Croce(クローチェ)のレース日記

Croce(クローチェ)のレース日記

08富士五湖完走記



1.右足首はほとんど痛くならなかった。去年のような循環障害もなく、ほとんど腫れていない。対策成功。

2.右足親指の爪は完全に死んだわけではないが、想定外である。シューズを選ぶ場合には、爪が当るか否かを第一優先にしているので、ショックである。サロマ湖までに合うシューズを探す必要あり。

3.去年と比べてほとんど進歩なし。タイムが1時間短縮されているが、何が違うのかも分からない。去年の方が頑張っていた。後半の走るスピードも、歩く時の必死さも段違いに昨年の方が上であった。今年は、景色を楽しんでばかり。それにしても最後の数キロの上り坂は真っ直ぐ富士山に向かって歩けますね。

4.今年は知り合いランナーが多くなり走る楽しみが増えた。yuchanにはとうとう会えなかった。ボーっとしていて見逃したかな?

5.前半のペースはオーバーペースか?そうかも知れないが、現在の目標は振るがキロ4分40秒、ウルトラがキロ5分40秒であるので、今後もこの設定で行く。但し、これは平坦部分である。平坦部分で心拍数130でキロ5分40秒を目指す。ペースを落とすのではなく、練習でクリアできるようにしたい。登り、下りは心拍数を維持することでペースは成り行きである。それから、68kmまでHR monitorを装着して、12時間20分間ガーミンのバッテリーが持続した。10時間過ぎにLow Batteryの警告サインが出たが、enterを押すとその後は最後のリセット操作時まで警告は出なかった。気が付かなかっただけかもしれないが、省電力モードに切り替わったのだろうか?公称10時間の仕様が12時間以上持続したのは嬉しい誤算である。

6.持参・預けのサプリ・補給はほとんど摂らなかった。顆粒タイプは止めて、来年は全て溶かしてウエストポーチとエイドに預けるべきである。BCAAとクエン酸とグリコーゲンの濃縮液を調整する。固形物を多く摂ると胃に負担がかかるので。塩飴も一袋をポーチとエイドに用意したが、結局1個舐めただけだった。随分コンパクトに出来るはずである。

27日は情けない走りでちょっと落ち込んでいましたが、昨日から悔しさに変わってきました。フルマラソンと同じで、自分の納得する走りが出来るまでには、10回位の経験が必要かもしれません。十分な距離走が出来ないことを考えるとそれ以上かもしれませんね。

さて、完走記というよりも、今回のデータを昨年と比較して整理しました。

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富士五湖データ1.jpg

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26日:

17時には、富士吉田のホテルに入り、駅地下でラーメンを食べ、ホテルの部屋で持参のパン(エイドで出たパンと同じ物です)を食べて夕食としました。
その後、アミノ酸・クエン酸飲料を調整し、レースまでの給水とエイドに預けるサプリを調整。内容は、グリコーゲンリキッド(3種類)をこの給水で薄めた物です。エイドには、他にアミノバイタルゼリーと顆粒タイプのサプリ各種を用意します。結果的にレースではこの顆粒タイプのサプリは摂りませんでした。レース中はめんどくさいんですね。やはり溶かしておくべきでした。

その後、レースウエアの準備、かなり迷った結果、☆のウエアにアームウォーマーの組合せ。スタート時でも6,7度の気温なら十分と判断。寒さは問題なかったです。着替えエイドのタイムロスを防げました。

テレビを少し見て、9時前には就寝。ところが何故か暑くまり、2,30分おきに目が覚め、11時過ぎからは、努力しても全く眠れなくなりました。2時半に、眠るのを諦めました。結局うつらうつらと2時間弱の睡眠でしたが、なんとなく太腿が痙攣気味、やばい?去年は民宿で周りのランナーが気になりほとんど眠れなかったので、今年はホテルのシングルにしたのに。
来年、いや、サロマ湖への反省点:普段とは全く違う時間に寝なければならないので、何らかの対策必要、数年前に空港で買ったメラトニン、まだ飲めるかな?

