2004年01月27日
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嫁さんが、自分の視点でのレポートを書いてくれました。長いので27日と28日に分けてお届けします。



NHKのど自慢に出場しました。
[概略]
■12月4日
奈良県桜井市でのど自慢が開催されることを知る。私は小学校から合唱団や声楽を長くやってきたが、最近の節約道で歌もやってないし、これからはのど自慢を趣味にするのも楽しいかなと挑戦を決意。インターネットで調べるとなかなか奥が深そうだ。
曲目は迷ったが、もともと最近の流行曲にはぜんぜんついていけず、カラオケでもスローテンポの懐メロが好きなのでゲストの島倉千代子さんの「恋しているんだもん」に決める。動機は後付けだが、母がよく鼻歌で歌っていたのを思い出したので、「母がよく歌っていた」と記入。

■12月5日
応募はがき投函。いよいよ、私ののど自慢人生の始まりだ。ネットで聞ける島倉千代子の曲は一部分のみなので、やはりCDを買うべきか。3月の三重県津市の予選に応募するかなど、思いは駆け巡ったが旦那に「CDは予選通過はがきが来てからにしたら」とたしなめられ、我に返る。まだ予選出場も決まっていないのだ。「お金のかからない趣味」としてののど自慢をたしなむためにはしょうがない。


予選出場はがき到着。「やったー!」早速、今日から鬼の練習を始めなければと、すぐさまネットでCDを注文。成人式による連休があるが、3日後にはCDが届いた。そして、13日、CD到着。改めて曲を全部通して聴く。CDをかけながら何回も練習する。お風呂の中でも練習。歌う時間は40秒なので、多分1番だけで終わってしまうだろう。本当にあっという間だ。でも、CDをかけているとついつい2番、3番も歌ってしまい、歌詞を間違えてしまう。まだまだ練習が必要だ。

■1月22日
いよいよ、予選2日前だ。これまで連日家でCDで練習してきたが、やはり、実際にマイクを通して歌ってみなければ。職場近くのカラオケ屋は平日夜19:00まで30分140円だ。前々から気になっていて、仕事帰りの「ひと歌い」を趣味にしようと思ったこともあったが、さすがに「ひとりカラオケ」には足を踏み込めずにいた。しかし、今日、私はその禁断の果実を味わってしまったのだ。

「恋しているんだもん」は、少し昔の曲なので、私は前夜、カラオケ屋に電話し、この曲が入っているかどうかと値段の確認をしておこうと思った。電話口の若い店員は一瞬、「島倉千代子の恋しているんだもんは入っていますか?」との私の質問に一瞬たじろいで、「それは新しい曲ですか?」と聞いてきた。「いや、結構古い曲です」と答えると、少し調べてくれて「ありますよ」と答えてくれた。「やったー。」これで、「もしひとりでカラオケ屋に入って、この歌いたい曲が収録されていなかった場合の悲劇」という問題は解消された。

カラオケ屋の受付では自信を持って「ひとり。1時間。」と言って部屋に案内された。果たして、カラオケの曲目リストを見ると、「こ」のページになんと!「恋しているんだもん」がない!島倉千代子の曲リストの中にもない!「ガーン!」どうしよう、なんてことだ。「恋しているんだもん」がなくて、私は一体どうしたらいいのか。あの若い店員は、いいかげんなことを言いっていたのか?

そういえば、受付の人が「カラオケの機種は選べませんけどそれでいいですか?」と言っていたが、他の機種なら収録されているのかなあ。ここは電話をして聞いてみるべきなのか。昨日の電話は顔が見えなかったからよかったけれど、ここで電話をしたら「昨日の電話はあの女だったのか」とバレてしまう。受付でちゃんと聞いてから入ればよかったのか。一人だから機種が選べないのかもしれないし・・・迷っているうちにもどんどん時間が経ってしまう。「ぎゃー、どうしよう」

いつもは自意識過剰で遠慮がちな私だが、のど自慢はここでも私を成長させてくれた。私は受付に電話して「あのー島倉千代子の恋しているんだもんを歌いたかったんですけど、入っていないみたいなんです。昨日電話した時は『ありますよ』って言われたんですけど」と、伝えると「少々お待ちください」と言って電話は切れてしまった。私は置いてけぼりになった気分になったり、「わがままな客だなあ」と思われていはしないかと思ったり、ここで何か歌っておいたほうがいいんだろうかと思ったりしながら、長い時間をただひたすら待った(実際には5分もかかってないけど)。

ほどなくして若い女性の店員が入ってきて「こちらの部屋に入っております」と、笑顔で案内してくれた。「よかったー」さすがここは関西だ、言ってよかった。早速、「恋しているんだもん」を立て続けに入力。実際に歌ってみると、音程が難しい。でも何回か歌ううちにだんだん調子に乗ってきて少しずつうまく歌えるような気がしてきた。「立って、歌詞を見ずに歌わないとダメだ」と思い、壁に向かって少しはフリもつけようと、歌詞の「空いっぱい」のところは手を挙げてみようなどとと試行錯誤した。

しばし練習し、同じ曲ばかりだとさすがに中毒になりそうなので、4回歌っては島倉千代子の他の曲「からたち日記」や「人生いろいろ」なども間に挟んで歌った。しかしもはや、他の歌手の歌のことは考えられない。「千代子漬け」だ。「恋しているんだもん」は、全部歌っても2分ちょっとと短いので20回は軽く歌ったと思う。演奏解除キーを使って曲の途中で止め、特に1番を何回も歌った。会計で280円を払って娑婆に戻った。「あー、ひさびさに歌って喉が疲れた~」それにしても、ワンドリンク付きでものすごいコストパフォーマンスだ。2月はじめはさらに半額なので、また来ようっと。明日も練習だ。

