朝倉の連隊に居て、若い上官をアゴで使うタイプだったようだ。
階級なんてのは庶民は普通気にしないので。親族はみんな、「大将だ」と信じていたという。
本人が死ぬまで、士官でないという、その事実は誰も知らなかったとか。
かなり威張った武士だったようだ。
過去にも書いた記憶はあるが、ご先祖のことなので、老人の繰り言。
日露戦争の従軍者なのに、この御先祖は戦争を生き延びた。
それで母が生まれ、二人の兄が生まれ。
オイラも、第二次大戦の終戦後に間違って生まれた。
いきさつは一切不明。
朝倉連隊は全滅している。
祖父だけ特命で連隊本部帰還を命じてもらい、生き延びたという。
現地の満州で、どうやら地元の有力者を殺してしまい、しつこく命をつけ狙われていたという。
それで上層部が見かねてか、祖父が裏特権を利用したのかはしらないが、帰還できた。
血気盛んすぎて、部隊を危険に晒すようなタイプと思われたのかもしれない。
父方の方は、百姓。
但し当時はカネがあって、師範学校を出て先生をやっていた。
戸籍見ても、姻戚者に武士階級がほかにもいるので大農家だったようだ。
本人も、じつは二度も、取り子取り嫁の養子に追い出されたんだが。
二度とも、嫁さんと息子も現地に置いて来たという。後先気にしない親分タイプ。
同じ師範学校出の若い女先生をカドワカシて、勝手に所帯持ってしまった。
コマされた方の父親は、血気盛んな職業軍人の武士なので、ほっとくわけがない。
軍刀を引っ提げて、切る!といきまいて、やってきたとか。
これで切られてたら、オイラも、二人の兄も、誰も生まれてない。
息せき切ってやってきた家の前で、母が超熱いお茶を用意し、黙って差し出したとか。
祖父は、熱いお茶に酷く拘るタイプだった。
とっさにそれをひったくって、ガブ飲み。
ウッ、熱い!
喉を火傷して。
切る!と息巻いて来た勢いが削がれ、父は、なんとか切られずに済んだのだとか。
何度も聞いた、ウソのようなホントのお話。
何度でも書く。
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