江戸東京ぶらり旅

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クリスマス(2)


 このケーキは最初は丸いデコレーションなどではなくて,薪の形をしていました。だからユール・ログ(Yule log)なんて呼ばれたのですね。クリスマス前夜,果実をつける木の丸太を暖炉に入れて,それまでの燃え残りの火からこの新しい木に火を移すのです。火のバトンタッチ,新しい生命の誕生とも考えられ神聖な儀式。これで部屋も暖かくなり,家族全員が集まって神に感謝,互いに喜びを分かち合うのです。

 この木は12日間絶やさず燃やし続けられ,その後はこの灰をやけどの薬として使ったり,畑の虫除けや肥料として使ったりで,有効活用しました。この聖なる木をケーキにみたてて喜びを分かち合うしきたりにしたのがクリスマスケーキというわけです。

 こんな歴史など関係なく「わー,チョー美味しい」などと現代の若者は言いますが,感謝という気持ちのこもらないケーキは食欲を満たすだけで,重みも何も感じませんね。


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 今では白やピンク,黄色のものもありますが,本来は赤。この季節は花が少ないからクリスマスの季節には最高の植物,ポインセチア。赤く色づいた葉と葉の中央にほんの小さく,花びらなどはなくて,ただただおしべとめしべがある,これがポインセチアの花。じゃ,赤い葉のような形をしたものは何,となりますが,これは簡単に言えば花をささえるがくと考えてもいいかな。いやがくなどではなくて花苞(かほう)と呼ぶのが本当は適当なのですが。

 このポインセチア,1828年にアメリカの外交官がメキシコで発見したもの。彼の名前がポインセットさんだったので,この花の名前がつけられたというわけです。この花は短日植物といって,日がどんどん短くなると花芽ができて花苞も色づくというもの。秋に咲く花はだいたいが短日植物なのですが,ポインセチアをちょうどクリスマス時期に出荷するには,これにあわせて短日処理しないといけません。つまり,逆算して適当な月日からずっと人工的に明るい時間を短く,暗い時間を長くした部屋でポインセチアを育てるのです。するとこの植物は人間にだまされて,クリスマスには花苞が真っ赤に色づくというわけ。花はとても小さいのですが,ここから無色透明のどろっとしたものを出します。なめてみるととても甘い。花の蜜が出されるのです。成分はショ糖,家庭で使っている砂糖です。



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 今日はクリスマスの「愛の木」の話をしましょう。

 赤はキリストの血,白はキリストの純血,緑はキリストの永遠の命,この赤・白・緑の三点セットがクリスマスの色。柊(ひいらぎ)の枝を環にしてつくったクリスマス・リース,我が家では居間の壁にかけてありますが,ローマ人は魔除けとして使っていました。ローマ帝国でキリスト教が公認されてからこの習慣は引き継がれ,柊のとげはキリストの受難を,赤い実はキリストの血という解釈で,クリスマスの愛の木とされたのです。柊は英語でholly,神聖な夜はholy nightでLを一つとれば柊も神聖という意味になる。語呂もぴったり良い感じですね。


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 ちなみに,私は多神教で何でもOK。どんな神様でも味方につけようという魂胆です。アラブ諸国に入国するときの審査カードには「父親の名前」の他に「宗教」を記入する覧がありますね。父親はどの部族出身かを知るため,宗教を書くのは,どの宗教が悪いというわけではなく,神をもたない人間は信用ならぬ,ということなのです。何でもいいから書いておけばいいのですがね。日本人ならさしずめ仏教あたりがいいのではないでしょうか。勿論イスラム教でも構いませんよ。

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