも「ina」より、60年代にフランスで制作されたドラマ(白黒)「トリアノンの幽霊」を購入。その後、コインランドリーで洗濯。脱衣所にあるから入る度気まずい。私は共同浴場は嫌いなので利用しなかった。翌朝は朝食ブッフェを食べ過ぎた(何を食べたかは忘れたが美味しかったはず)。観光に影響が出そう・・誰かと行く時は朝食付きにはしないかな。盛り付けも汚いし、〇〇さんと行くと恥ずかしい~て言われそう。本日は宇治の「源氏物語ミュージアム」に行く。お気付きかもしれないが、昨日から屋内施設にばっか行っている。先程も記載の通り、今回の旅行は観光よりも「休息」が目的。多くの人は宇治に行くなら「平等院」は外せないだろうが、私の場合は行けたら行くスタンス。宇治橋から見た、宇治川の眺め。源氏物語ミュージアムに行くのに道に迷った。暑いししんどい。けど何とか到着した。あまり観光客がいない。マイナーなのかな。館内は想像通り涼める。お手洗いもこちらで済ました。30分程の人形映画(「浮舟」)も観た。展示物はすぐに観終わったが、外は暑いので、併設の図書室で本をパラパラめくりながら暫く過ごした。ようやく外に出る。宇治川沿いを散策した。1枚目の写真の遠くに見える橋の所まで歩き渡った。そうすると必然的に平等院に行くことになる。平等院前回行ったのは2000年の大学生の時。その当時仲良くしていた人と行った。その当時は観て良かった記憶があるけど、今回は暑くて楽しめなかった。少しでも涼もうと、内部も拝観した。その後、平等院ミュージアムにも入った。外に出たくない・・京都らしい、スターバックスカフェ。「はんなりかふぇ・京の飴工房 憩和井(平等院店))」で源氏パフェを食べた。帰りは京阪宇治駅から京都に帰れるかと思ったが、ダメそうなので、やむなくJR奈良線の宇治駅まで歩く。宇治より京都駅に戻る。京都駅ビルの空中経路いつ見ても壮大な眺めだ。翌日。本日は「京都鉄道博物館」と「京都水族館」に行く予定だ。あまり京都らしくはないが、今回はお寺を観る事が目的ではない。駅から歩いて行った。鉄道博物館のある梅小路公園に行く途中で見かけたファミリーマート。京都らしく、通常の店舗よりも渋い色合い。途中で見かけた西本願寺。観る予定は無かったが、今回は一度もお寺を観ていない。折角京都に来ているし、ということで寄り道することにした。やっぱり京都のお寺はでかい。西本願寺の廊下。内装。お寺を出て、博物館へ向かう。「京都鉄道博物館」に到着。今回の京都旅行で一番良かった。館内は広い。様々な古い車両が展示されている。車両を操作して楽しむことも出来る。2階のレストラン(食堂?)で関西プレート(皿の上に、焼きそば・目玉焼き・たこ焼き・チヂミが盛られている)を食べた。レストランからの眺め。蒸気機関車の車庫もある。蒸気機関車の本格的な整備工場を持っているのはここだけじゃなかろうか?実際にSLスチーム号に乗車することも出来るので、16時の最終便に乗った。短時間だけど、車両は線路の下をくぐったり、京都駅に入ってくる現行車両と並走したりして面白かった。最終便だけが見られる、石炭下ろしと車庫入れも有り。たっぷり楽しんだ。京都水族館へ向かう。入場料2050円は高いかな。筒型の水槽にアザラシが姿を見せるのは面白かったけど、鉄道博物館がコストパフォーマンスが良く、満足過ぎて、水族館の方はこれといって印象に残らなかった。帰りも駅まで歩いた。この暑さで、海外からの観光客もバテているようだ。京都駅ビルの見晴しの良いロケーションにある、「カントリーハウス英國屋」で、「丸ごとレモンと丹波牛乳のかき氷」を食べて涼んだ。この店は以前も利用したことがある。最終日。新幹線の時間もあるので、駅から五重塔が見える、近場の東寺に行った。東寺の五重塔。東寺には外国人観光客がチラホラいた。庭園から見た五重塔。駅に戻ると、まだ時間が少しあったので、清水寺に行こうとした。バスで行こうとすると並ぶのが面倒臭いので、電車で行こうとしたが失敗。電車で行くと、最寄り駅から清水寺まで割と歩く。足が疲れて意欲が減退。折角入口まで来たけど、タクシーを拾って駅まで戻ってしまった。清水寺はこれまでも何度も行っているしいいか。出発の時間が迫ってきた。帰りも駅のホームで、「特製幕ノ内御膳」を買って車内で食べた。無事に新横浜に到着。帰路に着いた。パンフレットや家計簿を見ながらブログを書いているうちに、色々思い出してきた。まるで「今年」行った気分になり、楽しかった。書かなかったけど、毎日ホテルに戻る度に部屋で食べる惣菜を伊勢丹で買っていた。こうしてみるとかなり沢山食べている。この年の秋に受けた健康診断の結果にショックを受けて記憶が抜けていたが、これだけ食べていたら体重や健康に影響があっても不思議ではない。翌日、みなとみらいにある「ナビオス横浜」に宿泊した。ランドマークタワーの手前にある建物がそう。何しに行ったのかって?最初の方に書いた通り、今契約しているWi-Fiの接続状況が悪いので、折角購入した動画のダウンロードが、現在出来ない状態。PC貸し出しをしているホテルを利用して、ダウンロードする予定だ。部屋からの眺め。観覧車側の部屋もある。多分そっちの方が人気だ。私は赤レンガ倉庫側の景色も好きだけど。無事ダウンロードが完了。チェックアウト後、スッキリした気持ちで朝の散歩に繰り出す。9月に入ったばかりなのに、外は涼しくて快適だ。赤レンガ倉庫の広場でハーレーのイベントをやっていたようだ。横浜に立ち寄り帰宅した。困りごとも解決し満足だった。
2017.09.03
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少し前からずっと観たいと思っていた映画。個人的に元々高かった期待値を大きく上回り五つ星☆観て良かった。BBCが制作したこともあり、衣装と風景の色彩に優れ、フランスの観光PR映画としても良い。映画を見ているとフランスに行きたくなる。この映画の舞台になっている時代に関心がない人には面白く感じられないのかもしれない。私はここ数か月、現代物に関心が薄れ、三銃士時代、バロック・ロココ時代の事ばかり考えていたりするので、特に興味深く鑑賞出来た(昔からこの時代が好きだったが、最近今までになく頭がいっぱいになっている)。新しい映画であれば、今はDVDをレンタルしなくても動画サイトからレンタルして、すぐその場で観賞出来るようになった(私も楽天TVというサイトからレンタル)。金額も送料がかからない分多分お得だと思う。ただ、この映画のように、レンタル解禁になったばかりのものは48時間しか観られなかったりする。時は今から330年前の1682年。ルイ14世統治下のフランスが舞台。無名の庭師、マダム・ド・バラ(以下、サビーヌ)の下へ、ヴェルサイユ宮殿の広大な庭園の一角を担う庭師の、採用面接の招待状が届く。この年、宮廷はヴェルサイユへ移転する。見栄えを良くするため、面接に行く途中で帽子を購入。建物の前に着くと、サビーヌは庭にあった配置されている鉢の一つを動かす。その様子を窓から眺める、募集主である庭師のル・ノートル。早く来て敵情視察をするライバル達。彼らは有名な庭師の下で学んだり、ル・ノートルと関係がある者ばかりだ。誰の下でも働かず、一人で仕事をしてきたサビーヌは不安になる。名前を呼ばれて中へ入る。ル・ノートル:秩序は重んじるか?景観の秩序だ。サビーヌ:賛美します。ル・ノートル:設計図には片鱗もない。事前に二種類の設計図を提出している。一方の設計図には十分に景観の秩序が反映されていると反論するサビーヌ。サビーヌ:”秩序”とはローマ時代やルネサンスのもの我々フランス人ならではの美的感覚をー追求すべきでは?つまり新たな秩序ですル・ノートル:私の仕事はあなたが否定した原則に基づくあなたが応募したのは”時代遅れ”の私と共に庭を造る仕事だサビーヌは自身の無礼を詫びるも、「ご機嫌よう」と帰されてしまう。面接は3分で終わってしまった。がっくりして自宅へ戻ったサビーヌは、造園の仕事に精を出す。国王が望む庭園を実現出来る庭師が見つからず悩むル・ノートル。彼自身も国王を驚かせ喜ばせる庭園を造ることに行き詰まっていた。王の命令は”絶対”。失敗すれば死刑になるかもしれない。”フランス人ならではの新たな秩序を追求すべき”と言ったサビーヌの存在が気になる。サビーヌの自宅に赴くル・ノートル。彼女を待つ間、庭に目をやり、明かりを灯す。彼女に賭けることにしたル・ノートル。晴れてサビーヌが採用されることに。現場に赴くサビーヌ。ル・ノートルから給水設備と水路の工事を手掛ける担当者を紹介される。王が望む庭園の実現には、庭園にふんだんな”水”を引くことが不可欠だが、簡単にはいかないようだ。王の望みは”完璧を超えた不可能の実現”水は緊急に解決すべき問題だ王の要望は常に変わるので対応しなければならない。給水設備担当者:無限の要望には対応できない。ル・ノートル:無限ではない 王の命令だ。給水設備担当者:水路の能力には限りがある。ル・ノートル:自然を図面に従わせるのが仕事だ。担当する現場を案内されるサビーヌ。”積み石の広場”を手掛けることに。ル・ノートル:オーケストラはここに。サビーヌ:オーケストラ?舞踏場・・”舞踏の間”ね・・材料と作業員の手配は任されたが、限られた期間と予算で実現しなければいけない。担う仕事の大きさに戸惑うサビーヌ。ル・ノートルの屋敷に赴き、積み石と噴水に十分な水を供給するための提案をするサビーヌ。その様子を窓から見つめる中年女性・・ル・ノートルの妻のようだ。「モンテスパン公爵夫人」という歴史上の有名人の名前が出てきた・・ルイ14世の愛人と交流があるようだ。外は雨。「今日は終わりだ」と仕事を途中で放り出して帰ってしまう作業員達。一人で作業をするサビーヌ。それを離れたところから見ている一人の男。ムッシュ・デュラ。面接の時にいた男だ。ある日現場に行くと、見知らぬ連中が。デュラが言う。前の職人連中はよそへやったと。それらの職人は、同じく面接に来ていた彼の友人の紹介だったようだ。その友人は、面接でサビーヌに負けた腹いせで、腕のいい職人を回さなかったらしい。妻に”マダム・ド・バラに雇ってもらいなさい”と言われた。妻には逆らえない、と”表向き”の理由を述べるデュラ。サビーヌのために、腕のいい職人達を連れてきてくれたのだ。造園の最中、ルーヴル宮殿に招かれたサビーヌ。使用人や職人達の生活がかかっており、失敗は出来ない。そんな重責とプレッシャーを抱えながら宮殿に赴く。場違いな場所に来てしまったと戸惑うサビーヌ。皆、チラチラと振り返って彼女見る。ここは異世界だ。遅れて会場の扉を開けると、貴族たちが一斉に振り返る。その空気に圧倒され、中へ入れず扉を閉める。会場ではルイ14世が演説中。”ヴェルサイユは我が王国の中心となる そこに住むのは最もすばらしき人々 いにしえの神々にふさわしい その庭園は訪れるたびに新たな興奮を呼び起こすはずだ 噴水のやわらかな流れが耳に心地よい調べとなろう オレンジの花の香りが優しい風で運ばれてくるー”自分が手掛けているものの重要性を認識し、緊張で打ちのめされそうになるサビーヌ。ふと隣にある晩餐会場に入ると、少女が一人座っている。演説が終わり、貴族たちが晩餐会場に入ってきた。次々に入ってくるので部屋を出ていくことも出来ない。すると「こちらへ マダム」と一人の貴族の男が。彼は、アントワーヌ・ノンパール・ド・コーモン。ローザン公爵だ(実在の人物)。我々”袋のネズミ”の何をご存じか? 春夏秋冬我々はここにいる 王の許可なく出て行けないたった2000人の小さな地域社会 皆が皆を知っている 人を蹴落としてきた者ばかり、と語る公爵。彼女を会場に来ているル・ノートルの元へ連れて行く。二人はルーヴル宮の庭で話をすることに。ル・ノートル:彼らはヴェルサイユへ。村に移転する。サビーヌ:あなたは行かないの?ル・ノートル:気が変になる。向うからル・ノートルを呼ぶ声。派手な身なりの彼はオルレアン公フィリップ一世殿下で、国王の弟君。その後ろにいる若い男性は彼の”愛人”のヴァス侯爵。オルレアン公:控えめで洗練された女性が何故彼と?私はまるで逆の姿だがこれが気に入っている。答えて私を止めてくれサビーヌ:これしかできません。お金のためです。オルレアン公:仕事は楽しいか?興奮する?サビーヌ:つらさを超え 自立できます。そこへドイツ人の奥様が。マダム・ド・バラは段になった滝を造っていると、ル・ノートルが紹介すると、是非見てみたいと夫人。ルーヴシエンヌの水路工事の昼食会に、とル・ノートル。オルレアン公:田舎か?田舎は苦手だ。ヴェルサイユへの移転で私はクラゲのような骨なしになる。その夜。庭園でルイ14世と話すル・ノートル。ルイ14世:演説は上々だったと思う。ル・ノートル:”すばらしき人々”も満足していました。ルイ14世:国家の重みの前では石造りの城も羽の軽さだ新しい概念の庭を造るそうだが、なぜだ?ル・ノートル:可能性を広げるためにルイ14世:去年、仮装の宴を開いたが失敗だった。化粧とカツラで皆老いて見えた。今回は完璧に 客がこの上なく楽しめるよう 悪ふざけには年を取りすぎた。ル・ノートル:独創的で調和のとれたものです。ルイ14世は「失敗は許されない」ことを暗にル・ノートルに告げる。昼食会。歌を披露するル・ノートル食後の散歩。花畑の向うに駆ける少女の姿が・・動揺するサビーヌ。ル・ノートルは彼女を”神殿”に連れていく。木の枝にキラキラした飾り物や願い事?のようなものが垂れ下がっている。日本の七夕みたい。そこへ王妃崩御の知らせが・・その日はル・ノートル夫人も若くてハンサムな貴族と不倫中。どうやらお金を払って”行為”をしているようだ。屋敷に帰ってから、夫より王妃死去の知らせを聞く。すぐさま「王の再婚は」と尋ねる。どうやら、次期王妃の座に、友人であるモンテスパン侯爵夫人が付けば、自身の立場が有利になると考えていたようだ。ル・ノートルは、国王は侯爵夫人とは再婚しないと話す。「モンテスパンもお気の毒に」。国王は憔悴しきって部屋に籠り、食事も採っていない様子。部屋の外では多くの貴族が待機している。弟のオルレアン公が食事を持って部屋に入る。「王が食べないと、フランスが食べません」少し元気を取り戻した国王は一人マルリーへ。その頃、サビーヌはたくさんの鉢植えを馬車に積み込み、どこかへ出かける。馬車の車輪の音を聞きながら、何かの思いにかられているようだ。そんな中、脇を金色の馬車が通り過ぎていった。とある植物園。経営者が美しい梨を愛でていると、何やら知らせが。彼が出て行った後、国王が入ってきた。一人になった国王は、上着とカツラを脱ぐ。サビーヌも目的地に着いたようだ。扉を開けて中に入ると、座って目を閉じている男性が一人。ムッシュ・ド・ラ・カンティニ?と彼女は尋ねる。多年生植物と交換で、ヴェルサイユの庭園に植える低木を、園芸家であるジャン=バティスト・ド・ラ・カンティニの元に発注に来たらしい。(ベルサイユ宮殿の側に、今もこの人が造ったルイ14世のための菜園がある。菜園では宮殿の食卓を賄う野菜や果物が栽培されていた。当時の最新技術を駆使して、季節外れの野菜や果物も収穫されていた。菜園は今も国立ペイザージュ・造園学校の生徒達によって引き継がれている。※詳しくは左記リンクを参照→リンク1 リンク2 )男性:植物を持ってきたと?サビーヌ:カートに移し、ここへ持ってこようとしましたが誰もいないので・・男性:ひとりになりたくてね。サビーヌ:出直します。男性:いや、あなたのような人と一緒にいたい。今の私にとって何より必要なのは・・王の庭師として多年草について助言を聞くことだ。多年草を運ぶのを手伝ってくれるとのことで、お願いするサビーヌ。サビーヌは歩きながら、あなたは梨の専門家ですね?と尋ねる。男性:そこそこ好みだ。サビーヌ:からかおうとなさっても無駄です。梨のご著書を存じています。男性:そういえば梨の本を書いた。サビーヌ:花はお好き?男性:花はすべて熱愛しているが、”花ばかり植えるな”とル・ノートルに言われた。話していたのがムッシュ・ド・ラ・カンティニではなく国王であることに気付き動揺、深々とお辞儀をするサビーヌ。彼女は1度も国王の顔を見たことが無かった。しかも上着とカツラを外していたので気付かなかったのだ。ルイ14世:このまま話を続けたい。今日の私は”庭師・カンティニ”だ。サビーヌは国王としばらく一緒に庭仕事をする。一休み。国王は先日亡くなった王妃の事を話す。ルイ14世:晩年は正気を失っていた。長い血筋は問題が多い。無邪気な女だった。心が清らかで私に尽くしてくれた。そういうと、死後に見つけた妃の”日々の暮らしの記録”を取り出し眺める。国王は再婚するつもりだという。だが、とても身心深いその女性は平民出身なのでどうにもならないという。サビーヌ:ご結婚をお望みなら、それを皆に知らせる必要が?お二人だけで式を挙げるのであれば、誰が批判できます?ルイ14世:マダム・ド・バラ。あなたは愛する人は?サビーヌ:申せません。とても個人的なことだから。ルイ14世:時が来たのだ。お互い過去に決着をつけ、現在に生きるべき時が。手紙を書こう。”庭師”から庭師へ。あなたを宮廷に招く。今日の日を決して忘れない。その頃、ル・ノートルの館では・・夫婦関係はすっかり冷え切っていた。かつては夫が妻を追いかける立場だったのがすっかり変わってしまった。マダム・ド・バラはあなたにとってなんなの?嫉妬の炎が燃えたぎる夫人。雨が降りそうな現場。”舞踏の間”は確実に出来上がってきている。食事休憩で、暖かい所へ引き上げていく作業員。ふと後ろでサビーヌを呼ぶ声。振り向くと、ル・ノートル夫人が。ル・ノートル夫人:彼の野心は私と共にある。気晴らしはよくある事。相手も一人ではない。あなたは通り過ぎるだけ。「勘違いするな」と宣戦布告。手袋を外しながら近づいてくる。何となく怖い・・が、顔に触れて「きれいだこと」といっただけで去っていく。ホッ。と思ったらこれから最大の試練が訪れる。貯水池から噴水への水門を見つけたと告げる愛人。水門を開けて広場を水浸しにすることを提案する。嫉妬に燃える夫人はやって頂戴と指示を出す。愛人が手下を使って水門を開けると勢いよく水が噴き出す。それだけでは終わらない。広場の水道管を壊し、そこから水が噴き出す。たちまち広場は水浸しに。これに気が付いて必死で水道管の穴を塞ごうとするも間に合わない。サビーヌは一人で水門を閉じにいく。水門のハンドルは固く固定されていて一人では回せない。下に降りて、水門を持ち上げている綱を切ろうとしたが、水の中に落ち流されてしまう。間一髪でル・ノートルが助けにくる。水門も彼が閉じたようだ。しかし復興が容易でない状態。状況を見に来たルイ14世があまりの残状に、「この計画は続ける価値があるのか?」と問う。しかしル・ノートルもデュラも彼女を信頼していていることを告げる。国王はフォンテーヌブローで待つと、マダム・ド・バラに伝えるよう言い、その場を立ち去る。所変わってフォンテーヌブロー城。ドレスに着替えたサビーヌはローザン公爵にエスコートされる。公爵:あなたをエスコートするのは”衝撃”だ。サビーヌ:なぜ?公爵:あなたを不安に思う人々が。サビーヌ:名もない女なのにどうして?公爵:それが答えだ。誰もがあなたを見る。名もない人なのにここにいるから存在が注目される。命令によりあなたをモンテスパン侯爵夫人の元へ。オルレアン公爵夫人もやってくる。秘密の部屋へ案内される。そこは宮廷の女性達ばかりが集まる空間。年老いた貴族女性の姿も。皆子供や夫を亡くしているらしい。しかし国王が嫌うため、宮廷では死の話は禁じられている。だから秘密の部屋で話すらしい。子供たちは母親の心に生き続けるから。モンテスパン侯爵夫人の子供は皆、国王の現愛人・マントノン夫人の所にいる。夫人は侯爵夫人を敵視しているとのこと。サビーヌは改めて国王の前に紹介される。一輪の薔薇を国王の前に差し出す。ルイ14世:それは”四季”か?サビーヌ:はい。世界で最も高名な”庭師”の陛下にモンテスパン侯爵夫人が薔薇を取り国王に渡す。ルイ14世:軽やかで素直な香り 自然で無理がない 他の薔薇は咲きすぎ色あせたようだな。暗にモンテスパン侯爵夫人や後ろにいる年老いた貴族女性を指した言葉に傷つく侯爵夫人。見かねたサビーヌが「すべての薔薇の運命です 薔薇は様々な環境にさらされます つぼみは花咲き枯れます薔薇は何も知らずに育ち、時に応じた姿を見せます 過酷な環境にあっても それさえ知らず運命を全うします 美を裁かれずに残念ながら私たちは違います」と国王に話す。ルイ14世:もし薔薇が話せたら何と言う?サビーヌ:”私はこうして務めを終えようとしています。私のあとは子供たちが 最上の貢献と優美な終幕でしょう”ルイ14世:過酷な環境から守るため庭師はどのような保護を与えられる?サビーヌ:忍耐と愛情、そして”太陽”の暖かさこそ我々の望みです。その言葉に、「優しさのある指摘に礼を言う」と国王。ル・ノートルも彼女に関心する。思いやりのある対応に涙ぐむモンテスパン侯爵夫人。この映画の侯爵夫人は良い人に描かれている。本やウィキペディアを見ると嫉妬深くて怖い印象があるが、実際はどうだったのだろう。その夜、サビーヌはル・ノートルと結ばれる。彼女の”秘密”が明かされる。サビーヌの夫は”商用でシャルトルへ 人形劇や菓子の店もある 今夜戻る”と嘘をつき、6歳の娘を連れて、愛人のいるベリーへ出て行ったのだ。夫の嘘に気付いたサビーヌは止めようと馬車の前に立ちふさがった。無理に避けた衝撃で壊れかけていた車輪が外れ、馬車は崖に落ちてしまった。自分が娘を殺してしまったと罪に苛まれていたのだ。ル・ノートルは彼女の支えとなる。時が流れて”舞踏の間(別名:ロカイユの木立)”が完成。お披露目の日を迎えた。国王は庭園を気に入ったようだ。ルイ14世と踊る。良い国王・恋人・仕事仲間・宮廷貴族に恵まれ、幸せいっぱいのサビーヌ。彼女をル・ノートルに託すルイ14世。この”ロカイユの木立”はヴェルサイユ宮殿の庭園の一角に今も存在する。これ(←リンク)が現在の姿。やはり造られた当時はもっと華やかだったのか。塗装が剥げて、中心にあった舞踏のサークルが無くなっている。当時の状態に復元して、年に数回位、バロックの衣装を来たダンサーのイベントをやればいいのに。貴族たちも一斉に踊る。時は1682年。ブルボン王朝絶頂期・バロック貴族文化の時代。これから100年ちょっと後にフランス革命が勃発し、ルイ16世とマリー・アントワネットが民衆によってギロチン処刑されるなんてまだ考えられない時代。(ちなみにロココ時代のルイ15世は、この映画に出てきた”太陽王”ルイ14世のひ孫、処刑されるルイ16世はルイ15世の孫。ルイ14世とルイ15世が当時としてはかなり長生きだったためこのようになった。)貴族たちは踊りながら330年前の時の中に消えていく。ヴェルサイユの庭園の全景ーfinー
