フィールド・オブ・甲子園

フィールド・オブ・甲子園

大きな成長を見せてくれた最後の夏

最後の夏。結局ベスト8手前で逆転負けを喫してしまいましたがエースで主将のダルビッシュは投球面で、そして精神面でかなり成長した姿を見せてくれました。

 春の選抜大会では1回戦の熊本工業戦でノーヒットノーランを記録したものの2回戦の大阪桐蔭戦では2本のホームランを浴び途中交代、そして3回戦の済美戦では1度もマウンドに上がることなくまさかの逆転サヨナラ3ランを真壁投手が打たれて甲子園を去っていきました。

 こうして迎えた最後の夏。春は不本意な結果に終わっただけあってダルビッシュ本人も相当気合が入っているようでした。全試合完投するとまで言っていました。

 1回戦、対北大津戦。ダルビッシュは8安打されるも粘りと気迫のピッチングで要所を締め10奪三振、無四球完封勝利。

 続く2回戦、対遊学館戦。この日のダルビッシュは完璧でした。被安打3、12奪三振で2試合連続シャットアウト。

 そして迎えた3回戦、対千葉経大付戦。息詰まる投手戦。7回裏、大沼、横田の連続安打で先生のチャンスの東北は加藤政のファーストゴロの間に大沼がホームイン。待望の先制点を奪った。そして9回表、2死3塁で打者は3番の井原。打球はサードへ・・・

 万事休す。誰もがそう思ったでしょう。しかし雨の影響で不規則なバウンドをした打球がサード、横田のグラブをはじき同点。そして流れは完全に千葉経大付に。終わってみれば延長10回、逆転負け。

 試合後のインタビューでダルビッシュは「最後にチームが一丸となっているのが見えてよかった。精一杯やったので悔いは無いです。」と答えました。横田のエラーに関しては「誰だってエラーはするもの。横田の場合それがたまたまあの場面だっただけ。いままで横田のおかげで勝った試合なんてたくさんあるんだから攻めたりはしません。」と言っていました。

 思えば、1年以上前のダルビッシュは自分が打たれるとイライラしてホームのベースカバーに行かなかったり、内野ゴロを打っても1塁まで全力で走らなかったりしました。しかし、主将となってチームをまとめていくことによって精神的に大きく成長したと思います。そしてそれが敗戦後のインタビューにあらわれていると思います。

 優勝はできなかったものの、2試合連続完封勝利、そして精神面での大きな成長と、私たちにたくさんの感動をあたえてくれました。今後の進路が気になりますが、またあの長身でしなやかなフォームを皆の前で見せてくれるでしょう。そのときには是非みなさん一緒に応援しましょうね。

ダルビッシュ






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