27日:

自宅から持ってきたパン(やはり、エイドで出るものと同じ)とゼリー2つと、玄米クラッカーを食べる、総カロリーは1000Kcalほど。30分後にロキソニンとガスターを服用。

調整済みの給水他を冷蔵庫から出してエイド用の袋に入れる。しかし、ウエストポーチ用のものを冷蔵庫に忘れてしまった。バスの中で気がついて、50kmのエイド用の袋から出してウエストポーチに移した。右足首には足首かんたんとバンドエイドを最近のマラソンでのマメができる部位にはる。さらに、バンドエイド・ディクソンで入念に擦れ対策をする。

会場について、直ぐに112kmのスタートを見送る。☆チームからは2人参加。応援のマックさん、カジさんと挨拶。

スタートから10km:57分12秒
荷物を預け、競技場の室内へ、そこで☆のチャレメンのTさんと遭遇。雨が降っていて、スタートの後方に並ぶはずのTAKAさん達とは会えず、最前列の☆チームに合流。3列目からのスタートで、ロスタイムはほとんどゼロ。☆の本メンバーとは最初の登りで離れていく。登りでは決して無理しない作戦、登りも平坦も下りも心拍数を一定にする作戦です。下りが早くなり過ぎて膝に負担がかかるのが不安だが、フルと同じ作戦です。登りでドンドン抜いていくランナーは全く気にしない。ガーミンでは最初が5分40秒ペース、登り部分で6分20秒位でした。その後、下りでは5分から5分20秒位でした。最初の10kmで4分くらいの貯金を作って、その後は5km29分くらいで行く予定。
ところで、肝心の心拍数は140ちょっとである。想定では130台、できれば130そこそこで5分45秒ペースで走りたかったのだが、おかしい。睡眠不足のせい?それとも、800-1000mの高地のために空気が薄いため?

2kmくらいで、たくろうさんに抜かれて、ゼッケンに気付いて挨拶する。初対面です。直ぐにたくろうさんは前方へ離れていく。
直ぐに素浪人さん,koba-teaさんに抜かれて、まだゼッケンに気付いて挨拶。素浪人さんとは初対面です。2人と少し話しをして、また離れる。
☆のマニマニさんが抜いていく。今年の古島で10時間半の記録を持ち、今回2度目のウルトラなので、実は密かに目標にしていたのだが、ペースが速いので付くのを諦めた。やはり、フル3時間17分のランナーは速い。まだ、無理をする時期ではない。後、☆で僕の後ろにいるのはリナさんだけか? ウルトラでは里奈さん
10kmは57分12秒とほぼ設定通り。でも脚の調子は悪い、脹脛と太腿付け根が早くも攣りそうな気配。これで100km持つのか不安になる。

20km:1:54:10 (56:58)
山中湖からは富士山は見えず。平均して5分40秒前後のペースを維持。20kmが近づいてきた頃から、112kmのランナーをポツリポツリと抜いていく。
記憶があいまいであるが、山中湖畔でアートの鈴木さんに追いつく、去年は50kmくらいのエイドだったと思うのでかなり早い。調子が悪いのかもしれない。

30km:2:53:09 (58:59)
市街に入ると信号に引っかかるケースが多い。一度信号待ちすると立て続けである。ロスを走りで挽回することは出来ないので、痛い。去年よりも信号待ちが多い印象。此処までゆっくりペースで来たのに、かなりダメージが溜まってきた。フルの時と同じくらいに感じる。☆のイワモトさんたちの応援チームに出会う。

40km:3:55:46 (1:02:29)
初めて平均キロ6分を超えた。トイレ休憩と信号待ちのためで、まだそれほどペースは落ちていないが、脚はもう一杯であった。

50km:5:03:39 (1:07:53)
河口湖畔後から来たリナさんに抜かれる。これで☆の最高峰か?
また、イワモトチームの応援を受ける。しかし、もう限界に近づきつつあり、脚が棒状態である。河口湖過ぎの登り坂(このレース最大の斜度である)で、躊躇なく歩く。
定エネルギー走行を目指すには登りで歩くことには拘らない。登りが終わると西浜小の荷物エイド。今年は、着替えますかと聞かれて、ハイと応えないと荷物を探してくれない。グリコーゲン入のサプリを200mlほど飲め。ここまで、ウエストポーチのグリコーゲンリキッドは半分位飲んだが、やはり薄めの方が飲みやすい。

