いつかはカナダ犬と北京生活

いつかはカナダ犬と北京生活

10、朝が来て

10、朝が来て


 そのあと、私たちはお酒を飲みながら互いのことを話した。ブレアは、大阪の某私大で経済を勉強しているカナダからの留学生。私の専攻が中国語だと話すと、意外にも、彼は最近中国語を始めたところらしく、簡単な中国語を披露してくれた。元々、日本よりも中国・香港に興味を持っていたという。

 彼は旅が大好きで、弟がカナダから遊びに来たとき、二人で日本一周旅行をしたみたい。そのときに撮った写真で、いま写真集を作っているんだと嬉しそうに話す彼。クラブにいる彼ではなく、普段の彼を見た気がした。

 それから私たちはずっと一緒に、話しては踊り、踊っては話し、朝までの時間を一緒に過ごした。閉店の時間が近づいたとき、彼と最後の一曲を踊りながら、‘この人と、また会いたいな’私はそう感じていた。

 モリゾウ&ヤッシー、そしてブレアと一緒にクラブSの外へ出たとき、空はすっかり明るくなっている。地下鉄のホームまで来たとき、ブレアが私に言った。「ケータイの番号、教えてくれませんか・・・?」


続く→


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