おいでおいでふうふ

おいでおいでふうふ

Jan 21, 2008
XML
カテゴリ: やけど、完治まで
事後、夫にやってもらったことはたくさんある。
一番肩代わりしてもらったのは

創にガッチリとくっついたガーゼはがし
ワセリンとなじませながらオリーブオイル塗布

本当に私にはどうしようもなく、
自分の勇気のなさを思い知らされた。
ガーゼはがしは鬼の心がないとできない。
こんなにちっちゃいわが子が、泣き叫び全身で痛みを表現する中で
メリメリと神経のむき出しになった創部の皮膚をはがす。

夫は、これをやらないとよくならないから仕方ないよと腹をくくって
その行為を引き受けてくれた。
翌日から、娘は父親と浴室に入る時点で号泣するようになった。
ワセリンをよく洗い落とすために、オリーブオイルを塗ってみてとドクターに言われ
傷を触るのは怖いけどがんばりますと言ってみたものの
いざやろうと思うとまったく手が動かない。
もう痛み自体はないようで、湯船にも平気で浸かっているが
それが分かっていても私にはできなかった。
風呂場から私を呼ぶ娘の叫び声。
入る前からずっと、途切れることなく10分以上
その絶叫は続いていた。

父親とは一緒にその場にいること自体が苦痛で
もしかしたら私が塗るのであれば、そこまで泣き叫ばないのかもしれない。
そんな最低限のことさえやってあげられない母親って
もう母親とよべないんじゃないのか。

傷と関係ないところを洗うため、夫と交換して、やっと娘はなきやんで

「もぉなかないぉー、うーってここでないた、ごめんねぇ」
もう言葉がない。
あしたこそは何が何でも、たとえ恐怖で気が触れたとしても私がやらなくては。
気が触れる…そんな心配などしてる余地があるものか。
普通の親ならやって当然。

風呂あがり、脱衣所では嫌がらずに父親に体を拭かれている。
着替えをして処置が済むと、「読んでぉー」と父親に
絵本を読むのをせがんだりさえしていた。
夫が娘に語りかける。
「ねえねえ…コレ取れてさあ、もとにもどったらさあ、また一緒にお風呂入ってくれる?」
娘、うん、いいぉーと返事。
でもさ、最初は3人でだろうね、二人で入れるようになるのはいつ頃だろうね
と夫。
やけどをする前は、夫と娘は毎日のように一緒に入っていた。
お風呂ではいろいろな歌を覚えたし、数字だって覚えた。
風呂上りには、こんなことやったあんなことやったと教えてくれていた。
しばらくあの楽しい時間は来なくなってしまった。
夫はもっとショックだった。
我が子との入浴が楽しみでない父親なんて、どれくらいいるだろう。
私はそんなふれあいの時間をも奪ってしまった。
早く回復して、もう一度普通の日々が再開できるよう、できる限りのことをする。
きっとそんなに遠くないはずだから。それまで娘にも夫にも、
堪忍ね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jan 22, 2008 12:56:58 AM
コメント(0) | コメントを書く
[やけど、完治まで] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

thunta☆

thunta☆

Freepage List

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: