串カツ&辛子明太子販売 石飛屋

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2014.08.10
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去年の夏の話です。


バーベキューはうちの家族の夏の恒例行事なんです。


毎年9月1日(母親の誕生日)は必ず家族全員(妹・父・母)集まって、車をレンタルして東京の隣にある〇〇県の山まで行ってバーベキューをするんです。


去年も例外ではありませんでした。


昼前には山中にあるバーベキュー広場で父さんと久々にキャッチボールをしていました。


1日中バーベキューやスポーツなどを楽しみ、遊び疲れたので7時頃にはもうみんなグッタリで予定より早めに帰ることにしました。


車で山道を下りはじめて4・5分くらいだったと思います。


道の真ん中に20代半ばくらいの女の人が立ってるんです。


っていっても体が透けてるわけでもなく、幽霊には全く見えないんです。





「どうなさいました?」


女「・・・・」


俺は助手席に座ってたんで、自分側の窓を開けていないためか全然何を言ってるかは聞き取れなかったです。


父「あ、それなら途中まで乗って行っていいですよ」


俺「なんだって??」


父「あー彼氏と喧嘩して途中で車から降ろされちゃったんだってよ。ひでぇ男だよ。」


父は外に出て後ろの席のドアを開け女性を乗せてあげました。


なんとも言えない嫌な空気が車内に流れる。


妹は既に爆睡していて母さんも少し眠そう。


車は再び進みだした。


父「こんなところに置いていくなんて、いくらなんでもやりすぎでしょう。」





!!!!


なんだこいつって思ってバックミラーを見るともの凄い形相で自分を睨んでる。


自分に向けられた殺意ではないにしろ怖いものだ。


母「わかります。男って自分の意見が通んないと本当すぐキレるのよね~」


女「殺してやる」





女「殺してやる」


いや・・・おかしいだろ。


急に全身に寒気が走る。


バックミラーを恐る恐る見ると女は片時も自分から目を逸らさず、もの凄い形相で睨み続けている。


こいつ・・・人じゃない。


僕「父さん止めて!!」


父「殺してやる」


僕「エっねぇ母さん!!」


母「殺してやる」


女「殺してやる」


恐怖のあまり自然と零れる涙を拭いながら、前を見ると大きなカーブが迫っている。


父はスピードを落とさない!!


突っ込めば間違いなくガードレールを越え崖に真っ逆さまだ!!


俺「ねえ父さん!!ねえ!!」


父親の目が明らかにおかしくなっているのがはっきりとわかる。


俺「ねえ!!」


父親を思いッキリ押し飛ばして、ブレーキを踏み込んだ。

キキーッ!!!!!!!!!!


ドカッ!!!!


車はガードレールにぶつかって・・・・・止まった。


父親は唖然とした表情で固まっている。


後ろを振り返ると女の姿はなく、母さんは眠っている。


もの凄い恐怖から解放された安堵感から涙が止まらなかった。


「次は必ず殺してやる」


体が固まった。


バックミラーには自分の真横で物凄い形相で、自分を見る女が写っていた。


そのまま気を失い、目を覚ますと家のベットだった。


昨日あったことを事細かく家族に説明するが、誰も信じてくれない。


たまたま知り合いにかなり有名なおぼうさんがいたので、それで気が休まるならと見てもらうことにした。


すぐに連絡をとってもらい、電話でいきさつを説明すると、今すぐに来なさいと言われそのままお寺へ向かうことになった。


車に恐怖の意識があったので時間はかかるが電車でいくことにした。


お寺につきおぼうさんと会うなり、背中に人形の札をはられ、結界の貼られた部屋につれていかれて一通りお経を唱えてもらった後、外でさっき背中に貼られた札を燃やすと真っ黒い煙りが上がった。


坊「これは応急処置にすぎん。こいつは私なんかじゃとても手におえる相手じゃない。専門の人を紹介してやる。」


そう言うとまた背中に新しい札が貼られた。


そのままお坊さんの車で1時間くらいかけて、霊を専門に相手している人のところへ。


坊「よろしくお願いします」


霊「またすごいものを連れてきたもんだ。」


霊「杉田だ。よろしくな」


俺「木村です。お世話になります。」


杉「始めにいっておくがこいつは除霊なんて出来ない」


俺「え・・・」


杉「俺は今まで色んな霊を見てきたが、ここまで怨みが強いやつははじめてだ。神と同じくらいのレベルだと思う。対極ではあるがな。」


俺「俺・・・殺されるんですか?」


杉「松尾さん(お坊さん)に感謝しなさい。松尾さんの紹介とあっちゃ断るわけにはいかないよ。」


俺「え、でもさっき・・・」


杉「除霊は出来ない。でも怨みの対象を変えることならできると思う。そいつを俺にとり憑かせる。」


俺「でもそれじゃあ・・・」


杉「大丈夫だよ。俺なら霊には殺されることはないから。」

俺「・・・ありがとうございます!!」


ここから2日間泊まり混みで色んなことをしてくれた。


2日後、無事(?)霊が杉田さんに憑いたようで家に帰された。


杉田さんには感謝してもしきれない気持ちでいっぱいだった。


何日かして友人から一本の電話があった。


友「美穂死んだって聞いたか!?首吊りらしいよ。」


美穂とは俺が以前付き合っていた女で、最近はストーカーのように俺に付き纏っていた。


最後に会ったのはバーベキューのあった前の日。


家の前に立っていたので


「もうやめてくれ。二度と俺の前に顔をみせるな。」


と言ってしまっていた。


俺のせいだ・・・


俺「・・・いつ?」


友「8月の31日だって。俺もうびっくりしちゃってさ」


ガチャ


もう喋れなかった。


全部繋がった。


俺を殺しにきた女は美穂の母さんだ。


美穂の母さんは美穂を産んだときに亡くなったと美穂から聞いたことがある。


俺はあの人に殺されたほうがよかったのかもしれない。


リンリンリーン!! リンリンリーン!!


携帯がなっている。


無視しようとしたがディスプレイを見ると、松尾先生(お坊さん)からだったので電話にでた。


松「もしもし。言いにくいんだが・・・杉田先生が亡くなられた。」


俺は人を2人殺してしまった。


俺「・・・すみません。・・・・・・かけ直しますね。」


ガチャ


リンリンリーン!! リンリンリーン!! リンリンリーン!!


俺「一人にしてくれー!!!!」


リンリンリーン!! リンリンリーン!!


先生もしつこいな。出るしかないか。


リンリンリーン!! リンリンリーン!!


携帯を開けた。


不在着信2件


松尾先生ではなく、登録していない番号だった。


見覚えはあるような・・・ないような・・・


留守電が入ってる。


「もしもし」


携帯を思わず投げた


美穂だ・・・


「私からは逃げられないからね。」


耳元で美穂の声がした。

izawa1






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Last updated  2014.08.10 11:45:02
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