3匹のこぶたとわらの家

3匹のこぶたとわらの家

誕生~NICUへ入院


しかもLeoはもっとたくさんのことを私に教えてくれました。  大学病院や日赤病院などの大病院で何度も超音波の検診を受けました。今回も自宅で産みたいと思っていたのですが、5ヶ月目くらいで羊水が少し多めと診断されたので、心臓や脳の異常がないかを調べるためでした。もし
それでも何も見つからなければ、家で産もうと思ってました。

でもやっぱり、超音波では何も分かりませんでした。
現代医学では出生前にかなり多くのことが分かるように
なりました。でも私はいつも、診察台の前で、「何も見つからないように隠れててね~」とLeoに話してました。Leoは本当にその通りにしてくれました。もし、何かの病気であっても、生まれる前に知る必要がないと思っていました。Leoも私達に教える必要はないときっと思っていたのでしょう。
でも、やはり、「生まれるのは病院がいいな。家で生まれても、きっと僕はすぐ病院に運ばれちゃうから」と思ったのでしょう。羊水が少しだけ多いという、かすかなサインを送ってくれました。あまりにも異常を見つけたがる大学病院の医師の診察に嫌気が差して、病院にいくのをやめた時期もありました。医師から直接電話があって「今回は病院で産みましょう」といわれました。ちょと驚きましたが私は
「産む場所は私と、生まれてくる本人が決めます」と答えました。そして、私はもう迷うのはやめようと思いました。
予定日直前まで、「どこで産むの?」と聞かれても、「分かんない」と答えてました。でも私はなんとなく、病院で産むんだろうなと思いました。Leoの声に耳を澄ましたら、なんかそう聞こえたような気がしたんです。

嵐の夜でした。予定日のその夜。Leoが私達に会いに来ることに決めました。タクシーに乗って深夜病院に着きました。ランプの明かりがやさしい、畳のある素敵な分娩室です。つくなり、看護婦さんに「すごいラッキーだね」といわれました。今まで何度か診察を受けていた女性医師がその夜の当直でした。産科医は何人もいるのに、しかも、その女性医師が当直をすることはかなり珍しいことらしいのです。私はこれも、Leoがちゃんと知ってたんだなと思いました。

Mr.Gももちろんずっと一緒にいてくれました。HanのときもMattの時も一ヶ月くらい休みをとって出産に備えていました。私だけの出産ではなく、夫婦2人の出産です。
数時間後Leoは破水しないまま、羊水に囲まれて出てきました。イギリスでは古くから、破水しないで生まれるのは幸運のしるしという言い伝えがあるそうです。
 やっと会えたね。そんな気持ちでした。元気に真っ赤になって泣いているLeoをみて、不思議な気持ちにもなりました。10ヶ月も一緒にいたのに、お互いを見るのはこれが初めてなのですから。



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