「トイチ君」との世界

オイラ、不覚にもウッツラ　ウッツラして

居眠りをこいてしまいました。

どのぐらい居眠りをこいていたのでしょう？

目が覚めるとやけに暗いのです

「おんや？そんなに・・寝たの？今・・何時？」

そう思い　蛍光灯のヒモをカチリと引きました

「あれ？おかしいな・・」

点きません。

家の蛍光灯は昨年退院後

親友のＨさんが全て取り替えてくれました。

「そう言えば・・テレビを付けたまま

寝たはずなのにテレビも消えている・・」

オイラのテレビは２０年ほど前に求めたもので

最近ではリモコンの調子もおかしく

本体で音量を操作しようとすると

なぜかチャンネルが変わったり

音量も大きくなったり小さくなったりしてしまいます。


（どう言うわけかＣＭのときにだけ

　音量がでかくなるような・・）


特に入院期間の１月ほどはまったく

使用しておりませんので

なおさら顕著にこの症状が現れています。

「テレビ・・調子悪いのかぁ？」

しかし、電気もつかないのはおかしい。

ヨタヨタ歩いてブレーカーの点検です

「問題無し・・」

「うんっ？電気代は退院してすぐに12月分と

　昨日1月分も払ったのに・・」

フト見ると玄関になにやら封筒が・・

「なに？これ？？」

ドアーを開けて通路灯で確認した結果

あらっ？電気・・止められてやんの。アセアセ。


早速、東京電力に電話です

「あの～電気が止まっているようなんですけど・・」

「お住まいと、お名前は？」

「○○の○○ですが・・」

「少々お待ちください・・

　恐れ入りますが・・止めさせていただきました」

「なんで？12月分と1月分も払ってあるのに・・」

「あの～11月分が　未納なんです」

「えっ？11月分？」

「はい」

「11月分はその前の月の分を二重払いしたので

　その分を11月分に充当しますとの通知が来ていたけど・・」

「はい、二重払い分は11月分に充当させていただきましたが

　不足金があり　その分の請求書が送られているはずですが・・」

「請求書・・見当たらないですよ・・」

「再送しましょうか？」

「それより・・電気を繋げてくれませんか？」

「いつお支払いただけます？」

「払えるものなら今すぐにでも」

「近くの東京電力まで来れます？」

「無理です。そんなには歩けないもので・・」

「そうですか・・ではスマートピットは？」

「なんですか？それ・・」

係りの人が言うには東京電力からナンバーを聞いて

コンビニで扱っているスマートカードなるもので

そのナンバーで端末操作すれば

電気代や電話代が請求書なしで

支払えるシステムらしい。

「あんまり遅い入金ですと

　通電は本日中にはできませんので・・」

オイラは急いで近くのコンビニへ

「あの～スマートなんちゃら言うカードあります？」

「スマートなんちゃら？」

「はい、電気代とか、電話代が支払えるの」

「ＥＤＹですか？」

「いいえ、スマートカードとか・・」

「スマートカード？」

店員さんも不慣れなのかよく解らんらしい

奥に引っ込んで店長さんと相談です

そして、店長さんの登場です

「公共料金とかを支払えるスマートピットですよネ？」

「おお！それそれ！！

　最近はプリカ類が多くて年寄りは　難儀しまする・・」

そう、訳のわからん言い訳をオイラは

ほざき　ようやくスマートピットをＧＥＴです。

しかし、初めて扱うシロモノ

なかなか上手く入金されません

それでも　押したり引いたりして

なんとか入金完了しました。


時計を確認すると・・

「スワ～ッ！！18時30分でやんの！！」

あわてて東京電力に連絡しました、が

時すでに遅く通電は翌日

（１０日）の午前中とのことでした。


去年までのオイラなら口角泡を飛ばして

大喧嘩の顛末ですが

どうも、手術の折りにどこかの配線を切断されたらしく

怒りがこみ上げてきません。


（確かに悪いのはオイラですが）


「あっ・・そう・・なのネ・・」

いや～、結局泣き寝入りのていたらくです。


もっとも今のオイラでは多分、小学生に

いや、幼児に後ろから『ツンツン』と押されたら

パッタリと倒れるほどの非力者ゆえ

昨今では争い事は避けて・・知らん顔の半兵衛です

なんせ　今日のような風の強い日は

向かい風のときはまっすぐに進めず

追い風の時は・・止まれなぁ～い

そんな有様なのですから・・


そして冷暖房知らずで過ごした日々は幻と化し

寒いと痺れが激しくなるのと、

ややもすれば激痛で手も足も動かないほど。

昨年の10月ころから炬燵、電気毛布は言うに及ばず

湯たんぽ、ホッカロンで完全防寒体制で臨み

退院後もこの状態は変わりません。

で、電気を止められると・・

ひぃじょ～～うに　

まずいのねん


しかし、お上と独占企業には逆らえません

オイラは、止む無くホテルに泊まることにしました。


いや～ホテルはヤッパいいわ！

大浴場の薬効風呂で暖まり、

そして、マッサージまでしてもらって

ラッキー！！ラッキー！！

ありがとさんネ！東京電力のお姉さん！

くっくそ～～っ！！