2017.07.11
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「第3のギデオン」は、ビッグコミックスペリオールで連載中の、フランス革命前夜を扱った漫画です。前にも書いたけど、昔からアルトワ伯が気になってるんです。アルトワ伯爵は、ルイ16世(王妃はマリー・アントワネット)の末弟で、後のシャルル10世、ブルボン朝最後の王様です。第3のギデオンの2巻~3巻は私にとって正に「待っていた」展開だった。何が待っていた展開かというと、アルトワ伯が義理姉であるマリー・アントワネットに惚れているという展開。ヴェルサイユ宮殿の二人のシーン、素敵だったな。宮殿の庭で彼女を探すシーン(マリー、どこだい?という呼びかけに二人の親しい間柄を感じる)や、「あなたが嫁いでくるまで僕はいつも一人でしたよ」という回想シーン、「何があっても僕だけはあなたの味方です」というシーンなど、何とロマンチックなのか。言われてみたい・・(この回は最後にちょっとオチがある。アルトワ伯は「カッコいいだけ」の描かれ方はされない)この漫画のアルトワ伯爵は悪い扱いではない。マリー・アントワネットとのシーンの描かれ方を見る限り、本当は悪い人ではない。それなりに史実を参照し男前で扱いも大きい。しかし昨日、「最新巻・ 第3のギデオン 5巻」を読んで、アルトワ伯の扱いが悪いと感じて今朝まで鬱々としていた。しかし今朝になって気付いた。アルトワ伯は悪い人ではなかったと。この漫画のルイ16世は「真実を語っているか」or「嘘をついているか」を見抜く能力を持っている。国王は弟がマリー・アントワネットを心から愛していることを知っている。王妃も彼の事を悪く思っていないことも知っている。と同時に、妻が自分を男として愛してはいないことも知っている。マリーを愛する弟が王妃を手荒に扱うはずがなく、安心してまかせられると思ったから妻の部屋の鍵を渡した。アルトワ伯爵は、最終的に彼女の心を傷つけることになってしまった。しかしアルトワ伯が王妃を襲いたい、強引に結婚したいと下心を抱いているだけの男で、マリーが「あんたなんか大嫌い」と思っているような男であれば、人の嘘を見抜けるルイ16世が愛する妻を託すはずがない。安心して任せることが出来ると確信したから妻の部屋の鍵を渡したはずだ。余程信頼していないと出来ないことだ。アルトワ伯は本当は義理姉マリーを傷つける事を言うつもりはなかった。しかし危険が迫っている中、頑固にヴェルサイユに留まろうとする彼女を何が何でも連れ出すには留まる理由を壊さないといけなかった。この漫画のアルトワ伯はいざとなると愛の示し方が不器用になってしまうのだろう。早く連れ出さないとと逸る心と愛する本音が前面に出過ぎた。困ったことにマリー・アントワネットはルイ16世のような人の心を見抜く力は無い。だから表面に出てきたアルトワ伯の言動の奥に潜む愛を見抜けず、「シャルル、見損なったわ!」と思ったかもしれない。彼は損な役割を演じてしまったな。ルイ16世は以前、「命の危険にさらされたら真っ先に逃亡する」と真実を語っていた友人が、いざとなったら友人を助けて死んだような話をしていた。人の真実が読めるルイ16世にも予測出来ない行動を人は取るということだ。マリー・アントワネットがまさにそれに当てはまる。男として自分を愛していないはずの妻が戻ってきた。それは国王の予測を超えて王妃が「国の母」だったということ。国を捨てて逃亡は出来ないと。今回のことで誤解したマリー・アントワネットがアルトワ伯を嫌わないことを願いたい。彼の真意に気付いてほしい。アルトワ伯はバスティーユ陥落直後に亡命しちゃうから、もう登場しないの?もう出てこないのであれば、今後ギデオンは買わないかもしれない。アルトワ伯について色々書く前に「第3のギデオン」について思う所も書いておきます。ヤングジャンプコミックス連載中の「イノサン・ルージュ」という漫画もフランス革命(というより先代ルイ15世時代~のロココ調フランス)を扱っている。ミュージカルや展覧会も活発に行われていて、2015年~この時代のフランスが再流行しているのかな?両者の絵柄を見ると、ほんと少女漫画と少年漫画の垣根が無くなったと思う。描いたのは男性なのに、線が細く精密・ロマンチック・優雅な描写は女性も大いに楽しめる。ただ、両者共、扱っている時代が時代なだけに残酷描写有。イノサン・ルージュの方が残酷描写多いけど。ギデオンみたいなのがうちの親父だったら良かったのに。娘のソランジュへの思いが泣けてくる。外見もガキっぽくはない、だけどそこそこ少年風。ギデオンは三部会にも第三身分代表として参加。若手政治家じゃん、カッコイイ。サン・ジュストも出てくる。彼のキャラクターはこの漫画に出てくる感じが一番いいよ。ルイ16世がロベスピエールの心を読もうとしたシーンが「うしろの百太郎」みたいで笑えた。ロベスピエールといえば「童貞」な描写も面白い。と同時に、サンジュストとかロベスピエールとか、後にギロチン処刑されるとはいえ、政治に参加している身分以上の男性が羨ましいと感じた。国の事について熱く議論を交わす彼らが楽しそうで(寝起きや食事をしている室内を見る限り一般民衆と比べたら裕福そうだし)・・この漫画にロラン夫人という女性(実在の人物)が出てきたけど、黒髪?のせいか、性描写のシーンが妙に生々しくて、女性の地位の低さを感じた。男性が国の将来について熱弁をふるう一方で、貴族以外の女性はボンネットをかぶり、お茶を出したりするだけ。アルトワ伯の話に戻ります。アルトワ伯爵の存在を知ったのは、以前も書いたけど、池田理代子の「ベルサイユのバラ」。「え?ベルサイユのバラ?アルトワ伯出てたっけ?」と思われそうだけど、多分出ていたし、私にとって気になる存在になったスタートだ。この漫画では架空の人物だったらジェローデルが好きだった(オスカルが男だったら一番良かったけど)。アンドレみたいな黒髪民衆には興味ない(オスカルの軍人としての能力に敬意を払わず、男にしか見えないオスカルを女扱いするのが受け付けない)。フェルゼンに惹かれた事は一度も無い。とはいっても、この漫画を読んでアルトワ伯を好きになる要素はあまり無いはずなんだけど、何故か高校生の頃から気になっていた。今日まで年に数回は小ハマリして色々調べ回ったり、肖像画検索をしていた。90年代は泣ける位資料が少なかった。図書館に行って調べても、「女たらし」「放蕩児」的描写ばかり。しかし「アルトワ伯はハンサムでモテたんだろうな」と確信していた。漫画・アニメの登場人物に大ハマリする影で「マリー・アントワネットと仲が良かったらいいな」と小ハマリしてきた。2000年代に入ってからか、ルーヴル美術館展に行ったことがあった。「アルトワ伯爵と妹のクロチルド」という、貴族の子供のかわいらしい肖像画を見て、「あのアルトワ伯か?それとも名前が同じだけ?」と思いつつも絵葉書を買った。これがそう。はい、ルイ16世の末弟・アルトワ伯の幼少時代でした。この絵も好きだけど、18世紀末のフランス革命前後に描かれたと思われる、赤い服を着た肖像画が一番それっぽくて好きです。実物もこんな感じだったのかな?と。国王時代の肖像画を除くと、現在ネット上で最も出回っている伯爵時代の肖像画と思われます。最近まで、ほとんど彼に関しての情報が無いと思っていた。ところが少し見ないうちにミュージカルでかなり大きな扱いになっていた(悪役らしいけど)。漫画にゲーム・・いつの間にか知名度が大幅にアップし、アルトワ伯爵に関する情報が増えた。善人・悪人に関わらず扱いの大きさに嬉しくなった。最近大ハマリしてしまった。頭の中がベルサイユのバラの優雅なオープニングがグルグル回っていたりする。実在の人物もスラッと背が高くてハンサムな貴公子であり、プレイボーイだったみたいだね。良かった!私はやはりこういうのが好きだ。「三銃士」や「王妃マルゴ」などで有名なアレクサンドル・デュマの「王妃の首飾り」を古本で買った(上巻:マリー・アントワネット、下巻:若い頃のアデライード王女が表紙のやつ)。2002年に再販されて以来、絶版状態だった。アルトワ伯爵が素敵な貴公子として出てくるから落ち着いたらしっかり読もう。ちなみに小学生向けの小説だけど、このマリーアントワネット本はオススメ!電子書籍で購入してしまった。大人向けの書籍にすら描かれていないアルトワ伯が見られます。今は電子書籍があって良かった。堂々と小学生向けの小説も買える。(私の脳みその程度が知れるが)昔と違って、今は世界中の動画が見られるので、これまで知らなかった本国フランスの映画やテレビドラマも見ることが出来る。以下のフランス革命のテレビドラマ?に出てくるアルトワ伯が好みだ。※音が出ます!https://ok.ru/video/86080162522https://ok.ru/video/86125185754バルナーヴやバイイ、ミラボーも出てくる。このドラマ(その1、その2)とこの映画に出てくるアルトワ伯も悪くない。フランス語だから何言っているのか分からないけど、映像を見れば大体どんな状態か分かる。ダントンがヒーローで、悪役のロベスピエール、デムーランにマラー、ミラボーにラファイエット、サンジュスト、ルイ16世にマリー・アントワネット、ランバル公妃などの有名人が大役で出てくる以下の映画もオススメ。https://www.youtube.com/watch?v=-SP4iii_THQ&t=1654shttps://www.youtube.com/watch?v=E-6ruyZFfZsアルトワ伯は・・有名な俳優を起用しているようだけど、似てない・・フランス語だけど、登場人物の多くが有名な肖像画に似た感じの人を起用しているし、何の出来事なのか言葉が分からなくても楽しめるようになっている。ダントン、ロベスピエール、ラファイエット、デムーラン、サンジュストが好きな人にはオススメ。
2017.04.15