着替えエイドの3,4分と登りの歩きを入れて1時間8分なので、まだペースはそれほど落ち込んではいない。

60km:6:17:36 (1:13:57)
50kmを過ぎて間もなくだと思うが、里美さんに背中を叩かれ、☆さん頑張ってと喝を入れられた。結婚おめでとうと言って、先に行ってもらった。
この辺から目に見えてペースが落ちてきて、7分台になる。エイドで給水するだけでも9分近くなる。里美さんがあっという間に離れていく。去年はこのあたりで6分半ばで暫く引っ張ってもらったのだが。

暫く行くと、赤いロングTシャツの72kmの男性に追いつかれて挨拶された。名古屋の☆のカメイさんである。始めて見るが、赤の☆ウエアである。先週はさくら道のハーフ(143キロだったか?)を走ったばかりなのに元気である。握手をして先に行ってもらった。その後、里美さんに追いついた(旧知の仲)ようである。56キロのうどんエイドで雅美さんたちと写真を撮っていた。僕はうどんはパスし給水だけで先行する。

70km:7:40:53 (1:23:17)
既にキロ8分台に落ちる。去年よりも悪い。去年は走っている間は7分台で抑えられた記憶があるが、今年は走っているのに8分台である。

精進湖を過ぎて笑石人さんらの一行の応援を受ける。と言っても、初対面で名前は分からなかったが、☆のウエアを着て応援しているのは誰だろうと思っていた。一行の方全て初対面でした。kuriyさん、あきやまひろみさん、しゃおらいさんだった。笑石人以外は、帰りには仮装されていたのには驚いた。

イワモトチームの応援を受け、カジさんから冷たいコーラを貰う。これは本当に美味しかった。感激でした。カジさん、ありがとう。さあ、早く競技場に戻らないと☆メンバーのゴール・表彰式に間に合わないよと思う。☆の最終ランナーが随分遅くて申し訳ないと思う。

この時点で、11時間切りは無理だと悟った。最後の坂もあるし、12時間も難しいかもしれない。

本栖湖の荷物エイドで、グリコーゲンの交換、用意していた物を飲んで、特に行きたかったわけではないが、トイレへ行く。小だが、ほとんど出ない、やばいかも知れない。40キロ付近で一度行ったきりなのに(この時は十分な量出た)。もっと給水しなければ熱中症になるぞと思う。この間にカメイさんと里美さんは先行する。ガーミンの心拍数ベルトを外す。そろそろ電池切れが近づいているかも知れない。50kmで心拍数を外してGPSのみにしてバッテリーを節約する予定だったのに。

折り返して暫く行くとTAKAさんがすれ違いざまに”クローチェさんですか? 楽天の・・・です”と声をかけられた。朦朧としていて直ぐに気付かず、後ろのゼッケンで1232のTAKAだと分かったが、応える元気もなかった。あの足取りなら間もなく追いつくだろうと思って先を行く。そうしたら、1km行くか行かないかの内にTAKAさんに追いつかれた。エイドがあるのに何でこんなに速いのと驚いた。今度は挨拶して、先に行ってもらった。前半からずーっと抜かれるばかりです。

80km:9:02:44 (1:21:28)
ほぼキロ8分ペースです。ここまでは登り以外は何とか走れましたが、少しずつ歩きが混じりだす。知り合いのランナーにはほとんど会わなくなるが、72.5km位?精進湖を過ぎてから”うるとらyou”さんに出会い、ハイタッチ。僕も苦しいが、youさんも辛そうである。これから精進湖を廻って本栖湖へ向かうのである。時間との戦いになりそうである。少し前に鈴木さんともすれ違うが、ジャスト完走名人の鈴木さんであるが、今年は大変だなと思う。

