江戸東京ぶらり旅

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高井戸<杉並>

世田谷区高井戸あたり


 「高井戸」の地名の由来ですが,地下水位が高い位置にあって,水が確保しやすい,なんて思っていました。というものこの写真の井戸のポンプがいけなかった。

●神田川,高井戸橋のそばにあるポンプ●

高井戸橋付近2.JPG


 京王線には下高井戸駅が,井の頭線には高井戸駅があります。京王線では線路の北側を甲州街道が走っていますし,井の頭線では主に線路の南側を神田川が,途中までですが流れています。神田川は吉祥寺の井の頭公園にある水門橋,この橋の下を水が流れ出たものが最初の神田川の水。神田川が京王線に沿って三鷹台,久我山,富士見ヶ丘と続き,そして次が高井戸にさしかかったところにある井戸です。ところが地名の由来は全く違っていたようです。

 高井戸はご存じ,甲州街道の宿場だったのですね。日本橋からスタートして,次の宿場が高井戸。これでは,江戸から出て最初の宿場に着くまで相当の距離がある。それで日本橋と高井戸の間に新しい宿場が欲しいという申し出があって作られたのが,新宿だったのですね。内藤正勝の敷地を提供してもらったので,「内藤新宿」と呼びましたが。現在,高井戸を歩いていても,ここが昔の宿場町であったという雰囲気はまるでありません。

 それで地名の由来ですが,高井戸の名は「宗源寺」(下高井戸4-2)というお寺の不動尊「 高井堂 」が変化したものとの見方があるのです。つまり,このお寺の不動堂がかつて高台にあったから「高井堂」と呼ばれたのですが,これが転じて「高井戸」となったらしいのです。一方,かつてこの地に移住してきた人の姓が高井だったので,高井さんの土地,つまり「高井土」が転じて「高井戸」になったのでは,という考えもあります。井戸が関係しているという説は本当に少数派です。

 でも,どうして呼び方が転じて「高井戸」になる必要があったのでしょうかね。やはり井戸と関係があるのではないでしょうか。お寺の境内の,どこよりも高いところに井戸があった,というような。深い井戸を掘れば,高い位置からでも水は得られますからね。本当はどうなのか?

  宗源寺の場所を地図で確認 →  【こちらです】


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