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本来私にとって美容院は、「気分転換」「リフレッシュ」「イメージチェンジ」「素敵になれる」「ウキウキ」な場所だった。それが現在「落ち込む」場所になってしまった。美容院について、こういう理由で悩んだり憂鬱になるなんて数年前までは考えられなかった。髪のオシャレに関心を持ち始めたのは大学生2年生頃からだ。特に20代の社会人の頃は美容院に行くのが楽しみだった。いかに自分を素敵に魅せるかに一生懸命だったので、「そろそろ髪が伸びてきて冴えなくなってきたから、今度はこのカラーでストレートパーマをかけてみよう」と色々キレイになるための対策を考えたり、気に入った美容師を指名していたこともあったので、ここ最近男運が悪いと思えば、「美容院を予約して、イケメン美容師と楽しく話をしてキレイにしてもらおう」とウキウキしていた。20代の終わり~30歳の初め頃は、自己都合の転職を繰り返したので、「より安い美容院」を求めて美容院を毎回変えた。住んでいる所の最寄り駅の美容院に落ち着くこともあったが、店員の態度がうんたらかんたら~という理由でやっぱりコロコロ変えていた。 この頃から転職による金銭面・気持ち的な不安定でクレーマーチックになっていた。それでも美容院自体が「落ち込ませる場所」になることはあり得なかった。理由あって横浜の中心近くに引っ越した頃には、このブログにも書いてきた「住環境の不満」と「仕事がうまくいかない」が重なってかなり怒りっぽくなっていた。横浜やみなとみらいであれこれ気に入った美容院探しに奔走したものの、「予約したのに待たされた挙句存在を忘れ去られていた」や「美容師の態度が~」等の理由で不満を抱いた。しかし美容院が「落ち込む場所」になることは考えられなかった。いつ、どこの美容院に行っても、待ち時間には素敵な雑誌を渡してくれた。「モア」「ウィズ」等のファッション誌や、「ヴォーグ」等のモード系雑誌やブランド系雑誌、旅系の写真が載った雑誌、コスメ雑誌など・・読んでいて楽しかった。美容院に関して私を取り巻く状況が180度変わってしまったのはちょうど去年の今位だ。相模原に引越し、住環境が改善されたことで徐々にクレーマー気質が改善し、あまりイライラしなくなったし怒らなくなった。美容院も2年位は同じ所に通っていた。特に不満も無かったからだ。この時に出されていた雑誌は「35歳の」と書かれたファッション誌だったが、今時の働く女性向けのオシャレなものだったし、カルテやホットペッパービューティーでの予約の際に年齢を明かしているので、実年齢に近いものを選んだだけかと思っていたので特に何とも思わなかった。美容師を指名するようになってすぐのこと。いつもクレジットカードで会計をするが、アシスタントが間違えて二重に会計をしてしまった。すぐに修正してもらったが、クレジット会社の請求が二重にたっていたので、どこに問い合わせたらいいか分からず美容院に確認した。あーだこーだやった末、美容院はきちんと訂正したとのこと。カード会社に確認したら、請求画面への反映が送れているとのことだった。私の勘違いだったので美容院には謝ったんだけどね。次にその美容院にいったら、「女性週刊誌」と「40歳~のママ服」などと書かれた上の世代の女性誌、料理雑誌が置かれた。その時は持ってきたのがアシスタントだったので「たまたま」だと思っていた。ところが次に行った時も同じようなものが置かれた。ついに担当の美容師に文句を言った。「さすがに若い女性には女性週刊誌は渡しませんが、○○様を不快にさせてしまったようで・・」と「私が年をとっていると言いたいのか?」と油を注がれるような言葉が返ってきた。次回の予約を嫌がられ、シーンとした店内を帰ることになった。町田にある美容院に変えた。ホットペッパービューティーで予約をして行った。鏡の前に通されて目に飛び込んできたのは、「40代~の」とデカデカと書かれた主婦雑誌。まだ40歳にもなっていないのに実年齢よりも上の雑誌を渡された・・最近憂鬱なことばかりだったので、久しぶりにカラーリングでもしてイメチェンしようとした矢先、最大に落ち込んだ。周りの男女の客を見ると、生き生きとした今時のオシャレなファッション誌を読んでいたのに、何故私にはこんなおしゃれとかけ離れた年増なつまらない雑誌を渡すのか。予約の際の年齢を見て「ルーチンワーク」のように用意されたようだ。口コミにそのことを書いたら「読みたい雑誌を言っていただければ対応いたします」と書かれた。既に「年寄り雑誌を渡された」実績があるので、今更それは解決にはならない。また美容院を変えた。ホットペッパーで予約するのはやめた。必須入力項目に「年齢」があるからだ。楽天ビューティーで予約した。渡されたカルテには年齢だけ書かなかった。そしたら「モア」など、生き生きした雑誌を渡してもらえた。次行った時も同じように良い雑誌を渡してもらえた。そして一昨日3度目の来店。楽天ビューティではこの店だけかもしれないけど美容師の指名が出来なかったので、毎回違う人に切ってもらっていた。今回も違う男性。「何か雑誌を持ってきますね」といって持ってきた2冊はいずれも「40代~の」とデカデカと書かれた主婦雑誌。私はわざと雑誌を裏返しにしたら、「雑誌は読まれないんですか?」と聞いてきたので「こういう高齢の雑誌でないものにしてほしい」と言った。代わりに持ってきたのは「30代~の」とデカデカと書かれたファッション誌。まだましかと思ってこれ以上言わなかったが、やはり裏返しにしておいた。「私はそんなに年寄りに見えるのか・・」家に帰ってからも落ち込んだ。ここ1年で必ず「40代~の」と大きく書かれた主婦雑誌を渡されるようになった。年齢を知らせていないはずなのに。何故昔のようにモード雑誌や旅の雑誌、コスメ雑誌などバラエティに富んだ生き生きしたものを渡してもらえなくなったのか。ホットペッパーで美容院を探すと、どの店の紹介文にも「似合わせカット」「一流の薬剤を使用し」「なりたいあなたに近づけます」「くつろぎの空間」「笑顔でおもてなし」「ご希望のヘアスタイルをしっかりとカウンセリング」等、似たり寄ったりなことが書かれている。実際に行くと、覇気の無いアシスタントの「いらっしゃいませ」の挨拶、自分の担当客以外には無関心で挨拶一つしないスタッフと店長、やる気の無さそうな担当美容師等、ホットペッパーの紹介文に書かれている内容と大きく剥離した実態も多い。ハッキリ言って技術・薬剤なんてどの店も大差ない。そんなものよりも「雑誌の件」のように、客を不愉快・憂鬱にさせない店づくりを心がけてほしい。何故美容院だけ美容師やアシスタントが雑誌を選ぶのだろうか。客に選ばせれば、客は嫌な思いをしないし、美容師も何の雑誌を渡せばいいか悩まなくてすむのに、こんな簡単な解決方法をほとんどの美容院では実行していない。何故楽しい気分でいる客を落ち込ませるのだろう。下北沢のある美容院では、「ブックカー」に雑誌を乗せて、席でお客に雑誌を選んでもらうのだとか。町田には残念ながらそういった美容院は無かった。次にネットで「美容院 ipad 町田」「美容院 タブレット 町田」で検索したらやった!あった!紙の雑誌は置かず、タブレットで客が自由に雑誌を選択出来る美容院が2店も!これでようやく「美容院で落ち込まされる」悩みから解放されるか??次回が楽しみだ!
2017.03.19
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ここ最近立て続けに昔のトレンディドラマを見ている。精神的に疲れているのかな。「君の瞳に恋してる!」は、1989年1月~3月にフジテレビの月9で放送されていたドラマ。主な出演者は以下の通り(詳しくはwikiを参照)↓高木瞳(女子大2年)・・中山美穂鈴木元(元気の「元」と書いてゲン)・・前田耕陽望月麻知子(フリーターでD.Jをやっている)・・菊池桃子小林照代(昭和銀行に勤める)・・藤田朋子宮下耕平(大学2年生※青山学院大?)・・大鶴義丹森田茂樹(ラジオ局プロデューサー)・・石田純一宮下螢子(耕平の姉・29歳。通訳の仕事をしている)・・かとうかずこ中村冴子(瞳の大学の友達)・・田中美奈子山下康(大学生。冴子の彼氏)・・吉田栄作大場貴美子(瞳達の高校時代の友人。当時担任だった俊幸と駆け落ちし一児をもうける)・・森恵大場俊幸(瞳らの高校時代の教師)・・原田大二郎森田アキコ (森田茂樹の別居中の妻)・・石野真子他小学校5年生の時に放送されていたが、本放送で見ていたのかは覚えていない。中学・高校の頃、夕方によく再放送をしていたので見ていた。しかし話の内容はほとんど覚えていないし、ドラマのタイトルも忘れていた。覚えていたのは以下だけ↓・エンディングで女3人(中山美穂と藤田朋子と、あともう1人)が歩いている。・相手役の前田耕陽がしつこい。改めて全話視聴した感想を以下に記す(登場人物は基本的に「役名」で書きます)↓吉田栄作と田中美奈子も出ていたのか。当時、吉田栄作を何かのドラマで見て「カッコいいな」と思っていた。その後すぐに人気が出て、「もう誰も愛さない」に繋がる。藤田朋子演じる「照代」にキスしたシーンを見て「このドラマだったかもしれない」と思った。田中美奈子はバブル時代のトレンディドラマには欠かせない女優。イケイケで派手な感じが当時から好きだった。吉田栄作演じる「山下康」は、田中美奈子演じる「冴子」の彼氏。冴子は中山美穂演じる「瞳」の大学の友人。釣り合いの取れたカップルだ。お互いに外見(ステータス)で相手を値踏みし、自分をよく見せる「アクセサリー」として付き合っている点も似ている。冴子は瞳の友人としては悪い人ではない。むしろ友達にこういう人がいた方がイイ男と出会えそうだ。でもダサい人とは交流しないだろうから、瞳のような、外見や私生活が自分と同じ派手な人としか友達にならないだろう。しかし山下とは別れてしまうんだな。山下は、偶然出会った瞳の親友「照代」に惚れられてしまう。照代は瞳や菊池桃子が演じる「麻知子(まちこ)」の親友とは思えない位生真面目で身持ちが固い。会社でも付き合いが悪いので出会いもないし興味も無い。「性」への関心を下品だと思っている。それが、「恋」をしたことで少しずつおしゃれに目覚め、メガネをコンタクトに変える。山下とドライブデートに持ち込んだものの、「(SEXするなら)結婚してくれますか?」と言って相手を引かせてしまう。しかし最終的には「両思い」として山下と照代は付き合うことになる。このドラマで一番の役得は藤田朋子だろう。だって麻知子=耕平(大鶴義丹)瞳=ゲン(前田耕陽)だし。大鶴義丹はこの時代の(ちょっと金持ちボンボン系の)リアルなリア充大学生といった役所で、外見は年相応に大人っぽいが当時から顔が好みじゃなかった。前田耕陽は当時のアイドルグループのメンバー。しかし「ガキンチョ」というか子供っぽい。高校生みたい。惚れている相手の名前が「瞳」のせいか、初代「あばれはっちゃく」の長太郎を思い浮かべた。物語の途中まで、(金持ちボンボンの)プータローだと思っていたが、会話の内容から耕平と同じ大学に通っているようだ。彼については後で書きます。吉田栄作は(金持ち坊ちゃんで)ハンサムな、モテモテリア充大学生。背も高くて大人っぽい。