もう記録狙いは諦めて、去年の記録を上回れば良いという気持ちになってきて、景色を楽しもうと思う。去年は脚が痛くて歩いたが、今年は痛くないのにペースがガくっと落ちている。しかも呼吸が苦しい。ハーハー、スースーではなく、ハッハッ、ヒッヒッである。意識して呼吸するが、気が付くと乱れている。しかも、いつの間にか右足の親指の爪が痛くなっている。爪が死んだかも知れないと思いながら走り続ける。

90km:10:52:00 (1:49:16)
平坦、下りなのに歩き混じりである。ガーミンを見ながら、キロ8分台で走ったり、歩いたり。そのうち、キロ10分を維持するように歩いたり走ったりとなる。
完全に気持ちが切れてしまっている。情けない。全てのランナーに抜かれる。走っていてもほとんど歩くのと変わらない。正確に言うと他のランナーの歩く速度と僕の走る速度と同じくらいである。

河口湖畔では風が冷たく、一度外したアームウォーマーをまたつけた。今年は、去年の反省で、同じCWーXでも冬用のものを用意した。薄手のものは、どちらかと言えば日焼け防止用らしい。まだ、3時頃なのに風が冷たい、暑くなるかと思っていたが、むしろ寒さを感じるスピードである。

今回初めてわかったのであるが、僕は歩くのが遅い、凄く遅いのである。同じ歩く同士で比較しても、見る見る離されてしまう。必死に歩いても離れていってします。平坦でも、登りでも。ピッチは僕の方が速いのにである。意識してストライドを伸ばしてみようとしても駄目である。僕には絶対に競歩はできないですね。

87.5kmのエイドで遂に休憩することに、2,3分のつもりが、5分に。気分もちょっと悪かったのでシートに仰向けになって雲を眺める。10分になっても気力が出ない。そう言えば、去年もこの辺で長く寝込んでいるランナーがいたなと思い出す。今年は自分がそうなるとは思わなかった。いくら休んでも脚が回復するわけはないので、15分間の休憩後エイドを出る。このエイドではエイドを出るランナー全てに頑張って下さいと応援していた。応援してくれたのみ申し訳ないが、このエイドに限らず、一度立止まると直ぐには走り出せない。まずは歩いて足を慣らしてから走り出す(キロ8分、9分のスピードで)。

去年はこのまま歩いても完走できるかどうかを必死に計算したが、今年は、12時間切れるかどうかを計算していた。しかし、それも15分の休憩で万事休すである。休まなければ良いんだか、1分の誘惑が15分になってしまった。腰を降ろすのは筋肉痛で本当に辛いんだが、一度下ろすと今度は立てなくなってしまう。
教訓:腰をシートに腰を降ろすな、座るならいすのあるエイドにしろ。運悪くこのエイドには椅子はなく、青いシートと毛布(何の為の?)があるだけであった。

100km:12:16:33 (1:24:33)
ここからは登り基調であるが、去年の記録より1時間早くゴールすることだけを考えて歩いた。去年は帰りのバスの時間を心配したが、今年は大丈夫そうである。
10kmの大半を歩いたのに、それほど時間がかかっていない。距離が短い?去年は競技場を2周したのに今年は1周で済む。これは有難い。競技場に入ると名前を読んでくれるのでちゃんと走っている振りをしたいので、2周は辛い、最後まで持つかなと心配していたが、どうも2周する必要はないらしい。大体、残り2kmを12分26秒で走っているが、この期に及んでキロ6分そこそこで走れるわけがない。72kmと100kmの今年は距離が400mちょっと短いですよ。少なくても98kmから100kmの間が短いことは100%確かです。
最後は前と後ろの間隔を十分取るようにを調整しながら走り、ゴールテープを切った。去年も十分気をつけていたのに、心無い13時間半ランナーのラストスパートでゴール寸前で交わされテープを切れなかった。
入賞狙いやサブテン狙いでなければ、各ランナーがゴールシーンの良い写真が取れるように思いやりを持ってゴールして下さいね。


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