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2008.08.17
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カテゴリ: プライベート

 お盆休みがオリンピックで終わってしまいます。号泣

 とにかくアスリートが全力を尽す姿に純粋に心を打たれます。私があまりスポーツが得意ではないので,体を駆使して,最高の自分を表現できる人にあこがれる部分が多いせいもあります。国の代表になることも大変であり,代表選手になることでも拍手したいです。増しては自分の国の代表のアスリートが入賞する,さらにメダリストになることになればなおさらです。成功までのプロセスが報道されると,その方の偉大さに感銘します。確かに,ネットではメダリストの成功をたたえ,期待されながら結果が出なかった選手に対するねぎらいの言葉にあふれています。

 が,忘れてはならないこともあります。今日はそのことを挙げてみました。

・世界には戦争や紛争,差別といった混乱の中,国の代表になったアスリートや,明日にも地球温暖化により自分の国がなくなるといった危機にさらされている国の代表もいます。平和の祭典のはずのオリンピックですが,全世界が平和ではありません。こうしてオリンピックが行われている間にロシアとグルジアで紛争が勃発し,北京ではアメリカ人コーチの家族が生活に疲れた中国人に殺害されるという事件がありました。人の命が粗末に扱われていることをもっと謙虚に受け止めるべきです。

・オリンピックで結果を出して,栄誉を与えられ生活が豊かになった人もいます。が,中には,東京オリンピック銅メダリストである男子マラソンの円谷光吉さんの悲劇もあります。「銅メダルで終わったので,メキシコで金をメダルを取って国民の期待に答えるべき」という周囲の声に円谷選手が選んだ道は自ら命を絶つことでした。サポートしてくれた方の感謝にあふれていましたが,反面メダルの期待に答えようとして心身疲れ切ってしまったという円谷選手の遺言。これは先日亡くなった川田亜子さんの遺言と似たものがあります。また,不慮の事故で若くして亡くなった人もいます。オリンピックに出た後の人生は悲喜こもごもです。オリンピックを目指していたものの,出場できなかった人も身近にいます。

 アスリートであろうともそうでなくても,大事なことは努力であり,結果よりもプロセスを重視すること,そしてあきらめないことといった人生にとって大事なことを学ぶ場である事を感じます。ただ,期待に答えようとすることはプレッシャーもあり,心の方に相当の負荷をかけてしまうことになります。「メダルを取るためにオリンピックに出る」というのは聞こえがいいかもしれませんが,それだけがオリンピックに出る目的ではないはずです。選手にとって「夢を叶えるため」「最高のパフォーマンスをするため」など目的は様々ですが,いかなる立場であろうととも,オリンピックで世界情勢や人の生き様を感じる場になっているのは事実です。

・公に出る言動について節度を持つことがいかに難しいか。でも,肉体を駆使してまでぎりぎりの努力をしている選手たちのことをもう少し考えた報道ができないのかとつくづく思います。

 少しでも結果が出なければネット上で人格否定までされる中国人選手のことと,メダルが期待された競技で「選手が悪い」「コーチが悪い」の一点張りで,陸連などの組織は「何一つ悪くない」とも解釈できるコメントには実に胸が痛みます。しかし,第2の円谷選手になってしまっては,まず選手自身がかわいそうです。その日の試合のために誰もが精進します。古傷を抱えたり,国の事情を抱えていることもあります,しかし,手を尽くしても結果を出せないこともあります。また,時の運ということもあります。

 まずいのは「当日,故障や持病があり,力が発揮できませんでした。」というコメントです。それは言い訳にも解釈されてしまいます。これは他のこともで言えることで,社会の常識です。何のための代表なのかと選手自身に非難が集中していまします。が,選手を指導・サポートしている組織や,代表選考した国の組織までが言い訳したらどうでしょうか。「選手に問題」「コーチに問題」ではなく,「自分たちの責任」という言葉がほしいのです。精神論で頑張らせるでは意味がないことです。結果が出なかったスポーツの場合,育成システム・トレーニングシステム・代表選考のあり方などプロジェクトとして組織的に取り組むことができなかったことが原因であると指摘されています。そのことが形にならなかったので,私自身納得できなかったのがあります。女子マラソンでの醜態はそのことを示していました。直前に故障が発生し走れないこと,補欠出場が故障もありできないことを把握していないということ,さらに外反母趾と現地の地面の固さがわかっていながら,そうした対策が十分になされない上,最後まで走れなかった事態…思わず途中でテレビを見ることをやめてしまいました。民放のテレビ中継が不満でした。どうしてもCMで映像が出なかったり,土佐選手の悲壮な走りと,有森さんのコメントで一層気分が暗くなってしまったのもあります。その代わり,増田明美さん解説のNHKラジオの中継の方がまだよかったです。ラストの争いやイギリスのマーラ・ヤマウチ選手の奮闘ぶりが楽しめました。

 女子マラソンに関与した方のコメントが何だか無責任に聞こえてしまうのに違和感を感じずにはいられませんでした。一流のスポーツ選手や元選手だった方が,選手のコメントするにしても非常にナーバスなはずです。増してはネット上での選手の批判。一般人である私たちがとやかく選手の人格などを批判する資格はありません。

・応援をするにしても,節度ある応援が肝心です!

 選手のプレイを阻害するような応援(ブーイングや「~倒せ」ということばは好きではありません)や,ライブ会場と勘違いするような応援,さらに一方的に対戦相手の国のサポーターをぼこぼこにするといったマナーのない応援はしたくありませんし,見たくもないです。自分の国を熱心に応援するのは自然なことにしても,スポーツの場合,対戦相手もいあることです。試合が終わり,対戦相手の健闘をたたえることができなければ真の応援とは言えないし,応援する資格はありません。

・開催国中国の良識も問われています。

 勝手に編曲された国歌演奏(日本の君が代のフレーズが変わっていたのには閉口しました),やらせ演出の開会式,応援モラルの欠如など,国際的に非常識であることを露呈しています。冷凍餃子や言動統制などの問題で,中国に対するイメージダウンは否定できませんが,今回のオリンピックでますますイメージダウンです。日本で必死に生きている中国人や,四川地震のショックから立ち直れない中国人も多いのにもかかわらずです。昔はどうしても行きたかった国の一つでしたが,残念です。

怒ってる

  明日から仕事です。オリンピックはあと1週間あります。こんなこと,おこがましいのですが,素人の私が挙げたことが改善されたらとは思います。が,何事もなかったように終わるでしょうね。今は,選手の皆さんの健闘を祈るばかりです。






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Last updated  2008.08.17 21:15:28 コメントを書く
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