でも意外なことに付き合っている友人の男性達は皆冴えない感じだった。「 君の瞳に恋してる! 」は80年代のドラマらしい作りだが、90年代初頭のトレンディドラマへの移行期の作品だったんだと思う。全10話だが、80年代ドラマの空気を纏いつつ、少しずつトレンディドラマの色を出し始めている。製作スタッフが試行錯誤した結果、後の月9・トレンディドラマが形作られたのだろう。80年代ドラマらしい点・・(特に)社会人未満の男子学生は「性」の事で頭がいっぱい(シモネタ風の展開が多い)。今見ると下品な感じもする。しかし中高生よりかは大人な分、多少はマシに見える。90年代のトレンディドラマの「顔」を感じた点・・大鶴義丹や吉田栄作、田中美奈子は後にブレイクするトレンディ俳優。80年代は10代が沢山出てくる「アイドルドラマ」っぽい作品が多く全体的にエッチな雰囲気があったが、少しずつ20代以上の「大人の俳優」が中心になり、ドラマは落ち着きを見せ始める。同じバブル時代のトレンディドラマでも、80年代と90年代の作品は違う。80年代は「非現実でゴージャスでコミカルな展開(一部作品に「毎度お騒がせします」風の80年代らしいエッチな展開も見られる)」が多い。90年代に入ってからは、「現実的・都会的・大人の恋愛」の作品が中心になる。主人公の瞳たちが暮らすマンションは「代官山」にあるので、一見「あり得ない」ように見えるが、家賃は14万。当初は麻知子と二人でルームシェアだったので、一人7万。現代でも防犯に配慮した、キレイな女子寮を借りようとするとこれ位はするだろう。瞳の実家はそこそこ裕福だろうからあり得ると思う。その後照代と3人でルームシェアをすることになるので、一人5万円足らずで住める。麻知子はフリーターだけど、DJをやっているし、現在と違って稼げる職業形態だったのだろう。同じマンションの隣でルームシェアをするゲンと耕平もそこそこ裕福なんだろうからあり得そうな話だ。「すてきな片思い」は90年代の作品らしく都会で暮らす若手社会人をリアルに描いていたので、週休1日で毎日大変そうだと感じていたが、「君の瞳に恋してる! 」は19歳~20歳の大学生の暮らしが中心。麻知子はフリーターなので、朝もゆっくり寝ていられる(ラッシュ時の通勤列車に乗ることはない)し、照代は銀行員。どうやら土日が休みらしい。銀行は一足早く週休2日制になっていたみたいだね。「すてきな片思い」よりも「ゆとり」あるシティライフが実現出来ていて楽しそうだ。さて、「君の瞳に恋してる!」の最大の見所は「瞳の恋の行方」。全10話中、少なくとも9話までは、瞳は石田純一演じる、ラジオ局プロデューサーの森田茂樹の事が好きだったはず。二人は両思いだったのを、付き合ってすらいない元(ゲン)が「オレとアイツとどっちが好きなんだ!」と押せ押せで瞳に迫り、最終的に森田から奪った形だ。(※厳密には、通常であれば森田と瞳は100%くっつく展開だったのを、デートを中断しないといけない位の森田の忙しさと、いい所で電話が入ったり、無神経な別居中の妻が訪ねてきたりetc・・の偶然の悪い展開が重なったことによるすれ違いもあったが)全くドラマの内容を覚えていないせいか、色々と意外な展開だった。ドラマが始まった当初、瞳はすぐに森田に惚れた。私は森田はかとうかずこ演じる宮下螢子が好きなのだと思っていたので、グイグイ森田に積極的になる瞳はすぐに失恋し、ゲンと両思いになると思っていた。しかし瞳の森田に対する思いは本気だ。だがドラマのクレジットでは元(ゲン)が相手役になっている。やはり森田には他に好きな女性がいて瞳があきらめる展開になるだろうと見ていたが、物語が進むにつれて、森田も瞳に本気であることが分かった。「すてきな片思い」でいえば、潮崎に迫られながらも心は野茂にあるように、森田=野茂のポジションになっていた。一方、ゲンは一人だけ80年代のアイドルドラマさながらに、思春期っぽい性欲をちらつかせながら、恥ずかしい位しつこくしつこく瞳に付きまとう。(「瞳ちゃん瞳ちゃん瞳ちゃん」言いながら、森田のことを考える時間を与えないため、5分おきに電話攻撃をし、ベランダに出れば同じように出てきてOKするまでデートを迫るetc・・)これが「主人公の相手役」で良かったのかね?皆そう思ってるのかな?このドラマは10代~大学生位までの視聴者が多そうだから、年食った森田よりもゲンの方が視聴者と年が近い分支持を得られたのだろうか?途中からゲンは相手役として考えられなくなった(顔が好みでないが、大鶴義丹演じる耕平の方が年相応の分別がある分、よく見えた位)。森田とくっつくと思っていたので私も自然と応援するようになっていたのだが・・新幹線で森田の所へ行こうとした瞳を強引に妨害した時は「いい加減にしろ」と思った。瞳はゲンと付き合ったことも無ければ、好きだと言ったこともないのに。「強引にアタックする」と「しつこく付きまとう」は違うと思うが。何でゲンとくっついたのか分からん。それにしても吉田栄作がカッコよかった。藤田朋子良かったね。書き忘れたけど、原田大二郎(の役)が嫌だ。貴美子は何で結婚したんだろう。
2017.01.09
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1月~勤務地が川崎に変わった。職場が駅から少し離れていて、お昼を外で食べようとすると駅前まで来ないと何も無い。昨日は金曜日なので、お昼休みに間に合う範囲でどんな飲食店があるのかを確認するため、ラ チッタデッラやアゼリア地下街に寄り道した。ラ チッタデッラ。写真手前は噴水ショーになっていて、通りかかった18時頃に、水しぶきを上げながら音楽を奏で始めた。この辺りは、90年代には既にチネチッタ(映画館)とクラブチッタ(ライブハウス)があったが、2002年に大改装され、現在に至る(wiki参照)。そんな前から改装されてたんだ。2000年代後半位かと思っていた。大学生の時、TVKテレビでスキップカウズの「そんなヤツ」という曲のPVを見かけて、CDを買ったついでにクラブチッタにライブを見に行った。他のバンドも出ていて、確かトライセラトップスの「ラズベリー」もここで聞いて気に入った記憶がある。似たような時期にD-SHADEの「ALONE」も見に行った気がするが、こちらはクラブチッタではなく赤坂BLITZだったかな?肝心の飲食店については・・サンマルクカフェなら距離的にギリギリ間に合いそうか。建物の中にはチェーン店以外の飲食店も沢山あった。少し歩いた所にフレッシュネスバーガーもあった。昼休みに行くにはいいかと思ったが、気が付いたらどうやってここまできたのか分からなくなっていた。このまま進めば一周して噴水広場まで戻ってこられると思っていたが、進めば進むほどグルリと高い所まで登っていく感じだ。西洋の城下町のようだ。最終的にチネチッタの入り口に辿り着いたので、来た道を戻った。ラ チッタデッラを出てすぐの入り口からアゼリア地下街に入った。20代の頃までは服や靴を買う際、横浜でいいものが見つからないと、川崎のアゼリア地下街に行っていた(川崎でも見つからないと、横須賀中央や汐入に行く。それでもいいものが無いとあきらめる)。その後、西口に「ラゾーナ川崎」が出来たこともあり、当時のアゼリア地下街にオシャレなイメージは無かったが、2016年に大改装をしたらしく、かなりハイセンスな場所に変わっていた。高級路線にシフトしたというか。まるで横浜そごうのデパ地下のような綺麗な惣菜売り場があったり、飲食店は若者受けしそうなものが多く入っていた。本屋も今時のおしゃれな感じになっていた。横浜のダイヤモンド地下街も今風に変わったけど、川崎もそんな感じ。横浜と違うのは、歩いている人の中にチラホラ労働者風(たまにホームレス風)のおじさんがいること。昼休みに行くなら、ルフロンかラ チッタデッラ、アゼリア地下街がギリギリか。
2017.01.07
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26日に新宿での最終勤務を終えたので、有休を全て消化して翌日~休みに入った。27日(火)に地元を散策する予定だったが、雨だったので枕やシーツを洗濯したり洗濯機の洗浄をしたりして過ごした。翌28日は晴れたので散歩に出かけることにした。その前に「森アーツセンターギャラリー」で開催中の『ヴェルサイユ宮殿監修・マリー・アントワネット展』を見てから地元に行くことにした。本当は20日の試験帰りに立ち寄るつもりだったが、火曜日のみ17時で閉館してしまうらしく見られなかった(他の曜日は21時までやっている)この日の行程は以下の通り↓小田急線で新宿まで行く⇒大江戸線で麻布十番駅へ⇒マリーアントワネット展を鑑賞⇒大江戸線で大門駅へ⇒大門から都営浅草線に乗り換え。特急で京急蒲田駅へ向かう。ここから快速特急に乗り換えて横須賀中央駅へ⇒旧西友跡地の商業施設が入ったマンションを見る⇒汐入方面迄歩き、ショッパーズプラザ横須賀を横目にヴェルニー公園へ⇒JR横須賀線横須賀駅から乗車し逗子駅へ。⇒JR逗子駅~歩いて京浜急行新逗子駅へ⇒新逗子から金沢八景へ向かう。⇒金沢文庫駅まで歩き、改築後のアピタを見る⇒上大岡駅に立ち寄ってから帰宅。麻布十番駅に着いた。昼のけやき坂も清々しくて良かった(この日は少し寒かったが)。肝心のマリーアントワネット展は館内が狭い割に人が多く、あまりゆっくり見られなかった。昔からアルトワ伯爵が気になってるんだけど、マリーアントワネットの生涯に関する展示が中心なので、彼に関するものは肖像画1枚だけ(12~13歳頃のものと思われる。)。アルトワ伯はルイ16世の2番目の弟で、後のシャルル10世。漫画「ベルサイユのばら」で、それらしい人物を見て「アルトワ伯爵かな。カッコいい」と昔から思ってきた。「アルトワ伯爵」と言及されてはいなかったと思うけど何となく確信はあった。しかし実際のご本人とはかなり違った風に(アントワネットに敵対する人物として)描かれていて、「本当に兄上の子供か分かったものじゃない」みたいなことを言っていた。漫画の「ベルサイユのばら」を見てアルトワ伯爵に関心を持った人は私くらいじゃないだろうか?ちなみに上記漫画の架空の登場人物で好きなのは、オスカルとジェローデル大尉。再び大江戸線に戻り、大門へ向かった。特急羽田空港行に乗車し、京急蒲田駅で快速特急を待った。快速が来た。車内はオールクロス式(快速で使われていて、新幹線みたいな席配置になっている。参照リンク)。京急らしい。久々だ。車内は空いていて、窓の景色を眺めながらゆっくり座って行けた。横須賀中央駅に着いた。前回行ったのが2015年のGWなので1年7か月ぶりだ。西友跡地のタワーマンションの下に商業施設(リドレ横須賀)が入ると聞いていたので行ってみると、飲食店はカフェ・ド・クリエと日高屋位(コンビニはファミマが入っている)。医療施設が中心らしい。施設内はガラガラだったが設備は最新なので、お手洗休憩に重宝しそうだ。ヴェルニー公園から見た旧ダイエー(ショッパーズプラザ横須賀)。