サリエリの独り言日記

サリエリの独り言日記

2007.01.13
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カテゴリ: 科学
 面白くもない政治談議をしたからではないのでしょうが、正月休み以降すっかり身体の調子が狂ってしまって、風邪をひいてしまい2日ばかり家にこもってました。
 人の身体というのは、心も含めてBio-Rhythm(生命の規則的な運動)なる疑似科学的用語で、体調を説明したりしますが、そういう話を持ち出すまでもなく、規則正しい生活習慣というのは大事で、私はどちらかというと休みが苦手です。さらにはこの平日の昼休みにUPするブログを、私の生活リズムに最適にフィットするように、中味も時間も調整して書いてきたので、UPできないと何となく居心地が悪い。
 家にこもっている間、何度か家のパソコンでUPを試みたのですが、なぜかできません。しゃべるべき中味の材料は、むしろ家のほうにたくさん転がっているのですが、殺風景な事務所のパソコンでないと、気がすすまないのです(まあ一つは家のパソコンが、ほとんど私以外の家族に占拠されているということもあるのですが)。
 事務所のパソコンが私にとって電脳空間の最適位置を占めるだけでなく、物理的にも私の最適空間を形成していることがわかって、何となくホッとしています。
 というわけで2日ほどUPできませんでした、すいません。ここしばらくこんな状態が続くかもしれません…。

 さて、―― 今回の「私が好きな人」シリーズ?では、私を刺激して止まない何人かの人を取り上げては、感想を書こうと思っているのですが、この場合の「好きな~」というのは、話されたり書かれている内容が「好き」というのではなく、はたまた顔とかスタイルが「好き」というのでももちろんなくて、その人の様子を見たり聞いたりしていると、おのずからこちらの思考を刺激してくれる、という意味での「好き」という意味です。したがって世評に現われる人物紹介や思想の素人解説ではありませんので、悪しからず。

 K・ローレンツ(Konrad Lorenz)とは、オーストリアの動物行動学者、いわゆる 刷り込み 理論の発見者で、近代動物行動学を確立した人物として知られ、1973年にノーベル賞医学生理学賞を受賞していますね。
 動物行動学の話は別の機会にするとして、だいぶ前ですがテレビで彼の特集をしていて、オーストリアの田舎の自宅に好々爺然としてハイイロガンやハムスターに囲まれて、彼が自分の思想や世界観を語るとき、ヨーロッパの思想とか哲学の堅牢なバックボーンを否が応でも感じさせられたのでした。

「~のような考え方や方法論には反対します。なぜならそれは選別、つまり差別的な発想を基点としているからです。」
 それまで生まれたてのハイイロガンのヒナが、最初に出会った人間を親と思う、いわば田舎学者の動物観察のような、楽しい話題をしていたのが、突然近代ヨーロッパの思想の話に何の違和感もなくジャンプする。その転換がとても印象的で、私はローレンツの考え方とか思考回路のバックボーンに、そびえ立つようなヨーロッパの思想の支柱のようなものを感じたのでした。一介の科学者や技術者あるいは文学者、政治家なども含めて、個別の行動や思索(ローレンツの場合は、動物の観察)が、そのままひとつながりにギリシャ哲学やT・アクイナス以来の形而上学のような思想的方法にまで演繹される。
 ローレンツや他の学者の限らず、一般の市井人でも、おそらく大なり小なり同じような思考回路をヨーロッパというのは持っているので、それが垣間見えただけでも値打ちのある番組だったと思ったものでした。

 ところで、最近になってそのK・ローレンツが、戦前ドイツにおいて優生学の提唱者であったことを知り、彼の一連の発言がその反省にたったものであったことを知って、私のローレンツにたいする印象はずいぶんと低くなってしまいました。ノーベル賞受賞のころから、その点が問題視されていたことをWikipediaなどで知り、彼の選別的行動実験に反対する立場というのが、観察の結果出てきた発想とか結論なのではなく、思想的反省からでてきたものであるなら(思想的反省から実験方法が変更されるなら、実験は科学的でなくなります)、私のローレンツに対する評価は一変せざるを得ません。
 テレビ番組の上っ面で判断せずに、もし本当にヨーロッパ精神の真髄の一端をK・ローレンツにみたのであれば、もっと彼の本を読むべきだったと今になって思うのですが、残念なことは日本の一介の市井人である私には、そんな時間は無いのです(日本の娑婆はやっぱり忙しいのです)。

 ところで ――、今回話しようと思っていたのはK・ローレンツではなくて、中村哲さんのことです。
                                     ― つづく ―





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Last updated  2007.01.13 13:35:39
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TNサリエリ @ Re[1]:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) ナガノさんへ  コメントいただき、ありが…
ナガノ@ Re:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) 2年遅れで、この文章を読んで泣けてしまっ…
TNサリエリ@ ふたたび、コメントありがとうございます。 cocolateさんへ 私自身、彼女の演奏に刺激…
cocolate@ Re:エレクトーンというガラパゴス 1.(06/17) 再びおじゃまします。 826askaさんのYouT…
cocolateさんへ@ コメントありがとうございます。 三年ほど前に826asukaさんのことを知り、…

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