うちに帰ると予選の出場番号変更のはがきが来ていた。なんとご丁寧なことだ。98番→96番なんて、ほとんど違わないのに。と、一瞬不思議に思った。でも、予選では番号と曲名を言うのできっとみんな、練習で番号を言っていて、番号変更は重大なんだ。しまった。「私も番号と曲名の練習をしなければ」と思った。

■1月23日


明日に備えてのどを使いすぎないよう30分だけみっちり「恋しているんだもん」を歌った。間でだんなが一曲だけさだまさしの「風に向かって立つライオン」を歌った。その曲ではのど自慢出場は難しいぞ。短い時間で決めなければいけないんだから、わからない奴め(俺はのど自慢に出るために歌ったんじゃないっつーの![旦那])。長い曲だったから途中でカットした。

マイクのエコーを消したり、カラオケ用のキーを調整したりしているうちにどんどん声が出てきた気がする。かなりばっちりだ。自信を持って練習を終了した。二人30分で280円。今日も安かった。

うちに帰るとNHKから封書が届いていた。中には「のど自慢放送日時」や「予選会の放送についてのお知らせ」や他の番組の案内とともに、「受信料の申込書」が入っていた。とてもびっくりした。うちにはテレビがないので「テレビがありません」と言えば受信料は払わなくて済むと思っていたのだけれど、お上はすべてお見通しだったのか。「あなたものど自慢を楽しんでいるんでしょう?だったらNHKを視聴しているんでしょう?だったら受信料を払いなさい」ということなのかなー。のど自慢を聞いているのはラジオなのにー。でも、ラジオだけなら払わなくてもいいのか、実際に確かめてみたことはなかった。これは、調べてみなくては。調べて見ると本当に「ラジオのみであれば受信料の支払い義務はない」ことがわかって安心した。それにしても、なんて効果的なDMなんだ。のど自慢に出場したい心理をついている。危うく払ってしまうところだった。

■1月24日
予選は12:40から。土曜の朝は特に遅起きなのだが、今日に限っては10:00前に起床。もし、本戦に出ることになったら、明日はもっともっと早起きなのだ。このくらいの早起きはへっちゃらだ(自慢することじゃねえだろ![旦那])。CDと、予選出場はがきの持参物、簡単に作ったお弁当とお茶を持って桜井市へ出発だ!駅へ向かう人がみんなライバルに見える。



1時すぎころ、生のバンド演奏で予選会が始まった。バンドの人は一曲一曲、全部で250曲を演奏するのだから大変だ。一分毎に楽譜をめくっては次の曲を演奏していた。さすがプロ。曲がどんどん変わるので、聞いているのはなかなか楽しい。でも、自分の番が近づいてきてだんだん緊張してきた。あんまり聞いていると自分の曲がわからなくなってしまう。これは、本番の時も思ったけれど、それでも自分の曲の世界でうまく歌えないとダメなんだなあ。プロの歌手だって、自分の歌を歌っているだけじゃなくて、他の人の曲も聞いた後に歌ったりしているんだし・・・島倉千代子の歌の人がいると、ついライバル視してしまう。ランニングに半パンの足がきれいなマラソンおばあちゃん、めちゃ大きい横断幕に家族の応援あり、かなりの強敵だ・・・(負けてる・・)

30番ずつ舞台に右手に集合し、いよいよ舞台の上へ。予選でも出場者席に座って自分の番を待つのだ。これは多分、審査の対象ではないと思うけれど、私は待っている間も楽しそうに振舞うことにした。椅子に座っているときは、直前までほとんど緊張しなかったので、「大丈夫、大丈夫」と思っていた。でも、立ち上がってから歌が終わるまではやっぱり動転していたように思う。でも、ホール一杯に歌えるように頑張ったつもりだった。あっという間に自分の歌は歌い終わって宮川さんの前へ。何も聞かれないんじゃないかなと思っていたけど、「お母さんが歌っていた曲なの?」と声をかけられた。「そうです。母が好きで、よく歌ってくれました。」そして、名前の確認をして終わった。

私の後ろのおばさんも同じ「恋しているんだもん」を歌っていた。落ち着いていて、私よりもちゃんと歌っているようだった。後悔先に立たずで、ここからは自分の写り具合をみてもほかの人の歌を聞いても怒涛の反省ばかりだ。心なしか旦那も「今ひとつだったな」と思っている様子だ。「さくら」は「さてはサクラかー」というくらい歌う人が多かったがみんな男性でも高い声がでて、歌に自信のある人ばかりなのか、うまいうまい。とくにめちゃめちゃうまい人がいた。(そしてやはり本選に受かり、合格した)

250人の予選は4時間にわたるものなので、ひたすら長い。私は実は受験生なので、後半は会場に入らず、2Fロビーで勉強することにした(実際は半分昼寝していた)。1Fロビーから30分前の編集ほやほやの音が聞こえてくるが、なんだかみんな上手いよ。なかなか勉強は手につかない。(本当はこんな回顧録書いている場合でもないんだが、、、とりあえず、今の心理状態を収めるためにもここで総括しておかなければならないのでしょう!)だんなはNHKの親切な係の人の地上デジタル放送の案内を聞いたりしていた。そういえば、ロビーには予選本選両日受信料ブースが設置されていた。じつは先に書いた予選前日のDMもよく読むと、予選出場者全員に送られたそうだ。もう一度いうが、うちにはTVはない。
実はまだ放映ビデオも見ていない。見たらこんなものは書けなくなるだろうな。主観とは。事実とは。TVは箱のなかの造形物なのだ。

つづく





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最終更新日  2004年01月30日 13時14分09秒
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