汐入の「ダイエー」も「イオン」に変わったのか・・長年親しんできた「オレンジ」から、「赤ピンク」の看板になったので印象も違って見える。ヴェルニー公園はショッパーズプラザ横須賀(旧ダイエーで現イオンと一体型になったショッピングセンター)の隣にある。バラ園が目当てだったが、山下公園のバラ園が綺麗だったので今が見頃と勘違いしていた。見頃は5月~6月らしい。園内は綺麗に整備されているが、海は流れ着いた?ゴミが波打ち際に溜まっていて、かなり汚かった。何年も前に行った時は暑い時期だったからか(いつ行ったのかは忘れた)悪臭を放っていた。折角公園が綺麗なのだから、早急に掃除したほうがいい。海が眺められる波打ち際にスターバックスコーヒーがあったので入った。「ホワイトチョコラティバナナココ」と「ほうれん草とベーコンのキッシュ」を食べた。ドリンクは普段ならshortサイズを頼むが、610円分位まで無料になるドリンク券を利用したので有効活用しようと、一番大きいサイズ(ventiR)にした。想像以上に大きい・・何とか全部飲んだが水分取りすぎ。「綺麗な海」が見えたら最高だったのに、視界にゴミ溜めが・・ゴミが浮かぶ海を黒い水鳥が気持ち良さそうにスイスイ泳いでいた・・・公園近くのJR横須賀線・横須賀駅から乗車し、逗子へ向かった。逗子に着くと、寄り道する予定も無かったので久々の景色を眺めながら新逗子駅に向かった。新逗子の駅ビルは、カフェはドトールしか見当たらなかったが、昔はミスドかマックも無かったっけ??昔の勤め先の最寄り駅である追浜や、出身校にも立ち寄ろうかと思っていたが、そろそろ暗くなるし、何より寒かったので断念した。ヴェルニー公園で満足してしまったというのもある。金沢八景駅で降りた。駅前は前回行って以来、1年7か月の間に随分変わってしまっていた。ほんと高度経済成長期みたいだ。駅周辺の古い建物が全て無くなっていた。パン屋AOKIなどがあった跡地に、前回は無かった通路(シーサイドラインの延長線路??)が建築中。駅に覆いかぶさりそうだけど、駅ビルになるのだろうか?多分なるんだろうね。※AOKIは写真の反対側にオシャレな店舗を建てて営業中(前回行った時から既に営業していた。)。その内入りたい。昔通っていた美容院「デラメア」はこの工事中の通路の向う側に仮設店舗?で営業中。前回のブログ2枚目の写真の古い建物は予想通り無くなっていたが、上記の通り、仮設店舗で元気に営業中。多分駅ビルが出来たら入居するのだろう。やはりシーサイドラインと京浜急行を繋ぐのか。シーサイドラインは開業当初から、数年以内に京急と繋ぐことを見込んで作られたらしいが、京急金沢八景駅周辺の開発が思うように進まなかった。なので、シーサイドラインは小6の頃から何も変わらなかった。高校の頃は金沢八景駅入口に、開発予定の未来の金沢八景駅前の姿が描かれた看板があったけど、実際に工事に着手するのはそれから20年以上も先になるとは驚きだ。前回(2015年GW)のブログに掲載した写真1枚目の、真ん中に映るビルが無くなっている。1Fに青果店、2Fにカラオケボックスがあった建物。ダイエー金沢八景店がイオンになった事は少し前に知った。前回行った時はまだダイエーだったのに・・(1994年まではプランタンだった)やはり赤ピンクの看板に違和感が。近い将来、ダイエー自体が無くなってしまうのか?金沢文庫の改築後のアピタに初めて行った。入口に「ユニー(ローマ字)」と入ってる?1F食料品売り場は通路が狭いのが難だけど、新しいだけあって設備も最新で全体的に御洒落に生まれ変わった。軽く上大岡に立ち寄ってから帰った。今回も金沢八景駅前に驚かされた。しかし予定をほぼ消化出来たので満足だ。翌日は部屋の掃除機かけ、布団干し、ベランダ・換気扇・排水溝の掃除も出来た。昨年は休みが31日~3日の4日間しかなかったので、こんなに散歩も掃除もしっかりやれたのは久しぶりだ。残りの休みは勉強をしたり、年末年始らしくテレビを見たりしてのんびり過ごしたい。
2016.12.30
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天王洲アイルは昨日の仕事帰りに行く予定だったけど、来月からの勤務先の人との顔合わせや手続き等で、20時過ぎまでかかった為、行くのを断念した。夜から雨なのに傘を忘れたのでどの道行くのは厳しかっただろうけど。なので、翌日12月23日(祝)に行った。当初はみなとみらい周辺のイルミネーションだけを見る予定だったので、割と詰め込なスケジュールになるが、昨日ではなくこの日の昼間に行って正解だった。本日の行程は、天王洲アイル⇒元町⇒山下公園⇒赤レンガ倉庫⇒横浜ワールドポーターズ⇒みなとみらい⇒グランモール公園⇒19時迄に横浜そごうに到着。地下食料品売り場で、最終出勤日に渡すお菓子と今夜の食事を調達。11時前に出発した。京浜東北線大井町駅からりんかい線に乗る。りんかい線の地下の深さは大江戸線といい勝負だ。大井町駅近くに住んだら便利そうだ。京浜東北線で東京や横浜へ簡単に行ける。りんかい線を使えば、新宿やお台場方面も近い。東急大井町線も通っているので、行ける範囲はさらに広そうだ。帰り、時間があったら寄ってみよう。天王洲アイルに着いた。東品川方面へ歩いた。すっかり天気が良くなっていた。秋晴れのような心地の良い気候だ。これは何だろう?入り口が無いので、レストランではなさそうだ。ドアにインターフォンがあったので、普通の住宅??水に浮いているのに?こちらも上の写真と同様、普通の家みたい。ほんとに何なんだろう。この辺りは今も倉庫や工場が多いけど、水辺や外観がオシャレだ。付近を見て回っているとSLOW HOUSE(スローハウス)という、倉庫を利用した家具・雑貨の店があったので入った。店内のレイアウトや家具・雑貨の配置がいい雰囲気を出していて、レストランも併設されている。外国人観光客も多そうだ。店内の写真は撮りにくかったのでリンクを貼っておきます⇒店内の様子T.Y.HARBORレストランの隣に(同じ建物)、T.Y.HARBOR BREADWORKS(ブレッドワークス)というカフェ併設のベーカリーがあった。天王洲アイルで食事をする予定が無かったので、建物の外観の写真だけ撮ったら次へ行くつもりでいた。しかし思いの他良い雰囲気だったので、引き返して入ることにした。店内では写真を撮りづらかったので、店内の様子が分かるリンクを参照して下さい⇒店内の様子。目玉焼きとハム?、ほうれん草が入ったクロックムッシュ(クロックマダム)、洋梨のタルトやチェリータルト、そして国産白桃ジュースを頼んだ。1人分にしては量が多いためか、「全部イートインですか?」と聞かれた。倉庫を利用した水辺のベーカリーカフェで優雅なひと時を過ごせた。隣のレストランは有名なのだろう。外国人観光客も多かった。天王洲アイルは適度に賑わっている。少なくともこの店を含めたT.Y.HARBOR近辺は活気がある。前回行った時は真夏だったので、蒸し暑さにやられてこの辺りには来なかったせいか、ガラガラで廃れていると思っていたが、どうやら勘違いだったようだ。前回散々なことを書いた、シーフォートスクエア方面に向かった。それにしても、昔(99年頃)母親と行ったのはどの辺だろう。京急新馬場駅から新東海橋を渡って割とすぐの、近代的なビルの1Fにある、おしゃれな雑貨や飲食店のある所なのだが・・スフィアタワーかな?シーフォートスクエアのクリスマス装飾この辺りは前回同様あまり魅力を感じなかった。前回行ったガラガラのラーメン屋は今も営業していた。併設されたホテル1Fの、水辺が見渡せるレストランは人気があるようだ。芸術劇場もあるので、そこそこ人がいた。今回再訪したことで、天王洲アイルの印象が急上昇した。しかしそれはT.Y.HARBOR近辺が良かったからで、もし今回もシーフォートスクエア付近しか見なかったら、前回と全く印象は変わらなかっただろう。天王洲アイルに行くなら、T.Y.HARBOR近辺にある、倉庫を活用した家具・雑貨店やカフェ・レストランがハイセンスでおすすめ。今日みたいな気候の良い日の昼間に行くといい。夜もイルミネーションが綺麗そうだけど、個人的には昼間に行って良かった。まだ3時にもなっていない。余裕で元町に行けそうだ。りんかい線に戻り、大井町から京浜東北線で石川町駅に向かった。石川町駅に着いた。元町は特筆することは無いかな。通りのクリスマス装飾は毎年変化しているようだ。港の見える丘公園に立ち寄った後、山下公園に向かった。山下公園のバラ園赤レンガ倉庫辺りから混雑がすごくなってきた。混雑している通りの両脇にはクリスマスの出店(飲食)が沢山あったが、疲れそうなので行かなかった。赤レンガ倉庫のクリスマスツリー横浜ワールドポーターズ入り口の装飾。ワールドポーターズ2Fから地上へ下りる通路のイルミネーション。ワールドポーターズ前にある広場のイルミネーション。地面にランプのようなものを置く催しが、みなとみらいの至る所でやっていた。調べれば分かるだろうけど何なんだろう。横浜ワールドポーターズ入口。ランドマークタワーは今年らしいオーソドックスなクリスマスツリー。手前の影は??大きく写っているので、目隠しでは足りないと思い私の方で修正しました。クイーンズスクエアのクリスマスツリー。何だかんだいって毎年雰囲気の異なるツリーが登場する。クイーンズスクエア入口。ツリーもそうだったけど、「氷と魚」の組み合わせが流行っているのかな?グランモール公園のイルミネーションまだ18時半。余裕でそごうに行けそうだ。そごうのミレニアムカードを忘れたことに気が付いた。色々やりたいことがあったので、そこまで気が回らなかった。 そごうに着いた。混んでいたけど、予定通り最終日に渡すお菓子と、今夜食べるお惣菜(キッシュ3種盛り合わせと、クリームニョッキ)を買った。ケーキもそごうで買う予定だったけど、混雑で買う気が失せてしまった。荷物になりそうだし。ケーキは最寄り駅にあるコージーコーナーで買うことにした。本日一番の収穫は天王洲アイルかな。山下公園のバラ園も良かった。足は疲れたけど、予定を全てクリア出来て良い一日になった。
2016.12.24
