ここで問題になってくるのが、生物と無生物の境界線です。先に挙げたWikipediaの生命の定義 1.外界および細胞内を明確に区別する単位膜系を有する。 2.自己を複製する能力を有する。 3.外界から物質を取り込み、それを代謝する系を有する。 は例えばウィルスのような生物と無生物の境界線上にいる存在には、適用できません。 1.ウイルスは非細胞性で細胞質などは持たない。 2.ウイルスは単独では増殖できない。他の細胞に寄生したときのみ増殖できる。 3.ウイルスは自分自身でエネルギーを産生しない。宿主細胞の作るエネルギーを利用する。― Wikipedia という特色からウィルスを非細胞性生物、ないし非生物と位置づけており厳密な定義ができていないのが、現状のようです。
― ウィルスに唯一できることは他の生物の遺伝子の中に彼らの遺伝子を入れる事である。厳密には自らを入れる能力も持っておらず、ただ標識ドメイン(入場許可証のようなもの)を持っているだけであり、後はその生物の細胞が勝手に導き入れてウイルス蛋白を増産し病気になる。この事からウイルスはまるで、意思も増殖力も生命力もないただの分子機械だと捉える考えもある。 ― Wikipedia ということになると、いったいに生命とか意志(生存本能)とかの定義が、その境界線でたちまち不分明になってくるのがわかります。