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12月21日水曜日、仕事の帰りに新宿周辺のイルミネーションを見てきた。昨日に引き続き、何故こんなに詰め込んで観に行くのかというと、来月から川崎勤務になるから。あーあ。小田急線での通勤も残すところあと僅かか。通勤ラッシュは凄まじかったけど、寂しくなるな。話が逸れたが、前の会社の時は休みがシフト制で、連休が月に1回の時もザラだった。ほとんど遅番だったので、会社を出るのはいつも22時近く。その為、あまり寄り道が出来なかった。なので、たまの「早番・明日休み」になると、張り切って中野坂上辺りまで夜散歩をしたり、新宿で夕食をとって帰っていた。今の会社は基本的に土日祝日休みの9時~18時勤務。行こうと思えばいつでも行けると思うのか、かえって新宿周辺を散歩することが無くなっていた。来月からは勤務地が変わるので、仕事を辞めない限りは新宿に行く機会は減るだろう。なので、今のうちにしっかり見ておきたいと思ったのだ。それに翌日は雨だし。新宿アイランドタワー地下1Fのアトリウム。女性歌手が歌っていた。今年はこんな風に光で照らす演出が流行ってるのかな?新宿三井ビルでもやっていた。今回写真は撮らなかったけど、三井ビルは広場の木にもう少しイルミネーションを施してほしい。今年は3本だけ。住友ビルへ続く橋もイルミネーションは片側だけ。入り口を出た、光を演出する機械が置いてある植え込みにもイルミネーションをしてほしい。去年はもう少しやっていたと思うけど。新宿野村ビルのクリスマスツリーとイルミネーション。住友不動産新宿グランドタワーのクリスマスツリー。外観が立派なだけでなく、内部も天井が高くてゴージャス。近くの西新宿三井ビルもヨーロピアン・クラシックな感じで高級感が漂っているし、こういうビルで働いてみたいな。新宿NSビルのクリスマスツリー。2年前は円錐形のクリスタルみたいなツリーが多かった気がするが、今年はオーソドックスだけど、飾りが大ぶりで華やかなツリーが主流のようだ。文化服装学院前のイルミネーション。ブレたので小さめに。今年出来たばかりのバスタ新宿前。ミナミルミの一部でもある。職場が西口なのでどこにあるのか分からなかったが、新宿駅南口の目の前にあったんだ。バスタ新宿のイルミネーション。線路を跨ぐように建てられている。ミナミルミ。今年は淡いピンクで統一されている。モザイク通り。南口ミロードから西口に出る近道。脇にはオシャレな店が並んでいる。西口に着いた頃には21時近くになっていた。明日も会社なので急いで引き上げよう。かなり欲張りな行程になってしまったけど行って良かった。
2016.12.24
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以前ブログで、コールセンターの仕事が9月いっぱいで終わると書いたが、その後は今年度中までずっと社内待機をしていた(今月は多少、仕事のヘルプをしたが)。来年1月~川崎での勤務が決まった。どんな感じで仕事をするのか分からないので(仕事内容は聞いているが)、今月で有休を使い果たすことにした。26日が最終出勤日。しかし次の仕事までに取得しておかないといけない資格があるため、一週間ちょっと仕事の空いている時間に、もらったテキストを見ながら勉強をしていた。そのテスト会場の最寄り駅が麻布十番だったので、12月20日(火)の試験帰りに、けやき坂~六本木ヒルズ~東京ミッドタウンへ立ち寄った。けやき坂から見た六本木ヒルズけやき坂から見た東京タワー写真だと分かりにくいが、白(シルバー)に、ほんのり青いLEDを利かせたイルミネーションになっている。毎年微妙に変化を加えているのだろう。六本木ヒルズクリスマスマーケット六本木ヒルズのクリスマスツリーシャンパンゴールドに、ほんのりオレンジのLEDを利かせている。今年は基本の色に別の色を絡めたイルミネーションが多い気がする。あくまで「ほんのり」がポイント。六本木ヒルズから見た、テレビ朝日社屋(右手前の建物)と東京タワーけやき坂のイルミネーションが赤に変わった。毛利庭園のイルミネーションがシャンパンゴールドからグリーンに変わった。その足で東京ミッドタウンへ向かった。ミッドタウン入口のクリスマスツリーミッドタウン入り口前の歩道のイルミネーションは白にほんのりピンクを利かせている。有名な、ミッドタウン・ガーデンのイルミネーション制作はTOSHIBAらしい。ショーの最後に宣伝のイルミネーションが出た。ミッドタウン屋内のクリスマスツリー。色んなサンタがいる。帰りは六本木から乗車した。もっと時間が経過しているかと思っていたけど、まだ20時少し前だった。
2016.12.24
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1990年10月~12月にフジテレビの月9の、ちょうどクリスマスシーズンに放送されていたトレンディドラマ。出演者は以下の通り(詳しくはwiki参照)↓与田 圭子(林 なな)・・中山美穂野茂 俊平・・柳葉敏郎仁科 友美・・和久井映見落合 妙子・・相原勇潮崎 豊・・石黒賢瀬戸 哲雄・・東幹久園部 育美・・原田貴和子村瀬 真美・・とよた真帆他※以下、出演者を役名で記載するが、男性=苗字、女性=名前で表記したようになっている。女性も苗字で揃えたかったが、ドラマ内で呼ばれている名前で書いた方が分かりやすいと思ったので、その通りにしたら、男性は苗字、女性は名前になってしまった。某有名動画サイトで2話、3話、7話、最終回がアップされていたので視聴した。(※ほぼ全話視聴したので修正&追記しました)放送当時は中学一年生。本放送で見ていたけど、断片的にしか記憶が無い。当時の記憶で覚えているのは・・・中山美穂演じる与田 圭子が柳葉敏郎演じる野茂 俊平に片思いをしていて、圭子が名前と姿を伏せて、「電話での友達」として野茂と親しくなる、という話。近年でいう「メル友」みたいなものか(当時は携帯電話が無いので、勿論自宅の電話で話す)。・圭子が野茂の親友・潮崎 豊(演じるのは石黒賢)に惚れられて交際するも、圭子が本当は誰を好きか知った潮崎が自分から去っていった。しかし、野茂は親友を振った圭子に対して、「そんなもんかよ!(セリフはよく覚えていない)」と怒鳴った。・圭子の会社の同僚で親友の仁科 友美(和久井映見)もよく覚えている。何故か証券会社にお勤めと記憶違いをしていた。・圭子が制服を着て仕事をする一般職というのも覚えていて、当時からつまらない会社で働いているなと思っていた。2016年12月に20年以上ぶりにドラマを見直した感想を以下に記す。全く記憶に無かったけど、相原勇とか東幹久、とよた真帆も出ていたのは記憶に無かった。結構大きい役なのに。2話と3話だけ見た段階では圭子の親友・落合 妙子(相原勇)が鬱陶しいと思った。(最初は妙子が野茂に惚れていて、誕生日に許可無く彼の部屋に入り込んで料理を作って待ちかまえるシーンがあったが、これはやらない方が良かっただろう。勝手に家に入ったことを野茂が怒ったために泣き出してしまい、妙子にキツいことを言えなくなってしまった。)野茂が転職した、小さなおもちゃ会社BANBIでチーフを勤める園部 育美がカッコいい。この人のように、1990年当時も女性の管理職や総合職がいたのだろうが、その数は限られていそう。女性の多くが圭子のような制服を着て働く会社に勤めていたのであれば嫌な時代だ。当時はインターネットが一般に普及していないので、就職活動をしていても、社内見学でもしなければ、制服の有無も分からないから、こういう制服着用の会社を引き当ててしまう危険が高かっただろうな。今はいい世の中になった。仕事において、男性と変わらない状況に立てる。冒頭でチラッとふれた「野茂が圭子を怒鳴るシーン」について・・前年の「同級生」という月9ドラマでも、安田成美に石田純一が怒鳴ったシーンがあり、当時のトレンディドラマに出てくる男性達は女性に怒鳴ることが無かったからか、怖~とショックに感じて印象に残っていた。野茂が当時から好きでないのは、女性にも容赦ないというイメージがあったから。ドラマ内でも自分のことを「頭が固い」「考え方が古い」と言っていたが、そんな感じ。ドラマ「愛し合ってるかい」でも、誠実でない対応に怒っていたし(としまえんに行く約束をしたのに、吹雪が親友に代替を頼んだと思ったシーンなど←コレは誤解だと分かったが)当時から「男女共に同じように社会的義務を果たすもの」と私は思っていたが、「柳葉敏郎が中山美穂を怒鳴った」シーンは20年以上ぶりに見ても衝撃的だ。当時のドラマの男性達が女性に甘々だったから、それが「当然のこと」として慣れてしまっていたのだろう。私も潜在的に影響されていたんだな。でも「すてきな片思い」の野茂俊平は好きですよ。今でも通用するまともな男だと思う。逆に年々受け付けなくなるのが瀬戸 哲雄(東幹久)みたいなタイプ。言動がイカレてる。皆が楽しく飲んでいる場で「与田(圭子)を抱いた」とかデタラメ言ったり、いきなり車で(圭子を)誘い出してラブホテルに直行しようとしたり、「(友美を)誰とでも寝る女だ」と言ったり。「性欲」を前面に押し出したガラの悪い男は嫌いだ。友美がこの男を好きになり、色々世話を焼こうとするが、最終回間際まで、圭子さえその気があればいつでもスタンバイOKみたいな感じでスッキリしなかった。第9話で圭子と友美が海苔販売の応援で日本橋の百貨店に出向している時に、瀬戸が圭子を呼び出すシーンがある。少し前に友美に「誰とでも寝る女」と言ってしまったので、彼女に直接会えないから圭子を呼んだと思いたいが、「昨日俺んち来たか?」と聞いた際、もし圭子が「うん」としか言わなかったら、「グローブは与田(圭子)がくれたんだ」と勘違いして再び迫りかねないと思った。「友美と一緒に行った」と答えたので、「なーんだアイツ(友美)がくれたのか」と思ったように見えた。圭子が高校の時は瀬戸が好きだったと言いかけてやめたシーンでは、瀬戸の目つきが圭子をあきらめていない感じだった。もし途中で言うのをやめなかったら、迫っていたのでは?最終回で、女3人でイブの夜を飲むシーンがあるが、ここで瀬戸が登場。直接、友美を指名しなかったので誰に会いに来たのかハッキリしない。追ってきたのが友美だったので彼女で妥協したように見えた。女性の主な登場人物は圭子、友美、妙子、育美、真美だが、圭子みたいな女性が一番モテるんだろうな。(大人っぽい)美人で女らしく控えめ。そのうえ常識的。友美も大人っぽい美人で女らしく常識的な点は圭子と同じだが、「惚れた男に恋の駆け引きを仕掛ける」所がある。潮崎が圭子に惚れた理由を「落ち着く・癒される」と言ってたが、圭子が一番モテる理由はそれだろう。男を試す女は小悪魔的だけど癒されないだろうからね。妙子は個性的で、子供っぽく非常識な所がある。なので個性的な女を好む男以外には一目惚れはされないだろう。育美はキャリアウーマンで常識的でカッコイイ。性格もいい人で現在でも通用すタイプ。しかし当時の男性が好んだのかどうか・・真美は女性から見ると長身でカッコイイし派手な美人だが、いくらバブル時代とはいえ、男性がこのタイプを好んだのかどうか・・やはり圭子のような大人しめな美人が好まれそう。しかしドラマを面白くするのに一役買っていた。自信家だが、性格もそんなに悪くない。話は変わるが・・この時代はまだ週休1日が主流だったのだろう。見ているだけで大変そうだ。男女共この時代だったら出勤日時が選べるアルバイトの方が気楽で楽しそう。潮崎に押されて付き合うことにした圭子だが、デートの約束が常に「今度の日曜」だもんな。日曜にデートをしていたら、明日は仕事なのに疲れそう。おもちゃ会社に勤める野茂はちょくちょく日曜出勤している上に、平日も21時過ぎまで仕事していることが多い。親友の潮崎との会話も会社の電話だったりする。上司の目もあるし、当時は大変だね。最終回は24日クリスマスイブだったけど、祝日にもかかわらず(調べたら、1990年12月24日は月曜日で祝日になっていた)圭子の会社は普通に出勤なんだね(祝日出勤は繁忙期だから?土曜日は平日と同じ9時-17時のようだ)。この時代のドラマを見る度、プライベートな時間が少なくて大変だったんだと感じる。週休1日しかないのに友達と遅くまで飲んだり、デートしたり、一人暮らしの友達の家で騒いだり・・でも会社は9時始業。朝の通勤ラッシュは今よりもキツそうだし。この生活で圭子はそこそこ自炊もしているようだ。友美は貴重なアフター5を瀬戸の為に買い物と手料理を作りに行っている。うわ~。何度も言うが疲れそう。私には真似出来ない。面倒臭いしかったるい。トレンディドラマのような生活をしていたら、十分な睡眠時間や家でボ~とする時間が無いじゃん。買い物もスーパーではなくコンビニ(日用品も全て)。17時に終わって直帰すればスーパーの営業時間に間に合うだろうけど、貴重なアフター5だからか、ほとんど直帰するシーンが無い。そりゃあ普段の買い物もコンビニになるだろう。住んでる近くにスーパーが無いだけかもしれないが。当時の独身一人暮らしの日常的な光景だったのかもね。今の方がスーパーも多そう。やはりアフター5にこの内容を詰め込むのは無理があるのだろうか、時間間隔が現実的でない。6話で、野茂に失恋した妙子を自宅に泊めるシーンがある。時計が朝の7時20分を指しているのに「遅刻するよ」と言いつつ慌てる様子が無い。圭子は「府中~新宿」へ通勤している。制服のある会社の朝礼に間に合わせるとして、7時20分に起きたら、少なくとも20分で家を出ないと遅刻するだろう。あんなカッチリした通勤服で、髪の寝ぐせもとかしてメイクもバッチリ。しかも友達の身支度もある。絶対20分じゃ出てこれないだろう。そして、この時代のドラマを見る度感じるが・・「この時代では今の私は生きていけない」。本放送時は中学生なので、主人公の恋愛模様も、「20代前半の若者の恋愛模様」以上には考えていなかったし、特に思うところも無かった。しかし39歳になった今見ると、「当時の日本は20代前半~中盤の人しか回していないのか?」と思ってしまう。私と同じ年代の女性が全く登場しない。バブルの世の中においては存在を抹消されているようにさえ感じる。20代前半~中盤を過ぎた、特に女性はどこへ消えてしまったのか??独身の人はどうしていたのか。主人公の圭子や友美も20歳~21歳で、勤続2~3年目位。多分高卒で働いている。今の時代ならまだ学生だよね。会社の先輩役の真美も、かなり大人っぽく見えるけどたったの23歳。今でいう4年制大学のまだ新卒位の年齢。なのに、女性社員ではこの人よりも年上と思われる人は出てこない。ベテラン社員として働く男性達(野茂・潮崎)も27歳~28歳と、まだ20代。キャリアウーマンの育美も26歳と、今の時代ならまだ若手の領域だが、ドラマではかなりのベテラン扱い。39歳の私からすると、「ひよっこ」のような年齢の人達ばかりが出てきて日本を回している。当時はまだ中学生で良かった。今の私は当時のうちの母親と同じ年齢だよ。もし当時39歳で独身だったら、アルバイトですらどこにも採用されず困っていそう。運よくオフィスで働けても、周りの女性が20歳前後の人ばかりだったら、皆クリスマスイブで盛り上がっている中で居場所が無さそう。今の時代に39歳で良かった。何度も言うが、いい時代になったよ。
2016.12.11
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ブログにアップする、すると言ってしてこなかったが、ここに来てようやく出来た。9月に書いたブログに、コールセンターが9月末で閉鎖すると書いた。今の職場で働き始めたのが月の半ばだったので、タイミング的に、9/18(日)が定期券の有効期限日だった。しかし次の勤務場所が確定していなかったので定期券を買えない状態だった。結局、年内は新宿に収まりそうだけど、この時点では別の勤務地も有力候補に上がっていたので、「小田急沿線を散歩するなら、定期券が使える今しかない」と思って重い腰を上げた。以前から、代々木八幡と向ヶ丘遊園にある、電車から見える喫茶店が気になっていたので、そのうち行ってみたいと思っていた。なので当初はこれらの喫茶店が行く目的だった。しかし電車の中で、以下のリンクにある、小田急のCMを見て、代々木上原と経堂にも興味を持ったのでこちらにも行くことにした。https://www.youtube.com/watch?v=Ufqzb4s_Jy8https://www.youtube.com/watch?v=507jN9fYyJA代々木上原→代々木八幡→経堂→向ヶ丘遊園の順に散歩した。結果良かった順位は・・代々木八幡>向ヶ丘遊園>経堂=代々木上原問題は食事場所。当初は電車から見える喫茶店に入る予定だったけど、代々木上原のCMに出てきたおしゃれなカフェが気になってグラついた。結局、代々木上原を見て、良さそうだったらこちらで食事をすることにした。代々木上原駅ホームから見た新宿副都心。代々木上原駅ビル。色々な飲食店があって便利。代々木上原駅周辺。ああ、写真に見えるパスタの店が気になる。しかし予定していない店なので入らなかった。代々木上原駅周辺の商店街。祭りの飾り付けが目に付く。商店街では神輿の準備をしていた。明日が祝日なので祭りは翌日か?小田急線路を歩道橋から見下ろす。代々木上原駅を出発して、新宿方面と、地下に電車が潜る千代田線方面に分かれる辺り。遠方には六本木ヒルズと東京タワーが見えます。写真には撮らなかったけど、代々木上原駅周辺は道にゴミが多かった。青のロマンスカーと一緒に。電車から見えるこの辺りはこういう構造になっていたのか。9月半ばだったけど、この日は蒸し暑かった。でも、これを書いている3週間後の10/10現在も蒸し暑い。まだクーラーをつけている。今年は夏日が長い。九月半ばに一度は秋らしい気候になったと思ったのだが。確かに毎年10月は夏日が数日あるけど、せいぜい最高気温25度位だった。今年は10月に入っても最高気温が30度を越す日が普通にある。しかし天気予報を見ると、明日位から秋らしくなりそうだ。結局、代々木上原のCMに出てきた店がどこなのか分からないまま。事前に「代々木上原のオシャレなカフェ」でネット検索していたけど、しっかり地図でチェックをしていたわけではないので、1、2店位しか見つけられなかった。その数少ない店も、地元の人でいっぱいで入りづらかったので断念した。予定通り代々木八幡に向かった。こちらの店が入りたかった店の一つ。店内は広くて清潔。人がそこそこ入っていた。「ドリア&グラタンなつめ」の手作り塩麹ハンバーググラタン\956+ドリンクセットのホットコーヒー\286。器が熱くて指をヤケドした。出来立てはグツグツしているので、小さい子供連れで利用する場合は気を付けた方がいいかも。おいしかった。代々木八幡も祭りの飾りつけでお祭りムード。神輿の準備もしていた。祭りは今日からなのか。代々木八幡は代々木上原よりも活気があって気に入った。適度にカフェもあり、何でも揃う。地下鉄千代田線代々木公園駅も近いので、小田急線と2路線使えて便利だ。代々木公園が目と鼻の先なのか。と思ったら、渋谷の文化村じゃん。渋谷にも歩いて行ける場所だから活気があるのか。折角渋谷まで来たけど、今日の目的の場所ではないので、代々木八幡へ引き返す。代々木八幡へ戻る途中に見つけた洒落た本屋。代々木公園方面へ向かう道。NHKホールも近いんだ。渋谷やNHKホールに行く際は代々木八幡から降りて、散歩がてら行くのも良さそう。代々木公園で行列が出来ていたので、何かと思って見ると、ホームレスのための炊き出しだった。写真は無いです。代々木八幡駅構内は工事中。ホームに着いた時に丁度電車が発車したところだった。各駅停車だから10分待たないといけない。普段は急行発着の駅しか利用していないので、この待ち時間がかったるく感じる。休みだからいいけど。経堂駅ホームから見た新宿副都心。23区内の商店街はどこも活気がある。でも、これといって見るものが無いので駅方面に引き返した。線路の下辺りに図書館もあったので入った。駅から見える、割と最近出来た「経堂コルティ」という駅ビルにも立ち寄った。最初にここを見たかったのに、迷って商店街に出てしまった。経堂コルティは駅から直結じゃないのかな。もしそうならちょっと損している。雨の日は濡れずに行きたいので。中は思ったよりも飲食店が少ない。喉が乾いてきた。ホットコーヒーじゃなくてオレンジジュースの方が良かったかな?薬局でぶどうジュースを買って飲んだ。お手洗い休憩もこちらの駅ビルで済ませた。駅前バスターミナルを通る神輿。掛け声がすごかった。経堂も祭りムードだった。この近辺は皆今日明日が祭りなのだろうか?夕方になってきた。暗くなる前に向ヶ丘遊園に向かった。モノレール跡を辿れば向ヶ丘遊園跡地へ行けると思っていたが、方角が分からなくなり、駅前の東急ストアでスマホ片手に検索。どうやら向ヶ丘遊園跡地は年に1回のバラ園の時期しか開いていないようだ。2002年の閉園後も公園は年中開放しているものと勘違いしていた。しょうがない、メインの喫茶店へ向かおう。ルグラン向ヶ丘遊園店今夜は予約が入っているらしく、閉店していた!もっと早く来れば良かった。何のために来たのか分からない。電車から見ると駅前にあるように見えるけど、実際は駅から遠回りしないと店に行けない。向ヶ丘遊園は複雑だ。ちなみに・・今日散歩した所で、向ヶ丘遊園だけ祭りをやっていなかった。ここは神奈川県なんだと感じさせられた。多摩川の向うの成城学園は行かなかったけど、どうだったんだろう。もし祭りをやっていたら、多摩川を隔てただけなのに県が変わるだけで、こうも違うのかと思ってしまう。予定よりもお金を使わなくて済むと自分に言い聞かせて、周辺を少し見てから帰るつもりだった。そしたら、ちょっと雰囲気が良さそうな喫茶店が目に付いたので入ってみることにした。昔ながらのメニューが食欲をそそる。シャノアール 向ヶ丘遊園店古めかしい喫茶店なのに、店内はファミレスのように広い。ちょっと珍しい気がする。でも清潔でいい雰囲気。カルボナーラのパスタセットとものすごく迷ったけど、結局チョコバナナデニッシュのドリンクセット(ブレンドホットコーヒー)\680に落ち着いた。店内は広々と落ち着けるからか、本を読んでいる人、勉強している人が多かった。こんないい喫茶店を見つけて得した気分。また機会があったら行ってみたい。当初入る予定だった店ではなくこちらに入って正解だったかも(たまたま早く閉店したので入れなかっただけだが)。何だかんだいって出かけて良かったと思える1日になった。
2016.10.10
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